荻原浩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ猫好きだし、好きな作者が含まれいたので。
好きな作者、若竹七海の「神様のウインク」は
文字通り沈みつつある公団に住む中学生の話。
幼い頃の火傷の痕が顔にある少年は、
母親はいるが顔を合わせてもらえず、
母親に代わって祖母の面倒をみるヤングケアラー。
その相方は、
そんな火傷の痕なんて大したことないと言って、
父親によるたばこの痕で水玉模様になった尻を見せた同級生。
相変わらずひりりとした話で、かつミステリー仕立てで面白かった。
他の作者は全くチェックしておらず期待もしていなかったが、
「オロロ畑でつかまえて」の作者はYouTubeでバズった猫の秘密、
「ある日、あひるバス」の作者は四代に渡って会社にいる猫たちの社史の話を描いていて、
どちらも面白かった。
猫がいる会社、うらやましい。
さらには、見合いをしたら猫飼い同士だった話や、
夜のコインランドリーで黒猫と会う濱氏も良かった。
とにかく粒ぞろいの猫アンソロジー、
いやそこはニャンソロジーか。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ家族がテーマの7編の短編集です。面白くて笑える物からちょっと寂しく切ない物まで楽しめました。
『肉村さん一家176kg』は家族3人でダイエットに励むお話ですが、お気楽すぎて絶対痩せる日は来ないな~。でも幸せそうだからそのままで良い感じ。
『磯野波平を探して』はそうそう、波平さん54歳という年齢に衝撃です。70過ぎだと勝手に思い込んでいましたからね。
『プラスチック・ファミリー』は一人暮らしの男性がゴミ捨て場から昔好きだった女性に似たマネキンを持ち帰り、更には子供のマネキンまで購入してニセ家族を楽しむお話。ラストの決断は意外だけどちょっと安心もしたかな。
『住宅見学会』は迎える家族も見学に行った家族もお互い見栄を張っていたということで…。見学に行った妻が一瞬この家の夫が自分の元彼の可能性を考えて妄想に走ったのは笑えたけど、あの時にあの人と結婚していたら…と考える事はわからないでもない。
全て読み終えて表紙をあらためて見たら『家族写真』のラストの場面でした。 -
Posted by ブクログ
就職を諦め、大学院進学を志す映画研究会の高橋真矢。アルバイトとして民俗学の准教授のカメラマン兼助手として同行する「座敷わらしの右手」「河童沼の水底から」「天狗の来た道」の3篇。
座敷わらしと河童のお話が実は大昔の子供の間引きが関係しているかもしれないという説にはびっくりです。現地調査でそれらしき物が現れるのは真矢の目の前だけで布目准教授の前には現れない。真矢には得体の知れない物を引き付ける何かがあるのかしら?
天狗の北欧精霊説も面白いですね。天狗の渡したコインはどうなったのかな?
最初はこのコンビどうなるのかと思っていたけど、ちょっと恋愛感情が芽生えた様子。二人の今後も見届けたいし、続編出てくれると嬉しいです。