荻原浩のレビュー一覧

  • メリーゴーランド

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    サラリーマンをやめ、東京から小さな田園都市にUターン就職して市役所の職員になった啓一。赤字経営のテーマパーク「アテネ村」の再建をする部署に配属され、周囲のぬるま湯のような仕事ぶりにうんざりしながら、腹をくくって仲間を増やし、知恵をしぼり、次第に仕事に没頭していく。
    仕事だけでなく、家庭での妻や子どもたちとの場面もたくさん出てくるのが等身大の30代の男性という感じでよかった。このままじゃいけない、何かを変えたいという思いと、息子に恥じない父親でありたいという気持ちは、がんばる原動力になるのだな。
    クスッと笑えたり、ちょっと悲哀を感じたりする物語。

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    2023年01月30日
  • ストロベリーライフ

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    親父が倒れた。あまり興味がない実家の農業。
    不平不満だらけの姉3人にかこまれた末っ子の恵介は、親父が退院するまで、実家の農業をなんとかしなければならない。
    うまくいってない本業のフリーのグラフィックデザイナーの仕事。田舎暮らしを嫌がる妻との関係。
    最後は、さすがの萩原浩ワールドで、暖かでホッコリとしたエンディング、さすがです。

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    2023年01月02日
  • 幸せになる百通りの方法

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    どの話しも少し毒がふくまれた短編集。
    ブラックとはいかないまでも、軽い皮肉がこちらに問いかけて来る様でザワっとした。後味は全然悪くなく自分にもこういった経験があったかなあと、思うところもいくつか。

    詐欺の片棒を担ぐ話でしたが、話の最後は痛快で笑ってしまった。



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    2022年12月26日
  • さよならバースディ

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    バースディが愛おしく
    タイトルから別れることになるとは思ったが
    どういう事になるのかなかなか見えず
    後半は一気に読んでしまった。
    ゆきの想いがまこに伝わってよかったが
    とても悲しかった。

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    2022年12月24日
  • 砂の王国(下)

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     教祖仲村は山崎に告白した時の反応が違っていたら、彼を追い詰める選択はしなかったんだろうか。結局山崎がホームレスであろうと成功していようと他者を信じられない性格だったからこその結果であるとも言える。読書中からずっと救いのない話だった。
     同じ千円でもホームレスと金持ちでは金額の重みが違うように、お金の価値は払う人間が決めている。値段があってないような芸術作品と新興宗教の教祖が作った焼き物とでは、その価値にどれほどの違いがあるのだろうか。買い手が欲しいのは物体そのものではなく、満足感と承認欲求であれば他人が糾弾するものではない。まぁ、本書では山崎(木島)が作っていたから問題になったので別の話では

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    2022年12月23日
  • 押入れのちよ

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    「ゲッ!」
    「(๑o̴̶̷̥᷅﹏o̴̶̷̥᷅๑)ウルウル」
    「ヒッ〜!」
    って感じの短編集。
    ホラーなんやけど、そんなに怖くない。

    こんな幽霊なら、話ししても良いかなと思わせる
    「押入れのちよ」
    キョンシーや!と思わせる
    「しんちゃんの自転車」
    いずれも心優しいから、ええんやな。
    「コール」もそう。
    何かええ感じ。

    その他、コメディっぽくはなってるけど、生きてる人の方が怖いって思ってしまう作品などなど。

    そうホラー、ホラーしてないんで、ホラー苦手な人でも読めそう。
    優しい人は、生きてても、亡くなっても同じ何やなぁ…
    そういう風になりたいです!

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    2022年12月18日
  • 極小農園日記【毎日文庫】

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    ネタバレ

    中に収録されたエッセイはもちろん、あとがきも文庫あとがきにかえても荻原節炸裂。
    表紙絵も中にある挿絵も、著者本人の手によるもの。
    荻原浩100%。

    タイトル通り、一番生き生き書かれているのが家庭菜園の顚末。
    我が家のベランダ菜園など足元にも及ばないくらいの手間と愛情をかけて、それでも思ったように育たない野菜たちに翻弄されながら、毎年毎年試行錯誤を重ねる姿に頭が下がる。

    そして、コピーライター出身だからなのか、もって生まれた才能かはわからないが、比喩と擬人化がとてもうまい。
    勉強になるわぁ。

    終始ニヤニヤ笑いながら読んでいたのではないかと思うけど、時々ぷっと噴いてしまう。
    人前で読むにはお

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    2022年12月04日
  • コールドゲーム

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    中学生の時、何度も何度も繰り返し読んだ。
    私がこういうジャンルが好きになったのはここからな気がします。

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    2022年11月26日
  • 二千七百の夏と冬 : 上

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    現在と縄文時代を行ったり来たりでお話が進みます。
    最初はちょっと読みにくそうな本かなと思いましたが、話が進むうちに引き込まれていきました。
    現代で見つかった二体のミイラの出会いのお話です。

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    2022年11月21日
  • ひまわり事件

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    隣接する老人ホームと幼稚園。そこの老人と園児のほっこり交流する話。では終わらなかった。
    なんつっても「ひまわり事件」だもんな。笑える場面もあれば、切ない場面もあり最後まで楽しく読めました。

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    2022年11月14日
  • 砂の王国(下)

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    宗教団体を立ち上げ、順調に会員を増やす木津。

    下巻では拡大する団体、軋む人間関係、教祖ナカムラの招待などが明らかになる。

    最後はちょっと意外な終わり方かな。

    面白い小説であることは間違いなかった。

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    2022年11月13日
  • それでも空は青い

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    特に印象に残った物語。

    スピードキング

    野球部の仲間。
    プロ野球。メジャー。独立リーグ。
    就職後の会社での野球。子どもとの野球。



    人生はパイナップル

    台湾。
    日本。
    高校野球。

    パイナップル。
    手榴弾。


    いろいろ考えさせられて、胸が熱くなって、ちょっぴりあったかい気持ちになって、ため息がもれてしまう。

    そんな短編集。

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    2022年11月05日
  • あの日にドライブ

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    ネタバレ

    あの日に戻ってやり直したら…
    あの日の自分に伝えられたら…
    と考えても仕方ないことをよく考える

    過去の積み重ねで今の自分があって、
    決して今が不幸せなわけではないけれど、
    違う道に進んでいたらよかったのかもと
    思うことがよくある

    この本は、最初からずっと暗くジメジメした感じで過去を振り返り続けている主人公が
    最後の最後までたいして変わることもないのだが、
    それでも本人なりに満足度がアップして話が終了

    面白かった

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    2022年11月02日
  • 砂の王国(上)

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    古本屋で上下巻セットだったので購入。

    長編だが、ページが進む。

    クリスマスを迎える東京。ホームレスとなった山崎遼一は途方に暮れる。

    安心して寝られる公園を見つけ、占い師と容姿抜群の先輩ホームレスに出会い、山崎はなんとかホームレスで年を越せた。

    元証券会社社員の山崎が考えたホームレス脱出の手段は宗教。
    公園で知り合った占い師と先輩ホームレスを焚き付け、事を起こしはじめる。

    金はどうしたか?とか、ここまでたどり着く手段はネタバレになるのでやめておく。

    下巻もあるので全体の感想は下巻で。

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    2022年10月30日
  • 二千七百の夏と冬 : 下

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    「フジミクニ、ウルクに悪いことした。でも、人は悪くない」
    「悪いのはワウ(王)か」
    振り返ってカフィの顔を覗き込む。首を縦に振りかけてから、もとに戻していた。
    「人は悪くない」
    「じゃあ、誰のせいだ」
    「悪霊のせい」誰かに問いかけるような調子でカヒィが言う。「悪霊、誰の心にも取り憑くから」(275p)

    下巻に至り、縄文のムラ、ピナイを離れた少年ウルクは、森の主のような人喰い熊(ヒグマ)を倒したあと、おそらく静岡平野に展開している弥生人たちが統べるムラにたどり着く。そこは縄文人が夢想していた夢の植物「コーミー」のお陰で遊んで暮らせる所ではなく、「ワウ」の一族の下、縄文人よりもはるかに生産力が高

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    2022年10月16日
  • 楽園の真下

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    はいはい、どうせ線虫でしょ。
    ほらねやっぱり線虫じゃん。
    うーんイマイチだったかなぁ
    最後まで読めないかも。
    おや…?ちょっと激しい
    おやおや…!?宿舎での急展開はハラハラドキドキ!
    残りのページで終わるのこれ?と心配になりつつ読む読む一気に。
    カマキリの動き、文章なのにすごい想像つく。
    きもちわるい。
    線虫との戦いは終わらない。

    出会いは本屋さんで平積みしてあったところ。
    表紙のカマキリのご尊顔がインパクト強すぎだよね。
    気持ち悪いから一旦は買わずに帰ったんだけどね。笑
    やっぱり気になってネットでポチ。
    読んでよかった!

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    2022年09月14日
  • 月の上の観覧車

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    「いま私はどのあたりだろう。もうあと少しで終わる観覧車の中で私は思う。人生に二周目があればいいのに、と。」(月の上の観覧車)

    人生の終わりを考えた時に、「早くその時を迎えたい」と思うのか、「二周目があればいい」と思うのか。
    私は後者でありたい。

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    2022年09月05日
  • 楽園の真下

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    星半分が無いから極端な評価になっちゃうけど3.5くらいってところ。中の上。

    昭和のテレ東、日曜、午後2時の定番だった巨大化した生き物に襲われるパニックホラーをベースに色々と盛り込んでいて読み応え充分。

    寄生虫のくだりでもっと押してく展開も良さそうだなとは思ったけど、最終的にはボスキャラ戦を持ってきて描写を気持ち悪がりながらも本をめくる手が止まらないハラハラ感。

    長い本なのでダレるとこありそうかなという心配も杞憂に終わり一気に読み終えた。

    子供の頃、カマキリは身近な昆虫だっただけに細かい動きとかリアルに想像できて余計に怖かったな。

    けだし良作。氏の他の作品も読んでみようかな。

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    2022年08月29日
  • ひまわり事件

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    序盤は視点の変更や流れの単調さに詰まらなさを感じるが、中盤以降勢いに乗ってくると面白い。子供、老人それぞれの感情表現がはっきりしていて移入しやすい。
    エピローグもさっぱりとした形で夏の終わりを彷彿とさせる。

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    2022年08月20日
  • コールドゲーム

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     中学2年生の頃、クラス中からイジメられていた廣吉が、4年後当時イジメに荷担していたクラスメイトへ復讐するストーリー。復讐の内容はもちろんだが、当時のイジメの内容もなかなか酷く、「やらなければ自分がやられる」という言い訳では通用しないほど。亮太ら加害者側が若気の至りで片付けようとするには無理があり過ぎる上、クラスメイトたち全員に反省の色が感じられない。廣吉があまりに可哀想。
     光也もイジメの流れをストップさせる発言ができるようになっていたことから、反省・後悔の気持ちは出てきているものの、「勝手に頼るな」はちょっと違うのでは?と思ってしまった。まぁ、まだ人にせいにしたがる10代の少年なのだから、

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    2022年08月16日