荻原浩のレビュー一覧
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主人公の伸郎は妻帯者で2児の父であります。元はなぎさ銀行の行員を勤めていましたが,ある出来事を機に行員を退職することに。そこで転職活動中に「45万円の収入可」という文言を目にし,タクシー会社に勤めることに。とは言っても45万円の収入を得るには歩合制のタクシードライバーにとってはどれだけ上玉の客を拾えるか,が重要になってきます。この作品は伸郎が自身の人生に悔悟の念を抱いている状態でスタートします。「あの時ああしていればな」と人生を振り返るとそう思ってしまう瞬間が多々あります。人生の「タラレバ」の瞬間はそこかしこに転がっています。人生という旅路を曲がり角で一々表現しているところが自分的には印象的です。
人生を振り返ったところで過去は変えられません。「今」をどのように生き,今後の人生に影響を与えるかに重きを置くべきなのかなと思いました。
まさか,最後のシーンでかつての上司に倍返しが出来たのは伸郎にとって棚から牡丹餅だったかもしれないですね。(笑) -
Posted by ブクログ
仕事なんてどれも大変だ。
ましてや独立したデザイナーの仕事も酷しいと思う。
それに加え農業の厳しさの描写が、かなりリアルだった。だからこそ、一挙に読めた
この人の母親に田舎でずっと兼業農家をしている人たちを重ねると、本当に頭が下がる。
休めばいいやんって思うが、身体は動いてないと休んでいる以上に疲れるらしい(うちの親がそうだ)
そんなお母さん。
だからこそ、恵介もその気持ちがわかるのだろう。この物語は、
すてきなストロベリーライフが最終的に完成したが、これから先がまた大変だろう。
のちのこの家族みてみたい。
と、母が採ってくれた野菜を毎日いただきながら、本ばかり読んでる私は感謝の念を忘れてはいけない。
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Posted by ブクログ
独立はしたが、めっきり仕事の無くなったグラフィックデザイナー・恵介。ある日、故郷・静岡で農業を営む父が脳卒中で倒れ、収穫期真っ只中のイチゴの世話を”とりあえず”することにーーとくれば、ははぁ、いずれイチゴ狩り観光農園とか始めるのかね?と思ったら……まんま思った通りに展開しましたよ(笑)でもそこはやはり荻原作品、登場人物のキャラがみな立ってるのでその掛け合いが面白いし、夢のある読後感でほっこり和めるというか、優しい世界だな~と。家族小説であり、お仕事小説でもあって、軽いタッチで描かれるお話ですがなかなかに深いです。農業を”本業”にせず、みんなで”兼業”して継続していくーーなるほど、今の日本に、日本の農業に必要なことだなぁと思いました。
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Posted by ブクログ
ネタバレまだ途中なんだけど、これは面白い。
カマキリとハリガネムシ、この両軸が進むのいい。
不気味。自殺者のくだりはもう心霊ホラーになってるよ。
主人公が高揚してくのも良くて、ファーストアタックから一気に進まない。まだ冷静なところも高得点
科学考証ちゃんとしてるハードSFだ。
そうか、B級じゃない。
ハリガネムシがまずは巨大化して、カマキリも寿命が伸びて洗脳していく。理屈がある。本気であり得ると思わせるディティールが本当に素晴らしい。
熊本の時にあった、ただ吠えて食らいつくっていうワンパターンではなく。ゴキブリを家で見つけてしまった時の恐怖にクライマックスは落とし込む。
首が動き、ジーッと動かないという恐怖。脳内再生される。そこに鎌や触覚というのがまた…
アレラストは主人公が死んでいるのか、幻覚なのか。
カマドウマの件は夢みたいな感じで。ロストワールド的で面白い。
研究者がいるの本当にすごい。