荻原浩のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ちょっと前の作品なんで、今の役所が、こんな気楽な仕事してるかは分からん。
民間企業にはないわな。「今日、何して暇潰そう?」とか。
「今日中に出来るかな?」とかは、あるあるやけど。
民間企業(それも過労死続出)から、地方都市の市役所へ。
よくある箱モノだけ作って、後は赤字垂れ流し…
その一つテーマパークへ出向、そこには、元役所勤務OBが、何もせんといっぱいおる。
頑張れ主人公!
役所に勤めた事ないから、知らんけど、言葉が通じん。みんなが納める税金で飯食って何してんねん!って感じ。
頑張って建て直すが…
何か、国会議員とかに振り回される官僚を思い浮かべる。上が変わるとガラリと何もかも変わる。
何か -
Posted by ブクログ
正直、読み始めは、堕落した中年男性のだらしない日常の話か…となかなか読み進められず失敗したか、と思った。
しかし1/3を読み終えたくらいからどんどん面白くなり読み止められなくなった。主人公の牧村の妄想はぶっ飛んでいるけど続きが気になった。
妄想や現実逃避ばかりをする主人公はとてもリアルで人間らしく、共感できる部分も多かった。
この物語を読んで、今までの人生のたらればは誰にでも沢山あると思うが、変えようのない「今」が一番大切で、その「今」はこれまで積み上げてきたたらればばかりの過去があるからこそのものだということを実感した。
「今」をどう生きるか、どう楽しむかが重要だ。 -
-
Posted by ブクログ
ネタバレ民俗学専攻の大学准教授・布目と、その助手のアルバイト学生・真矢。性格など正反対なようで実は息の合った二人が繰り広げる”もののけ”珍道中。
座敷わらしに河童に天狗。
そんなの単なる迷信でしょ、今どきそんなのいる訳ないじゃん、とスルーしたくなる”もののけ”を探し出して撮影する、意外とハードなフィールドワーク。
古来から日本に言い伝えられている数々の伝承。
その摩訶不思議な存在や言い伝えなど、聞いてるだけで背筋がゾクッとしそうだけれど、それらをコメディタッチに描いてあるので読みやすい。
そして調査する二人の軽快なやり取りも微笑ましかった。
「妖怪の正体を知ることは、この国の正体を知ることでもある -