なんとなく「オロロ畑」を思わせるストーリーです。
カリカチュアされた役人たち、アングラ劇団、暴走族。相変わらずそういった登場人物の配置が見事で、それだけで話がどんどん進んで行く感じがします。ただ、極端な笑いと泣かせの混合物だった「オロロ畑」に比べれば、良くも悪くも少し抑えられた感じはあります。その分、ペーソスだとかしんみりした感じは出ているのですが、笑いは少々抑えられた感じです。まあ、私が荻原作品に慣れたせいかもしれませんが。
こういう流れも、なかなか良いんじゃないかな。でも、これ以上行って欲しくは無いのです。