荻原浩のレビュー一覧

  • 二千七百の夏と冬 : 下

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    縄文時代の終わりと弥生時代のはじめって、どうなってだだろ?キッチリ線引きがされるわけでもないだろうし・・と、ぼんやりと疑問を感じてた、そんな時期のお話。狩りと採集の縄文は貧しく、米作をもたらした弥生では豊かになった、そんな定説ばかりではなかっただろうということに気付かされた作品。現代のヒロインとリンクしているけど、そっちは随分と大風呂敷広げた終わりだったな。でも、人が30回生まれ直しても変わらないもの、いいものも悪いものも、あるということ。それを考えると、縄文時代が遥か昔のものでなく、すぐ手の先にあるような感じがしてしまう。

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    2019年01月15日
  • オイアウエ漂流記

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    ちょっと長かった分読み応えはある。ドタバタコメディが主だけどそれだけじゃない。「人は様々な命に助けられている」を感じる小説。
    そして今の暮らしがどれだけ幸福なことなのかを。

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    2019年01月14日
  • 「いじめ」をめぐる物語

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    7人の作家さんによるアンソロジー。
    いじめはきっとなくなることはない。
    大切なのはいじめてることに気付けるか。
    いじめられた時にどうやって対処していくか、その方法をひとつでも多く知っているかってことなんだなと思った。

    今、苦しんでる多くの人に読んでもらいたいと思いました。

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    2019年01月09日
  • ギブ・ミー・ア・チャンス

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    未だ見ぬ未来を思い描いて、くすぶっている8人からなる短編集。
    どれも最後は清々しさを感じられる読後感がよろしい作品でした。
    特に市役所職員が着ぐるみの中に入るタケぴよインサイドストーリーは面白かった。小説で普通に笑いながら読めた。
    未来や可能性を感じたまま終わるのが、よかった。
    爽快な読後感が得られた。

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    2018年12月31日
  • ギブ・ミー・ア・チャンス

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    ネタバレ

    やっぱり、荻原氏ですね。
    期待を裏切らない。

    8編からなる短編だが、それぞれのギブ・ミー・ア・チャンスである。
    元力士、演歌歌手、漫画家脂肪、元CA、漁協職員、作家志望、タレント、漫才志望
    それぞれの境遇で次なるそれぞれに挑戦します。

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    2018年12月30日
  • ギブ・ミー・ア・チャンス

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    面白かった~!
    一つ一つめちゃくちゃ面白いのになぜかめっちゃ読むのに時間がかかった。
    短編なのに、なんていうか重みがあって長編レベルの満足を得られるからかな。凝縮された面白さというか。

    すきなのはアテンションプリーズ!
    めちゃくちゃ良かったわ~

    あとたけぴよの話も面白い!

    2018.12.02

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    2018年12月02日
  • 二千七百の夏と冬 : 下

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    西暦も2000年を超え、地球規模の様々な問題が顕著になってきています。しかし、過去に遡って目を向けると、アフリカを起源とする人類の発祥や、日本人は何処からやってきたのかというような考古学的な興味は、想像の世界だけに気持ちを掻き立てられるものがあります。一対の若い男女の人骨の発掘を発端とするこの物語は、それだけに一気に2700年の時を跨いで縄文、弥生時代に飛びます。
    日本列島と思われるある所に狩猟によって命を繋いでいる一集団、その中の思春期を迎えた16歳になる男子、ウルクが主人公です。彼は図らずもヒグマと思われる巨大な熊を倒すことと、ある目的を遂げるために家族を含むその集団から離れなければなりま

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    2018年12月01日
  • 千年樹

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    1000年と遠い昔、父と母と一緒に山中に逃げ、最後は餓えと寒さの中で息絶えた小さな幼子。その幼子が口からこぼれた種が芽吹いて、クスの大樹となる。
    そのクスの大樹のある風景の中で、現代と過去をオーバーラップさせながらたくさんの人間のドラマが語られる。
    どの話も物悲しく切ない。この大樹は暖かく包み込むようなこともなく、祟り神のように悪さをするでもなく、ただただ静かに人間の営みに耳をすませている感じ。時々出てくる1000年前に亡くなったであろう幼子の化身も、人を助けるでもなく困らせるでもなく、ただ大樹の周りに吹く風のように無邪気だ。
    それでも人々がこの大樹に大小様々な想いを持って、何となく頼っている

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    2018年11月11日
  • 金魚姫

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    潤とリュウの漫才のようなやりとりに笑わされ、元恋人の✕✕に泣かされ、終盤「●●だ」に驚かされ、余韻残すラスト…荻原浩らしさ全開のファンタジー。

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    2018年11月10日
  • ストロベリーライフ

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    青臭いと野菜を嫌がる子どもに「本当の味を知らないから野菜が嫌いなんだ」と語るシーンが『美味しんぼ』にあった。農業従事者の減少については、あちこちで取り沙汰されている。じゃあどうするという問いに、一つの答えを示した作品。
    綿密に勉強をして執筆されたことが伝わるリアルな農業の実態と、育てた生き物への愛情がストレートに伝わる主人公の語り口がよかった。

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    2018年10月21日
  • 幸せになる百通りの方法

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    想像よりおもしろかった。

    節電、オレオレ詐欺、リストラ、歴女、など
    最近のキーワードを滑稽に描いている作品。

    タイトルも最近よくある自己啓発本っぽくなっているのが
    作者の遊び心かなと。

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    2018年10月19日
  • ママの狙撃銃 新装版

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    10代の頃に依頼され他人を殺した主人公。
    現在二児とへたれな旦那を抱えた専業主婦として念願のマイホームを得て平和に暮らしていたのだけれど、25年を経て再び仕事を依頼され、というお話。

    荻原浩らしく軽い読み口でさらさらと読め、主人公の状況は重たいもののそこまで重さを感じさせません。
    そして生きることに対してほんの少し優しく背中を押してくれる感じが荻原浩らしく、近頃重たいものばかり読んでいた私にはとてもいい息抜きとなりました。
    映画を観ているような感覚でした。(ミニシアター系ですね)

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    2018年08月24日
  • ひまわり事件

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    かなり読み応えがある一冊。派手な事件は終盤だけで、老人と幼児たちの不思議な出会いと友情が描かれる話。比喩表現がとにかく面白かった。自分では思いつかないような表現なのに、それがものすごく的を射ているから凄い。
    登場人物のキャラが立っていて、どのひともすごくピュア。守りたい人、守りたい気持ちにだけ突き動かされていて、どの登場人物のことも嫌にならずすっきりとした読後感がある。悲しくないのに、その人物にとってのハッピーエンドなのに泣けてしまった稀有な話。凄く好きな話です。何年かしたらまた読み返したい。

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    2018年07月10日
  • 家族写真

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    以前「神様からひと言」「なかよし小鳩組」に笑わせてもらい、力をもらった作家さんの短編集。電車で読んでいて、やはりクスクス笑ってしまった。あっさり面白く読めるお話ばかりで、一つずつ違ったタッチで良かった。順番がまた良かったかも。
    また長編が読みたくなった。

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    2018年07月04日
  • 冷蔵庫を抱きしめて(新潮文庫)

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    幸せなはずの新婚生活で摂食障害がぶり返した。原因不明の病に、たった一人で向き合う直子を照らすのは(表題作)。DV男から幼い娘を守るため、平凡な母親がボクサーに。生きる力湧き上がる大人のスポ根小説(「ヒット・アンド・アウェイ」)。短編小説の名手が、ありふれた日常に訪れる奇跡のような一瞬を描く。名付けようのない苦しみを抱えた現代人の心を解き放つ、花も実もある8つのエール。

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    2018年11月03日
  • ちょいな人々

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    「カジュアル・フライデー」に翻弄される課長の悲喜劇を描く表題作、奇矯な発明で世の中を混乱させるおもちゃ会社の顛末「犬猫語完全翻訳機」と「正直メール」、阪神ファンが結婚の挨拶に行くと、彼女の父は巨人ファンだった…「くたばれ、タイガース」など、ブームに翻弄される人々を描くユーモア短篇集。

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    2018年06月15日
  • ひまわり事件

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    ネタバレ

    ラストを読むまで、タイトル「ひまわり事件」は、バリケード封鎖のことを指してると思ってました。
    誠次と子どもたちが仲良くなる描写は良かったけど、そこまでが長かったです。
    ただ、後半は一気に読んで夜更かししてしましました。

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    2018年05月30日
  • 冷蔵庫を抱きしめて(新潮文庫)

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    重いテーマの話もあったけれど,その中にユーモアが混じっていて,コミカルな感じに書かれていた。どの話もよかったけれど,「アナザーフェイス」は最後が怖かった。

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    2018年04月20日
  • 極小農園日記

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    荻原さんらしさ満載です。
    楽しく読めました。イラストも良かったです。
    「鈴木さんにはわかるまい」よかったなぁ~。
    同じ年の生まれなので、共感できるところが一杯。

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    2018年03月30日
  • ひまわり事件

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    愉快痛快。後半のクライマックスシーンはスカッと!
    とにかく個人的には単純に気持ちよくて大好きな系統の作品です。

    大きな力に対し個人の力は小さいかもしれない。でも、やってやるという気持ちがあれば、変化をもたらすことは出来る!そんなメッセージを感じました。

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    2018年02月25日