あらすじ
笑い上戸で泣き上戸の営業マン・陽介の勤め先は葬儀会社だ。出産直前で入院した妻がいるがライバル社を出し抜いた葬儀があり、なかなか病院にも行けない。生まれてくる子どもの顔を葬儀の最中に思い浮かべ、笑顔が出そうになって慌てる。無事仕事を終え、病院に向かう陽介にまた厄介な案件が……。(表題作)――人生の悲喜こもごもをユーモラスに描く傑作短編集!
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大好きな作品☆
笑いもあり、読めばほっこりします。
そして読んだ後、あたしもがんばろー!って気持ちにさせてくれます。
個人的には、主婦の話が好き。スーパーの店員さんも・・
あー、でもやっぱ全部好きだぁ!!!
精神的に疲れたときに読みたい1冊です。
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萩原さんの作品は良い。爆笑でもなく、泣いてしまったでも無い、読む人と等身大のような感覚、あ、同じだ、の様な気持ちで読めてしまう^_^good!!!
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「美獣戦隊ナイトレンジャー」が面白かった。一真に会うために必死になる由美子が滑稽なんだけど、振り返ってみればオイラも似たようなことしてる。自分を元気にしたり癒してくれるものが犬や猫、アーティストや俳優だったりするなら人目をはばかることもないけど、ちょっと恥ずかしくて言えないものに励まされていることだってあるw
本人はその瞬間を楽しみに普段以上に頑張ったりできちゃうんだよね。誰にもホントのことは言えないのに。高校の真面目で面白くとも何ともない数学の先生を思い出した。休みになると虫取り網を持って蝶(ちょうちょだね)を追いかけてることが判明した。いま思えば高尚な趣味だけど、当時は小学生の格好した先生が網を振り回している姿しか想像できなかったもの。男子校のガサツな生徒には言えなかったんだろう。
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短編集。中でも好きなのは表題作「さよなら、そしてこんにちは」と「美獣戦隊ナイトレンジャー」かな。
ごく有り触れた生活風景の中で起こるちょっことした災い。それに立ち向かうちょこっとした人間模様にちょこっとしたユーモアを添えて優しく描かれている。ゲラゲラではなく、クスクスでもない、ちょこっとだけクスッと笑えるところが丁度いい。ちょこっとLOVE
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萩原浩の本初めて読んだ。
なんかおじさんリアル。
知ることで好きになれるおじさんもいれば、やっぱだめな感じなおじさんもいる。
主婦の女性とイタリア料理研究家の女性もリアル。
なんていうか一般企業じゃなくて、小さな葬儀屋さん、スーパーマーケット、お坊さん。
そういうひとたちのほうが人間らしい生活をしているのかな。そいえば満員電車に乗ってる会社員はいなかったなー。
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良くも悪くも山が無い
こんな生活送ってる人いるんだろうな〜ってやんわり思えるくらい現実的なてんやわんやのストーリー。面白い!って感じでもなかった
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短編集です。
一話一話が濃厚でお腹いっぱいで読み切れませんでした。
3話目くらいでお腹いっぱい、もう読みたくないとなりました。
実際は、単行本サイズの物語じゃないのかな?という
錯覚にさえなりました。
もっとゆっくり読めたらよかったのかも知れません。
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短編集。
軽い気持ちでサクサク読める。
つまらなくないし、読んでいる間は楽しい。
しかし、3日後くらいに目を覚ました時、内容を覚えていない気がする。
それでいいんだけど。
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少しだけ家族とうまくいってない主人公たちが
少しのトラブルに対応していく感じの短編集
うまくいったりいかなかったり
私たちの日常にもよくありそうな話で
楽しめました
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短編集。様々な職業につく主人公の日々の仕事で対峙する課題、悩みについて面白くかいている。悩みすぎなんじゃないと思えるとき、
実は自分が実世界で抱えている悩みも客観的に見たらたいしたことではないのではないかと思えてくる。
そんなふうに感じることで心が軽くなるストーリーでした。
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2週間ぐらいかけて読んだ
その間に母の葬儀があり仕事に復帰し…読める時間にゆっくり読んだ
表題作は葬儀最中の自分にとってはかなり辛かったし、あまり読みたくなかった
どの話もささやかに頑張り日常を生きる人の話が大半でとてもよかった。
荻原さんの作品はやっぱりこうであってほしいなと思った
Posted by ブクログ
【ビューティフルライフ】
家族のドタバタコメディ。キャラ全員立ってるし、父と母の漫才のような掛け合いが面白かった。特に好きなキャラは天然の母と、方言バリバリの鈴垣さん。むかし山形の親戚ん家に行った時の、何言ってるか分からない婆さん思い出したw
【スーパーマンの憂鬱】
スーパーマンってそっちかい!w
最後やけくそになって娘と同じ「やだやだダンス」踊るの笑える。
【美獣戦隊ナイトレンジャー】
冒頭イケナイ不倫系かと思いきや、テレビ越しの対面でほっこり。カズマの裏の顔が怖い...あんな本性見ちゃったらいくら推しでも興醒めですわ。実際のヒーローショーの上下関係も厳しいのかなぁ。口には出さない由美子の心のツッコミが面白いw
【寿し辰のいちばん長い日】
華麗なる食い逃げ。詐欺男の一人勝ちで最後は気持ちい。
なるほど、このパターンの詐欺もあったか。
こんな大将のクセ強い寿司屋いきたくねーなーw
初見じゃハードル高すぎて注文すら出来なそう。カップル男みたいにたじたじになるだろうなぁ。
【長福寺のメリークリスマス】
師匠が話した、死人が出る家を探して死を受け入れる話が良かった。なんかどっかで聞いたことある気がするけど、有名な話なのかな。
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生きているとうれしいことよりも悲しいこと、辛いことのほうが多いのではないだろうか。
それはきっと自分だけじゃなくて、多くの人がソウ思っているはず。
そんな中でも懸命に毎日を頑張ってる人を見ると、元気をもらえる気がする。
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電車の中で通勤中、さらさら読める。
話はもちろんなんとも言えないオチがあったり、面白いが、最後の解説がとても素晴らしいと思った。一編一編を的確に何行かで表し、きちんと読んだ私の頭の中に蘇ってくる。
どの人も憎めない。
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さよなら、そしてこんにちは(葬儀屋)
ビューティフルライフ(不登校児)
スーパーマンの憂鬱 (スーパーのバイヤー)
美獣戦隊ナイトレンジャー (主婦)
寿し辰の一番長い日(寿司屋)
スローライフ (フードコーディネーター)
長福寺のメリークリスマス (住職)
Posted by ブクログ
笑い上戸で泣き上戸の営業マン・陽介の勤め先は葬儀会社だ。出産直前で入院した妻がいるがライバル社を出し抜いた葬儀があり、なかなか病院にも行けない。生まれてくる子どもの顔を葬儀の最中に思い浮かべ、笑顔が出そうになって慌てる。無事仕事を終え、病院に向かう陽介にまた厄介な案件が…(表題作)。-人生の悲喜こもごもをユーモラスに描く傑作短編集。
Posted by ブクログ
短編集。
基本的に心がほっとあたたかくなる話がメイン。
最後には救いがあるという、読んでいてストレスがない。
個人的に好きなのは、タイトルにもなっている「さよなら、こんにちは」。葬儀屋で働いている男にそろそろ子どもが生まれる。でも仕事は葬儀屋で、にやにやすることはできない・・。ライバル会社とのやり取りも含め、気持ちもわかるし、そして理解してくれる周りにもめぐまれているなと思う。
「スローライフ」もおもしろい。
主人公の生業がスローフードという、いわゆる最近流行りの生活に余裕をもって、食事を楽しむというようなものがコンセプトなんだけど、実際は、どったばた。
そのコントラストがおもしろい。
なんで、こういう単純な対比をおもしろいと思えるのか、自分の読解力の低さを感じつつ、でも主人公が走り回る様子がとてもおもしろく、印象に残った。
Posted by ブクログ
荻原浩の短編集
さよなら、そしてこんにちは
葬儀屋の陽介は近々娘が生まれる。その生と死のまさに狭間での心情を、霊安室にいたあの夫婦はどう受け止めるのか、その続きがきになった。
ビューティフルライフ
東京から田舎へ引っ越した一家。
まるで牧野つくしのようなお父さんで笑えるのだが、
やはり人の親、息子を案じてという理由もあったんだね。
家族が田舎暮らしに文句を言わないのがえらいね。
スーパーマンの憂鬱
スーパーの非生鮮部門の発注作業を担当する孝司はいつもテレビの健康番組の情報に翻弄されている。事前にその情報をキャッチして発注をしたいのだが、そのツテがない。ある日、テレビ関係者から連絡がくる。
美獣戦隊ナイトレンジャー
ナイトレンジャーのファンの由美子は息子を理由に毎週欠かさずこの番組を見ていたが、ある日、ナイトレンジャーショーとサイン会を見に行く。なかなか思い通りにサインがもらえず、思わず舞台裏に踏み込んでしまう!
…舞台裏は知らない方がいいよね、何事も。特にこういう人気商売ってやつは。
寿し辰のいちばん長い日
自分の腕に自信がある辰だったが、いつも店に来るのは常連で金払いの悪い近所の3人。たまーに来たと思えば年若いカップルだったのだが、ある日、グルメ調査員らしき人が訪れ、辰は舞い上がってしまう。
スローライフ
スローライフとは名ばかり、スローライフによって全く正反対の生活に陥ってしまう、美也子。もともとはスローなカンツォーネでゆっくり料理をという本を出しただけでスローライフではないのにスローライフを送る主婦になってしまい、殺人的スケジュールにはまってしまう。そして顕著たる有名なスローライフ研究家もまた…。
長福寺のメリークリスマス
お寺に嫁いできた奥さんが、クリスマスを祝いたいとご主人の住職におねだりする。袈裟や御堂の座布団などがクリスマスカラーになっていくところがかわいい。
住職もクリスマスパーティをする覚悟をするのだが、そこに住職の師が現れて、住職を翻弄させるのが面白い。
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笑い上戸で泣き上戸の営業マン・陽介の勤め先は葬儀会社だ。出産直前で入院した妻がいるがライバル社を出し抜いた葬儀があり、なかなか病院にも行けない。生まれてくる子供の顔を葬儀の最中に思い浮かべ、笑顔が出そうになって慌てる。無事仕事を終え、病院に向かう陽介にまた厄介な案件が……。(代表作)――人生の悲喜こもごもをユーモラスに描く傑作短篇集!(裏表紙より)
Posted by ブクログ
2014/4/2
短編集。
最初のがぐっときたけどあとは割に皮肉っぽいお話。
いや皮肉は悪口じゃないよ。
そういう系統ってことです。
私はこういうめんどくさい食べ物屋はパス。
Posted by ブクログ
荻原さんの作品は頑張って働いている人たちをカッコ よくコミカルに描く作風が好きです。一生懸命な姿は、時として滑稽に、また哀しくも有ったり「そこにドラマがある」と言う着眼点と語り方が新鮮でリアリティーを持っています。この作品も「一生懸命な人達」7人の短編集。ヒューマン、ブラックジョーク、シニカル、コメディーなど、あらゆるジャンルで楽しませてくれます。肩の力を抜いて、妙にツッコミ所を探さずに「あぁ、こんな話、有りそうだよなぁ。」と笑って読むのが本書の『正しい楽しみ方』です。
Posted by ブクログ
表題作「さよなら、そしてこんにちは」を含む7編の短編集。
「さよなら、そしてこんにちは」も好きだけど、一番おもしろかったのは「寿し辰のいちばん長い日」
腕に覚えがある、こだわり職人の「寿し辰」の主人。
「こだわり」は自信があるからこそで美徳だと思う。
でもそこには「いい塩梅」が必要なのかも。
こだわりも度が過ぎると自分を見失ってしまうことになって、こんな結末を迎えるのこともあるのかも…
結末には、うわぁ~そうきたか!と思いつつ、ちょっと笑ってしまう。