荻原浩のレビュー一覧

  • 押入れのちよ

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    幽霊や人怖などの9つのホラー短編。単純に怖いというのでなく、人の心の闇の部分を狂気とユーモアを混じえて書いていたり、悲しみの中に暖かい人情を込めていたり、怖さの本質が最後の最後にわかったり、と、様々な余韻が味わえる物語が揃っていました。『木下闇』は神隠しともとれる幼い少女の失踪事件が描かれてますが、現代にある失踪事件の中には実際にこんな真実が隠されているのではないか?と疑ってしまうようなリアルさを感じました。
    幽霊より生きている人間の方が怖い、と私はよく思うことがあるのですが、この短編小説集でもそう思いました。

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    2020年09月12日
  • 海馬の尻尾

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    ネタバレ

    もうちょっと、なんかこう、科学的に解決されていく部分が多いと思って読んでいたら、全然違いました。でも、りほと関わっていく場面が好きで、この流れでもいいなと思いました。

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    2020年09月05日
  • ハードボイルド・エッグ 新装版

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    マーロウに陶酔する、仕事といえばペット探しくらいの探偵と、80越えのおばあおばあちゃん、綾のコンビが軽妙なやり取りをしながら物語が進む。くすりと笑えて後半は一気に引き込まれる展開もある。泣ける、という帯の触れ込みほどではないものの、ラストは良かった。

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    2020年08月25日
  • 冷蔵庫を抱きしめて(新潮文庫)

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    表紙裏には「短編小説の名手」と紹介されているが、長編小説を仕上げるのと変わらないテイストで読み応えのある短編小説を執筆している作家、という印象。「一見シンプルな中に技術が光る」系。
    DVパートナーへの対処としてボクシングを習い始める主婦をテーマにしている「ヒット・アンド・アウェイ」はボクシングジムでのリアルな描写がないと成り立たない。

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    2020年08月19日
  • ハードボイルド・エッグ 新装版

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    一般的に想像するいわゆる「探偵小説」とは、趣が異なる探偵小説。
    ハードボイルドを志向する主人公の語り口調や行動と、現実とのギャップが微笑ましく展開される。
    これまで「ハードボイルド」という単語を、その意味をもつ単体の単語として認識していたため、本書のタイトルの意味がいま一つ不明であったが、「ハードボイルド」の語源と最後のシーンで腑に落ちた。

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    2020年08月19日
  • 海馬の尻尾

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    ヤクザでアル中の及川。アル中治療で訪れた病院で、能の検査の結果、「良心」が欠落していることがわかった。治療のため入院するといろんな出会いの中、いつしか及川の心の中にも変化が。。。というお話。面白くて一気読みしてしまった。

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    2020年08月16日
  • 逢魔が時に会いましょう

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    どうしてそのような怪異伝説が生まれ、語り継がれてきたのか。それを紐解くことで、この国やその土地でどのようなことが行われてきたのかか見えてくる。
    ファンタジックな小説を思い浮かべていたが、良い意味で裏切られ、知的好奇心をくすぐられた。

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    2020年08月13日
  • 砂の王国(上)

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    「ホームレスから抜け出すために宗教ビジネスを始める」という視点で社会と宗教のグレーゾーンを描いた良作。日常の積み重ねで簡単に一線を越えることができる、という印象が強く、いつまでも記憶に残る作品のひとつ。

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    2020年08月12日
  • 僕たちの戦争 <新装版>

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    おもしろかった!
    時代が変われば、考え方も変わるのかな。
    自分の考えとか言っているけど、それは周りの環境にかなり左右されているわけで。
    産まれた時からスマホで何でもできる子ども達はどういう考えになるんだろう。

    最後の終わり方が…気になってしょうがない!!

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    2020年07月11日
  • 砂の王国(上)

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    ホームレスあるある的な出だしだったのが
    仲間が増えて宗教らしきのを始める。
    あぁ、こういうふうに人って騙されるのかと
    勉強にもなるね。
    ちょっとづつ儲かってきて
    なんだか少しワクワクしてしまう。
    下巻が楽しみ。

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    2020年06月16日
  • ストロベリーライフ

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    温かい話。
    今年はこんな状況だったから苺狩りをすることは叶わなかったけど、来年は採れたての苺を食べたいな。

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    2020年05月05日
  • コールドゲーム

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    最初はボチボチだったけど、最後のほうは畳みかけるようなスピーディな展開。途中でやめられなくて読み切った。なんだか怖かった。

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    2020年05月02日
  • 二千七百の夏と冬 : 下

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    おそらく本邦初の、本格・縄文・恋愛小説。
    縄文人の男の子と弥生人の女の子の出会いの物語です。
    山の中で狩猟と採取の生活を行う縄文人の部落に育った少年・ウルクは、山中で不思議な女の子・カヒィに出会う。ちょっとしたことから掟に背き一人村を追い出されることになったウルクは、帰村の許しを得る為、噂のコーミー(米)を求めて旅をする。そして、たどり着いたのはカヒィが住み、農耕を行う弥生人の部落だった。
    簡単に紹介するとそういうあらすじの中で、狩猟民族である縄文人の生活や、強い身分制度を生み出す農耕民族の弥生人の生活が丹念に描かれます。特に当時は本州にも居たヒグマとウルクの戦いは緊迫感が有ります。そこに時折

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    2020年04月28日
  • 僕たちの戦争 <新装版>

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    毎年、8月15日が近付くと戦争関連の映画やドラマが放送されるが、2年前ほども、この本が原作となって森山未来の主演で放送された。
    それはかなり感動したが、原作本を改めて読むと・・・ん~。
    それほど、森山未来の演技がよかったのだろう。

    内容はタイムスリップもの。
    現代の若者と60年前の戦争末期の特攻飛行兵が入れ替わってしまうという内容。
    今も昔も、風俗や習慣は変わってはいるが心根は同じだという筋書き。

    まあ、よくある話ではあるな。
    アメリカ映画なんかでは、最後には元に戻ってハッピーエンドとなるんだろうが、これは違う。
    最後の1行に、それらしき記述があるが、元に戻れたかどうかは読者の判断に任せて

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    2020年04月16日
  • 砂の王国(上)

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    ネタバレ

    序盤の描写が細かく、路上で生活している気分になった、
    途中で少し飽きてしまったが、終盤からまた面白くなりそのまま下巻へ

    2章を分ける本ははじめて

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    2020年04月06日
  • 押入れのちよ

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    それぞれホラー要素が楽しめる短編集だった。
    家族や恋人、夫婦に兄弟、友達とバラエティーに富んだ内容で面白かった。
    個人的には、やっぱり押し入れのちよが一番好き。

    無邪気なちよが可愛くて、かわいそうで恵太との掛け合いが最高!

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    2020年04月02日
  • ちょいな人々

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    ネタバレ

    2020/4/1
    短編集。
    いじめ電話相談室が好き。
    みんなこのように逞しくいじめを撃退して欲しい。
    全部共通して一波乱があって壊れたところから新しい可能性が生まれる終わり方で精神衛生上よろしい。
    ダメな状況から何か新しいものを見つけたい。
    コロナの暗闇からも何かを見つけたいね。

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    2020年04月01日
  • 月の上の観覧車

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    荻原浩は、ある程度生きていれば誰にでも経験のある、後悔とは違う、普段は心の奥底にしまい込んである感情を書くのがうまい。
    表紙にある「月の上の観覧車」が、最後のお話のタイトルなところも粋。
    1番グッときたのはゴミ屋敷の話かな。

    人間って多面的であることを再確認させられる一冊。

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    2020年03月09日
  • 二千七百の夏と冬 : 上

    H

    購入済み

    わくわくしますが、・・・

    古代と現在を行き来することで、国家論、国家と個人の関係を述べたいのであろうと思いますが、この点はうまく書けていません。古代の話だけで充分にわくわくさせてくれますので、それに特化していればと思い、星を一つ下げました。

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    2020年03月01日
  • 二千七百の夏と冬 : 下

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    うーむ、上巻のもどかしさが一転、流石受賞作!
    古代を描くのにおちゃらけてるのか何なのか分からないところも、著者の懐の広さと感心した。

    学校で縄文時代は狩猟生活、弥生時代は農耕生活などと歴史の授業で習ったが、考えてみればそんなの後付けで、現代の様に、昨日迄平成で今日から令和です〜なんて無い訳だ。
    縄文人と言われる狩猟をメインに生きている人々のところにジワジワ大陸から別の文化を持ってくる人々がいてそれを弥生人、そして稲作がいつの間にか広まって弥生時代、みたいな分類しているにすぎないのだと、改めて思い至った。
    縄文、弥生が入り混じった時期でも、当事者達は考え方や生活様式が違うという事で争ったり、許

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    2020年02月20日