荻原浩のレビュー一覧
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うーむ、上巻のもどかしさが一転、流石受賞作!
古代を描くのにおちゃらけてるのか何なのか分からないところも、著者の懐の広さと感心した。
学校で縄文時代は狩猟生活、弥生時代は農耕生活などと歴史の授業で習ったが、考えてみればそんなの後付けで、現代の様に、昨日迄平成で今日から令和です〜なんて無い訳だ。
縄文人と言われる狩猟をメインに生きている人々のところにジワジワ大陸から別の文化を持ってくる人々がいてそれを弥生人、そして稲作がいつの間にか広まって弥生時代、みたいな分類しているにすぎないのだと、改めて思い至った。
縄文、弥生が入り混じった時期でも、当事者達は考え方や生活様式が違うという事で争ったり、許 -
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大手の証券マンから一転、職を失い、妻には出ていかれ、あげくネットカフェで寝泊まりする仲間に裏切られ、全財産は3円。
そんなどん底からの再起を図るため、山崎は宗教組織を立ちあげることにする。
見目麗しい謎のホームレス仲間の仲村、口のうまい占い師の龍斎を仲間に引き入れ"大地の会"を創設、順調に会員を増やすことにも成功したが……
わたしやあなたが明日ホームレスにならないと言いきれるだろうか。誰しもがありうるかもしれない明日、のその先の展開がすごい。
主に上巻はどん底から這い上がるサクセスストーリー、下巻は膨れ上がったものの末路。
どちらも描写が細かく、まるで自分がそこにいるか -
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ストロベリーライフ (毎日文庫 お 1-1)
作者:荻原 浩
出版社/メーカー: 毎日新聞出版
発売日: 2019/11/18
メディア: 文庫
デザイナーとして独立したが、家族の関係で農業(苺づくり)に足を突っ込む事となった主人公。
苺づくりに取り組んでいくことによって、家族との関係や、家族の問題が、解決されていく、、、と言うファミリーストーリー。
ほのぼのした雰囲気のストーリーで結末も心温まる良い作品でした。
農業というのは、尊い仕事ではあるが、生産性を向上させないと先行きは苦しいでしょうね。しっかり考えるべき課題があると、今回のストロベリーライフを読んで気づか -
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ネタバレ*倒産寸前のユニバーサル広告社。コピーライターの杉山を始め個性豊かな面々で乗り切ってきたが、ついにオフィスを都心から、“さくら通り商店街”に移転。ここは、少子化やスーパー進出で寂れたシャッター通りだ。「さくら祭り」のチラシを頼まれた杉山たちは、商店街活性化に力を注ぐが…。年代も事情も違う店主たちを相手に奮闘する涙と笑いのまちづくり&お仕事小説。ユニバーサル広告社シリーズ第3弾*
スピード感があって、面白くて、ハラハラして、ホロリと来て。荻原氏の魅力がぎっしり詰まった1冊です。
寂れた地方商店街の新旧勢力のいざこざを中心に、放火騒動、寺の跡取りと牧師の娘の恋、主人公と別れた娘との葛藤や -
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ネタバレ*伊達秀吉は、金ない家ない女いない、あるのは借金と前科だけのダメ人間。金持ちのガキ・伝助との出会いを「人生一発逆転のチャンス?」とばかりに張り切ったものの、誘拐に成功はなし。警察はおろか、ヤクザやチャイニーズマフィアにまで追われる羽目に。しかも伝助との間に友情まで芽生えてしまう―。はたして、史上最低の誘拐犯・秀吉に明日はあるのか?たっぷり笑えてしみじみ泣ける、最高にキュートな誘拐物語*
のっけから自殺未遂コメディーで笑わせ、すっとぼけた伝助とのやり取りで吹き出させ、思わぬ展開に面白おかしく一気に読んでおりましたが…伝助の母多香子が一世一代の芝居を打つ部分でぐぐっと胸を掴まれました。そりゃそう