荻原浩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
荻原浩さんの短編集
ユーモアの強いもの、社会性のあるもの、
少しビターで残酷なものまで幅がある。
けれど、一貫して、
何かが欠けていても、
何かを失っていても、空は青い
「スピードキング」
恵まれた体躯と高い意識を持つ高校の同級生。
彼はプロ野球の道へと進んでいった。
その生き方を間近で見ながら、
そこへ行くことのできなかった「普通の男」の人生が語られる。
才能の差、進む道の分岐、
置いていかれた側の時間。
その中で 交差した一時。
「妖精たちの時間」
40歳を前にした同窓会。
私はいろんな事情で出席したことはないけれど。
中高が同じ友人、だったと思っている
人生で知り合った中でもトップ -
Posted by ブクログ
ネタバレミステリ部分は軽いノリで、荻原さん得意の滑らかな味のある作品。軽いといっても独特の雰囲気があり、重々しい警察小説に比べて親しみやすかったということで。
ユニバーサル広告社を舞台にした「オロロ畑でつかまえて」は小説すばる新人賞をとり、デビュー作ながら絶妙な舞台装置と語り口だった、続く「なかよし小鳩組」までも鮮烈ユーモア小説だった。
こういった話(地球を回すギャングとか三匹のおじさんとか)大好き人としては、完成度の高い作品でデビューしたのだから、続きがでるだろうと期待して待っていたが「シャッター通り」までで、路線変更するとは思わなかった。まだ続きを諦めてはいないけれど。
荻原さんを気にしている -
Posted by ブクログ
借りた本だったので、全く内容知らずに読み始める。登場人物が書いてあるページを見て、
ん?何?タイムスリップものなの?
謎の国の話?
ちょっと苦手かなーと思った。
読み進めていくと、まさかの縄文時代?弥生時代?
こんな設定初めて読んだ。
半分ファンタジーみたいで、下巻はかなりスピードアップ。イーとかヌーとヌペとか、それが何を指すのかだいぶ読み進まないと分からなくて、ちょっともどかしかった。私の理解力がないのか…
でも、最終的には
とにかくロマンですなー。って感じ。
古代や原始の時代も人と人は思いあったり、触れ合ったりするんだなーと。
結末が分かりながらだから、なおのこと切ない。
ラストはもう -
Posted by ブクログ
あり得ないとは言い切れない未来。
荻原さんの楽園の真下でも感じたけど、もしかしたらあり得るかもしれないと思ってしまうことが、一番の恐怖。
それぐらい近年の異常な温暖化や渇水、熊害、山火事など、現実として不安材料が多すぎるんだけど。
人は森林を伐採しビルを建て、大地をコンクリートにし、いわば灰色の大地を作り上げて、地球の支配者になった気持ちでいる。
でも本当の支配者は誰なのか、あらためて考えるきっかけになった。
食物連鎖の上にいるからといって、生物として強いわけでも生き残れる訳でもない。
人類は植物が無ければ絶滅するだろうが、植物は人類がいなくなっても生き残り続けるだろう。
人が植物に対