荻原浩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
表題作はタイトル通り、陰謀論の百物語で、それぞれの陰謀論が展開する。おかしな議論がもっと拗れまくって、何だったらその場で大乱闘とか、陰謀論も、もっと壮大で荒唐無稽なものを期待してしまっていて、ちょっと拍子抜けだった。
コロナ以降クリーンに変貌した組織に順応できない組員。いじめで自殺した中学生の身代わりロボットの暴走。あるあるのパスワード地獄。
忖度村の忖度の果て、村人には意外と受け入れられ概ね好評でよかったよかった。マスク警察vsマスク拒否男、こんなことは実際にあったかもしれない(いやないか)
ちょっとしたきっかけから生じたずれがエスカレートするコメディ、久々の荻原ワールド全開、ではあったの -
Posted by ブクログ
7編からなる短編集
SFのようで、ブラックな風刺が効いていて
面白かった。
《陰謀論百物語》
高名な”陰謀論者”たちが、蠟燭を前に百物語を
繰り広げる‥‥馬鹿々々しい説だが、
一体何が本当で、何が嘘なのか?
《ハードボイルド・ルール》
刑務所帰りのヤクザ。突如厳しくなった
コンプラに戸惑う。
《サクマ型ロボット2号》
不登校支援ロボット‥不登校支援の一環として
ロボットが本人の代わりに出席するというのだが‥ブラックな話だった。
《パスワードを入れてください》
早く思い出さなければ、いけない時に限って、
焦って出てこない‥ある、ある!
まさに、パスワード地獄
《ああ美しき忖度の村》
題名からし -
Posted by ブクログ
デビュー当時のスラップスティック・コメディを思わせる短編集です。
面白かったのは「ああ美しき忖度の村」。舞台は村の開祖・尊鐸上人にちなんで忖度村と改名した村。村興し協議会を設置したものの、年寄りの我儘や中堅メンバーの忖度に振り回され、若手村会議員が逆襲を試みるも・・・・。どこかデビュー作『オロロ畑でつかまえて』を思い起こさせる作品でした。
その他に、似非陰謀論を流行らせて世界を混乱させようとする陰謀があるとする表題作、コンプラ重視のヤクザ集団を描いた「ハードボイルド・ルール」、やたらと必要になるパスワード世界に対する皮肉った「パスワードを入れてください」、双方から被害を受けた女性がマスク警察と