荻原浩のレビュー一覧

  • 四度目の氷河期

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    荻原 浩は本当に小説を書くのがうまい。この作者の小説も映画化やテレビ化される事はあるだろうが、決して映像化を見越して書かれた物ではなく、小説として楽しませる技術を持っている。好きな小説家の一人だ。

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    2015年01月29日
  • さよならバースディ

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    バースディと真と由紀とで、バースディの能力を育てていく前半は、バースディが真と由紀の子どもみたいでほほえましかった。
    そこに、安達先生の死とか、ちょっとずつ不穏な空気が混ざりこんできて、急にがらりと世界が変わる。
    世界とはこういうものだろうも思い込んでいたことが、覆される。
    その中で唯一変わらなかったのがバースディで、その上彼が由紀の死の真相を知っているかもしれない…。

    謎は解き明かされていくわけだけど、真相は切なすぎた。というか、バースディがかわいそう過ぎると思った。
    結局、人間の自己満足みたいに終わったように思えて、そこまでは面白かっただけに、残念だった。

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    2015年01月22日
  • 愛しの座敷わらし【文庫上下巻合本版】

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    父親の転勤で、田舎の古民家に引っ越すことになった一家の物語。

    田舎暮らしへの理想、あるいは不安と戸惑いが、日々の暮らしの中で「日常」になっていく様子が家族それぞれの視点で描かれていて、興味深く読みました。

    転勤を機に、仕事との付き合い方を見直して、田舎暮らしを満喫するぞと意気込む父親。
    新しい土地での生活、習慣の違いに不安を感じる母親。
    家族の中での居場所にもやもやしているおばあちゃん。
    友人関係で憂鬱になっている中学生の長女。
    まっすぐな気持ちでぐいぐい行動していく小学生の長男。
    そして、家の敷地にいる何者か。

    何が起こっていくのか、ページを繰る手が止まらなくなる上巻でした。

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    2015年01月11日
  • 誰にも書ける一冊の本

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    疎遠の父が遺した原稿用紙の束。生き方を迷う主人公に、親として父として人生の先輩としてのメッセージがそこにはあった。
    「死様」をテーマにして競作された作品の一冊。「人生は、何をなしたかではない。何をなそうとしたかだ。」という言葉が胸にズシンと響いた。日々流されて生きるのではなく、何かを築く一生でありたい。

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    2014年12月29日
  • 誘拐ラプソディー

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    3冊目の荻原浩さんの作品。
    途中の秀吉目線での描写が若干長い気が
    もっと他の登場人物の目線で展開して欲しかった。

    伝助を殺そうと考えるのは最初の一度きりの方が
    良かった。

    結局、秀吉はイケメンなのかな気になる。

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    2014年12月23日
  • 幸せになる百通りの方法

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    おもしろい話がいっぱい。
    「今日もみんなつながっている。」と「歴史がいっぱい」が特に好き。

    歴史は、私も好きだから気持ちわかる。
    あんまり、よその人には歴史好きってことわからないように暮らしてるけど。

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    2014年11月19日
  • ひまわり事件

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    再読。
    荻原氏の作品は毎回面白く読めて大好きなんだけど、いつもラストがほろ苦い。このエンディングもほろ苦さ最強。
    でもラストの1文の存在感も素晴らしいな。
    あと.初読のとき、なんでセイヤとイリアくっ付けたかなーと思ったけど、再読したら許せたイリアちゃん可愛い。

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    2014年11月14日
  • 幸せになる百通りの方法

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    自己啓発書を読み漁って空回る若きサラリーマン、

    お見合いパーティに参加しても動物の行動を観察するように冷静になってしまう三十代女性、

    リストラされたことを家族に言い出せない二代目ベンチマン・・・

    この時代を滑稽に、しかし懸命に生きる人々を短篇の名手が描いた、ユーモラス&ビターな七つの物語。

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    短篇集やから、とても読みやすく、どの物語も登場人物・環境が全く違うくて、でも、誰もがみんな悩みを抱えてる。

    それをどう対処していくか。
    最後には、感動・ほのぼの・想像もつかへん結末など、いろいろと楽しめる物語やった。

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    2014年09月13日
  • 幸せになる百通りの方法

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    表題作を含む7つの短編。
    本当のところ、最初の3篇ぐらいまではハズレかなと思って居ました。
    どうも結末が中途半端で、ストーリー的に面白くない。どちらかと言えば場面場面を楽しむ話のように感じたのです。
    しかし残り4編は良かったです。一番印象に残ったのは『ベンチマン』。定年を間近にリストラされ、それを家族に言えずに毎日架空出社する男の話。良く取り上げられる題材ですが、奥さんの男気(?)に救われます。

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    2016年05月29日
  • 幸せになる百通りの方法

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    短篇の名手が描いた7種類の物語。どの作品にも名手が描いた当時の世相(リーマンショック、東日本大地震、オレオレ詐欺、歴女、婚活、原発事故)等が垣間見え、流石荻原名手です。

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    2014年08月19日
  • 誘拐ラプソディー

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    人生に行き詰まった男が決死の覚悟で誘拐した男の子はやくざの親分の子どもだった!!

    男の子と主人公の息があってるのかあってないのかよくわからない絆が面白いしほっこりします♪

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    2014年08月18日
  • さよならバースディ

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    一応ミステリではあるのだけれど、殺人ではなく自殺の真相を探るからなのかとても切ないです。犯人がわかれば動機がわかる。でも自殺は推測しかできない。
    展開も弱くて自殺の動機にもいまいち納得がいきませんが、ラストシーンにすべてもっていかれました。泣いて、ああ、この本は好きだと思いました。ずるいなあ。ミステリを読みたかったはずなのに、ミステリじゃなくてもいいかと思ってしまうような1冊です。

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    2014年08月02日
  • 誰にも書ける一冊の本

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    自分が主人公の物語、
    一日一日を紡ぎ綴っているのが私たちの日常であることを、
    今更ながら強く思う。

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    2014年06月21日
  • 誘拐ラプソディー

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     自殺しようとしていた伊達秀吉は、そこで偶然金持ちの子ども伝助を見つけ身代金目的の誘拐を思いつく。しかし、伝助にはある秘密があり……

     ユーモア小説を書かせるとやっぱり荻原さんは上手いなあ、と思います。冒頭の本気で自殺する気が全くうかがえない伊達の心理描写や一人語り、誘拐した子どもの正体を知ってからの伊達の煩悶、伊達と伝助の軽妙なやり取り、徐々に絆を深めていく二人、この手の描写は荻原さんでしか書けないものだと思います!

     ユーモアだけでなく、この誘拐劇が少年の成長、そして伊達の再生への物語にもなっているのもいいなあ、と思いました。そしてところどころで垣間見える、登場人物たちの優しさもまた心

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    2015年02月13日
  • 四度目の氷河期

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    個人的にはとっても好きなお話でした。
    みんながどこかに持っている「自分が異質に感じられてしまうこと」が描かれているので
    共感できる人、多いんじゃないかなぁ。

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    2014年04月08日
  • さよなら、そしてこんにちは

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    萩原浩の本初めて読んだ。

    なんかおじさんリアル。
    知ることで好きになれるおじさんもいれば、やっぱだめな感じなおじさんもいる。

    主婦の女性とイタリア料理研究家の女性もリアル。

    なんていうか一般企業じゃなくて、小さな葬儀屋さん、スーパーマーケット、お坊さん。

    そういうひとたちのほうが人間らしい生活をしているのかな。そいえば満員電車に乗ってる会社員はいなかったなー。

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    2014年03月28日
  • さよならバースディ

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    由紀の描写が緩やかで、最初に彼女の魅力をもっと克明に記しておいたほうが物語に深みが出るのにと思っていた。決着を知れば、なるほどなるほど。切り口はいつもながらに突拍子もなく、意外性に満ちている。

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    2014年03月19日
  • 誘拐ラプソディー

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    この小説の裏表紙に
    「たっぷり笑えてしみじみ泣ける、最高にキュートな誘拐物語」
    と書いてあるんですが
    まさにその通りだと思いました。

    冴えない人生の極みを生きる伊達秀吉は
    死に場所を求めて見知らぬ街をほっつき歩いているはずなのに
    死のう死のうとするわりに
    死ねる条件が揃ってしまうと言い訳をつけて回避するロクデナシ。
    そんな彼の元に
    お金持ちの家の6歳の男の子が「家出したい」と飛び込んできて
    起死回生の大チャンスとばかりに誘拐を企てるんですが
    警察からヤクザからチャイニーズマフィアから
    最悪というよりも極悪な相手から追われまくる羽目になり・・・。

    主人公の伊達さんと
    家出少年の伝助とのやりと

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    2014年03月12日
  • さよならバースディ

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    2014.1.24-3
    ボノボの言語習得実験プログラムに参加していた安達助教授に続き恋人の由紀も自殺で失った真が、由紀の死の真相を探るうち、プログラムの裏にある不正 を暴く

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    2014年01月25日
  • さよならバースディ

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    類人猿の言語習得を勉強していると話したら、友人が薦めてくれた本です。
    とある霊長類センターで、ボノボ(ピグミー・チンパンジー)のバースディが言語習得を披露する公開検証の場面から始まります。
    もう一人の主人公・真は、恩師の後を継ぐ形で実質的なリーダーとしてバースディの言語習得を日々研究しています。
    着実に、そして平和に進められていると思っていた研究でしたが、ある事件がきっかけで、真は真相を知って行くことになります。

    真とバースディ、彼らの周りの人間。それぞれの性格や、行動が随所で偏りなく書かれているので、のめり込むことができる作品だと思います。
    特に、バースディの表情が映像のように頭

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    2014年01月24日