荻原浩のレビュー一覧

  • 幸せになる百通りの方法

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    ネタバレ

    悲しくもおかしい人生のいろいろが詰まった短編集。リストラされた男性が奥さんになかなか言い出せない話は身につまされました。

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    2015年03月25日
  • ハードボイルド・エッグ 新装版

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    なんちゅうこだわりのある変なおっさん探偵だ!と思っていたら、優しいというか優柔不断なところも有って、好きかも知れないこんな探偵さん。綾さんともっと一緒にいたかったね。

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    2015年02月08日
  • 愛しの座敷わらし【文庫上下巻合本版】

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    田舎の古い家に引っ越してきた家族。
    そこで出会った小さな座敷わらしによって
    家族の絆を取り戻していく。
    最初、座敷わらしが怖かったけど、読んでいるうちにかわいくおもえてきました。
    ふわぁとか、きゃとかの声を聞いてみたいです。
    あったかいなと思う作品でした。
    最後の「6名様ですね。」…‼︎

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    2015年02月01日
  • 四度目の氷河期

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    荻原 浩は本当に小説を書くのがうまい。この作者の小説も映画化やテレビ化される事はあるだろうが、決して映像化を見越して書かれた物ではなく、小説として楽しませる技術を持っている。好きな小説家の一人だ。

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    2015年01月29日
  • さよならバースディ

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    バースディと真と由紀とで、バースディの能力を育てていく前半は、バースディが真と由紀の子どもみたいでほほえましかった。
    そこに、安達先生の死とか、ちょっとずつ不穏な空気が混ざりこんできて、急にがらりと世界が変わる。
    世界とはこういうものだろうも思い込んでいたことが、覆される。
    その中で唯一変わらなかったのがバースディで、その上彼が由紀の死の真相を知っているかもしれない…。

    謎は解き明かされていくわけだけど、真相は切なすぎた。というか、バースディがかわいそう過ぎると思った。
    結局、人間の自己満足みたいに終わったように思えて、そこまでは面白かっただけに、残念だった。

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    2015年01月22日
  • 愛しの座敷わらし【文庫上下巻合本版】

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    父親の転勤で、田舎の古民家に引っ越すことになった一家の物語。

    田舎暮らしへの理想、あるいは不安と戸惑いが、日々の暮らしの中で「日常」になっていく様子が家族それぞれの視点で描かれていて、興味深く読みました。

    転勤を機に、仕事との付き合い方を見直して、田舎暮らしを満喫するぞと意気込む父親。
    新しい土地での生活、習慣の違いに不安を感じる母親。
    家族の中での居場所にもやもやしているおばあちゃん。
    友人関係で憂鬱になっている中学生の長女。
    まっすぐな気持ちでぐいぐい行動していく小学生の長男。
    そして、家の敷地にいる何者か。

    何が起こっていくのか、ページを繰る手が止まらなくなる上巻でした。

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    2015年01月11日
  • なかよし小鳩組

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    ここ最近、荻原作品を見る機会が多い
    自分には合っている作者だ。

    普通ではあり得ない事が描かれた世界観は小説の醍醐味。
    そこにキャラクターの人間味を絶妙な
    バランスで入れてくるので、
    ありえない話がありえる話に見えてくる。
    暴力団をSPする代理店なんてテーマも
    すんなりと入ってくる。

    オロロ畑でつかまえてをまだ見ていないので楽しみ。

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    2015年01月08日
  • 誰にも書ける一冊の本

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    疎遠の父が遺した原稿用紙の束。生き方を迷う主人公に、親として父として人生の先輩としてのメッセージがそこにはあった。
    「死様」をテーマにして競作された作品の一冊。「人生は、何をなしたかではない。何をなそうとしたかだ。」という言葉が胸にズシンと響いた。日々流されて生きるのではなく、何かを築く一生でありたい。

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    2014年12月29日
  • 誘拐ラプソディー

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    3冊目の荻原浩さんの作品。
    途中の秀吉目線での描写が若干長い気が
    もっと他の登場人物の目線で展開して欲しかった。

    伝助を殺そうと考えるのは最初の一度きりの方が
    良かった。

    結局、秀吉はイケメンなのかな気になる。

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    2014年12月23日
  • 幸せになる百通りの方法

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    おもしろい話がいっぱい。
    「今日もみんなつながっている。」と「歴史がいっぱい」が特に好き。

    歴史は、私も好きだから気持ちわかる。
    あんまり、よその人には歴史好きってことわからないように暮らしてるけど。

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    2014年11月19日
  • ひまわり事件

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    再読。
    荻原氏の作品は毎回面白く読めて大好きなんだけど、いつもラストがほろ苦い。このエンディングもほろ苦さ最強。
    でもラストの1文の存在感も素晴らしいな。
    あと.初読のとき、なんでセイヤとイリアくっ付けたかなーと思ったけど、再読したら許せたイリアちゃん可愛い。

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    2014年11月14日
  • 幸せになる百通りの方法

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    自己啓発書を読み漁って空回る若きサラリーマン、

    お見合いパーティに参加しても動物の行動を観察するように冷静になってしまう三十代女性、

    リストラされたことを家族に言い出せない二代目ベンチマン・・・

    この時代を滑稽に、しかし懸命に生きる人々を短篇の名手が描いた、ユーモラス&ビターな七つの物語。

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    短篇集やから、とても読みやすく、どの物語も登場人物・環境が全く違うくて、でも、誰もがみんな悩みを抱えてる。

    それをどう対処していくか。
    最後には、感動・ほのぼの・想像もつかへん結末など、いろいろと楽しめる物語やった。

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    2014年09月13日
  • 幸せになる百通りの方法

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    表題作を含む7つの短編。
    本当のところ、最初の3篇ぐらいまではハズレかなと思って居ました。
    どうも結末が中途半端で、ストーリー的に面白くない。どちらかと言えば場面場面を楽しむ話のように感じたのです。
    しかし残り4編は良かったです。一番印象に残ったのは『ベンチマン』。定年を間近にリストラされ、それを家族に言えずに毎日架空出社する男の話。良く取り上げられる題材ですが、奥さんの男気(?)に救われます。

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    2016年05月29日
  • 幸せになる百通りの方法

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    短篇の名手が描いた7種類の物語。どの作品にも名手が描いた当時の世相(リーマンショック、東日本大地震、オレオレ詐欺、歴女、婚活、原発事故)等が垣間見え、流石荻原名手です。

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    2014年08月19日
  • 誘拐ラプソディー

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    人生に行き詰まった男が決死の覚悟で誘拐した男の子はやくざの親分の子どもだった!!

    男の子と主人公の息があってるのかあってないのかよくわからない絆が面白いしほっこりします♪

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    2014年08月18日
  • さよならバースディ

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    一応ミステリではあるのだけれど、殺人ではなく自殺の真相を探るからなのかとても切ないです。犯人がわかれば動機がわかる。でも自殺は推測しかできない。
    展開も弱くて自殺の動機にもいまいち納得がいきませんが、ラストシーンにすべてもっていかれました。泣いて、ああ、この本は好きだと思いました。ずるいなあ。ミステリを読みたかったはずなのに、ミステリじゃなくてもいいかと思ってしまうような1冊です。

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    2014年08月02日
  • 誰にも書ける一冊の本

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    自分が主人公の物語、
    一日一日を紡ぎ綴っているのが私たちの日常であることを、
    今更ながら強く思う。

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    2014年06月21日
  • なかよし小鳩組

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    不幸は比べることから始まる。

    たしかにそうかも。
    比べるから不幸な気がしてしまう。

    「幸せを比べるもの干しはないのよ、って」
    「……それって、ものさしじゃないか?」

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    2014年05月15日
  • 誘拐ラプソディー

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     自殺しようとしていた伊達秀吉は、そこで偶然金持ちの子ども伝助を見つけ身代金目的の誘拐を思いつく。しかし、伝助にはある秘密があり……

     ユーモア小説を書かせるとやっぱり荻原さんは上手いなあ、と思います。冒頭の本気で自殺する気が全くうかがえない伊達の心理描写や一人語り、誘拐した子どもの正体を知ってからの伊達の煩悶、伊達と伝助の軽妙なやり取り、徐々に絆を深めていく二人、この手の描写は荻原さんでしか書けないものだと思います!

     ユーモアだけでなく、この誘拐劇が少年の成長、そして伊達の再生への物語にもなっているのもいいなあ、と思いました。そしてところどころで垣間見える、登場人物たちの優しさもまた心

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    2015年02月13日
  • 四度目の氷河期

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    個人的にはとっても好きなお話でした。
    みんながどこかに持っている「自分が異質に感じられてしまうこと」が描かれているので
    共感できる人、多いんじゃないかなぁ。

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    2014年04月08日