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東下りの国司が襲われ、妻子と山中を逃げる。そこへ、くすの実が落ちて――。いじめに遭う中学生の雅也が巨樹の下で……「萌芽」。園児たちが、木の下にタイムカプセルを埋めようとして見つけたガラス瓶。そこに秘められた戦争の悲劇「瓶詰の約束」。祖母が戦時中に受け取った手紙に孫娘は…「バァバの石段」など。人間たちの木をめぐるドラマが、時代を超えて交錯し、切なさが胸に迫る連作短編集。
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Posted by ブクログ
1000年もの間、世の中を見守り続けているクスノキ 物悲しい、切ない物語が綴られています。 「ばあばの石段」は良かった。
この人は最早、泣かせという点で浅田次郎を越えてしまったような気がする。本作では涙腺が緩みっぱなしだった。いじめや老人など現代の問題と、古い時代の生き様とを対比させているところも秀逸。普通の人びとが主人公であるところも感情移入しやすいと思う。
樹齢千年のことりの木にまつわる連作短編集 子どもが神隠しにあうという都市伝説を持ち、子盗りの木とも呼ばれている 戦時中の淡い恋心とその孫娘の葛藤を描いた、バァバの石段がおもしろかった
過去の時代はいつの時代も大変。 現代の平和さに幸せを感じる一冊でした。 そして人間の愚かさと、自分勝手さを感じました。 怖いけれど面白かった! 様々な時代の登場人物がいるけれど、 昔の人は大変、、、。 いつの時代も死が近くにあり、怖く、苦しくなるような話が多かったです。 そんな中でも大切な人を助...続きを読むけに行くシーンや、思いやる人々もいて心があたたまりました。 現代の自分は、平和に生きられているだけでもとても幸せなことだと改めて思いました。 私の悩みも昔の人に比べれば大した事ないように思います、。 怖い話が多い中、「ばあばの石段」はほっこり幸せを感じられるお話で好きでした!
1000年と遠い昔、父と母と一緒に山中に逃げ、最後は餓えと寒さの中で息絶えた小さな幼子。その幼子が口からこぼれた種が芽吹いて、クスの大樹となる。 そのクスの大樹のある風景の中で、現代と過去をオーバーラップさせながらたくさんの人間のドラマが語られる。 どの話も物悲しく切ない。この大樹は暖かく包み込むよ...続きを読むうなこともなく、祟り神のように悪さをするでもなく、ただただ静かに人間の営みに耳をすませている感じ。時々出てくる1000年前に亡くなったであろう幼子の化身も、人を助けるでもなく困らせるでもなく、ただ大樹の周りに吹く風のように無邪気だ。 それでも人々がこの大樹に大小様々な想いを持って、何となく頼っているような気がする。褒められたい、怒られたい、慰められたい・・・。 千年樹。私はこのクスの大樹に父と母のような偉大さを感じました。
町のはずれの山の上に立つ巨木をめぐって長い時代をつなぎなら物語は作られていく。交錯するストーリーに混乱させられたり人間関係を見失いそうになりながら樹の魔力に引き寄せられる感じがした。最後まで読んでもう一度読み返して味わうべきかも知れない。
長い年月を生きてきた樹と、樹とともに生きてきた人々の物語のモチーフを思い描いていたところ、この本に出会いました。 千年の時を生きてきた樹はその樹皮に人々の想いをまといます。 根は時に人々の悲しみや、涙を吸い取って来たかもしれません。木々の葉は周りで喜び遊び回る子供の声や、明るい陽の暖かさを感じ...続きを読むていたかもしれません。恐ろしく長い時を、同じ場所で、繰り返す人々の人生を見てきたのでしょう。 手を広げても余りある、大きな樹を抱きかかえてみませんか。一目では見上げることのできない程の大きな樹形に囲まれると、樹と空気と土と木漏れ日、そして自分自身が一体となる感覚が湧いてきます。
梶井基次郎さんの 「桜の樹の下には屍体が埋まつてゐる!」 を 思い出しました 大楠の樹 いろんな思いを吸い上げて 物語にすると こうなるのでしょう
初の荻原作品。とても衝撃的でした。 読後感は鬱ですが、大きな樹を街中で見かけると、この樹はどんな歴史を見つめて来たのかな…なんて思うようになりました。 『瓶詰めの約束』が、どこで繋がっているのか分かった時…泣けました。
千年の樹齢となったクスの木を軸にした短編集。1話の中で異なる時代の2人をクスの木を介して繋ぎ、さらには8話を多層的に紡ぐ。色々な受け取りができるが、まずは『人間の怖さ』か。
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