荻原浩のレビュー一覧

  • さよなら、そしてこんにちは

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    萩原浩の本初めて読んだ。

    なんかおじさんリアル。
    知ることで好きになれるおじさんもいれば、やっぱだめな感じなおじさんもいる。

    主婦の女性とイタリア料理研究家の女性もリアル。

    なんていうか一般企業じゃなくて、小さな葬儀屋さん、スーパーマーケット、お坊さん。

    そういうひとたちのほうが人間らしい生活をしているのかな。そいえば満員電車に乗ってる会社員はいなかったなー。

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    2014年03月28日
  • さよならバースディ

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    由紀の描写が緩やかで、最初に彼女の魅力をもっと克明に記しておいたほうが物語に深みが出るのにと思っていた。決着を知れば、なるほどなるほど。切り口はいつもながらに突拍子もなく、意外性に満ちている。

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    2014年03月19日
  • 誘拐ラプソディー

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    この小説の裏表紙に
    「たっぷり笑えてしみじみ泣ける、最高にキュートな誘拐物語」
    と書いてあるんですが
    まさにその通りだと思いました。

    冴えない人生の極みを生きる伊達秀吉は
    死に場所を求めて見知らぬ街をほっつき歩いているはずなのに
    死のう死のうとするわりに
    死ねる条件が揃ってしまうと言い訳をつけて回避するロクデナシ。
    そんな彼の元に
    お金持ちの家の6歳の男の子が「家出したい」と飛び込んできて
    起死回生の大チャンスとばかりに誘拐を企てるんですが
    警察からヤクザからチャイニーズマフィアから
    最悪というよりも極悪な相手から追われまくる羽目になり・・・。

    主人公の伊達さんと
    家出少年の伝助とのやりと

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    2014年03月12日
  • さよならバースディ

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    2014.1.24-3
    ボノボの言語習得実験プログラムに参加していた安達助教授に続き恋人の由紀も自殺で失った真が、由紀の死の真相を探るうち、プログラムの裏にある不正 を暴く

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    2014年01月25日
  • さよならバースディ

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    類人猿の言語習得を勉強していると話したら、友人が薦めてくれた本です。
    とある霊長類センターで、ボノボ(ピグミー・チンパンジー)のバースディが言語習得を披露する公開検証の場面から始まります。
    もう一人の主人公・真は、恩師の後を継ぐ形で実質的なリーダーとしてバースディの言語習得を日々研究しています。
    着実に、そして平和に進められていると思っていた研究でしたが、ある事件がきっかけで、真は真相を知って行くことになります。

    真とバースディ、彼らの周りの人間。それぞれの性格や、行動が随所で偏りなく書かれているので、のめり込むことができる作品だと思います。
    特に、バースディの表情が映像のように頭

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    2014年01月24日
  • 誰にも書ける一冊の本

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    人生について考えさせられる。

    おやじは何をどう思い考え生きていたのか、人生に満足してたのか、、どう思いとか、どう生きたかったのか もっと飲んで話したかったなぁ とか

    父親、娘、自分、いたましい。

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    2013年12月14日
  • 誰にも書ける一冊の本

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    ネタバレ

     小説家デビューしたものの売れず、三冊目をなかなか書けないでいる広告制作会社の社長「私」が、危篤の父が書き残した自伝の原稿を読む……というお話。お父さんの人生は、熊に襲われたり、早稲田文学にかぶれてみたり、戦時中は敵の戦闘機を撃墜したり……という激動の人生だったことをはじめて知る。まさに人に歴史あり、という感じ。
     すごく良い作品だったとは思うのだけど、なにせ渋い。わたしには渋すぎた。。。主人公からして50代だしな。。。
     もうちょっと、笑って泣けてドンデン返しありのポップな話かと思っていた。もうちょっと齢を取ってから読むとまた違ったかな、と思う。

     いい感じにちょいヘタな文章を書いて素人の

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    2013年11月10日
  • 千年樹

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     長い年月を生きてきた樹と、樹とともに生きてきた人々の物語のモチーフを思い描いていたところ、この本に出会いました。

     千年の時を生きてきた樹はその樹皮に人々の想いをまといます。 根は時に人々の悲しみや、涙を吸い取って来たかもしれません。木々の葉は周りで喜び遊び回る子供の声や、明るい陽の暖かさを感じていたかもしれません。恐ろしく長い時を、同じ場所で、繰り返す人々の人生を見てきたのでしょう。

     手を広げても余りある、大きな樹を抱きかかえてみませんか。一目では見上げることのできない程の大きな樹形に囲まれると、樹と空気と土と木漏れ日、そして自分自身が一体となる感覚が湧いてきます。

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    2013年10月28日
  • 愛しの座敷わらし【文庫上下巻合本版】

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    短編集「押入れのちよ」の可愛いお化けと「ビューティフルライフ(短編集『さよなら、そしてこんにちは』に収録)」の家族譚を合わせて再構築したかのような話。とはいえ両方とても好きな話だったので、ガッツリ心を鷲掴み。ダメダメなお父さんと空中分解寸前の家族が現実から逃げるように引っ越した先の家に住み着いている座敷わらしとの触れ合いのなかで素敵に変わってゆくというメルヒェン&ファンタジー。上巻は登場人物紹介とその世界観の紹介で展開される。さぁ、これからどうなる?萩原のこういう物語やテンポの良い軽口語りは大好きだな。

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    2013年10月26日
  • 四度目の氷河期

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    1308 幼少期から始まるアイデンティティー探しの青春小説。このままずっと見守りたいくらい感情移入出来ました!最後駆け足気味だったけど終わりも良し。星4つ半って感じです。

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    2013年08月13日
  • 愛しの座敷わらし【文庫上下巻合本版】

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    蝉の声、土の匂い、空の青さ、田んぼの緑・・・、田舎の雰囲気がよく伝わります。
    神出鬼没な座敷わらしの出現のしかたが絶妙で、毎回鳥肌が立ちました。

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    2013年04月30日
  • 千年樹

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    梶井基次郎さんの
    「桜の樹の下には屍体が埋まつてゐる!」
    を 思い出しました

    大楠の樹
    いろんな思いを吸い上げて
    物語にすると
    こうなるのでしょう

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    2013年03月11日
  • 千年樹

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    初の荻原作品。とても衝撃的でした。
    読後感は鬱ですが、大きな樹を街中で見かけると、この樹はどんな歴史を見つめて来たのかな…なんて思うようになりました。
    『瓶詰めの約束』が、どこで繋がっているのか分かった時…泣けました。

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    2013年03月12日
  • 千年樹

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    千年の樹齢となったクスの木を軸にした短編集。1話の中で異なる時代の2人をクスの木を介して繋ぎ、さらには8話を多層的に紡ぐ。色々な受け取りができるが、まずは『人間の怖さ』か。

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    2013年02月15日
  • サニーサイドエッグ

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    相変わらずペット捜索専門の自称ハードボイルド探偵。ブロンド青瞳の少女を相棒に消えたロシアンブルーを追う。前作同様ジョークはクドい。今回は人も亡くなる事も無くライトな展開で大団円、ホッとした。

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    2013年01月28日
  • 千年樹

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    荻原浩 著「千年樹」を読みました。
     
     一本のくすの大木をめぐり、時を超えた人間たちの悲しく、美しいドラマが交錯していく連作短編集です。

     それぞれのお話は、くすの木が中心に描かれますが、一つ一つの話に登場する人物も実はどこかでつながっていたりするなど、連作短編の醍醐味を楽しむことができました。

     人間の愚かで、不器用な生き方に比べ、永い時を変わることなく時代を見つめて生きてきた1本の木の生き方に強い憧れを感じてしまいました。

     荻原浩の作品は今回はじめて読みましたが、これからも他の作品を読んでいきたいと思います。

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    2013年01月22日
  • メリーゴーランド

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    馴れ合いや慣習にとっぷり浸かった地方都市のお役所。
    テーマーパークの再生、といったってやる気があるんだかないんだか。
    そのぬるま湯加減も、命ぜられた公務員パパの奮闘ぶりも、ユーモラスでどこかほのぼの。
    決して万々歳ではないけれどポッと胸に明かりの灯るような終わり方も、ほんのり感が心地よかった。
    「パパ、カッコよかったよ!」

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    2013年01月17日
  • 千年樹

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    タイトル間違いで買ってしまった、この本。ガッカリしながら読み始めてみた。が、!
    短編集だけど、話の一つひとつがジワ~っと入ってきて、飽きがこない。短編集だとは思わせない。断片的に話は繋がっているからかもしれないけど。

    子どもの口から落ちたクスの実が芽吹き、気が遠くなるような時間を経て根を深く、太く張る。いつしか樹齢千年の巨木となっていた。恐ろしいほど巨大な木。この木の周りでいろんな時代でいろんな事が起きる。この巨木の名前は「ことりの木」。

    ゾッとする話もあるし、私は好きだな。これほどデカイ木を見てみたくなるし、そこら辺に生きてる木も、この本読んでからはなかなか面白く見える。

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    2013年01月09日
  • 四度目の氷河期

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    初・萩原浩。読みやすい。青春小説だけど、恋人の存在で家族小説にもなっている。萩原さんの他の作品も読みたい。

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    2012年12月17日
  • 愛しの座敷わらし【文庫上下巻合本版】

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    読み始めホラーなのかと思いビクビクしてたが、全くホラーなどではなかった。都市から田舎へと引っ越し。その家には座敷童がいた。
    家族それぞれの視点から書かれているのだけれど、皆人間らしくてとってもかわいい。
    クスッとできる場面がたくさんあった。

    家族が今後どう変化していくか楽しみ。

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    2012年10月18日