荻原浩のレビュー一覧
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タイトル間違いで買ってしまった、この本。ガッカリしながら読み始めてみた。が、!
短編集だけど、話の一つひとつがジワ~っと入ってきて、飽きがこない。短編集だとは思わせない。断片的に話は繋がっているからかもしれないけど。
子どもの口から落ちたクスの実が芽吹き、気が遠くなるような時間を経て根を深く、太く張る。いつしか樹齢千年の巨木となっていた。恐ろしいほど巨大な木。この木の周りでいろんな時代でいろんな事が起きる。この巨木の名前は「ことりの木」。
ゾッとする話もあるし、私は好きだな。これほどデカイ木を見てみたくなるし、そこら辺に生きてる木も、この本読んでからはなかなか面白く見える。 -
Posted by ブクログ
同一経営の隣り合った幼稚園と老人ホーム。
選挙に出馬する経営者が人気取りのために幼老交流を思いつき。。
結構分厚い本です。
中心に流れるのは、幼老交流に最初は戸惑いながら、妙に気が合ってしまった老人と幼稚園児の様子と、儲け主義の老人ホームの不正とそれに立ち向かう一部の入居者たちの反乱です。
なかなか重いテーマを扱った作品ですが、そのストーリーだけなら2/3でも済かなと思います。
また、気になるのは登場人物達が見事にステレオタイプな事です。悪徳の理事長、その娘で子供嫌いな幼稚園長、悪がきたち、口は悪いが一本気で寂しがり屋の老人たち。
しかし、初期のスラップスティック作品を思わせるような”笑い” -
Posted by ブクログ
父の転勤をきっかけに田舎の古民家へ引っ越した家族の物語。その古民家には座敷わらしがいる、と分かったところで下巻へ続きます。最初のうち、勝手に住む家を決めてしまった父にモヤモヤイライラ。母と娘(姉)に感情移入していましたが、ここでの生活が二人とも嫌ではないらしいと分かり、ようやく落ち着いて読めるようになりました(笑)
座敷わらしを見るのは、息子(弟)とおばあちゃん。おばあちゃんは上巻の最後で本来の力を取り戻し、これはそういう(忘れていたものを思い出す、取り戻す)物語なのだろうと思います。このあと座敷わらしがどう絡んでくるのか、下巻が楽しみです。