荻原浩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
荻原浩さんには『楽園の真下』という巨大カマキリが登場する昆虫版ジェラシックパークとも言うべき作品が有りますが、これは「植物版ジェラシックパーク」ですね。
植物たちも独自の知性を持ち、危険を感じれば化学物質を放出し、地中に広がる菌糸を使って森全体で情報を共有し、必要と有れば自ら倒木となって次世代を育てると言ったことが最近の研究により明らかになってきた。
それを利用し、食用植物の改良や、AIを用いた植物との会話を研究する施設で次々に異変が発生する。自然発火による山火事、猿やシカ、猪などの動物の異常行動、さらには植物に憑依される人間まで現れて・・・・。
主人公の1歳の子供を持つ研究助手の野乃を次々に襲う危険。山暮らしの祖父に育てられた知識を用い、母親としてそれらの危険に立ち向かう野乃。後半はもう本当にジェラシックパークの乗りです。ただ、いささか「次から次に」が長すぎる。
『楽園の真下』の感想に私は「もともと達者な人ですから面白い。(中略)でもね。。なんで萩原さんがこの作品を書く気になったのか、それが最大のミステリーという気がします。」と書いていました。今回も同じような感想です。面白かったけど、この世界が荻原さんのホームグラウンドでは無いと思います。 -
Posted by ブクログ
虫嫌いな僕が読んではいけない本でした。
しかし『あの日にドライブ』『明日の記憶』『神様からひと言』など名作を上梓し、地元さいたま市出身(県立大宮高校卒)である荻原浩さんの本ということで手に取ってパラパラとめくってみたら、夢中になってしまいました。
表紙のインパクトがすごい。このイラストの通り、簡単に言うと島に発生した『巨大カマキリの群れ』との死闘を描いたもの。描写がリアルでめくるページが止まらなかった…
なんでカマキリが巨大になり、それも泳げないのに水中に入り死んでしまうのか…その理由がまた気持ち悪い。
(ネタバレです)
ハリガネムシという寄生中がカマキリの体に宿り、やがて脳を支配する。そして孵化するためにカマキリを水辺に移動させ、カマキリの体内から出てくる(カマキリは死ぬ)…ここまでは昆虫の世界では事実の話。そしてこの島では昨今は人間の入水自殺が多くなっている…これって何故?…これだけでもホラーでしょ。
怖い対象がモンスターではなく実在するカマキリという生き物というのが想像すると怖すぎる…人間を鎌で切り、捕食するシーンの描写は食事時には無理でした。
怖いもの見たさで読んでしまいましたが、カマキリ大好きな方がいたら読んでみてください。(そんな人がいるのかは知らんが)
詳しくは書きませんが、とある事象が起こり最後に怖さが倍増します…続編あるんかなぁ。