荻原浩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
面白かった!
主婦が暗殺者という設定!
子供の頃にアメリカで、祖父エドから、あらゆることを教わっていた曜子。格闘技、護身中、射撃、銃の分解。そのエドは暗殺者。
そしてそのエドの仕事を一度だけ代わりにやった過去を持ちます。
日本で平凡な主婦をしていた彼女に、25年ぶりに仕事の依頼が。
わずかばかりの報酬にも関わらず、家族を守るため、その依頼を受けることに。
そして、ハラハラドキドキの展開ながらもそれをやり遂げます。
銃の持ち運びが主婦目線で面白い!
一方で家族の様々な問題にも直面!
旦那のフォローに加えて、娘が学校の友達から意地悪されるところの解決がスッキリ!
彼女の娘を思う気持ちとその行動力!
良いですね!
そして最後の依頼が‥
という展開です。
途中、銃の蘊蓄には正直うんざりしてしまいましたが、楽しめました。
そしてラストシーン。
この終わり方よかったです。
はちゃめちゃながらも、とても楽しいエンターテイメントストーリーでした。
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Posted by ブクログ
【きっかけ】
単に面白い、笑える小説を読みたいということでネットで調べ購入して読んだ。
結構、前のことだったが最近やっと読んだ。
【感想】
コテコテの豚骨ラーメンのような昭和感満載なユーモア小説だった。面白い小説を読みたくて笑いたくて読んだのにコテコテ過ぎて胸焼けを起こしそうになった。もう少し若いころに読むべきだった。やはり思い立った時に読むべき本だった。
架空の東北地方の極過疎地域、牛穴村が舞台だ。いわゆる村おこしをネタにして倒産寸前の広告社がまたも奮闘する第二弾目の小説だ。なんか読んだことがある作風と思ったら記録を頼りに確認すると第一作目の「なかよし小鳩組」を21年前に読んでいる。まだ、バブル景気の余韻が残っている時代を背景にした舞台背景でもあったのだ。
とにかく自分の学生時代がフラッシュバックするというか就職難の時を思い出すというか懐かしさやら苦さやらがこみ上げる読後感。
【終わりに】
ユーモアはあるのだろうが、、面白さという意味では展開も含めてかなり粗削りで入り込めなかった。なので★3つだ。やはりこのような地方色を出すのであれば井上ひさしの吉里吉里人にはかなわないかもしれない。 -
Posted by ブクログ
日稼ぎ広告社(倒産寸前ということ)に勤める杉山を主人公としたユーモア小説。騙されてやくざ小鳩組のイメージアップ戦略の仕事を請け負うことになる。
仕事さえろくでもない内容なのに、杉山は酒に頼り、だらしのない生活を送っていた。将来に希望がもてない典型的なパターンとして描かれている。そこへ離婚してたまにしか会わない娘が転がり込んでくる。やくざの仕事をきっちりこなし断るために敢然とまともな自分に戻ろうと決意する。設定そのものがとんでもないから内容もいろいろ飛んで面白い。
ユーモアな語り口と娘や将来の自分に対して更生していく主人公杉山の人生の悲哀が垣間見えるいい小説だった。 -
Posted by ブクログ
農業など第一次産業が生活の基盤であることも、
それに従事している人が減っていることも知っている。
でも、自らはなかなかそこには飛び込めないんだよな。
フリーのグラフィックデザイナーの恵介が、父が倒れたことをきっかけに、やむにやまれず専業農家である実家の苺栽培を手伝うことに。
農家を継ぐ決意があるわけではないが日々生長する苺を放っておけない、という場面、私ならもう枯れてしまっても仕方ないとあきらめると思う。
自分の許容範囲を超えているから。
無理して一人で働く母が心配なのもあるのだろうけど、農家として働く両親を幼少期に見てきて植物に対する愛が心の奥にあったのだろうなと思う。
「たいていの人間は、自然が好きだと言うが、自然は人間なんて嫌いだろう」
この1文が心に残った。 -
Posted by ブクログ
古典的名作・サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』へのオマージュ?と思える本作タイトル。
でも「オロロ畑」って何? 興味と期待が膨らみます。荻原浩さん1997年のデビュー作(小説すばる新人賞)で、元コピーライター彷彿ものでした。
過疎化で村の存続が危ぶまれる牛穴村青年団が、起死回生の村おこしを計画してタッグを組んだのは、潰れそうな弱小広告会社で‥。
詐欺まがいの広告会社の提案に、藁にもすがる思いで同意し、一大騒動を巻き起こします。これらの面々が織り成すドタバタ・賑やかさが愉快です。
軽妙さを含めた方言の使用、田舎の名産・文化などの設定も巧みで、登場人物一人一人のキャラも立っていて魅力的です。
そして著者は、田舎の青年や弱小広告社の面々を、頻繁におちょくった描き方をしていますが、決して貶めず、嫌味のない温かさを感じます。
まさかのカップルも誕生し、最後はいろんな人が純真さ・誠実さに救い救われたんですね。
1951年出版の本家『ライ麦畑〜』では、高校を退学した青年が、世の中の欺瞞へ鬱屈した嫌悪を投げかけ、その孤独を妹に救われる内容でした。
オリジナルをリスペクトしてそのモチーフを取り入れ、その上で独自の趣向をこらしている点が敬意の表れと思いました。