荻原浩のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
読み終えて尚、興味ある物語り
おもしろかった
ユーモア 小説ともいえるが、座敷童子、河童、天狗という3編の民俗伝承、妖怪研究物語りだ
いやいや研究書ではない
3編の短編小説集だ
座敷童子では岩手の遠野へ
河童では富士山麓の架空の地 河童沼へ
天狗では山陰の架空の地 霧北へ
研究者は大学の准教授だが、女子大生のアシスタントがどうやら もののけを引き寄せていそうな感じでおもしろい反応をする
私が行けば出てくれるなんて、あたしは便秘薬か とか
架空の地ではあるが、時代考証も、漂白民や製鉄史との関連を取り上げるなど、いかにも学術調査的な記述もはさんでいて楽しめる
ニヤニヤしながら楽に読める -
Posted by ブクログ
ネタバレ千年生き続けているクスノキが、
各時代の人々の生活をただ静かに見守っている話なのかと思っていたが、割とダークなストーリーだった。
辛い時代を生き抜いた人たちがこのクスノキに癒しをもらっているのかと思いきや、人間の人生はなかなかに厳しいぞと言わんばかりのストーリーだらけで、
読んでて落ち込むことが多かった。
千年樹と呼ばれるこのクスノキも、
街の人々の守り神などではなく、
人間の奥底に秘めてるドス黒い感情をさらに掻き立てようと挑発しているかのような気がした。
そして最後はあっけなく伐採される。
季節外れの青虫はクスノキの最後の抵抗だったのではないかと思った。
-
Posted by ブクログ
1997年第10回小説すばる新人賞受賞作。
交通の便も悪く、特産品と言ってもコンニャク、カンピョウ、オロロ豆くらいしかない牛穴村。簡単に言うと何のとりえもない村をどう立て直すか。そんな村おこしがテーマの作品。そして村の青年会がタッグを組んだのが倒産寸前のユニバーサル広告社。このタッグに奇跡は起こせるのか。
法律すれすれ(もしかしたらアウトかも)という方法で何とか観光客を呼び込む作戦をとるが、その効果も一時的なもの。一時はマスコミの注目を浴びることになるが、別の事件が起きると世間の注目は簡単に移っていってしまう。どうなるのかなと思っていたらまさかの展開が待っている。最後まで目が離せない作品