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Posted by ブクログ
超過疎地の村が、村おこしのために弱小広告代理店と組んで古代生物をでっち上げるキャンペーンのお話
牛穴村
奥羽山脈の一角、日本の最後の秘境といわれる大牛山の山麓に、サルノコシカケのようにはりついた寒村
東京の6分の1に及ぶ面積を持つが、人口はわずか300人
主な産物は、カンピョウ、オロロ豆、ヘラチョンペ
民芸品としてゴゼワラシ(現在は生産されていない)
村の青年団(とはいっても皆30代)が村おこしに立ち上がる
メンバーの中で唯一の大卒の慎一が、ゼミで一緒で今は広告代理店に勤めている友人を訪ねる
しかし、集めた金額と見積もりの金額との差に驚く
自ら他の広告代理店を探して出会ったのが、倒産寸前のユニバーサル広告社
限界集落と弱小広告代理店による村おこしプロジェクトが始まる
しかし、その内容とはネッシーと同じような「ウシアナザウルス」のでっちあげだった
果たして、プロジェクトは成功するのか?村はどうなるのか?
タイトルは「ライ麦畑でつかまえて」から取っているのだろうけど、共通の要素は一切ない
各章のタイトルが広告業界に関連する単語で、それに応じた展開になっている
単語の説明文の本来の意味と実態が合わせて描かれてあるので、ところどころでニヤリとする
広告代理店の仕事内容もなんとなく理解できるようになる
ただ、如何にブームをでっちあげるかという虚業である事もよりわかってしまうなぁ
東北出身でも方言の部分が読みにくいと感じるところがいくつか
まぁ、そんな悟のキャラクターがより一層のユーモアを感じるんですけどね
村おこし、広告代理店の仕事、流行、報道のありかたなど
架空の出来事だけど、程度の差こそあれ同じような事が現実でも起こっているなぁと思えるリアリティがあった
荻原浩はこれがデビュー作のようで
何作か読んだり映像化作品を見たりしたけど、中年になったからこそわかる気持ちというものがあるんだろうなぁと思う
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