荻原浩のレビュー一覧

  • 冷蔵庫を抱きしめて(新潮文庫)

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    傷んだ心に効く8つのエール
    って帯にあったし、もっと温かい話かと思っていたら、もうこれホラーやんって話もあった。
    「ヒット・アンド・アウェイ」
    これはスッキリなお話。
    ドラマ見てないから知らなけど、『あのクズを殴ってやりたいんだ』も、こんな感じの話なのかな。
    「冷蔵庫を抱きしめて」
    表題作。
    これが一番好きだったかも。
    なんだかいたたまれないけれど、最後に暖かい結末で良かった。
    苦しんだけれど、それが報われるというかお互いわかりあえるというか。
    タイトルも良いよね。
    この本も、タイトル買いした感じあるし。
    「アナザーフェイス」
    これはホラー。世にも奇妙な物語的かな。
    「顔も見たくないのに」

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    2024年12月21日
  • 海の見える理髪店

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    最後の成人式は心に突き刺さった。悲しみと向かい合うって身が切れるほど辛いのではないのでしょうか。
    いつか来た道はどんなに気丈だった方でも最後はこうなると切ないですね。私は最後まで私として生きられるのだろうかと思いました。でも過去の私も私なので間違いではないのかな。

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    2024年12月13日
  • コールドゲーム

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    ネタバレ

    いじめへの復讐であれば、やりたくなる気持ちもわかるよなぁと思いながら読んだ。
    廣吉が死んでいて、親が復讐していたわけだけど、愛する我が子が死んだら代わりに復讐しようという気持ちもわかるよなぁ。。。
    けどやっぱりやり方が残虐すぎて、完全にいじめた方の自業自得だとは思えない。

    飽きることなく一気に読み進められて、最後で親が犯人だったのか!という驚きもあり面白かったんだけど、読み終わった時にすごく複雑で微妙な気持ちになった本だった。
    いじめはダメ!

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    2024年12月13日
  • 幸せになる百通りの方法

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    節電、婚活、オレオレ詐欺、リストラ…
    どこかでありそうな日常の短編集、みんなが頭の中で考えてる事をちょっと覗く感じ。
    ベンチマンが一番好きかな。

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    2024年12月05日
  • 神様からひと言

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     「お客様相談室」で理不尽なクレーマーや、理不尽な上司たちに立ち向かう佐倉凉平。
     先輩である篠崎さんの、様々な難関を少々ふざけたゲームのように扱うキャラが小気味よく、そんな篠崎さんの影響でたくましくなっていく凉平の姿も微笑ましかった。
     仕事だけではなくプライベートな部分も同時進行で展開されていき、凉平の人生そのものを応援したくなる作品でした。

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    2024年12月03日
  • ワンダーランド急行

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    いつもとは違った世界が現れたら面白いと思いつつ、100%そんなことは起きない。でも、あの日あの時ああしていたら、良くも悪くも違った世界があったんだろうなと想像を膨らませることは自由だ。でもきっと、あの日あの時に戻ったとしても、きっと同じ判断、同じ行動をしていただろうなという確信もあり。
    後悔先に立たず。今を大事にしていきたいもの。

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    2024年12月01日
  • それでも空は青い

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     7話の短編集。
     ヒューマンドラマやホラーなどバラエティ豊かな1冊でした。
     どの作品も読みやすくて心にスッと入ってくるものばかりで楽しく読めた。

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    2024年11月23日
  • ワンダーランド急行

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    この人の本、初めて読んだ
    読みやすかったし、面白かった
    パラレルワールドっておもしろい
    自分は選択しなかった方の世界なんてあとから考えるタイプではないけど、意外とそんなことを考えるのもおもしろいと思った

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    2024年11月22日
  • あの日にドライブ

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    銀行を自主退職という名のもとに放逸されてしまった43歳元エリートがタクシードライバーとして再生?の端緒につくまでの物語。その昔、半沢直樹シリーズも一通り読んだけれど、ホントに銀行ってきついのねぇ。。。というのと、そう誰にでもそれなりに背負っている人生がある、というのは人を学歴とか年収とかでついついレッテル貼って上にも下にも偏見を持ちがちな、実はきっと一番愚かな自分を省みました。よくないよくない。

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    2024年11月20日
  • 楽園の真下

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    カマキリの描写がリアル過ぎて、うちの子供がカマキリを捕ってきたら共食いを始めた時を思い出しつつ読みました。
    ちなみにうちの子はあれ以来カマキリに近づきません。

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    2024年11月09日
  • 海の見える理髪店

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    家族の物語が詰まったた短編集。
    全体的に時代背景が古めかしい。内容もちょっと重めなものが多め。短いから読みやすいは読みやすい。
    最後の「成人式」は、15歳で娘を亡くした夫婦が、娘の20歳の成人式に参加して、心の区切りをつけわうとする物語で、重い内容ではあるが、軽快に描かれていてよかった。

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    2024年10月23日
  • 神様からひと言

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    ネタバレ

    元気をもらえる本ような紹介で並んでたので購入。
    本人の意図ではないけど入れ墨を交渉の武器にしたり、そこまで必要ではない死とかなんとなく受け入れにくいとこがあった。
    なので私は読んでハッピーになったとか元気をもらったとかなかった。

    自分にはあまり合わなかった。

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    2024年10月23日
  • 神様からひと言

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    読み始めは「そんな事ないない」とか思いましたが、読み進めるにつれ引き込まれました。
    こんな会社はなかなかないんだと思いましたが、登場人物の濃い事(笑)でも憎めないのが良かった。なんならちょっと好き(笑)
    その後みんながどうなって行くのか見てみたい気もするー

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    2024年10月05日
  • 押入れのちよ

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    安心して読めるホラー短編集
    ちよ可愛いです
    ゾッとする話もあるんですが
    心温まるお話もあって、面白かった

    私は主人公がマヌケすぎる「殺意のレシピ」と「予期せぬ訪問者」が好きでした
    「介護の鬼」が怖かったです

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    2024年09月30日
  • 明日の記憶

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    アルツハイマーで崩壊していく様が如実に描かれて、自分もそうなった気分に。没入させられた。夢に出てきます!

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    2024年09月29日
  • さよなら、そしてこんにちは

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    少しだけ家族とうまくいってない主人公たちが
    少しのトラブルに対応していく感じの短編集

    うまくいったりいかなかったり
    私たちの日常にもよくありそうな話で
    楽しめました

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    2024年09月29日
  • オロロ畑でつかまえて

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    初挑戦のユーモア小説。
    若干読みづらい方言に離脱しそうになのをこらえてなんとか冒頭部をクリアした。

    読み進めていくうちにだんだん面白みがわかってきて、文中の小技にニヤニヤしてしまう。
    村おこしを題材に物語は進んでいくが、終着点の意外性に何か希望のようなものを感じて読後感は良好。
    牛穴村の丁寧な描写のお陰で秘境の風景に自分が入り込んだようなとてものどかな気持ちになれた。

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    2024年09月08日
  • コールドゲーム

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    ネタバレ

    渡辺光也
    高校三年生。元野球部。

    高松
    野球部の監督。通称チョロマツ。

    山岸亮太
    高校を中退して働き始めて横浜に住んでいるが、実家は光也の家のすぐ近く。

    植村弘樹
    中学二年の時の同級生で、いつも亮太とつるんでいた悪ガキの一人。通り魔に襲われて鎖骨を骨折。市立北中の二年三組で一休と呼ばれていた。

    トロ吉
    廣吉剛史。中二の時に同じクラスだった廣吉のあだ名。中三で転校した。

    神野葵
    市立北中の二年三組だった。通り魔に襲われた。

    堀内美咲
    亮太が中学時代から付き合っている。同棲中。中三の時に父親を亡くし、定時制に通い、昼間は弁当屋で働いている。

    日下部しのぶ
    私立の受験に失敗し北中に来た

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    2024年09月05日
  • コールドゲーム

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    高三の夏に始まった、中ニ時代のイジメに対する復讐劇
    イジメ加害者達への犯行予告からの実行が続く
    彼らの中学での行為は イジメでなく犯罪
    復讐するは被害者にあり
    やっちゃえって心の声が出てしまう
    次々と襲われる元クラスメート達
    しかし 過去のイジメが露呈することを恐れて警察にも届けない
    復讐劇の真実はより悲哀な顛末
    復讐された者は、その罪の深さが理解できたように思えない
    やられた方は忘れない

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    2024年08月21日
  • あの日にドライブ

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    もう一度人生をやり直すことができたら…
    の、タラレバから始まる妄想による妄想。

    過去は変えるこてができないという事

    大事なのは『今』である事

    果たせなかった夢、選ばなかった人生、それらを全てひっくるめた『今』こそが、かけがえのないものである事

    結局は今をどう生きるかということなのかな。


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    2024年08月16日