荻原浩のレビュー一覧

  • 極小農園日記【毎日文庫】

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    ネタバレ

    荻原浩先生の初のエッセイ集(文庫版)。表題作の自家栽培のエッセイと、その他連載されたエッセイのまとめ。構成は、表題作(2008年栽培)とその他と表題作(2017年栽培)の、サンドイッチ方式になっている。この構成は良かった。なぜなら、正直表題作においてはとても面白かった(語り口、内容ともに)のだが、星3としたのはその他のエッセイの中弛み感が個人的に否めなかったからだ。ひとつひとつは悪くはないけれど、うーん…となってしまうことがあった。私の興味関心という部分だけでは無いだろうが。自家栽培のエッセイについては、まさに『家庭菜園エッセイ(東海林さだお版)』とも言える内容で、最初のつかみでばしっと結論を

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    2022年12月06日
  • 押入れのちよ

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    先日、友人に頂いたんです。荻原浩さんの短編集。
    タイトル“押し入れのチヨ”⁉︎せめて、クローゼットのチェリーとかにならなかったのだろうかと。
    「押し入れのチヨ」は、訳あり格安アパートの押し入れから出てきた明治生まれの女の子。この作品と「しんちゃんの自転車」は、恵まれない環境の中、幼い命を失い、少し現世に気持ちを残した優霊達。
    ジェントル・ゴースト・ストーリーというジャンル。「コール」も、親友の好きな女の子と結婚してしまい、後悔を持ったまま亡くなった男の霊が、死後の二人を認めるという優霊系。
    「殺意のレシピ」「介護の鬼」「予期せぬ訪問者」は、コメディタッチのホラーテイスト。
    「お母さまのロシアの

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    2022年11月15日
  • あの日にドライブ

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    ネタバレ

    人生のやり直しを夢想する、銀行員からタクシー運転手となった主人公の日々。
    意味の無いたらればを繰り返すが、今までの選択の結果としてある家族の姿や自分の今を見つめ直した主人公は、違う人生を選択したとしたら、それを全て失うという事に気付き、そしてそれを想像して、寂しさや恐怖を感じたのかもしれない。

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    2022年10月25日
  • ママの狙撃銃 新装版

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    面白かった!
    曜子ママ、サイコーです。
    娘の珠紀ちゃんをいじめている萌音を懲らしめるところがいいですね〜

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    2022年10月24日
  • それでも空は青い

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    短篇集。
    色んな形の出会いと別れ、過去と現在、人との関わり方。
    「スピードキング」「妖精たちの時間」「人生はパイナップル」が、印象深い。
    どれも「死」が絡んでいるからだろうか。
    最後に表紙を見て、そうだよな、と思えた。

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    2022年10月16日
  • 金魚姫

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    読む手を止めたくない、そんな本でした。
    序盤の暗い話から、どんな展開になっていくのだろうかと思いながら読み進めていましたが、主人公を取り巻く環境が痛く、主人公の優しさが沁みました。
    最後の結末は予想外でした。

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    2022年10月05日
  • 誰にも書ける一冊の本

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     人生の生き方を考えさせられる中編小説。
     疎遠だった父の死に際して、母から手渡された原稿用紙の束。そこには父のものと思われる物語が綴られている。しかし、そこに書かれていることは知っているようで知らないことが多く、本当に父のことなのか?と疑ってしまうことも。しかし、それを読み進めるうちに父の存在が身近に感じられていく。
     人の縁とは不思議なもので、どこで誰と出会い、別れ、そして再び出会うのか。それが人生にどのような影響をもたらすのか、誰にもわからない。しかし、自分の人生にかかわったことだけは事実。そのような人たちに感謝しつつ生きていこうと思える作品。

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    2022年09月25日
  • 家族写真

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    7編の短編集。どれも荻原さんらしさがとても出ていました。
    ウイットに富んだ文章、何気ない会話から感じる愛情や温もり。読みながらクスッと笑えて、小さな幸せを噛みしめてるようでした。
    私の中では、家族を描かせたら“荻原浩さん”、“重松清さん”です。

    特に好きだったのは、
    「結婚しようよ」、「しりとりの、り」、「家族写真」

    短編で「プラスチック・ファミリー」だけは、ちょっと怖かった…。
    でもそこは荻原さん、希望を感じるラストでホッとしました。

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    2022年09月24日
  • オロロ畑でつかまえて

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    さらっと読める感じでした。ユーモアがあり面白かったですが、現実では違うだろうな〜と感じてしまうなど、完全にフィクションとして楽しむことができませんでした。

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    2022年09月22日
  • 押入れのちよ

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    荻原浩さんの短編集。
    暗くてゾッとするというような感覚と、一方で切ない気分にもなり…じーんと優しい気持ちにもなったりと
    自分の感情が忙しい。

    『押し入れのちよ』と
    『しんちゃんの自転車』が好きです。

    『お母様のロシアのスープ』は
    冒頭は、子供の頃に読んだグリム童話のような雰囲気なのだけど…。。。
    「匂いには色がある」とある部分、イメージしやすくて面白い。そしてゾクッ…。

    2022/9 再読

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    2022年09月18日
  • オイアウエ漂流記

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    ばらばらで自分勝手なことを言いまくっている割には、すごい、と思った。
    彼らは人種も性別も価値観も違う、でも誰一人として「生きたくない」とは言わない。
    あくまでも「生きて、戻る」ことだけを考えて生きている。

    その点においては、芯の強い人達だと感じた。

    相変わらず釈然としない終わり方ではあったが。

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    2022年09月11日
  • 愛しの座敷わらし【文庫上下巻合本版】

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    押し入れのちよのような物語を想像していたが、少し違った。あまり動きの無いまま終わってしまった。下巻に期待。

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    2022年09月09日
  • 千年樹

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    千年もの間生き続けた大樹の下で、浅はかな人がおりなす物語。
    人間は小さなことに一喜一憂し、時には狂う。
    なんとまあ、浅はかなこと。

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    2022年09月07日
  • さよなら、そしてこんにちは

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    生きているとうれしいことよりも悲しいこと、辛いことのほうが多いのではないだろうか。
    それはきっと自分だけじゃなくて、多くの人がソウ思っているはず。

    そんな中でも懸命に毎日を頑張ってる人を見ると、元気をもらえる気がする。

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    2022年09月07日
  • オロロ畑でつかまえて

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    前半のドタバタした感じが自分には合わないのかなかなか読み進めず…
    過疎化の進む村の青年部と潰れそうな広告代理店がタックを組んで村おこし。村人たちが純粋に頑張ってる様子が汲み取れるからこそ「こんなのダメだよ〜 嘘はダメ!」って思ってしまう。
    後半はどうなっちゃうとドキドキしながら読んでいくと「な〜るほど、こういう展開か…。まぁとりあえず良かったね。」最後までドタバタ…。

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    2022年09月03日
  • 押入れのちよ

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    ネタバレ

    全話通してそこまで背筋が凍るほど怖い話ではなかったので、ホラーが苦手な人でも読める内容だと思う。

    『老猫』は、私が猫好きなので、読んでてもなかなか猫の不気味さが伝わってこず…(^-^; 笑
    ただ、最後ら辺で妻と娘が変わっていく様は怖さを感じた。
    この話は映像化してほしいなと思った。

    あとは、『介護の鬼』が登場人物みんなちょっと問題アリで誰にも感情移入はできなかった。(嫁のする虐待は許されないが。)
    あの義父はなぜ覚醒したのかよく分からなかったが、
    義父の友達が何か囁いていたあれが引き金になったのだろうか、、、?
    この話は面白かったので、ここら辺をもう少し掘り下げて欲しかったなと思った。

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    2022年11月09日
  • 四度目の氷河期

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    この物語を青春の二文字では語ってはいけないと思う。
    自らの出自に縛られ続け、ようやく答えを見出した頃には、
    大切なものを、あまりにも大切なものを、失っていた。

    月並みではあるが、この本は未来に生きる人のための、物語である。とおもう。

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    2022年08月28日
  • あの日にドライブ

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    変な意地とプライドを持った中年の妄想全開小説かと思いきや、違っていた。
    現実に文句を垂れても、夢を大事にするのもかまわない。目の前の光景を受け止めることができれば。

    多分当たり前のことだろうけど、ハッとさせられる。

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    2022年08月27日
  • なかよし小鳩組

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    オロロに続くユニバーサル広告第2弾。
    娘との別離まで書きたいのなら最後まで描いて欲しかった。消化不良だ~

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    2022年08月27日
  • 誘拐ラプソディー

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    グダグダな誘拐劇。コミカルな誘拐劇と言った方がいい。
    この人の書く人物は「中途半端」が多い。大成功している訳でなく、かといって不幸のドン底にいるわけでもない。だからこそ、登場人物に感情移入して読めるのだけど。

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    2022年08月27日