荻原浩のレビュー一覧

  • 二千七百の夏と冬 : 上

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    縄文時代の日常が活写されており、想像力をかき立てられる。ストーリー的にはこれからというところで「つづく」。冒険小説的であっても、ファンタジーではないところが良い。

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    2017年07月28日
  • 恋愛仮免中

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    タイトルにセンスがないなぁ~と思う。表紙デザインもだけど。
    奥田さんが好きで読んだけど、ありがちな設定でありがちな展開だけれど、やっぱり面白い。
    窪さんのは既読だったけれど、この話は好き。
    荻原さんは、荻原さんっぽい。
    原田マハさんと、中江有里は初読み。中江さんのが良かった。

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    2017年07月24日
  • 二千七百の夏と冬 : 上

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    あらすじ(背表紙より)
    ダム工事の現場で、縄文人男性と弥生人女性の人骨が発見された。二体はしっかりと手を重ね、互いに向き合った姿であった。三千年近く前、この男女にいったいどんなドラマがあったのか?新聞記者の佐藤香椰は次第に謎にのめりこんでいく―。紀元前七世紀、東日本。谷の村に住むウルクは十五歳。野に獣を追い、木の実を集め、天の神に感謝を捧げる日々を送っている。近頃ピナイは、海渡りたちがもたらしたという神の実“コーミー”の噂でもちきりだ。だが同時にそれは「災いを招く」と囁かれてもいた。そんなある日、ウルクは足を踏み入れた禁忌の南の森でカヒィという名の不思議な少女と出会う。

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    2017年07月21日
  • 誘拐ラプソディー

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    ネタバレ

    【文章】
     読み易い
    【気付き】
     ★★・・・
    【ハマり】
     ★★★★・
    【共感度】
     ★★★・・

    話がキレイにまとまっていて、面白かったです。

    中国マフィアと秀吉の絡みを、もう少し厚くしても良かったかなと思いました。

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    2017年07月17日
  • 花のさくら通り

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    ユニバーサル広告社第三作。一作目は「オロロ畑でつかまえて」二作目は「なかよし小鳩組」桜の木が殆んどない桜通りにある寂れた商店街に引っ越して来たユニバーサル広告社が古参が仕切っている商店会にイメージアップの戦略を企画する。和菓子屋の岡森守はサラリーマンだったがうまくやっていけなくなりやめ父が経営する店の後を継ぐために戻ってきた。寺の息子光照と牧師の娘初音との恋愛は光照が三年間の修行に行ったためまだ成就せず。主人公の杉崎が、離婚して離れ離れになった娘の早苗との手紙のやり取りから成長ぶりを嬉しく思う一方で、会いたいけれど会えない寂しい思いが、時々物語のアクセントになっている。

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    2017年07月13日
  • 二千七百の夏と冬 : 上

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    発見された人骨は二体。生きていたのは二千七百の夏と冬が過ぎる前の時。ウルクの成長が見えるけど香椰さんの存在が良く分からない。

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    2017年07月06日
  • 砂の王国(上)

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    上下巻ともにまとめて記載。
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    友人から勧められて手に取った「萩原浩」さんの本。
    「神様からの一言」が良かったので引き続き手に取った。
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    一度人生から転落してホームレスになった男が、宗教に寄って成り上がる話。
    ホームレス期のリアリティー、そして少しずつ成功を重ねていく戦略の緻密さがめちゃくちゃ良い。
    また、少しずつ事業として成立させていく3人の立ち位置、関係性が変わっていく様子が、怖くもあり面白くもあった。
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    読んでいる段階で、落とし所はドコに持っていくんだろう?と感じてはいたが、やはり最後の中途半端感は否めないかなぁ…
    良い展開だっただけに、そこは少し残念。
    ただ、そこを差し引いても十分

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    2018年02月17日
  • マウンドの神様

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    野球にまつわる短編6つとエッセイ2つ。後者の書き手が荻原浩と宮下奈都だったので購入。荻原さんが阪神ファンだとは初めて知りました。前者の書き手で読んだことがあるのはあさのあつこのみ。あさのさんの『バッテリー』は「がんばってるアピール」が強くて少し苦手でしたが、この地元の公立高校の甲子園出場で活気づく、ふだんは寂れた商店街の親父の話は○。ほかはプロ野球、ドラフト、満州での野球の話等々。野球に興味のない人にはいささかツライと思われます。試合そのものの話を楽しみたいならば堂場瞬一の野球シリーズのほうがよさそうな。

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    2017年06月11日
  • 恋愛仮免中

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    奥田英朗、窪美澄、荻原浩、原田マハ、いずれも好きな作家と、私は初読みの中江有里による短編集。書き下ろしではなく、ここ数年に雑誌等に収載されたもの。

    三十路突入までに結婚したいのに頼りない恋人にいらつくOL、夏の海辺で年上の女性に淡い恋心を抱く男子高校生、余命わずかな妻に寄り添う夫、外国人観光客を乗せたタクシー運転手、母が通う美容室のシャンプー係に恋をした女子中学生。

    初読みの作家以外は、その作家のいちばんとは言えないけれど、どの物語も穏やかでそれなりの良さ。2時間ほどでさまざまな恋の形が楽しめるのはお得かも。

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    2017年06月05日
  • 誘拐ラプソディー

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    前科者の秀吉が死にきれない末に選んだのは誘拐。
    目的はもちろん身代金。
    だけど、誘拐したどこぞの坊っちゃんである伝助は、とんでもないとこの息子であった…
    しかも、悪者になりきれない秀吉は伝助との仲を深めていく。
    荻原さんらしい優しさと面白さだった。

    2017.6.3

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    2017年11月04日
  • 恋愛仮免中

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    著書各々の色が出ていてリラックスして楽しめた。やはり奥田氏の読ませ方は心憎い。中江有里さんの文章力とストーリーテリングの上手さに驚いた。一番好きなマハさんはいまひとつ、やはりもう少し長い文が似合う。

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    2017年06月02日
  • オイアウエ漂流記

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    ユーモア溢れる流れに一気に読み進む。キャラ丸出しの登場人物が、時おりそっと見せる裏の一面にひとを感じた。2017.6.1

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    2017年06月01日
  • 愛しの座敷わらし【文庫上下巻合本版】

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    素麺みたいな一本道 道の両側は緑の海だ。梓美あずみ たまに来るぶんには イグニッション=点火装置 クッキーはコーギー犬 ダックスフンド並みに足が短い もともと牧羊犬 文豪風のふづくえ文机にはノートパソコン 五平餅 生ゴミを見る目を向けられていた カエルの店頭用人形 ぶらさがり健康器 斜め三十度の顔 祠ほこら 庭にねぎとらっきょう 鍬 ホスターさん 裏校則 毛質って変わるから 鳩の群れに迷いこんだ雀の気分 視線で射るという慣用句 終の住処 この夏だって越せるかどうか。コスモスの花はもう見られないかもしれない。 初秋の風にさわさわ揺れていた 身の回りの整理 うかが窺って せいか生家に似た囲炉裏が見

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    2017年06月14日
  • 幸せになる百通りの方法

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    ハウツー本のようなタイトルが付いていますが、普通の小説。引き出しの多い作家、荻原浩による7つの短編。好きな作家ベスト3に入るほど好きですが、本作は笑いも涙も足りず、1冊の本としてもまとまりに欠けます。

    主人公である7人を順に挙げると、嫁からエコだ節電だと言われて割り切れないおばあさん、劇団に入るもオレオレ詐欺に手を染めてしまった若者、ブログやオンラインゲームに熱中する人々、動物園でのお見合いパーティーに嫌々参加した女性、リストラされたことを家族に言えずにベンチで過ごす中年サラリーマン、歴女に振り回される男、自己啓発書を読みあさる若きサラリーマン。

    荻原浩の作品の中ではイマイチといえども、ほ

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    2017年05月10日
  • 家族写真

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    短編集か。長編が好きだから短編苦手。
    最初と最後がお母さんが亡くなってる家族で、我が家だと自分がいなくなる設定になるからいい話だけど辛かった。

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    2017年04月26日
  • 誰にも書ける一冊の本

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    人生を終わろうとしている父親が遺した分厚い原稿用紙。
    書かれていたのは父の人生のようでもあり、創作のようでもある小説だった。
    「私」はそこで見知らぬ父親と出会うことになる。
    考えてみれば、自分の両親の生まれた頃の話やこれまでの人生の話などほとんど聞いたことがない。
    聞く必要もなかったし、聞くようなタイミングもなかったとしか言いようがない。
    だが、父親にも母親にもそれぞれ様々な経験をしながら現在を生きている。
    まだまだ遠い先だろうが、年老いた両親とお茶でも飲みながらゆっくりとそんな話ができたらいいな・・・と思う。

    物語は現在の「私」の感情や取りまく状況を描く部分と、父親が書いた小説部分とで構成

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    2017年04月05日
  • ちょいな人々

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    ちょいちょい、と思うけど憎めない人たち。

    占い師は悪運が強いけど、好きなタイプの人だたぶん。
    正直メールとタイガースはやけにリアルでくすっと笑える皮肉満載のお話だった。

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    2017年03月30日
  • 幸せになる百通りの方法

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    ネタバレ

    オレオレ詐欺に加担する若手劇団員、コンプレックスから自己啓発にかぶれる若手社員、リストラにあったことをたまに言い出せない元サラリーマン、前の恋人を忘れられない婚活女性…年代も性別もバラバラな主人公たちが物語に登場する短編小説集。
    突飛な設定に思っても、描写から溢れるリアリティがその突飛さを忘れさせてくれます。
    欠点を抱えた情けない人たちも淡々と描かれていて、そこに惨めさはありません。
    飄々と、さらっとした読後感ですが、暖かいかけらが心に引っかかる。そんな作品たちでした。

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    2017年03月27日
  • 砂の王国(下)

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    ネタバレ

    生まれながらに教祖となる人物評として、その器の中身が空っぽであることが重要らしい、『砂の王国』の仲村はまさに空っぽという言葉が当てはまる。いっぽう同じ教祖でも『仮装儀礼』では教祖が元ゲームのシナリオライターという前歴であった。教団を拡大していくためには狂信的な初期メンバーを獲得しなければいけない。いつの時代にも宗教を必要とする人たちはいる、彼らは何かに熱狂したいのである。その異様な熱狂が近隣社会との軋轢を生み、そして集団は孤立化しカルトの烙印をおされるに至る。

    教祖に追われた山崎が教団から命からがら逃げ延び、ホームレスに逆戻りしていく様は感無量である。一方『仮装儀礼』では教団崩壊後つづきがあ

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    2025年08月25日
  • 砂の王国(上)

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    同系の小説に『仮装儀礼』篠田節子著/『夜想』貫井徳郎著がある。どちらも教団設立をテーマにしたお話しなのだが、『砂の王国』を読んで『仮装儀礼』とその違いを比較してみたい。

    発行順は2007/05『夜想』 2008/12『仮装儀礼』2010/10『砂の王国』となる。詳細のレビューは下巻にて

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    2017年03月21日