荻原浩のレビュー一覧

  • 誘拐ラプソディー

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    前科者の秀吉が死にきれない末に選んだのは誘拐。
    目的はもちろん身代金。
    だけど、誘拐したどこぞの坊っちゃんである伝助は、とんでもないとこの息子であった…
    しかも、悪者になりきれない秀吉は伝助との仲を深めていく。
    荻原さんらしい優しさと面白さだった。

    2017.6.3

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    2017年11月04日
  • 恋愛仮免中

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    著書各々の色が出ていてリラックスして楽しめた。やはり奥田氏の読ませ方は心憎い。中江有里さんの文章力とストーリーテリングの上手さに驚いた。一番好きなマハさんはいまひとつ、やはりもう少し長い文が似合う。

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    2017年06月02日
  • オイアウエ漂流記

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    ユーモア溢れる流れに一気に読み進む。キャラ丸出しの登場人物が、時おりそっと見せる裏の一面にひとを感じた。2017.6.1

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    2017年06月01日
  • 愛しの座敷わらし【文庫上下巻合本版】

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    素麺みたいな一本道 道の両側は緑の海だ。梓美あずみ たまに来るぶんには イグニッション=点火装置 クッキーはコーギー犬 ダックスフンド並みに足が短い もともと牧羊犬 文豪風のふづくえ文机にはノートパソコン 五平餅 生ゴミを見る目を向けられていた カエルの店頭用人形 ぶらさがり健康器 斜め三十度の顔 祠ほこら 庭にねぎとらっきょう 鍬 ホスターさん 裏校則 毛質って変わるから 鳩の群れに迷いこんだ雀の気分 視線で射るという慣用句 終の住処 この夏だって越せるかどうか。コスモスの花はもう見られないかもしれない。 初秋の風にさわさわ揺れていた 身の回りの整理 うかが窺って せいか生家に似た囲炉裏が見

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    2017年06月14日
  • 幸せになる百通りの方法

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    ハウツー本のようなタイトルが付いていますが、普通の小説。引き出しの多い作家、荻原浩による7つの短編。好きな作家ベスト3に入るほど好きですが、本作は笑いも涙も足りず、1冊の本としてもまとまりに欠けます。

    主人公である7人を順に挙げると、嫁からエコだ節電だと言われて割り切れないおばあさん、劇団に入るもオレオレ詐欺に手を染めてしまった若者、ブログやオンラインゲームに熱中する人々、動物園でのお見合いパーティーに嫌々参加した女性、リストラされたことを家族に言えずにベンチで過ごす中年サラリーマン、歴女に振り回される男、自己啓発書を読みあさる若きサラリーマン。

    荻原浩の作品の中ではイマイチといえども、ほ

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    2017年05月10日
  • 家族写真

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    短編集か。長編が好きだから短編苦手。
    最初と最後がお母さんが亡くなってる家族で、我が家だと自分がいなくなる設定になるからいい話だけど辛かった。

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    2017年04月26日
  • 砂の王国(上)

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    ネタバレ

    転落した元エリート証券マンが、新興宗教を作り出し、どん底からの逆転を図る。

    宗教的なものを敬遠していた人々を次々に絡めとっていく手腕が小気味良く、読んでいて先が気になる。
    崩壊の予兆は、それらの成功の内からすでに漂っていて、幕切れは決して後味の良いものにはならないのだろうと思いながら上巻を読み終えた。

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    2017年04月22日
  • 誰にも書ける一冊の本

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    人生を終わろうとしている父親が遺した分厚い原稿用紙。
    書かれていたのは父の人生のようでもあり、創作のようでもある小説だった。
    「私」はそこで見知らぬ父親と出会うことになる。
    考えてみれば、自分の両親の生まれた頃の話やこれまでの人生の話などほとんど聞いたことがない。
    聞く必要もなかったし、聞くようなタイミングもなかったとしか言いようがない。
    だが、父親にも母親にもそれぞれ様々な経験をしながら現在を生きている。
    まだまだ遠い先だろうが、年老いた両親とお茶でも飲みながらゆっくりとそんな話ができたらいいな・・・と思う。

    物語は現在の「私」の感情や取りまく状況を描く部分と、父親が書いた小説部分とで構成

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    2017年04月05日
  • ちょいな人々

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    ちょいちょい、と思うけど憎めない人たち。

    占い師は悪運が強いけど、好きなタイプの人だたぶん。
    正直メールとタイガースはやけにリアルでくすっと笑える皮肉満載のお話だった。

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    2017年03月30日
  • 幸せになる百通りの方法

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    ネタバレ

    オレオレ詐欺に加担する若手劇団員、コンプレックスから自己啓発にかぶれる若手社員、リストラにあったことをたまに言い出せない元サラリーマン、前の恋人を忘れられない婚活女性…年代も性別もバラバラな主人公たちが物語に登場する短編小説集。
    突飛な設定に思っても、描写から溢れるリアリティがその突飛さを忘れさせてくれます。
    欠点を抱えた情けない人たちも淡々と描かれていて、そこに惨めさはありません。
    飄々と、さらっとした読後感ですが、暖かいかけらが心に引っかかる。そんな作品たちでした。

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    2017年03月27日
  • 砂の王国(下)

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    ネタバレ

     生まれながらに教祖となる人物評として、その器の中身が空っぽであることが重要らしい、『砂の王国』の仲村はまさに空っぽという言葉が当てはまる。いっぽう同じ教祖でも『仮装儀礼』では教祖が元ゲームのシナリオライターという前歴であった。教団を拡大していくためには狂信的な初期メンバーを獲得しなければいけない。いつの時代にも宗教を必要とする人たちはいる、彼らは何かに熱狂したいのである。その異様な熱狂が近隣社会との軋轢を生み、そして集団は孤立化しカルトの烙印をおされるに至る。

     教祖に追われた山崎が教団から命からがら逃げ延び、ホームレスに逆戻りしていく様は感無量である。一方『仮装儀礼』では教団崩壊後つづき

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    2025年08月25日
  • 砂の王国(上)

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     同系の小説に『仮装儀礼』篠田節子著/『夜想』貫井徳郎著がある。どちらも教団設立をテーマにしたお話しなのだが、『砂の王国』を読んで『仮装儀礼』とその違いを比較してみたい。

     発行順は2007/05『夜想』 2008/12『仮装儀礼』2010/10『砂の王国』となる。詳細のレビューは下巻にて

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    2017年03月21日
  • 誘拐ラプソディー

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    ベタと言えばベタなのだけれども、そこが好きな作品。
    手塚治虫氏の漫画、ブラックジャックでこんな感じの作品があった気がする。

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    2017年03月16日
  • 千年樹

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    昔からある巨大な楠の木の周りで起こってきた出来事が、過去と現在を組み合わせた短編で語られる。それぞれの短編同士もまた登場人物が繋がっていたりする。
    争い、貧しさ、虐め、恋愛。それらを覆う憎しみや哀しみ、愛しさ。
    樹齢千年といわれる巨樹が見てきた長い長い時代。
    そんな神木と呼ばれていた巨樹が人間の手によって最期を迎える。
    今後、巨樹を見る度にこの話を思い出しそうな気がする。

    2017.1.15

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    2017年01月15日
  • 砂の王国(下)

    購入済み

    最後が

    自分的には嫌な感じで終わってしまった。
    内容は面白いし、着眼点も素晴らしい。
    でも最後がなぁ。

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    2017年01月15日
  • さよなら、そしてこんにちは

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    ネタバレ

    短編集。

    基本的に心がほっとあたたかくなる話がメイン。
    最後には救いがあるという、読んでいてストレスがない。

    個人的に好きなのは、タイトルにもなっている「さよなら、こんにちは」。葬儀屋で働いている男にそろそろ子どもが生まれる。でも仕事は葬儀屋で、にやにやすることはできない・・。ライバル会社とのやり取りも含め、気持ちもわかるし、そして理解してくれる周りにもめぐまれているなと思う。

    「スローライフ」もおもしろい。
    主人公の生業がスローフードという、いわゆる最近流行りの生活に余裕をもって、食事を楽しむというようなものがコンセプトなんだけど、実際は、どったばた。
    そのコントラストがおもしろい。

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    2017年01月09日
  • ひまわり事件

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    読みやすくて面白かった。

    荻原浩さんの本は何冊か読んでいるけど、いずれも読みやすくて間違いは無いかな・・・と。

    なぜか99の後が101になっていたのが気になったけど単なる誤植かな?

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    2017年01月08日
  • なかよし小鳩組

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    倒産寸前の広告制作会社がヤクザの仕事を請け負うことになりてんやわんやな話。
    脇役を個性的にするあまり度が過ぎていて現実味がないが、まぁ物語なのでアリ。
    仕事の話が中心ではありつつも、離婚した元妻が乳がんだったり、元妻と暮らしている娘を預かることになったりなど主人公にとっては大きな事件も絡んでくる。
    それらをうまく料理して最後は仕事もプライベートも爽やかに終わらせるところがうまいと思う。
    でも、物語の世界だったとしてもこんな会社で絶対働きたくない。

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    2016年12月16日
  • なかよし小鳩組

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    ネタバレ

    ユーモア作家と言われるだけのことは有り
    読んでいてクスリと笑える。

    つぶれかけた広告代理店が○クザの広報に携わる話だが、この作家が手がけると○クザも人間らしく描かれて何だか距離が縮まる気がするが・・・
    最後はちょこっとリアル。

    別れた奥さんの元で暮らす天真爛漫な娘の早苗や実は○クザの組長の娘だったアルバイトの女の子等々個性的な人達がまたクスリと笑いを誘う。

    映画にも出来そう。

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    2016年12月15日
  • ちょいな人々

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    短編のボリュームもほどよくて、内容もいい意味で凝り過ぎてなくて、面白かった。
    気軽に良いリラックスになった。

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    2016年12月02日