荻原浩のレビュー一覧

  • ひまわり事件

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    ちびっこにとってはお年寄りって理解不能で怖い存在、お年寄りにとっては幼稚園児は異星人。しかし、幼稚園と老人ホームの相互交流によって少しずつ距離を縮め、思わぬ騒動へと進んでいく。そのあいだの心の交流やその後の様子など暖かな気持ちで楽しく読めた。

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    2019年02月03日
  • ギブ・ミー・ア・チャンス

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    様々な職に就く夢を諦めることができない人々の、不器用だけど愛すべき八人の物語。
    荻原さんはちょいな人々を書かせたらホント巧い。どこかで道を誤ったのか、それとも覚悟が足りないのか。私たちにも少なからずある思いを、本作の登場人物たちも抱えている。面白いのは、元ロックシンガーの演歌歌手とゆるキャラの公務員。そして、『あとがき』ならぬ『あと描き』が文庫版特別収録でお得感いっぱい。

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    2019年01月31日
  • 冷蔵庫を抱きしめて(新潮文庫)

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    ふつうに生きる人達の心の闇を垣間見たような短編集。
    自分ではどうも出来ない暗い部分だけど、周りの人たちの関りから違う方向へと動き出す。
    そんな微妙な心の動きが面白い。
    ボクシングを始めるお母さん、マスクをつける会社員、アフリカ行きを決意するOLなどなど、様々な人たちの話の数々。

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    2019年01月29日
  • 誘拐ラプソディー

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    親方を殴って逃走、金無し前科有の伊達秀吉が出会った少年はぼのつく職業の父を持つ大金持ち。うまい話が転がり込んできたと思いきや、人相の悪い方々に追われ、身代金どころか命が危うい!
    しみじみ泣け…はしないが、ダメ男が子ども(ただしちょっとバカ)と触れあううちに、自分の過去に向き合うようになっていく過程が、ギャグ展開も交えつつ続くので飽きない。やってることは最後まで犯罪ではあるが。しかし、伊達秀吉と名付けられた時点でぐれても仕方がない気もする。

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    2019年01月20日
  • 月の上の観覧車

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    荻原氏の、ノスタルジック系な短編集。正直私は著者の本は、『噂』や『砂の王国』のような、ポップで攻めた感じの方が好き。この本の中だと『レシピ』がいいかな。リルコさんにまつわるメニューと、女の生き様がリンクしていていい感じ。

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    2019年01月12日
  • ストロベリーライフ

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    当たり前だけど、何気なく食べている野菜や果物がいかに手間をかけて育てられているか改めて認識させられた。

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    2019年01月03日
  • 千年樹

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    スタートの話から悲しくなる話なのだが、最後まで続きが読みたくて仕方がない短編集であった。短編と言えどくすの樹を中心にいろんな話がつながっているのがさすが。でも、荻原浩でも笑いの少ない荻原浩です。

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    2018年11月26日
  • 花のさくら通り

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    ユニバーサル広告社シリーズ第3弾。
    545ページの長編でしたが、今回も最高に心温まる一冊でした。

    シャッター街商店会における、昔からの慣習、利権、損得、自分たちの威厳を守りたい、変化を求めない頭の固い古参を相手に、「商店街の活性化」のために奮闘する個性あふれるユニバーサル広告社の面々と「さくら通りリニューアル協議会メンバー」の涙と笑いあふれる街づくりの奮闘ぶりと異なる宗教の家に生まれた可愛いカップルの話が心をほんのり温めてくれます。

    主役の杉山さんが今回も「悪知恵」を働かせて爽快な快進撃を見せてくれるのに加えて、前作、見事なテキ屋術を披露して「たこ焼き」を売りまくったユニバーサル広告社社長

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    2018年11月19日
  • オロロ畑でつかまえて

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    最初は重い感じで入るが、気がつくとなんとなく読ませられてしまっている。荻原氏特有の軽妙感が良い。
    田舎の村おこしは良いことなのかどうなのか、少し考えさせられた。

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    2018年11月12日
  • 月の上の観覧車

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    短編集。ようやく読み終えた。
    前向きな話ではなく後ろを振り返る話なので、一つの話を読み終えた後に次の話に行く気にならず、結局2年がかりで読み終えた。
    最後の表題作「月の上の観覧車」がよかった。

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    2018年10月30日
  • ギブ・ミー・ア・チャンス

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    読みやすい文体で好き。さっそく著者の他の本も買いました。
    登場人物に愛が溢れていて、応援したくなる内容ばかりでした。最後の「あと描き」がいいね。よくこれだけいろんな世界の人達のことを深掘りして書けるものだなぁ、と感心。さすが作家さん。相撲のタマちゃんの続編が読みたい。

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    2018年10月30日
  • あの日にドライブ

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    エリート銀行マンだった主人公が、たった一度の失言で銀行を止めざるを得なくなり、タクシードライバーに転職。前半は、タクシードライバーとして全く役に立たないところばかり描かれており読むのも辛いですが、なぜか過去を追いかけ始めると少しずつ仕事も上向いていくという後半で救われます。
    「会社を辞めると、ただのおっさん」「家族もかまってくれない」「よりどころは過去の栄光のみ」と、ありきたりだけども明日は我が身のような現実感が印象的でした。

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    2018年10月16日
  • ギブ・ミー・ア・チャンス

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    萩原さんの短編集は毎回楽しみにしている。本作に登場するのは夢を追いながらも、ままならぬ現実との狭間で苦しみ、もがきながらも挑み続ける大人たち。理想とは違う等身大の自分を突き付けられ、それを受け入れるのは誰しも本当に勇気がいる。これだけ俗っぽさを感じさせる作風ながら、どのエピソードも随所に現代社会への鋭い視点や風刺が盛り込まれ、主人公の姿にふと若き日の自分を投影してしまう様な郷愁を感じさせるのは流石だ。お気に入りは「リリーベル殺人事件」。きっと今日も何処かで誰かが、敗者復活戦のステージで果敢に戦っている―。

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    2018年10月20日
  • オロロ畑でつかまえて

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    よくあるストーリーで展開が読めるだけに前半は少し焦ったさを感じた。前半というより半分ほど過ぎても事態が動かないのはしんどい。
    せっかくの魅力的な登場人物を掘り下げたい気持ちはわかるし、そこは面白さも感じるが、物語の見せ場的なものがワンシーンしかないのでそちらを膨らませて欲しかった。

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    2018年10月06日
  • ひまわり事件

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    いつもながら安定した面白さ。この最後の件りは必要かなあ、というのが気になったが園苑交流の書きっぷりは見事。

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    2018年09月29日
  • あの日にドライブ

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    読み始めに、こんな男やだわぁーまじやだわ。人のせいにばっかりしたマイナス思考男。と、思っていたら中盤からの盛り返し。周りにいる人たちもそれぞれが前に進み始めるその瞬間は、普通の普通の話なのに、なんだか感激しました。

    サラリーマン、主婦、社長、いろいろいて、いろいろあるけど、ホント1日1日を大切に生きていけるひとのなんと少ないものか。

    と、我ながら思い返し、自らを省みるような一冊。

    過去の後悔も未来の不安もまずは置いておいて、目の前の今を大切にしようと、当たり前のことに気がつかされた。

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    2018年09月13日
  • オイアウエ漂流記

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    なんでこの本買ったんだっけ・・・
    帯の「徹夜本」に惹かれたんだっけ?

    まぁ読みやすいことは読みやすいけど、う~ん。
    無人島での漂流記なんだけど、軽いタッチで書かれてはいるけどやっぱり怖くて切なくて苦しかった。

    ラストはあまりにもあっさりと終わる。
    え?これでいいの?ちゃんとみんなに・・・とモヤモヤが残る。

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    2018年08月23日
  • ママの狙撃銃 新装版

    購入済み

    もう一捻り欲しかったかな

    荻原浩の作品、どれを読んでも優しい気持ちになります。そして中だるみを感じさせない、馬が颯爽とかけていくようなリズムで読み進めていける。
    この作品も、登場人物全てに人間臭さがあって、引き込まれました。
    平凡な主婦が実は暗殺者だった、という個人的に大好きな設定。
    でしたが、ここまで『人を殺してしまった』という葛藤の煩悶を全面に出されてしまったのが、うーん、という感じ。。まぁ確かに『殺人』はそれだけ重い許させるものではないんですが。
    もっと『殺されても当然』くらいな極悪人を成敗する痛快ストーリーでも良かったんだけどなぁ。
    せめて最後にはどんでん返しみたいな展開があれば、スッキリ読み終えたん

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    2018年08月11日
  • 家族写真

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    やっぱり最期の家族写真が良い。遠く離れた地元で頑張る父親、病気で倒れたのを境に家族が1つになる。良い。
    他は磯野波平のやつな。楽しく読ませてもらった。

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    2018年08月08日
  • マウンドの神様

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    聖地・甲子園を目指し切磋琢磨する球児たちと交錯する人間模様を描く、人気作家たちの文庫オリジナル作品集。
    今年は夏の甲子園が第100回の記念大会。数々の記憶に残る名場面や名勝負がメディアで紹介され、心も熱くなる。主役である球児たちは勿論のこと、関わる人びとも応援する人びとも「高校野球」を盛り上げる。有名無名問わず、青春ドラマ1ページに登場する人びとの物語である。

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    2018年08月02日