荻原浩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「会話」ができるボノボのバースディだけが恋人の死の真相を知ってる。
なんていうか。
前半ちょっと気持ちが入らなかった。
主人公とその恋人の恋愛がイマイチぱっとしない。
なんとなく、おとなしい感じがするからかな。
もし、もっと情熱的で、そこがグイッとつかんでくれてたら後に起こる悲劇に一緒に落ち込めたんだけど。
すごく読んでて客観的になってしまった。
滅茶残念。
こういう話、もともとものすごく好きなタイプなんでするすると読めた。
恋人の死の真相に迫りだしてからはすごく面白かった。
ほんとのとこ、もっと前半のグダグダをなくしてガンガンいって欲しかった。
なんとなく筋は読めてしまったけど、でもラストはすごくよかった。
だから、なんか、すごく悔しいな。
やな感じで出てくる林原の言い分の方が最初から筋通ってて、そっちについ同意してしまったり、バースディはちょっとずーっと可哀想に思ったりもした。
多分この主人公が駄目なタイプだったんだろうな。
話の内容はすごく面白かったし、よく出来ててほんと、もったいない! -
Posted by ブクログ
【おじさんが奮闘する姿が笑えて、爽快】
倒産寸前の小さな広告代理店にヤクザのCI(コーポレイトアイデンティティ)の仕事が舞い込んできた。なんとか断ろうとするもの引き受けざるを得なくなる。杉山をはじめ、代理店に勤めるメンバーがいろんなアイデアを持ち寄ってヤクザのCIプロジェクトに奮闘する。
杉山からすると、ヤクザのイメージアップのための仕事はなんだか気の重い仕事だ。そこに加えて、離婚した妻や離れて暮らしている娘が難しくなっていて、公私共になんだかなぁという生活である。
でも、これじゃだめだと思い立ち、仕事にいろんな角度から取り組み、私生活も変えようと奮闘していて、読むと前向きになれるのかなあと思う。
ここまで書くと、なんか暗く重い印象を受けるかもしれないけれどそんなことはなく、ユーモアがあって笑えるところがたくさんある。登場人物のキャラクターもたっていて面白い。そして読む人によっては、ちょっと涙腺がゆるむところがあるかも。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ*東下りの国司が襲われ、妻子と山中を逃げる。そこへ、くすの実が落ちて―。いじめに遭う中学生の雅也が巨樹の下で…「萌芽」。園児たちが、木の下にタイムカプセルを埋めようとして見つけたガラス瓶。そこに秘められた戦争の悲劇「瓶詰の約束」。祖母が戦時中に受け取った手紙に孫娘は…「バァバの石段」。など、人間たちの木をめぐるドラマが、時代を超えて交錯し、切なさが胸に迫る連作短編集*
樹齢千年を超える巨木くすの木が見守る中、過去と現在が交差しながら紡がれる物語たち。
読み応えはありますが・・・重いです。
特に過去のお話たちは、惨殺や飢餓や戦争と言った悲しくやるせない題材ばかりなので、いつものユーモア溢れる筆致の出番がない。荻原さんらしい、くすりと笑える表現や温かな希望や救いを求めている層には向きません。構成、展開はさすがですが・・・