荻原浩のレビュー一覧

  • 誰にも書ける一冊の本

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    父親の人生を読む話。

    人の一生とは他人が語るものではない。
    のかどうかはもっと歳を取ったらわかるのかな。

    人生まだまだ迷い中。
    なかなかうまくいかないけど
    自己満足でも語れるだけの人生になるようにしなくては。

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    2013年10月01日
  • 誰にも書ける一冊の本

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    残された原稿が、亡き父の人生に寄り添うよすがとなり、父の子としての自分を見つめるきっかけになった。
    人生がひとつのストーリー(物語)だとすると、生き方を考えることは自分を演出することに他ならない。誰に伝えるでもない、自分ですら看過してしまうような日々の情感。どこで始まるかわからないのが僕らのドラマであるので、ちょっとしたことに気を配る気持ちをたいせつにしたいと思う。

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    2013年10月01日
  • 誰にも書ける一冊の本

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    ネタバレ

    「父はいったいどんな人生を歩んできたのだろう。家族として知っているのは一面であり、本当の人生はどうだったんだろう。」と考えさせられる。又自分も自分の人生を子供に伝えているのは一部であり、伝えたいけど伝えきれていない部分もある。父の人生を振り返るパターンとしては浅田次郎の「メトロに乗って」に近いか。

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    2013年09月29日
  • 誰にも書ける一冊の本

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    父や母にも私の知らない生きてきた道があって、その時どんなことを考えてきたのだろうかと思うけど、自分が親になってみると、子ども達に語ろうとは思わないかな。

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    2013年09月18日
  • さよなら、そしてこんにちは

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    荻原さんの作品は頑張って働いている人たちをカッコ よくコミカルに描く作風が好きです。一生懸命な姿は、時として滑稽に、また哀しくも有ったり「そこにドラマがある」と言う着眼点と語り方が新鮮でリアリティーを持っています。この作品も「一生懸命な人達」7人の短編集。ヒューマン、ブラックジョーク、シニカル、コメディーなど、あらゆるジャンルで楽しませてくれます。肩の力を抜いて、妙にツッコミ所を探さずに「あぁ、こんな話、有りそうだよなぁ。」と笑って読むのが本書の『正しい楽しみ方』です。

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    2013年10月26日
  • 千年樹

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    樹齢千年を誇る「楠木」。その木の根元では過去様々な人間が行きかっていた。物語はこの楠にまつわる8話のショートストーリで構成され,それぞれの時代まつわる人間模様が楠木の視点から淡々と描かれる描写が面白い。
    その眼差しは人の傲慢さを「無機質」に描き出す反面、人と共に生き、人の手によって断たれる己の運命も受け入れる懐の広さは巨木を眺めた時に感じる貫録と畏怖に似て哀愁を漂わせる。
    優しい文体で語る残酷な話は荻原浩の得意とするジャンルの一つであり風刺作家としての真面目でもある。

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    2013年10月26日
  • 四度目の氷河期

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    小さい頃、自分は人とは違う特別な才能を持ってここにいるんだと思うことが必ずある。この主人公もその意識をひょんなきっかけで高く持った少年だった。歳を重ねるにつれ、自分の特別が周りに埋もれていき、特別なんかではないと気づかされる。そんなごく普通の少年から青年の話。

    作者らしい作品だった。他の作品よりウィットは少なめだったかな。

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    2013年08月01日
  • 愛しの座敷わらし【文庫上下巻合本版】

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    父親の転勤で、田舎の古民家に引っ越した家族のお話。
    その家には座敷わらしが住んでいる。
    通勤に早くも疲れを見せ始める父親。
    近所付き合いに戸惑う母親。
    同じく学校での付き合いにうまく行かない長女。
    一番人付き合いに積極的な長男。
    そして、ボケてるのかそうでないのかわからない祖母。
    さて、下巻ではどんな展開が待ち受けているのやら…

    2013.7.15

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    2013年07月15日
  • ちょいな人々

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    表紙に惹かれて購入。
    トラとウサギ?どんなお話なんだろう?

    読みきって納得。
    トラとウサギが手を繋いでいるところには思わず頬が緩む。

    荻原氏には珍しい(?)7つの短編集。
    中でも私のお気に入りは
    ちょいすぎるというかチョロすぎるリーマンおっさんが何故だか痛可愛く思える「ちょいな人々」と、こんな人が私の近くにもいたらなあと思える「いじめ電話相談室」。

    実家へ帰省する電車内でスラスラ読めちゃいました。

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    2013年07月13日
  • ちょいな人々

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    突然の社内「カジュアルフライデー」に戸惑いつつも、若い女子社員におだてられて「ちょいワル」を目指しちゃう 中年サラリーマン、とか、

    おもちゃ会社が開発した「犬猫語完全翻訳機」を愛犬、愛猫に取り付けたら・・・、とか

    どこにでもありそうな話や、こんなことがあったら面白いだろうな~
    という話など、7つの短編集。

    良くも悪くも、毒にも薬にもならない本。笑
    深く考えずに楽しめました

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    2013年06月09日
  • 千年樹

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    ぶっ通しで読んだら伏線も明確に見えて
    面白かったのかもしれないけど、
    通勤電車で乗り換えの度に中断するので
    同じ登場人物が複数の話に出ていることに
    しばらく気付かなかったし、2つの時代の話を
    同時進行で読むのは正直しんどかった。

    うまく出来てるなぁとは思うけど
    人にオススメはできない作品。

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    2013年04月12日
  • ちょいな人々

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    日常のちょいな話達。

    小説だから非日常でもありえない設定でも全く構わないけど
    日常を笑わせてくれる荻原さんはやっぱりいいな。

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    2013年03月17日
  • 千年樹

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    時代も超えた連作集。

    でも行ったり来たりしすぎて
    酔ってしまいそう。

    人のつながりとか面白かったのに。

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    2013年03月17日
  • 四度目の氷河期

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    思い込み激しい少年が
    アイデンティティを確立させるべく奮闘する話。

    <青春小説>なのかは疑問だが。

    最後がイマイチ好きじゃない。

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    2013年03月16日
  • 千年樹

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    タイトル通り樹齢千年にも及ぶ木を中心とした物語の短編集。
    短編同士がそれぞれリンクしてきて、一つの作品になっている。

    荻原さんの本としては、ちょっと異質な気がする。
    ただその分、この作家の幅の広さを感じられるような気もする。

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    2013年03月02日
  • 誘拐ラプソディー

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    面白くてスラスラ読みきってしまった。
    同じ時間軸で主人公にまつわる人たちが各々の方向に動いていて、まさかのところで交わるミラクル。

    最後までハラハラさせられた。
    さすが荻原氏。

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    2013年10月10日
  • 千年樹

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    樹齢千年の楠の巨木の下で起こる様々なドラマ。
    8つの連作短編ですが、うち6つはひたすら暗く重い。
    裏切り、飢餓、いじめ、殺人、発狂、自殺、強殺、子殺し(間引き)。
    帯には「切なさが胸に迫る連作短編集」とありますが、「切ない」と言うレベルでは無く、徹底的に陰惨な話ばかりです。わずかでも救いがあれば良いのですが、ここまで突き放されると読むのが辛くなってしまいます。
    7篇目の「バァバの石段」くらいから、救いの物語を作って行く積りだったのでしょうか。しかし、それにしてはやや唐突な最終篇でした。

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    2016年06月19日
  • ちょいな人々

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    ネタバレ

    決して大げさに、面白おかしくしているわけでなく、
    隣にいる、または自分、そんな人々の話し。

    いやあ、笑っているけど、笑えない、そんな短篇集でした。

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    2013年02月13日
  • 愛しの座敷わらし【文庫上下巻合本版】

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    登録500冊目。

    久しぶりの荻原作品です。
    田舎暮らし。
    庭にネギやらっきょうを植える生活。
    羨ましいー。憧れます。

    私の家のクローゼットにも座敷童いないかしら!

    『一メートル先にいる家族のことすらわかってやしない』オヤジ。
    家族って時に他人の様に遠くなる事もあるけど、やはりそれでも愛おしい。

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    2013年01月21日
  • 四度目の氷河期

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    少年の創造力は偉大である。そして尋常ではない思い込みも兼ね備える。
    自分の父親はクロマニヨン人だと思い込んだ少年の壮大な青春記。周囲から疎外されつづけながらも、心をひとつにできる恋人と友人の存在が、そして苦楽をともにした母親が彼を支え、夢を叶えさせてくれる。
    少年よ、大志を抱け!

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    2013年01月01日