荻原浩のレビュー一覧

  • 押入れのちよ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    タイトルにもある『押入れのちよ』に惹かれて購入。
    タイトル以外の物語もホラーから感動系、コメディ系から幅広く楽しめる短編集。短編集にしてはしっかりオチがしている感じがあった。

    特に『老猫』、『殺意のレシピ』、『予期せぬ訪問者』が良かった。
    ⭐︎『老猫』→徐々に家に住み着く老猫に魅入られていく一家が怖かった。食事が魚料理メインになったり爪研ぎを始めたり部屋を異様に温めたり家族が猫に取り憑かれていくような伏線がたくさんあって良かった。

    ⭐︎『殺意のレシピ』→冷め切った夫婦がお互いに殺害を企てる話。妻は山菜、夫は魚に毒を織り交ぜて上部だけの会話を重ねながら腹を探り合う様子が読んでいて面白かった。夫婦仲は冷め切っていても、長年一緒にいると行動は似てくるんだなと思った。最後のオチも楽しく読めた。

    ⭐︎『予期せぬ訪問者』→不倫している男が浮気相手をふとした言動から殺害してしまう。その後、困った男は浮気相手の遺体を処理しようとするが予期せぬ訪問者が現れる。ホラーというよりバレるんじゃないかというハラハラが読んでいると伝わってきて良かった。オチも見事に騙されたなという感じだった。

    0
    2026年01月23日
  • 我らが緑の大地

    Posted by ブクログ

    ホラーのようなSFのようなというレビューで怖がる気満々で読み始めました。確かに内容としては怖い話。なのにコミカルな描写が多くて怖がれない。スピード感が緩くて緊迫感がない。折角だから思い切り怖がりたかったなぁ。

    0
    2026年01月22日
  • ハードボイルド・エッグ 新装版

    Posted by ブクログ

    私立探偵の最上俊平。レイモンドチャンドラーをこよなく愛する。仕事はもっぱら行方不明の犬や猫の捜査ばかりだったが、ある殺人事件に巻き込まれてしまう。秘書の片桐綾こと、婆さんと事件を追う。

    0
    2026年01月20日
  • ちょいな人々

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    少しイタい人がイタい人に出会って化学反応が起こる物語と、欠陥だらけの発明品が日常をおかしくする物語が半々くらいの割合で詰まっている。冷静に見たら取り返しがつかない展開なんだけど、どこかコミカルで、社会風刺の効いたギャグ漫画を見ているような気持ちになれた。

    0
    2026年01月11日
  • 逢魔が時に会いましょう

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    就職の決まらない大学4年生の真矢が布目准教授の助手として民俗学「怪し」の研究を手伝う。
    布目は真矢の怪しを惹きつける特異体質に惚れ込む。
    少しラブコメもありつつ、面白おかしいお話。

    0
    2026年01月03日
  • 神様からひと言

    Posted by ブクログ

    なんだろこの本の雰囲気!
    初めてすぎる!
    好きか嫌いかを選べと言われたら嫌いかもしれない!(笑)

    でもどっちか選ばなくても良いのであれば、好きでも嫌いでもないし、読んでみて良かったと思える本です。

    本として摂取したことのない時代の日本の雰囲気!
    何の前知識もなく読み始め、途中で「なんだこの時代感は!本で読むのは初めてすぎる!」と気になりすぎたので、本の最後に書いてある出版された年を見に行ってみました。
    そしたら2006年と書いてある!
    ということは平成何年?と考え始め、平成18年だ!と判明。
    ということはまさしく平成のど真ん中くらい。
    確かに、私はこの時代の特色をガッツリ描いている作品を全く読んできてない。
    しかもこの時代の会社員ライフなんて未知の世界すぎる。

    今まで古典や、タイムレスな村上春樹さんや江國香織さんの作品、今現在の社会を鋭く描く感じの本しか読んでこなかったことに気がつきました。

    とにかく「良かった〜この平成中期の時代に日本で会社員」じゃなくて!とまず思ってしまう。

    古本で100円で買った本なのですが、帯も当時のものなのか、「働く人に元気をくれる物語!」と帯には書いてある。
    でもさ、これ現代に読んだら是が非にでも脱サラしたくなる本なのでは…(笑)そうでもないのかな?

    コンプライアンス的に、令和の今はアウトなこと沢山で、本当に時代を感じました…!セクハラも、これでも昭和の時よりは落ち着いた方なんだろうけど、今ならアウトすぎて、目が点でした。
    上司のダメっぷりも、笑って茶化して許されるレベルじゃないのでは…?!と思ってしまう(笑)
    それでもとにかく、私にとって新鮮なものを読めたぞ!と良い読書体験になりました。

    ユーモアの雰囲気とか言葉遣いも、当時っぽさがガッツリ出ていると思います。荻原浩さん!こんな作家さんなんだな〜と!
    時代を記録するという意味でも、こういうタイムレスではない本を書くことも大事なんだろうなぁと思います。もしかしたらこれがあと50年もしたら、もっと興味深い、当時の時代を知る本になるのかもしれないですよね。

    とにかく本当に初体験の小説で、自分の読みそうなものばかり読む偏った読書も素晴らしいけど、視野を広げたいので、こちらも読めて良かったです!でもしばらくこういった感じのものは休憩で良いかな(笑)

    引っ越しのバタバタで、読んでから大分経ってしまったので印象が薄れてしまい、感想も少し軽めです。



    0
    2025年12月17日
  • 明日の記憶

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃ泣くようなことを想像してしまってたから拍子抜け
    日記からどんどん漢字が少なくなって、文章量が減って、同じ文章を繰り返してるときにはドキッとした。
    認知症になった主人公目線で話が進むから症状の進行具合がわからなかったけど、日記を途中途中で挟むことでここまで進んでますというのを定期的に伝えてくれるのはすごくいい方法だった

    0
    2025年12月16日
  • 神様からひと言

    Posted by ブクログ

    「会社とはおでんの鍋のようなもんだ」

    転職先である食品メーカーの販売会議で問題を起こし、リストラ要員収容所と言われる「お客様相談室」へと異動になった主人公。
    半年前に彼女にも逃げられ、クレーム処理も握りつぶしてしまう会社。腰掛け程度で過ごしていく毎日だったが、個性溢れる面々とクレーム処理に明け暮れる毎日の中、自分の中での大事なものに気付いていく。

    会社に、上司に、お客様に挟まれるのはどの会社でもおなじこと。しかし、この小説はその辛さを綴ったものではない。
    主人公が自分の人生に何を求めるのか。心に忠実に生きることはどういうことか。表題の「神様」とは誰か。

    文頭のおでんの鍋の下りは正直この小説での一番の名場面かと。

    下手な自己啓発本を読むよりも思いを変えられ、下手なクレーム対応の本を読むよりも分かりやすいノウハウもそこかしこに。(謝罪の言葉の後に、自分の身近な人の名前を頭の中で付け加えるとか)

    嫌々ながらも奮闘する我々に沁みる一冊。

    0
    2025年12月11日
  • 猫さえいれば、 たいていのことはうまくいく。

    Posted by ブクログ

    猫好きなのでつられ購入

    ねこにまつわる物語の短編集です。
    ほっこりする話もあれば悲しい話もありました
    作者さんによって、作風が様々なので
    それぞれ新しい気持ちで読むことができました。

    0
    2025年12月01日
  • 神様からひと言

    Posted by ブクログ

    『会社はおでん鍋のようなもの』という表現が言い得て妙。

    ろくでもない会社、ろくでもない役員、ろくでもない社員、ろくでもないクレーム客…主人公にとってはたまったもんじゃないけど、はたから見てると(読んでると)滑稽に感じてしまった。

    こんな会社や企業体質、上司は嫌だけど実際あるあるなんだろうなあと思うと…サラリーマンの皆さんに「おつかれさまでぇぇぇす!!!」とサマーウォーズばりに叫びたくなった。

    0
    2025年11月27日
  • さよなら、そしてこんにちは

    Posted by ブクログ

    良くも悪くも山が無い
    こんな生活送ってる人いるんだろうな〜ってやんわり思えるくらい現実的なてんやわんやのストーリー。面白い!って感じでもなかった

    0
    2025年11月15日
  • 逢魔が時に会いましょう

    Posted by ブクログ

    妖怪の話の出所を探るというところが面白かった。
    仮説でしかないのかもしれないけれど、なるほど!と思った。

    0
    2025年11月09日
  • 明日の記憶

    Posted by ブクログ

    広告代理店の営業部長、佐伯。
    50歳にして、若年性アルツハイマーと診断された。
    仕事では、プロバイダー『ギガフォース』向CMという大きな案件を抱え,家庭ではひとり娘・梨恵がまもなく結婚を迎えようとしていた…

    若年性アルツハイマー。
    佐伯よりも少し上だが、自分がそうなったら、と…
    そういえば、最近、人の名前が出てきにくくなったが、大丈夫かと…

    突然、襲ってくるのだから、どうしようもない…
    個人差があるとはいえ、佐伯の場合は少し早過ぎるような…
    もう少し、孫との関わりを楽しませてあげたかった…

    すべてを忘れていく佐伯の姿も見たくないが…

    ここで終わるのはちょうどよかったのか…
    ここから始まる佐伯と枝実子との生活のことを考えると…
    枝実子は佐伯をしっかりと支えていくんだろうけれども。

    0
    2025年10月26日
  • 明日の記憶

    Posted by ブクログ

    2025.10.26 J:com 渡辺謙、樋口加南子
    広告代理店営業部長の佐伯は、齢(よわい)五十にして若年性アルツハイマーと診断された。仕事では重要な案件を抱え、一人娘は結婚を間近に控えていた。銀婚式をすませた妻との穏やかな思い出さえも、病は残酷に奪い去っていく。けれども彼を取り巻くいくつもの深い愛は、失われゆく記憶を、はるか明日に甦らせるだろう! 山本周五郎賞受賞、映画化もされた感動長編。待望の電子書籍化!

    0
    2025年10月26日
  • 海の見える理髪店

    Posted by ブクログ

    短編はあまり好みませんが

    それぞれ胸の奥にポンと残る感じでした。

    特に最後の「成人式」が印象に残る。

    短編にしては、って感じです。

    0
    2025年10月24日
  • 我らが緑の大地

    Posted by ブクログ

    スタートアップ企業・グリーンプラネットに勤める村岡野乃は、植物の「会話(コミュニケーション)」について研究している。ある日、農場の視察に訪れた企業の社員が、改良された大豆を食べて救急搬送される事件が発生。さらには、原因不明の山火事や、飢えて狂暴化した猿による襲撃、森を走る「謎の野人」の目撃情報など、奇怪な出来事が相次いでいた。野乃は一連の事件を「植物による反乱」ととらえ立ち向かおうとするが……?人間が植物に駆逐されるとは思わないけど、近年の熊による被害なんかを見ていると自然の脅威を感じます。

    0
    2025年10月14日
  • 我らが緑の大地

    Posted by ブクログ

    荻原浩のこの手のSFもなかなか面白い!ノンストップのパニックサスペンスで先が気になりハラハラしながら読み進める事が出来ました。
    メガソーラー計画の為の大規模な森林伐採や止まることの無い地球温暖化を考えると、フィクションでは終わらないかも?!と空恐ろしくなるお話しでした。流石に植物との会話や、植物が動物や人間を操ると言うのは有り得ないと思いますが、、、
    植物との共存の大切さを啓蒙するには良い小説だと思います。

    0
    2025年10月03日
  • 楽園の真下

    Posted by ブクログ

    子猫が酷い目に合うので注意

    あらすじには「パニックホラー」とあったけど、パニックしてくるのはかなり後の方になってから。なので、展開を遅く感じる人はいるかもしれない。
    でも、一歩ずつ着実に深まっていく異常事態と、これに対していくメイン2人のバランスが良かったと思う。生き延びてほしい。

    0
    2025年09月29日
  • 押入れのちよ

    Posted by ブクログ

    ゾッとする話からコメディ調、切ない話までと色々詰まった短編集。
    一話目が思いがけずゾッとするお話で、今はちょっと一旦本棚へと仕舞ったら10年以上が経っていた。
    一話ごとに全く違った趣の話なので飽きずに読める。
    表題作の押入れのちよが好き。

    0
    2025年09月22日
  • 海の見える理髪店

    Posted by ブクログ

    やーっと読み終わった。
    短編が苦手なんだけど、知らずに買ってしまった。
    理髪店の話、最初は「何を聞かされてるんだろう」という思いで、読み進めるのが苦痛だった。ここで何度か挫折したけどついに読み切った。
    話の後半はとても良かった。一冊全部読み終わった後に、また理髪店だけ読み直した。

    0
    2025年09月09日