無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで203万冊以上配信中!
紀元前七世紀、東日本――ピナイ(谷の村)に住むウルクは十五歳。野に獣を追い、木の実を集め、天の神に感謝を捧げる日々を送っている。近頃ピナイは、海渡りたちがもたらしたという神の実“コーミー”の噂でもちきりだ。だが同時にそれは「災いを招く」と囁かれていた。そんなある日、ウルクは足を踏み入れた禁忌の南の森でカヒィという名の不思議な少女と出会う。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ
縄文人の立場で書かれた小説を読みたくて調べてこの本を探し当てた。
縄文人と弥生人の恋という形で、エンターテインメントとして楽しめる作品でしたった。縄文の平等社会、それに対し農耕文化の統治者のいる階級社会が見事に描き分けられ、縄文語が現代の日本語て似ていただろうという視点も面白く、堪能できた。
遺跡発見を巡って、アカデミアとマスコミと政治が動く様子もなかなか見事で感心するところが多かった。ただ三内丸山遺跡を見ても船で交流していたと考えるのが自然で徒歩で10日ほどの村と断絶していたというのはどうかと思った。また、弥生文化と縄文文化の混合は長い時間をかけて行われたとも思えるので、この作品の様な劇的には進まなかったとも考えられる。
しかし、米作の導入がエポックメイキングな出来事であることは間違いないと思われるので、主人公ウルクの目で弥生文化を驚いてみることができるのがこの小説の醍醐味であることは確かなことである。
Posted by ブクログ
この本の物語はもちろん創作だけれど、縄文時代(やその前)から歴史や命は続いていたという事実の壮大さにやられる。
1万年続いたという縄文時代の後、たった2700年の間に、人類は進化したのか退化したのか…いろいろ考えてしまう。
人種のこと、争いのこと、話全体にすごく重くて大切な主題が流れているが、ひとりの人間の想いや人生も大切に描かれている。人類の大きなテーマはいつでも個人のテーマだと思った。
そして荻原浩さんの軽快で暖かくチャーミングな文体が好き。
この本を読んだしばらく後にいろいろなキッカケがあり縄文時代の文化にハマり、その後再読した。縄文博物館で見る遺物や資料がより鮮やかに見えた。
Posted by ブクログ
たくさんの飾り物をつけた人間は、大抵人に物を分け与えるのが嫌いだ。
「地震(じふるえ)、怖い」 「そうかな」家を直せば済むことだ。地震えで潰れるような家は、皆でひと働きすれば元通りになるし、柱が細いから大きな怪我もしない。地震えは、土の中に埋まった人や獣の塊が、蘇りのために一斉に外へ抜け出るときに起きる。ピナイではむしろ喜ばしい出来事だった。
ウルク(縄文人)には、このクニの人間(弥生人)は面倒事が好きで、自分たちで勝手にそれを増やしているふうに見える
、、、
面白かった。最初から2人の運命はわかっていたから最後もそこまで悲しくはならずにすんだかな。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸