【感想・ネタバレ】神様からひと言のレビュー

あらすじ

大手広告代理店を辞め、「珠川(たまがわ)食品」に再就職した佐倉凉平(さくらりょうへい)。入社早々、販売会議でトラブルを起こし、リストラ要員収容所と恐れられる「お客様相談室」へ異動となった。クレーム処理に奔走する凉平。実は、プライベートでも半年前に女に逃げられていた。ハードな日々を生きる彼の奮闘を、神様は見てくれているやいなや……。サラリーマンに元気をくれる傑作長編小説。

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Posted by ブクログ

出てくる1人1人面白いキャラがあり読みやすく想像しやすかった。そんな中でもしっかり痛快さや結末があり良かった!元気がもらえる作品かな!

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2025年10月05日

Posted by ブクログ

仕事なんて嫌なことばかり。明日まで働く。今週まで。今月まで。
自分にはこんな仕事は向いてない、もっと自分に合う仕事がある。仕方なく働いてやってる。
誰もが考えたことがあるのではないでしょうか。

最後の方のジャガイモだか大根だかの話(笑)が印象に残ってます。
カレーの中のジャガイモと肉じゃがのジャガイモ。どろどろに溶けるか、主役になるか。置かれた場所の問題。
ダメになるなら鍋から飛び出せ!
明日からも頑張ります!(笑)

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2025年09月15日

Posted by ブクログ

主人公の敬愛する?先輩の篠崎が毎回展開する、クレーマーとの対峙は、受話器の向こうのクレーマーの思惑と篠崎の思惑のやり取りがほんとに楽しい。
土手の柳も風任せ的かと思いきや、ちゃんと裏を見透かすクレーム対応。
あれ、これ実はビジネス書?なんて所もあり、小気味のいい展開の本だった。
他の同僚達も、多彩なナイス人材。

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2025年06月17日

Posted by ブクログ

広告宣伝会社を辞めて食品会社に転職した主人公。しかし会議で問題を起こし、お客様相談室に飛ばされる。そこは問題社員の巣窟で、社内の製造管理もいい加減…様々な苦情を処理する中で、だんだん主人公が成長していく姿は、かなり勇気づけられたなあ。

実は僕も50代半ばで心臓疾患が見つかり、役職を剥奪され、異動した先は『お客様相談室』という部署だった。一般的な苦情はコールセンターが対応するのだが、そこからエスカレーションする難渋苦情を対応する部署だったので、時には胃が痛くなるような思いをした。
お金の絡む苦情がほとんどだから、支払いをどうにか免除or延期してもらおうと理不尽な申し出も多く、顔の見えない相手からひたすら罵声を浴びせられ、嫌味や愚痴を聞かされてるうちに『あんた、いい加減にしろよ!』と言い返したり、ブチ切りしたくなる気持ちを堪え、グッと耐える。(話してわかる方ならいいが、たいがいはストレスの捌け口に電話をかけてくるようなおかしな人だった)
※今はカスタマーハラスメントの規定ができて、30分して話が進まない場合には電話を切らせてもらうらしい。

実はこの小説はWOWWOWでドラマ化された後に、NHKでも連続ドラマ放映の予定だったが、主演俳優(小出恵介)の不祥事でお蔵入りしてしまったようである。見てみたかったなあ。

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2025年02月27日

Posted by ブクログ

audiobookの無料体験中で、耳で読んだ。

この作家さんは2冊目。
実は先日、この作家さんの講演を聞く機会があり、また、読んだことがあった一冊も本当に素晴らしかったので、これを選んで聞いてみた。

まずは講演での作家さんの印象から。
講演前に会場に入り始まるまで黙って待っている姿の印象は気難しそうな人だった。年上の男性だし、作家先生は気難しいという先入観かもしれない。でも、講演を聞いて印象はガラリと変わった。共感性が高く、五感の感受性も高く、ユーモアに溢れる方。
一人でパソコンに向き合う仕事ではあるけど、自分目線だけではなく、他者目線でも見れないと成り立たない職業なのだと実感した。

この作品は、独りよがりだった主人公が少しずつ立場の違う人に寄り添うことができるようになっていく話。若い主人公なので幼さを感じつつも、本人が感じる理不尽さに共感しつつ読んでいたが少しずつ冷静に周りを見て世界を広げていく主人公と共に自分も視野が広がったように感じた。
サラリーマン、フリーランスを経験した作者だからこそ書けた作品だと思う。

audiobookは、読むのではなく聞くという行為に慣れるのに時間がかかった。目に映らないとどうしても集中が途切れる。声は右から左へと流れていく。ただ、慣れてくるとドラマを見ている感覚で家事やウォーキングをしながら、髪を乾かしながら楽しめた。
多分継続しないと思うけど、ウォーキングや徒歩通勤には最高だと思う。

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2025年11月15日

Posted by ブクログ

転職早々トラブルを起こした涼平の左遷先は「お客様相談室」、要するにクレーム対応部門。
パワハラ、理不尽、派閥、癒着と、サラーリーマンの胃が痛くなるような事件のオンパレード、だけど思わず主人公を応援したくなる痛快お仕事小説!

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2025年09月10日

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会社の指示なら「何でこんなを…」と誰だってできるようなことも仕事として受け入れてしまう。自分しかできない、思っていても実は自分がいなくても会社は回っていく。

そんなこと本当はみんなわかっているはずなのに、
自分こそ一番大変で、真剣で、プロフェッショナルだと思い込んでいる。

私はそういう会社を変えたい。
私がいないと…の人材は必要ない。
一緒に悩み進める人が仲間に欲しい。
例え、会社からの指示だとしても、仕事中に私の意思は生きていく、そういう仕事ぶりをしていきたい。

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2025年08月17日

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ネタバレ

日々のモヤモヤ気分をスカッッとさせてくれる痛快サラリーマンストーリー!!読後感はスッキリを保証いたします。

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2025年07月14日

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ありそうでやっぱりない、サラリーマン奮闘記をユーモアで飽きずに一気に読ませていただきました。
令和に読むとハラスメントのオンパレードやな。

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2025年06月17日

Posted by ブクログ

パワハラ、カスハラ、セクハラの詰め合わせで胸糞設定なのにユーモアのある文章で楽しく読み終えた。全社畜の味方になってくれる一冊。

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2025年05月11日

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玉川食品の商品開発部勤務の佐倉凉平は前の会社でカッとして上司を殴って退社、再就職先の玉川食品でも自分のプレゼンを横取りした上に失敗する上司に腹を立て副社長や専務の前で喧嘩をしてしまい、お客様相談室に異動になります。
ここは、一癖も二癖もある左遷させられた人たちの溜まり場。
商品開発が杜撰なため、まずい、蓋が開かないなどのクレームの電話がひっきりなしに。お客様相談室の仕事内容や同僚で賭け事大好き、でも臨機応変にクレームに対応できる篠原さんが良かった。

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2025年05月10日

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島耕作や半沢直樹の様には行きませんが、最後はちょっとホッとしました。自分が忘れていた、或いは気付いていなかったモノを探しに行く辺りでは、男の人と女の人では感じ方や考え方が違うのではないかなと思いました。

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2025年05月06日

Posted by ブクログ

3と4の間で四捨五入して星四つ。

どのキャラクターもそんなに好きじゃないけど、
なんか、いい味出してた。

読んでいる間、楽しかった。

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2024年10月04日

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最初は閑職に左遷させられた主人公が盛り返していく半沢的な本かと思ったら全然違った。

地獄のような部署で働く内に主人公の内面の移り変わり、成長?、変化に非常に心動かされ生きるとは何なのか。
自分の生き方について改めて考え直した。

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2024年08月24日

Posted by ブクログ

前回、前々回と重いテーマだったので、軽そうなやつをチョイス。
読み始めると、脳の片隅で何かが引っ掛かる。
あれ?これ読んだことあるな。
本読みあるあるですわ。

本作はブラック企業に勤めるサラリーマンの奮闘劇。
いや、痛快コメディといった感じかな。

主人公のがむしゃらに頑張るところは爽快感があるし、それぞれのキャラも『現実にこんなやついるか!』くらい際立っていて、漫画を読むような感じでサラッと楽しく読めた。

ラストはふふっとなりながらも、うるっとしてしまう涙腺弱々人間なのでした。
重いテーマのあとのリフレッシュにおすすめです。

2002年刊行の作品なので、ちょっとだけ古臭さを感じてしまうのは否めないが、今の時代に読んでも楽しめるってのはすごいことだと思う。

逆にいうと、こんなに時代が過ぎてもブラック企業ってのは撲滅されず、ネタにされるってことなのね。

有意義な読書タイムをありがとうございました
この読後感を噛み締めつつ

最近、読欲が止まらない。
逆に止まっている資格勉強…。
ちゃんとしないと。

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2024年07月23日

Posted by ブクログ

『お客様の声は、神様のひと言』が社訓の珠川食品に中途入社した主人公が会社のお客様相談室で特異な上司とその他社員ともにクレーム対応と社内の不正と向き合う痛快なストーリー。話しの流れとしてやむを得なかったのかも知れないが神保さんが亡くなったのは悲しい。

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2024年07月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

理不尽な人事異動、自社の美味しくない商品、ちっとも役立てることのできない"お客様の声"。涼平を取り巻く環境はもう最悪で、よく直ぐに辞めずに働いたなと思う。

クソみたいな上司に、そもそも会社のトップ経営陣が腐っている状況が自分の状況と重なっていて笑える。私は涼平のような反骨精神も努力もないので諦めながら働いているが、涼平は違う。
失うものはない(実際は2ヶ月分の家賃が払えないから最初は会社に居続けるしかなかった)涼平は、最後見事に逆転劇を遂げる。ああ、スッキリした。

自分が美味しいと思えない商品を擁護しなければいけない立場、心苦しいどころではないだろう。
食品会社のようなところでは、悪質クレーマーと本当の相談者との見極めが難しそうだ。
毎回、涼平と組んでクレーム処理をする篠崎の手腕に唸らされた。参考にしたいが、これは彼にしかできないだろうな...。

ラストはスッキリするのだけど、見方によっては、やはり肩書きが上の者には逆らえないという事実があって勤め人としては少し気分が沈む。トップがまともな人であれば、救われるのだが。トップがまともでない会社は淘汰されていくのだろうが、私の勤め先はこのままだと大丈夫か怪しいものだ。

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2024年07月11日

Posted by ブクログ

ニヤニヤ、クスッ、スッキリ爽快。

お仕事小説にありがちな、パワハラやクレームで会社員としては心がキューっとなるシーンも多い。

だけど、読み終わったあとはなんか元気になって
、明日からも頑張って働こー!ってなる。
そんなお話でした。

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2024年05月05日

購入済み

最高ー!

かなり前にも一度読んだことがある作品です。

笑いあり、涙ありで、読めば自然と『私も頑張ろ』って思わせてくれます。

…まぁ、現実はこんな『大どんでん返し』はないんでしょうけど 笑

とにかく、主人公の凉平とお客様相談室の個性溢れるキャラクターとの絡みが、本当に面白いです。
特に篠崎さんという、一風変わったおっさんとの会話が本当に笑えますww

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2015年09月24日

Posted by ブクログ

『会社はおでん鍋のようなもの』という表現が言い得て妙。

ろくでもない会社、ろくでもない役員、ろくでもない社員、ろくでもないクレーム客…主人公にとってはたまったもんじゃないけど、はたから見てると(読んでると)滑稽に感じてしまった。

こんな会社や企業体質、上司は嫌だけど実際あるあるなんだろうなあと思うと…サラリーマンの皆さんに「おつかれさまでぇぇぇす!!!」とサマーウォーズばりに叫びたくなった。

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2025年11月27日

Posted by ブクログ

再読⭐️
お客様相談室という部署からのユーモアたっぷりの出来事。
最後には神様は見ていてくれてるんだという希望ももてます。

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2025年06月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

女性に対する視点や世間話の延長線に出てくるジョークがかなり昭和のエロオヤジ臭のする小説。笑

言葉に品が無くて苦笑いした部分もあったけど、20年前の本だからあらゆるハラスメント全部乗せってかんじで、そりゃ今の感覚とは違ってあたりまえか。笑

とはいえ、いち社会人として普段関わらない業界・部署が舞台になっていたこともあり、勉強になった部分も多くある。

「お客様相談室」に左遷された主人公が、謝罪のプロ 兼 離婚危機を抱える賭博大好き中年上司から相手の怒りに応じた謝罪の作法を学ぶ、というストーリー。

さすがにここまで苦情くる食品会社ってやばくないか…と思いつつ、ありえん話ではないかもしれない。

自分が言いたいことをそのまま主張するようなタイプだった主人公が、毎日反省文を書かせるもロクに見ずに捨てる組織のクソ上司や、ロリコンオタクや人を品定めする愛人などひねくれ曲がった人間たちと人間関係の渦に巻き込まれながら、人生終わったと思いながらも、形式的に日々「仕事」をきちんとこなし、低姿勢に叱りや文句を受け止めて何か自分にとってのミッション的なものに気づき走り出す姿はドラマを見ているようだった。

最後はチームプレーによる逆襲をみているかのようで面白かったな!

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2025年06月14日

Posted by ブクログ

凉平さんを取り巻く物語。お客様相談室に配属になり、登場人物に個性がありすぐに惹き込まれました。
副社長、良くあるパターンかな。しかし、凉平さんと篠崎さんとのコンビ、テンポが面白く痛快でした。

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2025年05月31日

Posted by ブクログ

珠川食品でのお客様相談室が舞台。先輩篠崎など良いキャラが揃うが、副社長の不倫や癒着などによる私利私欲を発端にした製品開発、品質不良などちょっとあり得ない感じ。たまに登場する神様?もあまり意味がわからない。とはいえ楽しくは読めた。

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2025年04月25日

Posted by ブクログ

職場の上司に教えてもらい、読む。
ミカンコミバエも出てきくる。

お客様相談が舞台。クレーム処理って本当にストレス溜まるだろなぁと思う。

荻原浩と奥田英朗の各文章はどこか似ている気がする。
個人的には、奥田英朗が好みだけれど。

上司の篠崎のやる気ない割に優秀で情に厚いキャラクターが良い。

星は3つ。3.4。読んでいる間は楽しい。

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2025年04月10日

Posted by ブクログ

【要約】涼平は不本意な業務「クレーム対応」を通して、あがきながらも関わる問題に立ち向かい、自分にとって必要な事をみいだしていく。

【感想】涼平にとっての「希望」は、自分にはない「自由さ」をもつ元カノ リンコだったのだろう。それをみつけられた事で、仕事においても信じる道を疑わずに突き進めたのだと感じた。題名は「神様からのひと言」であるが、涼平にとっての神様は信仰や畏れ多いものでなく、日常にあるもので背中を押してくれるものならなんでもよかったと思う。

この本を読んで、人生がクレーム対応の連続であり、気にしすぎずに謝る事が生き方上手なのだろうと感じた。

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2025年01月15日

Posted by ブクログ

篠崎と宍戸とのやりとりが良い。
長めだったけど、テンポが良いので割とサクサク読める感じ。
最後は勧善懲悪ですっきりな終わり方ではあるものの、ちょっとやり過ぎかなぁ、惜しい


途中のラーメン七杯目は電車で笑いそうになった。

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2024年12月27日

Posted by ブクログ

 「お客様相談室」で理不尽なクレーマーや、理不尽な上司たちに立ち向かう佐倉凉平。
 先輩である篠崎さんの、様々な難関を少々ふざけたゲームのように扱うキャラが小気味よく、そんな篠崎さんの影響でたくましくなっていく凉平の姿も微笑ましかった。
 仕事だけではなくプライベートな部分も同時進行で展開されていき、凉平の人生そのものを応援したくなる作品でした。

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2024年12月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

元気をもらえる本ような紹介で並んでたので購入。
本人の意図ではないけど入れ墨を交渉の武器にしたり、そこまで必要ではない死とかなんとなく受け入れにくいとこがあった。
なので私は読んでハッピーになったとか元気をもらったとかなかった。

自分にはあまり合わなかった。

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2024年10月23日

Posted by ブクログ

読み始めは「そんな事ないない」とか思いましたが、読み進めるにつれ引き込まれました。
こんな会社はなかなかないんだと思いましたが、登場人物の濃い事(笑)でも憎めないのが良かった。なんならちょっと好き(笑)
その後みんながどうなって行くのか見てみたい気もするー

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2024年10月05日

Posted by ブクログ

初めて読むテイストの本でした。鬱々とした内容のようで、でもどこか明るい理由は何だろうと思いながら読みましたが、そのうまく言い表せない感想は『解説』で氷解し、最後の最後まで読み応えのある一冊となりました。

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2024年07月19日

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