【感想・ネタバレ】神様からひと言のレビュー

あらすじ

大手広告代理店を辞め、「珠川(たまがわ)食品」に再就職した佐倉凉平(さくらりょうへい)。入社早々、販売会議でトラブルを起こし、リストラ要員収容所と恐れられる「お客様相談室」へ異動となった。クレーム処理に奔走する凉平。実は、プライベートでも半年前に女に逃げられていた。ハードな日々を生きる彼の奮闘を、神様は見てくれているやいなや……。サラリーマンに元気をくれる傑作長編小説。

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Posted by ブクログ

個人的には相当好きな本!

最初の方は商品名が番号みたいでなんの話をしているかピンとこずあれってなったが徐々になんのことかわかってきて場面が想像できるようになるとテンポも言葉使いとかもとてもよかった。

帯にも書いてあったが自分が今握っているものを全て投げ捨てても死にはしなくて生きていればなんでもできるってことを感じさせられた。

プライド、仕事、憧れ、異性と、価値観の変化などの誰しもが持っているものを主人公を通して伝えてくる感じがたまらなく好きになった。

特に篠崎さんのキャラが個人的にドストライクだった。

自分の今の地位や立場を守るために周りの目ばかり気にしてる感じとかは誰しもに言えることだし、本作ではおでんで例えられていたがそんな地位や立場なんて外に出てしまえばなんてことないってことを考えさせられて、勇気や希望をもらえました。

今年は始まったばっかりだけど今年の中でも相当好きな1冊になると思う!!

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2024年02月01日

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肩にタトゥーがあり、前職ではそれが原因のいざこざで退職している佐倉。タマちゃんラーメンが主力製品の珠川食品に再就職するも思ったことを口に態度に出してしまうその性格でリストラ候補社員が入るお客様相談室へ異動されてしまう。プライベートでは長年付き合っていたリンコにも出て行かれてしまう。
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佐倉の成長ストーリー。おもしろかった!
スカッとしたいものを読みたい方におすすめ

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2024年01月02日

Posted by ブクログ

実は悲惨な題材なのに、どこかおかしみがあるから、読んでいて嫌な気にならない。ところどころ、妙に心に残る一言があって。
そういえば題名は、「神様にひとこと」ではなく「神様からひとこと」だったと、読み終わった時にふと思った。

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2023年10月30日

Posted by ブクログ

評判が良かったので1年前くらい購入したままになっていた。
勇気を出して読んだ。最初はワクワク感がなく我慢して読んだ。途中から怒涛の展開で次がどうなるだろうとワクワクして読めた。

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2023年08月07日

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最初は閑職に左遷させられた主人公が盛り返していく半沢的な本かと思ったら全然違った。

地獄のような部署で働く内に主人公の内面の移り変わり、成長?、変化に非常に心動かされ生きるとは何なのか。
自分の生き方について改めて考え直した。

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2024年08月24日

Posted by ブクログ

前回、前々回と重いテーマだったので、軽そうなやつをチョイス。
読み始めると、脳の片隅で何かが引っ掛かる。
あれ?これ読んだことあるな。
本読みあるあるですわ。

本作はブラック企業に勤めるサラリーマンの奮闘劇。
いや、痛快コメディといった感じかな。

主人公のがむしゃらに頑張るところは爽快感があるし、それぞれのキャラも『現実にこんなやついるか!』くらい際立っていて、漫画を読むような感じでサラッと楽しく読めた。

ラストはふふっとなりながらも、うるっとしてしまう涙腺弱々人間なのでした。
重いテーマのあとのリフレッシュにおすすめです。

2002年刊行の作品なので、ちょっとだけ古臭さを感じてしまうのは否めないが、今の時代に読んでも楽しめるってのはすごいことだと思う。

逆にいうと、こんなに時代が過ぎてもブラック企業ってのは撲滅されず、ネタにされるってことなのね。

有意義な読書タイムをありがとうございました
この読後感を噛み締めつつ

最近、読欲が止まらない。
逆に止まっている資格勉強…。
ちゃんとしないと。

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2024年07月23日

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『お客様の声は、神様のひと言』が社訓の珠川食品に中途入社した主人公が会社のお客様相談室で特異な上司とその他社員ともにクレーム対応と社内の不正と向き合う痛快なストーリー。話しの流れとしてやむを得なかったのかも知れないが神保さんが亡くなったのは悲しい。

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2024年07月21日

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ネタバレ

理不尽な人事異動、自社の美味しくない商品、ちっとも役立てることのできない"お客様の声"。涼平を取り巻く環境はもう最悪で、よく直ぐに辞めずに働いたなと思う。

クソみたいな上司に、そもそも会社のトップ経営陣が腐っている状況が自分の状況と重なっていて笑える。私は涼平のような反骨精神も努力もないので諦めながら働いているが、涼平は違う。
失うものはない(実際は2ヶ月分の家賃が払えないから最初は会社に居続けるしかなかった)涼平は、最後見事に逆転劇を遂げる。ああ、スッキリした。

自分が美味しいと思えない商品を擁護しなければいけない立場、心苦しいどころではないだろう。
食品会社のようなところでは、悪質クレーマーと本当の相談者との見極めが難しそうだ。
毎回、涼平と組んでクレーム処理をする篠崎の手腕に唸らされた。参考にしたいが、これは彼にしかできないだろうな...。

ラストはスッキリするのだけど、見方によっては、やはり肩書きが上の者には逆らえないという事実があって勤め人としては少し気分が沈む。トップがまともな人であれば、救われるのだが。トップがまともでない会社は淘汰されていくのだろうが、私の勤め先はこのままだと大丈夫か怪しいものだ。

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2024年07月11日

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ニヤニヤ、クスッ、スッキリ爽快。

お仕事小説にありがちな、パワハラやクレームで会社員としては心がキューっとなるシーンも多い。

だけど、読み終わったあとはなんか元気になって
、明日からも頑張って働こー!ってなる。
そんなお話でした。

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2024年05月05日

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転職して早々にリストラ候補組が集まる部署に飛ばされた主人公
お客様相談室には、パワハラ、カスハラが蔓延しており、それに輪をかけて会社の上層部たちも腐り切っていた

企業系のお堅い小説かと思ったら、所々クスッと(私は爆笑しました)する場面も多々あり
総じて、面白いユーモアのある本でした

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2024年05月05日

Posted by ブクログ

大手広告代理店を辞めて珠川食品に転職した佐倉凉平。冒頭の販売会議のあたりは企業の派閥争いとか、出世争いのお話なのかな…と思っていたけど、涼平がリストラ要員収容所と恐れられる「お客様相談室」に異動となってから俄然面白くなってきました。

病んで退職していく社員が多い中で、中堅社員篠崎薫のクレーマーに負けない対処の仕方が実に笑えて。遅刻魔だしギャンブ好きなのにクレーム処理は完璧。そんな篠崎に振り回されながらも奮闘する凉平。

サラリーマンの人が読んだら共感する所多いのかな?でもきっと自分も頑張ろう勇気をもらえるかも。

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2024年05月03日

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 本書は、2002年刊行(2005文庫化)以来、ロングセラーだそう。私が購入した文庫は、書店員100人分の応援「ひと言」を全面帯にしたカバーでした。
 カバーには、働く大人のバイブル、全「社畜」を救う物語、背中を押す等、書店員さんの熱い想いが踊ります。これは確かめざるを得ないでしょう。

 主人公は、大手広告代理店からポンコツ会社「珠川食品」に中途入社した佐倉凉平・27歳。凉平は、入社早々販売会議で致命的欠点を晒し、販売促進課からリストラ要員収容所?の「お客様相談室」への異動させられます。上司の絶望的な態度や理不尽なクレーマーの電話などの不条理の中で、愚痴をこぼしながらも居場所を得て成長・再生していきます。

 今でこそ、パワハラ・カスハラが蔓延する時代ですが、本書の中でも明らかにそれらのオンパレードです。けれども、それらへ泥臭くとも足掻き、しぶとく立ち向かう様が痛快です。競艇狂いのいい加減な先輩・篠崎が良い味を出していて、謝罪のプロ?なのでした。そのクレーマー対応術はハッタリとユーモアもあり、今現在でも参考になる面があるのではと感心します。

 著者は、上司や顧客の酷さを描きながらも、笑いと優しさを巧みに織り込み、読み手をスカッとさせてくれます。本書では、カスハラ以上にパワハラ、さらに会社の体質・トップが諸悪の根源ですが、その悪を挫く展開が魅力で、この辺に共感と救い、次への挑戦意欲をもらえるのかなと思いました。

 なんか過ごしにくい世の中になったなあと思ってしまいます。小説に救われるのは素晴らしいのですが、小説でしか救われない世の中だったら悲しいですね。

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2024年05月03日

Posted by ブクログ

仕事とか人間関係とか上司とかそういう面倒な現実から離脱したいときにフワッと読めるライトな本。
爆笑はしない。でもニヤニヤはする。
ギリ電車で読んでも大丈夫かな。

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2024年04月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

仕事が嫌だと悩んでいるときに読みたい本。
同じような仕事をしているけど、こんなにユーモラスに苦情解決できるだけの度胸が自分にあればなぁ…
最後は全部スッキリ後味のいい作品でした。

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2024年03月15日

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重すぎず軽すぎず丁度よく、人生を見直すきっかけになる本だと思う。
キャラクターが一人一人個性が強くて、分かりやすいし飽きずにずっと見てられる。
おでんの話うまいよなぁ。
確かにそうだなって。自分はじゃがいもかもしれないとか。
自分は何に悩んでるのか焦りを感じてるのか考えさせられた。でもそれも卑屈になるほど、考えすぎるほど重い感じではなく、あくまで前向きに考えることができたので、この本に出会って良かったなと思う。
篠崎さんみたいな上司欲しいなぁ。自然と導いてくれて、だらしないところも愛嬌で。みんないいキャラ。
サクッと飽きずにスラスラ読める◎

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2024年02月15日

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職場の人が貸してくれなきゃ自分では出会えなかった1冊。読み始めの印象と違い面白かった!

転職した主人公佐倉27歳は、会議で問題を起こしお客様相談室へ異動がかかる。しかし実態はリストラ待ち部屋の不名誉な部署で、仕事内容も苦情をもみ消すこと。

会社が自社の商品に自信を持っていないし、上層部も問題を見て見ぬふり、同僚も不真面目な人ばかり…とどうしようもないじゃん!と思っていたら、ギャンブラーの篠崎さんはこと謝罪に関してはプロだし、ITに強い羽沢、元秘書で紅一点の穴戸などなど意外と頼りになるメンツでギャップにやられた。

最後はスカッとした。最初の印象からどんどん変化するキャラたちとストーリーに引き込まれて、他の作品も読みたくなった。

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2024年01月23日

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少々現実味に欠ける登場人物たちに、そんな上手くいくかな?と思いつつ、代理店側とクライアント側でプロダクトに対する考えや意思決定フローが大きく異なるというのを再実感させられた。恐らくその部分に関しては、リアルに基づいて書いているのではないかな。

感情描写はかなり好みだった

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2024年01月12日

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なにも考えず、気楽に淡々と読める。登場人物の、個性が明快で頭に思い浮かぶ。世の中こんなもんだと思える。現実にありそうだけど表面的には見えない部分。そんな絶妙な世界観。ただ漠然と面白い。

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2023年11月03日

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今、私の生活は仕事中心に回っていて、仕事のあれこれで一喜一憂し、週末も仕事関連の心配事が尽きない。でも、佐倉や篠崎を見ていると、仕事はあくまで生活の一部で、本当はそれに縋り付く必要なんてないんだと思わせてくれた。
自分が人生で大切にしたいこと、大切にすべきことは何なのか。そのヒントをくれて、そして一歩踏み出す勇気を与えてくれた小説。

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2023年10月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

とにかく登場人物が生き生きとしていて、
主人公涼平とその周りの人たちとのストーリーがどれもおもしろかった!

篠崎さん、とてもいいですね。
思わずニヤニヤしながら読んでしまいました。

お客様ダイヤルの部署のみんなも好き、明石町も、
どうしようもない会社の人も、ラーメン屋の店主も、クレーマーの人たちも、そして欠かせない中央公園の神様、もちろんリンコも。

ユーモアが溢れ、爽快感で一気に読み終わってしまいました。
おすすめしたい本です。


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2023年03月30日

購入済み

最高ー!

かなり前にも一度読んだことがある作品です。

笑いあり、涙ありで、読めば自然と『私も頑張ろ』って思わせてくれます。

…まぁ、現実はこんな『大どんでん返し』はないんでしょうけど 笑

とにかく、主人公の凉平とお客様相談室の個性溢れるキャラクターとの絡みが、本当に面白いです。
特に篠崎さんという、一風変わったおっさんとの会話が本当に笑えますww

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2015年09月24日

Posted by ブクログ

意外とどんな事にでも
通じているような、、、

無意識なんだよ、

登場する人の顔がさ、
ぼやっとだけど…

…リアルな輪郭を示すのはなぜ?

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2024年02月23日

Posted by ブクログ

おでんの例えすごく良いなと思った
最後の佐倉が、かっこよかったけどお客様相談室のメンバーでガツンとやってほしい気持ちもあった

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2024年01月21日

Posted by ブクログ

120ページくらいまで苦行かと思うほど読むのが大変でした。篠原という人物が出てからは読むのが楽しみになった。
会議の描写は社会人時代を思い出し、どよーーんとした。

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2024年01月21日

Posted by ブクログ

なんか普通やなー。もう最後の方は飛ばし読み。面白くない訳じゃないんだけど、真剣に読むほどでもない。ボーッと読める本やね。現実味あってよかったよ。だけど、おじさんの世界すぎて、よく分からんかった。

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2023年11月10日

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組織の中で上の方へ大切だと思うことを言えず、従うばかりで自分の身を守り、改善は一向にしない会社。
その場では自分を守れるかもしれないが、長期スパンで考えると、沈む船に乗り続けて延命しているだけである。沈んだ時に自分に残るのは従うばかりで何もできない自分だ。改めてそのことに気付かされた作品であった。

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2023年10月15日

Posted by ブクログ

薦められて買った小説。一人の彼女に出て行かれた青年が、仕事でも上手くいかず・・・という話。

前半は丁寧に彼の状況を描いているが、後半に丁寧に展開した筋を回収していくスピード感があった。作者の作品を初めて読んだが、キャラクターが平板なのか、主人公以外と篠崎以外の人物がわかりにくかった。

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2023年06月08日

Posted by ブクログ

コミカルでおもしろかった!終わり方もわりと良かった。副社長の化けの皮が剥がれて、どんどん無能がバレていくのは意外だった。てっきり有能な人物かと思ったのに。
ヤクザもどきの清村を篠崎が好き勝手してやっつける回は、おもしろすぎて何度も声に出して笑った。
「人に偉そうに指図するな。他人の生活をおびやかすな!」
涼平の言葉を読んですっきりした。私もこんなふうに、「こんな会社、さっさと潰れろバカやろー!」とか言って退職したかったなーなんて思った。ある意味、涼平が私の心を代弁してくれたのかもしれない。

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2023年05月21日

Posted by ブクログ

暴走系サラリーマンがクレーム処理係にまわされ、アクの強いキャラに振りまわされる。
よくある設定のようであるけど、篠崎さんが良い。ギャンブル好きであるが、クレーム対応がしっかりできるところが気持ちよく爽快。
またラーメン屋店主の光沢さんも、高飛車なだけでなく芯のある営業をおこなっている姿勢も格好良く見える。

話の中で、何度も仕事を辞める発言があるのだけど、理由は違いつつも心境は理解できるのでサラリーマン世知辛いなあ、と共感してしまった。
逃げ出して職を失っても本当になんとか生きていけるのだろうか?まあそんな覚悟はないのだけれども。人質を取られていると言う表現もなるほどです。

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2023年04月05日

Posted by ブクログ

サラリーマンの奮闘物語
よくある設定だけれど、脇を固めるメンバーの癖がすごくて痛快でした。
ジョン・レノンや羽沢くんなど、結局どうなったの?と思う点もあったので伏線回収がもっとあればよかったな、と思います。

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2023年03月31日

Posted by ブクログ

初めて読むテイストの本でした。鬱々とした内容のようで、でもどこか明るい理由は何だろうと思いながら読みましたが、そのうまく言い表せない感想は『解説』で氷解し、最後の最後まで読み応えのある一冊となりました。

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2024年07月19日

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