荻原浩のレビュー一覧

  • 誰にも書ける一冊の本

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    父親の死を目の前にして、若き日の父が書いた原稿を目にする場ができた主人公。最初は自己顕示欲の多い私小説だ、とタカをくくっていた部分が大きかったが、よくよく読み進めて行くと自分の知らなかった若き日の父の話が織り込まれていることに気づく。

    マスコミ業界の仕事に触れながら作家を続けているという経歴の作者らしい着眼点が随所に盛り込まれているなあと感じる文章だった。あとタイトルの付け方とか、センス。

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    2019年04月07日
  • ギブ・ミー・ア・チャンス

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    短編小説が8篇。相撲取り、演歌歌手、アニメ作家…。若いときには天才と言われ夢を持った8人が、厳しい現実を前に下積みの哀しい生活をおくる。みんな優しくて、弱い、愛すべき荻原浩の主人公たちです。彼らはチャンスをつかめるのか?

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    2019年03月19日
  • なかよし小鳩組

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    笑って泣ける、そんな荻原浩さんの作品が大好きです。これもまた。笑えてばかりのドタバタ劇ですが、ラストシーンはジーンとくる。早苗が可愛らしい。

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    2019年03月18日
  • 冷蔵庫を抱きしめて(新潮文庫)

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    現代の闇をうまく書いている。リアリティある登場人物で8つの短編すべて面白かった。言葉の綾?を使うのが上手いなぁと思った。

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    2019年02月07日
  • ギブ・ミー・ア・チャンス

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    俺はコンビニバイトの傍らネタを作り続けている。漫才で天下をとるんだ!……相方はまだいないが……。お笑い芸人を目指すフリーターを描く表題作ほか、体型のせいで尾行がバレる元相撲取りの探偵や、笑われることが大嫌いなのにゆるキャラの〝中の人〟にされた公務員など、何者かになろうと挑み続ける、不器用で諦めの悪い8人の物語。

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    2019年02月02日
  • ギブ・ミー・ア・チャンス

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    読みやすい。
    短篇集だし、映像がの頭の中でイメージしやすい。
    ドラマ化しやすいでしょう。

    基本は「夢を諦めない」スカっとする内容。
    楽しく読めました。

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    2019年02月02日
  • 二千七百の夏と冬 : 下

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    縄文時代の終わりと弥生時代のはじめって、どうなってだだろ?キッチリ線引きがされるわけでもないだろうし・・と、ぼんやりと疑問を感じてた、そんな時期のお話。狩りと採集の縄文は貧しく、米作をもたらした弥生では豊かになった、そんな定説ばかりではなかっただろうということに気付かされた作品。現代のヒロインとリンクしているけど、そっちは随分と大風呂敷広げた終わりだったな。でも、人が30回生まれ直しても変わらないもの、いいものも悪いものも、あるということ。それを考えると、縄文時代が遥か昔のものでなく、すぐ手の先にあるような感じがしてしまう。

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    2019年01月15日
  • オイアウエ漂流記

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    ちょっと長かった分読み応えはある。ドタバタコメディが主だけどそれだけじゃない。「人は様々な命に助けられている」を感じる小説。
    そして今の暮らしがどれだけ幸福なことなのかを。

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    2019年01月14日
  • 「いじめ」をめぐる物語

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    7人の作家さんによるアンソロジー。
    いじめはきっとなくなることはない。
    大切なのはいじめてることに気付けるか。
    いじめられた時にどうやって対処していくか、その方法をひとつでも多く知っているかってことなんだなと思った。

    今、苦しんでる多くの人に読んでもらいたいと思いました。

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    2019年01月09日
  • ギブ・ミー・ア・チャンス

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    未だ見ぬ未来を思い描いて、くすぶっている8人からなる短編集。
    どれも最後は清々しさを感じられる読後感がよろしい作品でした。
    特に市役所職員が着ぐるみの中に入るタケぴよインサイドストーリーは面白かった。小説で普通に笑いながら読めた。
    未来や可能性を感じたまま終わるのが、よかった。
    爽快な読後感が得られた。

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    2018年12月31日
  • ギブ・ミー・ア・チャンス

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    ネタバレ

    やっぱり、荻原氏ですね。
    期待を裏切らない。

    8編からなる短編だが、それぞれのギブ・ミー・ア・チャンスである。
    元力士、演歌歌手、漫画家脂肪、元CA、漁協職員、作家志望、タレント、漫才志望
    それぞれの境遇で次なるそれぞれに挑戦します。

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    2018年12月30日
  • ギブ・ミー・ア・チャンス

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    面白かった~!
    一つ一つめちゃくちゃ面白いのになぜかめっちゃ読むのに時間がかかった。
    短編なのに、なんていうか重みがあって長編レベルの満足を得られるからかな。凝縮された面白さというか。

    すきなのはアテンションプリーズ!
    めちゃくちゃ良かったわ~

    あとたけぴよの話も面白い!

    2018.12.02

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    2018年12月02日
  • 二千七百の夏と冬 : 下

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    西暦も2000年を超え、地球規模の様々な問題が顕著になってきています。しかし、過去に遡って目を向けると、アフリカを起源とする人類の発祥や、日本人は何処からやってきたのかというような考古学的な興味は、想像の世界だけに気持ちを掻き立てられるものがあります。一対の若い男女の人骨の発掘を発端とするこの物語は、それだけに一気に2700年の時を跨いで縄文、弥生時代に飛びます。
    日本列島と思われるある所に狩猟によって命を繋いでいる一集団、その中の思春期を迎えた16歳になる男子、ウルクが主人公です。彼は図らずもヒグマと思われる巨大な熊を倒すことと、ある目的を遂げるために家族を含むその集団から離れなければなりま

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    2018年12月01日
  • 砂の王国(上)

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    サラリーマンからホームレスへ。主人公は急転落したが、その後、2人のホームレス仲間を誘い新興宗教を設立し、起死回生を目論むー。始めのホームレス時代はリアルやな。私は自分が雨露がしのげて、暖かい雑炊がすぐ食べられ、安穏とベッドで眠れる現状を改めて有難いと思ったわ。そして仲間の1人、誰かれもが驚愕する美貌のホームレス、ナカムラ君がかなり気になる存在。今のところ、うまくいきすぎ?なくらい順調な主人公だが、これからどうなるの?ってところで下巻へ~

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    2018年11月21日
  • 千年樹

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    1000年と遠い昔、父と母と一緒に山中に逃げ、最後は餓えと寒さの中で息絶えた小さな幼子。その幼子が口からこぼれた種が芽吹いて、クスの大樹となる。
    そのクスの大樹のある風景の中で、現代と過去をオーバーラップさせながらたくさんの人間のドラマが語られる。
    どの話も物悲しく切ない。この大樹は暖かく包み込むようなこともなく、祟り神のように悪さをするでもなく、ただただ静かに人間の営みに耳をすませている感じ。時々出てくる1000年前に亡くなったであろう幼子の化身も、人を助けるでもなく困らせるでもなく、ただ大樹の周りに吹く風のように無邪気だ。
    それでも人々がこの大樹に大小様々な想いを持って、何となく頼っている

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    2018年11月11日
  • 金魚姫

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    潤とリュウの漫才のようなやりとりに笑わされ、元恋人の✕✕に泣かされ、終盤「●●だ」に驚かされ、余韻残すラスト…荻原浩らしさ全開のファンタジー。

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    2018年11月10日
  • ストロベリーライフ

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    青臭いと野菜を嫌がる子どもに「本当の味を知らないから野菜が嫌いなんだ」と語るシーンが『美味しんぼ』にあった。農業従事者の減少については、あちこちで取り沙汰されている。じゃあどうするという問いに、一つの答えを示した作品。
    綿密に勉強をして執筆されたことが伝わるリアルな農業の実態と、育てた生き物への愛情がストレートに伝わる主人公の語り口がよかった。

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    2018年10月21日
  • 幸せになる百通りの方法

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    想像よりおもしろかった。

    節電、オレオレ詐欺、リストラ、歴女、など
    最近のキーワードを滑稽に描いている作品。

    タイトルも最近よくある自己啓発本っぽくなっているのが
    作者の遊び心かなと。

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    2018年10月19日
  • 月の上の観覧車

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    彼氏に借りた本。ちょうど先日祖母の四十九日を終えたばかりなことや、自分自身の鬱気質もあって、本書の短編全てを貫く1つのテーマ「喪失」が思った以上に心に刺さってしまった…ぐはっ…。
    その中でも「レシピ」は、明るい?未来を予感させるもので、一番心に残った。
    やり直せたらいいと思うことなんて山のようにあるけれど、やり直せないからこそ人生は面白いのであって、だからこそ、今を生きることが大事なのだなと思った。

    しかし、久しぶりに小説を読んだ…!喧騒から離れ、1人で本と向き合う時間は最高すぎる。

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    2018年09月30日
  • 砂の王国(上)

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    めちゃくちゃリアル。

    特にホームレス生活がリアルすぎて、作者の体験談なのでは?と思うほど。新興宗教を発足させる過程もリアルかつ納得できる仕組みで、これを参考に本当にできてしまうのではと思える。

    しかし話が進めば進むほど、成功していく新興宗教とは反対に主人公のメンタルが追いやられていって、不安ばかりがつのっていく。下巻も途中まで読みましたがしんどくなってやめてしまいました。

    それでも前述した点での緻密さや登場人物の心理描写の細かさ、無理のなさなどが素晴らしい作品。人間の愚かさをよく描けている。

    そういった類の小説が読みたいひとにはおすすめです。

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    2018年09月11日