荻原浩のレビュー一覧
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零細広告会社「ユニバーサル広告社」シリーズ第3弾。いよいよ都心のオフィスの家賃払いが厳しくなり、郊外のうらびれたとある商店街へ都落ち。新オフィスの入るビルは「ヒル・フォレストビル」。実は和菓子屋の2階。とうに桜の散った梅雨時期の行われる「さくら祭り」のチラシを請け負ったことからシャッター通り商店街と縁ができ、町おこしへと没入していくコピーライター杉山を筆頭に4名の広告マン・・・。
長年、商店街を担当していることもあって「商店街あるある」にクスクスの連続。商店街ゆえ、登場する面々は商売も年代も商店街に対する思いもバラバラ。彼らの悲喜こもごもなドラマを随所にちりばめた、所謂「グランドホテル形式( -
Posted by ブクログ
2001年9月12日、
ニートでサーフィン中の健太が、大波に呑まれ。
1944年9月12日、
海軍で飛行訓練中の吾一が、海上に、墜落。
お互い、目が覚めた時、
そっくりな二人は 入れ替わっていてーーー。
欲張り放題、
自分の幸せのためだけに生きる現代を、軍国少年・吾一は、嘆く。
死ぬために生きる、命をかけて過ごす、
そんな切迫感が当たり前の時代に、
サーファー少年・健太は、たじろぐ。
それぞれの時代錯誤のチグハグ会話に、クスッとなり。
時空を超え、大切な人を信じ、想いを馳せる姿にウルっとなり。
いろんな感情が、行き来する。
いろんなものが、つまってる。
最後まで、想像力掻き立てられて、
物語は -
購入済み
この作家さんの書く世界、ホント好きです。
その世界に流れる空気や、夏の日差しの暑さまで伝わってくるようです。
文章に温かさとか優しさが含まれていて、自然と笑顔になっちゃいます。
座敷わらしを通じて、家族再生の様子が描かれているのですが、その再生される様がとても自然でさりげなくて、いつの間にか『ああ、分かるな、こういうの』っていう気持ちにさせられちゃう。
梓美の友人関係での恐怖や、史子の他人を許せない心理も、とても共感できました。
一度読んで終わりではなく、二度三度と繰り返し読みたいと自然に思わせてくれる作品でした。
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Posted by ブクログ
とにかく泣けました。ラストはタオル抱えて泣きながら読んだ。久しぶりに顔が腫れるくらい泣いた本です。
もちろん笑いもあるし、青春小説なんだろうけれど…気持ちは最早お婆ちゃん。もう私の家の近所に住んでたら、抱っこしてかいぐりしてたな。煮物とかとどけながら、様子見に行ってたな…ってくらい、可愛くて、健気で、
愛おしい主人公でした。
博物館での呼びかけも、あらすじと冒頭で想像していたけれど、後半での呼びかけは深い意味をふくんでいて、切なくてまらなくなる。
サチちゃんがいて本当に良かったねぇ。深い部分で通じ合える二人だから、いつまでも幸せにね。
…って思ったのも、やっぱりお婆ちゃんだぁね。