【感想・ネタバレ】海の見える理髪店のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2024年01月01日

大人になるにつれ家族との関係は変わってくるもの…
その難しさに悩むことがあっても、「家族だって1人のちっぽけな人間なんだな」と、愛おしく感じる作品でした!

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Posted by ブクログ 2023年08月16日

なんて切なく、そして愛溢れる作品か。
感動の嵐です。
もしや!と思って読んでいたらまさに。
厳しい現実と過去かもしれないけど、言葉ではなく通じ合うところに涙が止まりませんでした。

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Posted by ブクログ 2023年04月02日

読み終わってから直木賞だと気づいたが直木賞っぽい。最後の1文。もうほんとに、いい意味で。成人式は泣いてしまったわ。よい作家にめぐりあえた。いまの、わたしの価値観にピッタリの人かも。

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Posted by ブクログ 2024年04月24日

Facebookの読書グループでおすすめされていたので、読みました。
短編集で、どの話も「そんな気持ちになることあるよね…」と思うようなお話でした。途中で結末が予想できる話もありましたが、それはそれで悪くなかったです。

やっぱりタイトルになっている短編が1番よかったかな。著者の他の作品も読んでみた...続きを読むいと思いました。

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Posted by ブクログ 2024年03月16日

2019年(発出2016年) 262ページ

第155回直木賞受賞作です。全6編の短編が収録されています。
◉海の見える理髪店
◉いつか来た道
◉遠くから来た手紙
◉空は今日もスカイ
◉時のない時計
◉成人式
全編を通じてさびしさと切なさが感じられました。そして、止まっていた時計が動き出すような、未...続きを読む来に向かって進み出す先に、ほのかな希望が見えるような終わり方でした。でも、どちらかというと辛い、切ない面が強かったです。

過去への後悔が渦巻いているのが、『成人式』なのですが、これはきつい。でも後半、成人式に出ようとユーモアまじりのドタバタ劇があり、少し心が浮き上がりました。『時のない時計』は、時計店の店主が止まった時の中に囚われているという印象でした。理髪店の店主と同様、こちらの店主にもちょっとした救いが欲しかった。あまり印象の良くない店主で終わってしまいました。表題作『海の見える理髪店』が1番自分の好みでした。饒舌な店主の過去語り。浮き沈みの人生。栄光と挫折。奢りと自堕落。転落の人生。そしてプロフェッショナルな仕事の描写に引き込まれました。
でも全編、良いお話でした。

 

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Posted by ブクログ 2024年01月16日

それぞれの家族の話。いろんな形があって、自分はどうやって生きていこうか、周りの人を大切にしようと思える短編集だった。

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Posted by ブクログ 2024年01月07日

息子と父親、娘と母親など、いろいろな関係性を描く。どれもちょっぴり不幸なできごとが含まれていて哀愁を誘う。中には、ほろりと涙することも…。

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Posted by ブクログ 2023年12月23日

家族と時間をテーマにした6編の短編集。表題作がいちばん面白かったです。独特な文体で実際にその場に居合わせているかのような気分になりました。次に良かったのは「成人式」。どんなに辛いことがあっても、人は乗り越えていけるんだなぁと感じました。

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Posted by ブクログ 2023年12月02日

家族小説と聴くと、ほっこり系かなぁ〜と想像していたのですが、いわゆるの流れとはどれも違っていて、新しい切り口から家族の繋がりを見せてくれます。
優しい、温かい、だけではない家族。辛い出来事や苦い感情も含めて、時々離れたり触れ合ったりしながら、繋がり続けていくことの美しさを感じました。
まとめきらない...続きを読む終わりも、読者にその先を委ねているようで、とても好みです。

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Posted by ブクログ 2023年11月30日

家族の物語の短編集。悲しみや、やり切れなさの中に温かみを感じられた。理髪店は最後に「え!」となって、時計の話では「えーぇ?」となった。

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Posted by ブクログ 2023年10月08日

過去に囚われる人たちが、新たな一歩を踏み出していく短編集。

時間が経ってからわかること、気づくことがある。良い意味でも、悪い意味でも。

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Posted by ブクログ 2023年09月30日

切ない話が多かったです。
心がすさんでいるときには読まないほうがいいですね。
取り戻せない時間をどう生きるか。。。

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Posted by ブクログ 2023年09月09日

萩原浩さんの作品は初めてです。(この1ヶ月ほど最寄りの本屋さんの戦略なのかもしれませんが、気がついてみると某出版社の「ナツイチ」という「この夏のイチオシ」のシリーズがその本屋さんで戦略的に並べられていました。古今東西様々な名作が平積みになっています。私はそのトラップに、まんまとひっかかっているのかも...続きを読む知れません?この萩原さんの作品もその一つ。ありがたいことです。)

この作品は短編集なのですが、どの作品も心情描写、状況描写、風景描写を、決して表面を波立たせることなくストーリーが静かに展開されていく不思議な雰囲気でした。私は最初は少しだけ戸惑いを覚えました。

主人公の心情風景を中心にストーリーが展開していきます。会話はほとんどありません。少しの会話があったとしても、それらは語り手そのものの言葉ではなく、大半が聞き手の印象として語られているので「・・・」がほとんど無い。あっても回想の場面が多いので、「・・・」が少ないのです。

この作品の中に納められている短編6作品は全てそういった心情描写を中心に紡がれたもの。

大きな事件やハッとする出来事がある分けではなく、主人公の過去や現在の心象風景をどちらかと言うと「穏やかに」描き切っている。ワクワクドキドキと言う感じてはなく、しんみりと読み手に訴えかけてくる感じです。

しかし、ワクワクドキドキする様な展開ではないので、読み進めるのに少しだけ気合が必要でした。本編を先読みしているという自惚のような飛ばし読みも全く不可能。

台風一過少し暑さが和らいだので、何とか落ち着いて?読むことが出来ました。6作の短編は全て異なる味わいで、フッと心が揺すぶられました。静かな余韻を残していく。

しかし、最後の作品はダメでした。最初の書き出しの設定から「これはアカンヤロ!」という雰囲気を醸し出していました。まるで涙腺を攻撃するようなストーリー。読み進めると、これでもか!これでもか!どうだ!!!と、責められまくって、

私は降参しました。

まだまだ暑い初秋の候。少し涼しくなったのかもしれません。

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Posted by ブクログ 2023年08月06日

ずっと前に買ったけどこのタイミングで読んで良かったかも。親子、夫婦、子供、家族について思いを巡らせられる。どれも切ないのに不思議と絶望感はなかった。全体的に夏を感じられた。

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Posted by ブクログ 2023年06月07日

人生いろいろ。皆過去と折り合いを付けながら生きている。
「実際、そういう人もいるよなぁ」と想いながら読み進めた最終話。序盤から目頭が熱くなりっぱなしだった。
あの頃の子どもにはもう会うことはできない。それを受け入れて前を向けるのは、今そこに居てくれているからこそなのかもしれない

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Posted by ブクログ 2023年05月21日

いずれの短編も作者らしい一見軽妙なストーリーに見えて心にじわじわと響くメッセージが込められている。深刻ぶらずに読み進めることができ、読後感が良いのは、少しだけ現実感を外した仕掛けが施されているお陰だと思えた。

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Posted by ブクログ 2023年05月20日

短編6編。直木賞受賞作。海の見える理髪店、は客と理髪氏が最後親子だと分かる。ホロリとする内容。全て家族がテーマであり、「成人式」は亡くなった娘の代わりに成人式に出るという話で、泣けた。

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Posted by ブクログ 2023年05月04日

荻原浩さんの短編集。
一つ一つの話に関連はないものの、全て家族の中の様々な思いを持つ人の一つの時が切り取られている。
タイトルになっている海の見える理髪店は、最後の方にようやく、ああそういうことだったのか、最初から店主はわかってたんだなと思うと、なんとも温かい気持ちになる作品だった。

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Posted by ブクログ 2023年04月12日

家族の物語。個人的には「いつか来た道」が一番印象に残っている。胸が締め付けられるストーリーでも、未来に向けて一歩踏み出す様子が描かれている。

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Posted by ブクログ 2023年04月01日

人生は時に海に例えられる。
のどかな凪の日もあれば突然の嵐で荒れ狂う大波の日もある。
物語に登場する人達の波は決して穏やかとは言えない。

大きな後悔に苛まれて苦しむ人。
満たされない思いを抱えた居場所のない子。
皆が喪失感に喘いでいる。

もしあの時、声を掛けていたら。
もしあの時、違う行動を取っ...続きを読むていれば。
彼らの「もし」が痛いほど伝わり胸が詰まる。

贅沢を望んでいるわけじゃない。
ただ平凡で穏やかな日々を送りたかっただけだ。

どうか彼らが幸福の記憶と共に生きていけます様に。
そう祈りながら、かけがえのない命の尊さに想いを寄せる。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年07月17日

いずれの話も、人生に訪れる喪失、あの時に戻れたらという後悔、そして未来に踏み出すささやかな希望が描かれた家族の物語。ベテラン作家の安定性を感じた一冊でした。 ―― 

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Posted by ブクログ 2023年11月29日

短編なので、あまり期待していませんでしたが、
父と子、母と娘、など
様々な家族の関係が、繊細に書かれており、
すごくよかった。
特に、1話と6話が好きです
1.海の見える理髪店
2.いつか来た道
3.遠くから来た手紙
4.空は今日もスカイ
5.時のない時計
6.成人式

読んだあと
海の見える理髪店...続きを読む NHKのドラマをみた。
榎本明と藤原季節で演じられて、空気感がとてもよかった

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年02月11日

いつか来た道
認知症の母と再会する話。ラストで少女(母に縛られていた過去の自分)に別れを告げる決別するシーンが良かった。

遠くから来た手紙
すれ違い距離ができてしまった夫婦の話。実家に帰って持って帰った昔の手紙の内容がほっこりした。何事も一時的な感情で動くのではなくて、初心を思い出してから判断した...続きを読むい。

空は今日もスカイ
父がいなくなり苦しい生活をしている女の子と虐待されている男の子の話。虐待という言葉がはっきりと書かれておらず、子供の目線で虐待を伝えているのが逆にリアルだった。助けてくれたビッグマンのことを警察に勘違いされるもそのことが伝わらないのがもどかしかった。続きが気になる。

時のない時計
時計屋には、娘の亡くなった時間、奥さんが出ていった時間、など失った時間で時が止まっている時計が置いてある。この世にはひとつの時間ではなくて同時にいろんな時間が存在している、という言葉が印象的だった。

成人式
15歳で亡くなった娘の成人式に出た夫婦の話。ここで止まっていた時間との決別をする。

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Posted by ブクログ 2023年08月11日

 「海の見える理髪店」、「いつか来た道」、「遠くからきた手紙」、「空は今日もスカイ」、「時のない時計」、「成人式」の6つの短編。直木賞受賞作品だそうだ。
 著者の本は初めて読んだけど、夏に読むにはちょうどいい短編集だった。表紙の絵が素敵だなあと思う。どの作品も静かなザワザワが漂う作品。あと前半と後半...続きを読むに分けられて、話がちょっと変わる、というのも特徴なのかな。ファンタジーみたいな作品もある。主人公が男になったり女になったりするが、女性になった時の語り口がうまいなと思った。
 一番好きなのは「成人式」かな。前半は本当に悲しい話なのに、後半に思わず笑えるところが出てくるなんて。あと、「時のない時計」の「はぽ。」(p.199)の部分も。本当にサラッとコミカルな表現が出てくるというのが魅力。後ろの他の文庫本の紹介に著者の本がいくつか紹介されているが、どれも面白そう。(23/08/10)

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Posted by ブクログ 2023年07月26日

☆3中の☆3な小説。心を揺さぶってくるとか急展開があるとかはない。扇風機の微風って気持ちいいのと同じ感じの小説。

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Posted by ブクログ 2023年05月22日

自分を通して、または他人をみる事で、
自らの人生に折り合いをつけたいような人々を描いている。

荻原さんらしい作品や人物が見えて楽しい一方で、
平和な話が多く、個人的にはもう少しパンチが効いた話が読みたかったところもある(はじめからそういうの読めよって感じですが、、、)

表題作、遠くから来た手紙の...続きを読むアホな女の感じや成人式の切なさが好きだった

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年05月19日

海の見える理髪店と成人式がよかった。

結婚する前に最後に1度だけ
父親に会いに髪を切りに行く。

1度だけでも会えてよかったと思った。
父も会いたかっただろうから。
つむじの怪我を見ただけで
息子ってわかるくらい忘れてないんだもん。

亡くなった娘のかわりに成人式にでる。
ふたりが前に進めますよう...続きを読むに。
きっと天国の娘さんも一緒に
成人式に来て楽しんでいたと思う。
またふたりに笑顔が戻りますように。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年05月03日

親子がテーマの短編集。
個人的には毒親への思いはそんな簡単に解消されないような気がしますけど。
全般に登場人物がそこそこ拗らせてる割には簡単に未来志向に転換。なんかあまり共感は出来なかったかな‥

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Posted by ブクログ 2023年04月24日

いくつかの短編で構成されており、最初の話だけほっこりして良いなと思いました。
他の話は特に面白さを見いだせませんでした。

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Posted by ブクログ 2023年04月16日

まるで自分がその場で直接話を聞いているような錯覚を起こしそうにだった。ついつい、つこみたくなる。
あの時、言わなきゃ良かった的な後悔の念やわだかまり、怒り、自分にも身に覚えがある。読み進む度、もやもやして、突然物語が終わる。
人の人生の縮図だ。人生の長さは、誰も調整できない。
聖人にはなれないから、...続きを読む後悔しない人生はない、それでいいんじゃないかと、思わせてくれる。
そして最後の成人式はよかった。
人生、辛いことも多いけど、悪くないかもとおもえるから

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