荻原浩のレビュー一覧
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仕事なんてどれも大変だ。
ましてや独立したデザイナーの仕事も酷しいと思う。
それに加え農業の厳しさの描写が、かなりリアルだった。だからこそ、一挙に読めた
この人の母親に田舎でずっと兼業農家をしている人たちを重ねると、本当に頭が下がる。
休めばいいやんって思うが、身体は動いてないと休んでいる以上に疲れるらしい(うちの親がそうだ)
そんなお母さん。
だからこそ、恵介もその気持ちがわかるのだろう。この物語は、
すてきなストロベリーライフが最終的に完成したが、これから先がまた大変だろう。
のちのこの家族みてみたい。
と、母が採ってくれた野菜を毎日いただきながら、本ばかり読んでる私は感謝の念を忘れてはい -
Posted by ブクログ
前回、前々回と重いテーマだったので、軽そうなやつをチョイス。
読み始めると、脳の片隅で何かが引っ掛かる。
あれ?これ読んだことあるな。
本読みあるあるですわ。
本作はブラック企業に勤めるサラリーマンの奮闘劇。
いや、痛快コメディといった感じかな。
主人公のがむしゃらに頑張るところは爽快感があるし、それぞれのキャラも『現実にこんなやついるか!』くらい際立っていて、漫画を読むような感じでサラッと楽しく読めた。
ラストはふふっとなりながらも、うるっとしてしまう涙腺弱々人間なのでした。
重いテーマのあとのリフレッシュにおすすめです。
2002年刊行の作品なので、ちょっとだけ古臭さを感じてしまう -
Posted by ブクログ
独立はしたが、めっきり仕事の無くなったグラフィックデザイナー・恵介。ある日、故郷・静岡で農業を営む父が脳卒中で倒れ、収穫期真っ只中のイチゴの世話を”とりあえず”することにーーとくれば、ははぁ、いずれイチゴ狩り観光農園とか始めるのかね?と思ったら……まんま思った通りに展開しましたよ(笑)でもそこはやはり荻原作品、登場人物のキャラがみな立ってるのでその掛け合いが面白いし、夢のある読後感でほっこり和めるというか、優しい世界だな~と。家族小説であり、お仕事小説でもあって、軽いタッチで描かれるお話ですがなかなかに深いです。農業を”本業”にせず、みんなで”兼業”して継続していくーーなるほど、今の日本に、日
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Posted by ブクログ
ホームレスまで転落した男達が新興宗教を立ち上げて1発逆転というありそうでなかった設定。前置きもあまり長くないので序盤のダラダラもなく飽きずに読み進めることができた。
主に上巻では路上底辺生活から新興宗教ビジネスを始めじわじわと這い上がっていく様を、下巻では男達の過去、急速に築き上げた新興宗教や人間関係が目まぐるしく変化しつづけクライマックスへ。
砂場で作ったお城の様に、積み上げるのが簡単であるが崩れる時もまた一瞬。何か欠けている事に気づいてそれを無視して積み上げようにも、元の状態に戻す事もできず、何かの拍子に一気に崩れ無くなってしまうような儚さ、忙しなさ。
しかし何度でもやり直すことができ -
Posted by ブクログ
ネタバレまだ途中なんだけど、これは面白い。
カマキリとハリガネムシ、この両軸が進むのいい。
不気味。自殺者のくだりはもう心霊ホラーになってるよ。
主人公が高揚してくのも良くて、ファーストアタックから一気に進まない。まだ冷静なところも高得点
科学考証ちゃんとしてるハードSFだ。
そうか、B級じゃない。
ハリガネムシがまずは巨大化して、カマキリも寿命が伸びて洗脳していく。理屈がある。本気であり得ると思わせるディティールが本当に素晴らしい。
熊本の時にあった、ただ吠えて食らいつくっていうワンパターンではなく。ゴキブリを家で見つけてしまった時の恐怖にクライマックスは落とし込む。
首が動き、ジーッと動か