荻原浩のレビュー一覧

  • コールドゲーム

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    真犯人探しの物語というより、無意識の罪と因果応報を描いた作品だった。

    序盤から感じていた「いじめへの罪悪感の薄さ」が最後まで作品全体を貫いており、犯人が誰かよりも、人が気付かないうちに他人を傷付けてしまう怖さの方が印象に残った。

    『噂』ほどの衝撃はなかったが、人間の嫌な部分や集団心理の危うさをじわじわと描く荻原浩らしい作品。

    最後まで特別好きになれるキャラクターはいなかったが、それも含めて居心地の悪さが作品の魅力だったように思う。

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    2026年06月06日
  • 神様からひと言

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    2005年の出版ということで、舞台となる会社内のアナログ具合や、今で言えば確実なパワハラ、セクハラ問題発言の描写もあり、時代背景を感じた。けど、20年以上の時を経ても色褪せないワクワク感があった。そして純粋に仕事を楽しむこと、(理想の仕事内容じゃない、上司が最悪、などなどでそれが難しいから悩む人が多いと思うが)なんだかんだでそれをやっている主人公に元気をもらえる。総じて、とても前向きな気持ちになれた。

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    2026年06月03日
  • 噂

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    わたしが読んでいたあのパートも、あそこも。すべてラスト1行のために用意されたものだったのか?!と。犯人が分かるまでの流れも比較的読みやすく、惹き込まれるような文章。人のフェチズムの歪みを見た。

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    2026年06月03日
  • 逢魔が時に会いましょう

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    真矢と布目准教授の新たな物語、しかと受け止めました。民俗学と言うと堅苦しいけど、二人が主人公となる事でクスッと笑えて神秘的で、でも、古く厳しい現実も合わさって心に響きました。旅に出た時、妖怪に会いに行くのもいいかも。

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    2026年05月29日
  • 噂

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    ネットでどんでん返し系ミステリーと見て、久々にそういうの読みたいなーと思って読みました。
    文章も読みやすく、小暮と名島バディがとても好感持ててサクサク読めました。久々に一気に読んでしまった。
    ミステリーのバディって、ホームズ役が奇抜で偏屈、ワトソン役が正義感は強いが平凡でミスしがちとかだったりだけど、この2人はお互いリスペクト持って真摯に仕事してて良かったです。
    久々に警察小説読んだんだけど、いいですね。地道な捜査とか、警察用語とか楽しい。他にも警察小説読みたくなりました。

    個人的に男やもめの主人公のラブロマンスが無かったのが良かったです!!最初バディ組んだ若くて可愛い女性とのラブが始まった

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    2026年05月27日
  • 砂の王国(下)

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    夢が形になって、現実になった。
    その後からは現実を維持する立場にフェーズが変わり、衰退していく。
    必要とされる人間は環境によって変わる。すべてオールで必要とされる人間なんていないというか難しい。適材適所まで考えさせられる一冊。

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    2026年05月27日
  • 砂の王国(下)

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    最後まで飽きることなく読めた!!!
    皆が言っているように、最後は少し駆け足気味だったかなとは思う。
    しかしそこまでの過程でずっと楽しめたので、十分良い本だと思う。

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    2026年05月23日
  • ひまわり事件

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    ネタバレ

    老人と園児がどんどん関わるようになってからは面白かった、バリケードらへんとか、長く感じるとこもあるけど、後半の勢いがあるとこはぐんぐん読めた、最後はそうなるのかー

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    2026年05月21日
  • 陰謀論百物語

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    初期にあったようなコミカルな短編集で、なんか懐かしい

    忖度村の話なんて、まるで踊る大捜査線のようじゃないか

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    2026年05月17日
  • 砂の王国(下)

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    救いようがなくなってゆく泥沼の後半戦に、もはや木島を応援したくなる気持ちが生まれてしまった、、、。あっという間に読み終わった。面白かった。

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    2026年05月17日
  • ストロベリーライフ

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    父親の脳梗塞を機に実家の農業を手伝いに来た主人公。苺を主に作っている。東京でデザイン事務所を経営しているが、今後はどうするのか?

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    2026年05月18日
  • 砂の王国(上)

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    ネタバレ

    ホームレスから立ち上がり自分が作り上げた教祖と宗教団体がどんどん大きくなり、そのうち制御不能に。心理学やねずみ講の手法を取り入れながら会を大きくしていく様子は見ていてワクワクする。ただ、その会に排除されホームレスに戻った後、反撃を試みようとするがすぐに終わってしまう。非常に後味の悪い終わり方。続きがあるの?

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    2026年05月17日
  • 砂の王国(下)

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    ネタバレ

    ホームレスから立ち上がり自分が作り上げた教祖と宗教団体がどんどん大きくなり、そのうち制御不能に。心理学やねずみ講の手法を取り入れながら会を大きくしていく様子は見ていてワクワクする。ただ、その会に排除されホームレスに戻った後、反撃を試みようとするがすぐに終わってしまう。非常に後味の悪い終わり方。続きがあるの?

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    2026年05月17日
  • 逢魔が時に会いましょう

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    ネタバレ

    2026.05.16 (土)
    結構すきだった。「噂」以来の荻原さんなんだけど、やっぱり読みやすくて好きかも。
    民俗学おもしろいかも。納得だらけの3編だった。
    妖の淋しさが切なくてよかった。座敷わらしが特に切なくて良い読後感だった。
    毎作、終わりも綺麗で余韻も心地よかった。

    最初はボサっとした冴えない准教授の印象だったのに、真矢の心境の変化で後半布目先生が魅力的に映っていくのもよかった。
    2人にはずっと色んな場所で調査して仲を深めて時には真矢が布目先生をつっついてほしいな

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    2026年05月16日
  • 噂

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    噂が殺人を起こす、刑事ものミステリー

    「火のないところに煙は立たない」とも言いますが、実際の噂に関して言えば、ちゃんと真実が伝わってることなんてかなり少ないように感じます
    変な広まり方をした噂を、本気で信じる人なんていません
    逆にそんな嘘っぽい殺人鬼の噂が、実際の事件になったとしたら、信じてしまうかもしれませんね
    真相が徐々に明らかになっていく度に、ついつい読み返してしまいました
    事件を追う刑事コンビの相しょ“うはサ”イコーでしたね

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    2026年05月15日
  • 笑う森

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    ここ数ヶ月で読んだ本の中で1番面白かった。
    たくさんの人に助けられ、最後には本当に本人が話していたことと辻褄が合う出来事もあった。
    人間味と生命力を感じた一冊だった。

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    2026年05月15日
  • 噂

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    なるほど、どんでん返し、、!
    まぁでもどんでん返し関係なく、サスペンスとして面白かった!
    主人公が応援したくなるオヤジで良いね。相棒役の人も良いキャラしてる。警察組織のちょっと嫌な感じの質感も良き。
    平成ギャルを致死量摂取できて良かった。

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    2026年05月15日
  • 明日の記憶

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    おもしろい、というのは表現が違うかもしれない。
    読みやすく、続きを知りたくて読みたいのに、恐ろしくて何日も放置することが多々あった。
    主人公と同年代、物忘れだってしょっちゅうする。
    自分もきっと主人公と同じような行動をとるだろう、きっと同じように考えるだろう、パニックにだってなる。
    自分はアルツハイマーではないのだろうか、そんなことをどうしても考えてしまい怖くなる。
    とにかく考えさせられた。

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    2026年05月14日
  • 陰謀論百物語

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    陰謀論百物語
    ハードボイルド・ルール
    サクマ型ロボット2号
    パスワードを入れてください、
    ああ美しき忖度の村
    モンクコング対ゴネラ2021
    戦争過敏シンドローム
     以上七つの短編集でした。
     荻原さんらしいユーモアセンスも健在で楽しく読みました。その一方で、「ロボット」「AI」「パスワード」「忖度」「コロナ禍」「戦争」など、世相が随所に描かれていて、現代社会に潜む問題も色々と考えさせられました。
     私は、中でも「サクマ型ロボット2号」が強く印象に残りました。クラスでいじめられて不登校になったサクマくんがロボットになって再登校し・・・深く心が痛みました。

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    2026年05月12日
  • 猫さえいれば、 たいていのことはうまくいく。

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    初めての作家さんが多かったが、いずれも猫をよく観察していて、ほのぼのとネコの温もりが伝わってくる楽しい掌編揃い。“ネコさえテーマにすればたいていの小説は面白い”か。今朝も4時半に起こされたけど「ネコは夜行性ではなく薄明薄暮性。一番活発になるのが、薄く明るくて薄く暮れた時」知らなかった…。老ネコと暮らして「かつてのこと、先のこと、そんなことを考えることなく、いまを悠々と生き切っている。できることに目を向け、登れない場所には踏み台を用意すればいい」短編もいい。

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    2026年05月08日