荻原浩のレビュー一覧
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みんな、「好き」という感情が絶対的上等感情だと崇めがちだ。だが「ほしい」という感情がさらに純粋なものではないかと感じたことはないですか?比べたらことがなかった「好き」と「ほしい」の相対論。この2つは似ている感情だと勘違いしていました。小説の中では「好き」と「ほしい」のかけ違いや勘違いで恋愛に物語が発生し、「好き」と「ほしい」の合致で恋愛が成就していた。更にこの2つを掛け算で考えてみると複雑で面白い。「好き」だから「ほしい」と「ほしい」から「好き」は全然違う。例えば、メルカリをして世の中の欲に触れた時。「ほしい」から「好き」という感覚の存在に気づかされる。別に好きではないのにほしくなる!ほしくな
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感想
最初は登場人物が多く、色々シーンが変わるので辛抱強く読む必要がある。後から答え合わせがある感じでスイスイ読める。最初はシリアスだが、だんだん陽気な展開に。
なんで何回も置き去りにされるのかw
あらすじ
県内の小樹海の神森で5歳の男の子が行方不明になり、1週間後に発見された。シングルマザーの岬は真人が帰ってきてホッとしていたが、発達障害の真人は以前と変わったところがみられるようになった点が気に掛かっていた。
真人がどのように1週間を過ごしたのか?美那は、衝動で殺してしまった彼氏を埋めるために神森に来ていた。彼氏の処理をしたと思ったところに真人と会い、飲み物とマフラーを与える。
真 -
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探偵になりたくて探偵事務所に入ったが、体型がネックになってなかなかうまく行かない元力士。試用期間の間になんとか成果を一つは作りたい。そんなとき、ストーカーを捕まえる依頼に立ち会うのだが…。
仕事で行き詰まったり、転職してうまく行かなかった人たちが、一発逆転に向けて仕事に立ち向かっていく短編集。
いやあびっくり。というのも、1つ前に読んだ椰月美智子の作品と、テーマも短編の分量も内容もそっくり。芸能レポーターをやめて、地方のケーブルテレビ局のアナウンサーにチャレンジする話有ったよな?と読んでいる途中で引っかかったが、この本ではなく椰月美智子だ。
また、再チャレンジする仕事も、探偵、演歌歌手、 -
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ネタバレ“自分はどこで 何を 間違えたのか…。”
三人で立ち上げた宗教団体「大地の会」は設計図どおりに発展し 会員数は四桁にのぼり しかも勢いは止まらない。
最初は 教祖である仲村も龍斎も会員たちもコントロールできていると思っていた。しかし段々と綻びが出始める。
肥大した宗教団体は木島(山崎)一人で制御できるものではなかった─。
上下巻通してとても面白かった。
「大地の会」が木島(山崎)の手からこぼれ、龍斎や仲村の思惑をのせて会員たちとともにどんどん形を変えていく様子が生々しい。
結局 山崎という人は幼少期の辛い経験もあわせて宗教というものにずいぶん翻弄されてしまった。
最後 山崎は「大地の会 -
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audiobookの無料体験中で、耳で読んだ。
この作家さんは2冊目。
実は先日、この作家さんの講演を聞く機会があり、また、読んだことがあった一冊も本当に素晴らしかったので、これを選んで聞いてみた。
まずは講演での作家さんの印象から。
講演前に会場に入り始まるまで黙って待っている姿の印象は気難しそうな人だった。年上の男性だし、作家先生は気難しいという先入観かもしれない。でも、講演を聞いて印象はガラリと変わった。共感性が高く、五感の感受性も高く、ユーモアに溢れる方。
一人でパソコンに向き合う仕事ではあるけど、自分目線だけではなく、他者目線でも見れないと成り立たない職業なのだと実感した。
こ -
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大手証券会社に勤務していた山崎は妻の美奈子が自分の判を押した離婚届をおいて家を出ていったことがきっかけで酒浸りになり会社を解雇された。四十歳だった。
自分のキャリアなら再就職はそう難しくはないはずだと高を括っていたが
そんなプライドは散々に打ち砕かれた。
消費者金融の取立てから逃げ回ることに疲れ マンションを出た山崎は寝泊りしていたネットカフェで親しくなった若者に全財産の現金四十万と携帯電話を持ち逃げされる。
そして彼は路上生活者になった─。
上巻の前半 結構なページを割いて山崎の一カ月にわたる路上生活が書かれている。
路上生活の惨めさや安易さが山崎を通してこちらにも伝わってくる。最初はあっ -
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ネタバレこの本が刊行されたのと同じ2000年代生まれとして、この作品に登場する「渋谷のイケイケな平成女子高生」たちには、どこか懐かしさを覚えた。
幼い頃、分厚くて画質の荒いテレビに映っていたあの頃の渋谷を眺めているような気分で読めたし、まるでタイムスリップしたみたいに楽しめた。
一方で、(ここで使われている最新の若者言葉、今となってはもう完全に死語だよな〜)なんて現代的な視点でも楽しめる。
その時代の最先端の若者を描いた小説が、こんなにも社会学的に面白いとは思わなかった。
図らずもY2Kブームが再燃している今このタイミングで読めたのは、この作品をより一層楽しめた理由のひとつだと思う。
犯人は途中でな