荻原浩のレビュー一覧

  • 明日の記憶
    できていたはずのことが少しずつできなくなっていく…読んでいてとても辛かった。
    でも読んでよかった。
    だいぶ昔に読んだけどまた読みたいと思える本。いつか再読しよう。
  • 砂の王国(下)
    序盤のこれからのし上がっていくんだという高揚感から打って変わって、どんどん転落していく展開にページを捲るのをやめたくなりました。
    読み終えた後はしばらく頭がぼうっとします。
  • 神様からひと言
    個人的には相当好きな本!

    最初の方は商品名が番号みたいでなんの話をしているかピンとこずあれってなったが徐々になんのことかわかってきて場面が想像できるようになるとテンポも言葉使いとかもとてもよかった。

    帯にも書いてあったが自分が今握っているものを全て投げ捨てても死にはしなくて生きていればなんでもで...続きを読む
  • ワンダーランド急行
    久しぶりに荻原さんの作品を読みました。今の現実と違う世界は、自分の人生の選択によって色々なんだなと痛感した。今の現実を悔やんで昔を振り返ってばかりいる僕も、現実にはあのお婆さんのいる店に行くことは出来ないのだから、せめて今を受け入れて、これからの人生の選択をちゃんと考えていこうと思いました。小説のよ...続きを読む
  • 明日の記憶
    怖かったのだ、記憶を失ってしまうのが。記憶の死は、肉体の死より具体的な恐怖だった。以前の私なら聞き流していたはずの、そんな些細な事実でも、今は少しの曇りも汚れもないように丁寧に埃を払い、磨き、大切にしまっておきたかった。恐ろしかったのだ。記憶を失いつつあることを他人に知られるのが。
    若い頃は死をさほ...続きを読む
  • 家族写真
    どの話もとても楽しかった。
    主人公たちの空回り具合が笑ってしまう。
    でもどの話も優しい家族の話で暖かい気持ちになった。
  • ワンダーランド急行
    どこにでもいるようなちょっと疲れたサラリーマンの野崎(男・40歳)が勤め先と反対方向の急行列車に乗り、異世界へと行ってしまう。ラノベの展開であるが、主人公がおじさんというところが自分に刺さる。おじさんだって異世界に行きたいのだ。苦しい世界から逃避したいのだ。異世界が良いところとは限らないだろう、でも...続きを読む
  • ワンダーランド急行
    パラレルワールドものは個人的に大好きなので、どういう原理で時空を移動したのか気になりながら読み進めていました。
    コロナがなかった世界だけなら良かったけど、自分の常識が通じなかったりして、あの世界には行きたくないかな。
    ハッピーエンドなのかは分からないけど、頑張れ野崎。
    世にも奇妙な物語とかで映像化し...続きを読む
  • 神様からひと言
    肩にタトゥーがあり、前職ではそれが原因のいざこざで退職している佐倉。タマちゃんラーメンが主力製品の珠川食品に再就職するも思ったことを口に態度に出してしまうその性格でリストラ候補社員が入るお客様相談室へ異動されてしまう。プライベートでは長年付き合っていたリンコにも出て行かれてしまう。
    .
    佐倉の成長ス...続きを読む
  • 海の見える理髪店
    大人になるにつれ家族との関係は変わってくるもの…
    その難しさに悩むことがあっても、「家族だって1人のちっぽけな人間なんだな」と、愛おしく感じる作品でした!
  • 花のさくら通り
    ユニバーサル広告社シリーズ第三作、今回はさびれた商店街を盛り上げる話。ヘルキャーとジストマのライブを聴きながら揚げ大福を食べたい。今回も、早苗ちゃんが可愛いかった。
  • 海馬の尻尾
    ものすごくよかった。主人公が徐々に変わっていくところ、ところどころ笑ってしまうところもよかった。しばらくしたらまた読みたくなるだろうなって本。
  • 明日の記憶
    治らない。というのが怖い。
    出来るとしたら、進行を遅らすこと。
    人間は赤ん坊として生まれ、赤ん坊になって死んでいくんですね。
  • 神様からひと言
    実は悲惨な題材なのに、どこかおかしみがあるから、読んでいて嫌な気にならない。ところどころ、妙に心に残る一言があって。
    そういえば題名は、「神様にひとこと」ではなく「神様からひとこと」だったと、読み終わった時にふと思った。
  • 楽園の真下
    かなり面白いです
    久しぶりに満足できる1冊
    なにより繋がる二本柱がよかった
    読みはじめからは全く想像できない展開で
    物語に入り込める。
    冷静になれば荒唐無稽だけど。それを感じさせない
  • それでも空は青い
    短編集でかなり好きな部類の作品でした。同作者の直木賞のより好き。
    ジャンルバラバラなので、7冊の本を読んだ後みたいな感覚。その分、読むのもスローペースになりました。
    牛男の話が一番好き。
    日常の延長みたいな話を続けた後に変化球、ちょっと凝った文体の話を挟んで、最後は正統派。構成も好きでした。
  • 海の見える理髪店
    なんて切なく、そして愛溢れる作品か。
    感動の嵐です。
    もしや!と思って読んでいたらまさに。
    厳しい現実と過去かもしれないけど、言葉ではなく通じ合うところに涙が止まりませんでした。
  • 神様からひと言
    評判が良かったので1年前くらい購入したままになっていた。
    勇気を出して読んだ。最初はワクワク感がなく我慢して読んだ。途中から怒涛の展開で次がどうなるだろうとワクワクして読めた。
  • 恋愛仮免中
    プロポーズ待ちの彼女の悩み、長年連れ添った夫婦の行く末、中学生女子の甘酸っぱい初恋など、それぞれ異なるカットでちょっぴり切なくも朗らかに恋模様が描かれる。
  • 明日の記憶
    アルツハイマーって名前しか聞いたことなかった。
    認知症もそうだけど、記憶が無くなるのは精神的にも辛いし本人も周りも辛いし人格も変わっていくみたいだし治療法がないってのもなぁ。頭がいい人、薬を早く作って欲しい!この主人公は性格が穏やかでしっかり考えて向き合う人だったから余計切なかった。記憶があるうちに...続きを読む