荻原浩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
さいっこうに面白かった。
結構な厚さの単行本なので、日曜に読み始めたものの、結構な厚さなのでこれは月曜からこの結構な厚さの単行本と同伴出勤か、と、思ってたのに、日曜に一気読みよ…。
めちゃくちゃ面白かった。これはまた…全力でおすすめしたい本やなあ。
ページをめくる手が止まらんかったもん。
著者はイチゴ農家の話を最初に読んだもので、どうしても人生やりなおしほのぼの小説の印象があるけど、ちゃうよな。
わりと、こっちの雰囲気のほうが強そう。
この小説をひとくちで言うなら何やろう。
とにかく面白いので、わたしが今書いているこの文章よりもこの本を読んでくれと言いたいくらいやけど(何やねん)
作中にシンクロするとか、気持ちがこたえるとか、情況のグラデーションに目を奪われるとか、そんなんちゃうねん。
そんな、抽象的なことちゃうねん。
ひたすら、たくましい本。
でもって、せやなあ、エンターテインメントやな。
展開が気になって本を置けない。休日に一気読みしたわたし、グッジョブ。
他がどうとかではなく、これぞ小説、て感じやな。
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Posted by ブクログ
若年性アルツハイマー病患者のお話
終始抜けがなく、私にとって完璧な小説はこれのことだなと思った。
どう頑張ってもハッピーエンドにならない内容で、毎日寝る前に100ページほど読むという読み方だったが、読後は必ず自分はアルツハイマーでは無いかの記憶の確認をしたものだ。もちろん夢にまでうなされることもあった。
構成的にはとても読みやすく、家族との生活、会社での生活、佐伯の趣味である陶芸の生活、といった3種類の生活に順番に繰り返し焦点が当てられるといった流れ。また、時折佐伯が書く日記の内容も書かれている。
その日記の中で、中核症状である「失書」と「保続」は段々悪化していく様子は、子供が大人になるにつれて文字が書けるようになっていく様子をそのまま逆さまにしたような味わったことの無い辛さを感じた。
アルツハイマーの進行に関して、
「年齢が逆行していく、長い長いホームビデオのテープを巻き戻すように。」
この1文だけでアルツハイマー病の辛さを思い知ることができるだろう。