荻原浩のレビュー一覧

  • コールドゲーム
    安定のおもしろさ!

    主人公と一緒になって
    ヒロヨシを探してる気分になった。

    アクションあり、
    切ないシーンあり、
    いじめは絶対悪であるという
    明確なテーマもあり、
    家族愛あり、
    友情あり。

    荻原浩さんの世界は
    どんなジャンルでも安定していて
    根底に優しさがあるところが好きだ。
  • 砂の王国(下)
    ホームレスまで転落した男達が新興宗教を立ち上げて1発逆転というありそうでなかった設定。前置きもあまり長くないので序盤のダラダラもなく飽きずに読み進めることができた。

    主に上巻では路上底辺生活から新興宗教ビジネスを始めじわじわと這い上がっていく様を、下巻では男達の過去、急速に築き上げた新興宗教や人間...続きを読む
  • 噂

    荻原さんの本は安定感がある。
    噂を使ったプロモーションが事件に繋がり、それを紐解いていく様は面白い。
    主人公と女警部補のコンビも相性が良く、読んでいて楽しかった。
    オチにはゾッとさせられた。
  • 噂

    どんでん返し系のミステリーに弱いので、帯を見た瞬間に購入決定。

    WOM ── World of Mouth の略語でいわゆる口コミのこと。その口コミ、噂から始まった事件を追っていく物語。

    口コミや噂が与える影響はとてつもなく大きくて、20年以上も前の作品なのに、現代の社会において通ずるものがあり...続きを読む
  • 噂

    刑事2人が殺人事件の犯人を追う中で、事件と類似する女子高生の間だけで広まる都市伝説の存在を知る!

    驚愕のオチ!なんて言われてますがオチはおまけ程度で、自分はこの引き込まれるストーリーが堪らなく好き
  • 神様からひと言
    転職して早々にリストラ候補組が集まる部署に飛ばされた主人公
    お客様相談室には、パワハラ、カスハラが蔓延しており、それに輪をかけて会社の上層部たちも腐り切っていた

    企業系のお堅い小説かと思ったら、所々クスッと(私は爆笑しました)する場面も多々あり
    総じて、面白いユーモアのある本でした
  • 神様からひと言
    ニヤニヤ、クスッ、スッキリ爽快。

    お仕事小説にありがちな、パワハラやクレームで会社員としては心がキューっとなるシーンも多い。

    だけど、読み終わったあとはなんか元気になって
    、明日からも頑張って働こー!ってなる。
    そんなお話でした。
  • 神様からひと言
     本書は、2002年刊行(2005文庫化)以来、ロングセラーだそう。私が購入した文庫は、書店員100人分の応援「ひと言」を全面帯にしたカバーでした。
     カバーには、働く大人のバイブル、全「社畜」を救う物語、背中を押す等、書店員さんの熱い想いが踊ります。これは確かめざるを得ないでしょう。

     主人公は...続きを読む
  • 神様からひと言
    大手広告代理店を辞めて珠川食品に転職した佐倉凉平。冒頭の販売会議のあたりは企業の派閥争いとか、出世争いのお話なのかな…と思っていたけど、涼平がリストラ要員収容所と恐れられる「お客様相談室」に異動となってから俄然面白くなってきました。

    病んで退職していく社員が多い中で、中堅社員篠崎薫のクレーマーに負...続きを読む
  • 噂

    商戦のためにネガティブな都市伝説を創り上げ、それが現実となってしまうところが怖かった。私もすぐSNS上の口コミで衝動買いをするタイプなので、噂を広める駒や、加害者にならないように気をつけたいと思った。
    なかなか現実に起きたら怖い設定ではあるが、刑事二人のタッグがよく、あまり陰鬱な雰囲気でもなくドラマ...続きを読む
  • 海の見える理髪店
    Facebookの読書グループでおすすめされていたので、読みました。
    短編集で、どの話も「そんな気持ちになることあるよね…」と思うようなお話でした。途中で結末が予想できる話もありましたが、それはそれで悪くなかったです。

    やっぱりタイトルになっている短編が1番よかったかな。著者の他の作品も読んでみた...続きを読む
  • 神様からひと言
    仕事とか人間関係とか上司とかそういう面倒な現実から離脱したいときにフワッと読めるライトな本。
    爆笑はしない。でもニヤニヤはする。
    ギリ電車で読んでも大丈夫かな。
  • オロロ畑でつかまえて
    井上ひさしに評価された、ユーモア小説。笑えます!
    過疎のど田舎、牛穴村の町おこしを画策する
    村民たちが、東京の倒産寸前の弱小広告代理店に
    キャンペーンを依頼する。
    ネス湖のネッシーにヒントを得た奇策が、
    一時は功を奏したかに見えたが…。というお話。
    泣かせる、より笑わせるって難しいんだなぁ。
    笑わせ...続きを読む
  • 噂

    最後の一行で驚愕、、嫌な終わり方〜〜!
    警察の二人のコンビ好きだった。
    地道に着実に犯人へと近づいてて面白かった!
  • 海の見える理髪店
    2019年(発出2016年) 262ページ

    第155回直木賞受賞作です。全6編の短編が収録されています。
    ◉海の見える理髪店
    ◉いつか来た道
    ◉遠くから来た手紙
    ◉空は今日もスカイ
    ◉時のない時計
    ◉成人式
    全編を通じてさびしさと切なさが感じられました。そして、止まっていた時計が動き出すような、未...続きを読む
  • 神様からひと言
    仕事が嫌だと悩んでいるときに読みたい本。
    同じような仕事をしているけど、こんなにユーモラスに苦情解決できるだけの度胸が自分にあればなぁ…
    最後は全部スッキリ後味のいい作品でした。
  • 噂

    読解力が足りず読み直す部分が多かったが楽しめた。西崎の犯行理由も面白い。

    一番好きなのは菜摘、すき焼きの件は心が暖かくなった。それに最後声を上げるくらい驚かせてもらえた。

    49頁の手書きは最初から12にしか見えなかったから、なんでRなんだ?と思ってしまった笑
  • 噂

    ミステリー小説個人的ブーム第四弾!
    いやー面白い。
    シンプルに犯人この人か?って思ってたら違くて
    色々よかったなぁ
    題材が今も尚問題だし
  • 噂

    小暮と名島のコンビは好き。

    最後の最後に
    えっ!?

    流行らせようと思っても流行らなかった
    一言で。
  • 楽園の真下
    2024-03-03
    ネタ自体は少々知識があれば読む前から割れているようなものだが、エグい描写と絞り込んだ視点、広げすぎない物語が功を奏してなかなかに恐ろしい。命の営み、という言葉の奥深さと容赦のなさ。最後はそっち来るかという感じ。
    そうだ、これエイリアンに似てるんだ。