荻原浩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2001年9月12日、
ニートでサーフィン中の健太が、大波に呑まれ。
1944年9月12日、
海軍で飛行訓練中の吾一が、海上に、墜落。
お互い、目が覚めた時、
そっくりな二人は 入れ替わっていてーーー。
欲張り放題、
自分の幸せのためだけに生きる現代を、軍国少年・吾一は、嘆く。
死ぬために生きる、命をかけて過ごす、
そんな切迫感が当たり前の時代に、
サーファー少年・健太は、たじろぐ。
それぞれの時代錯誤のチグハグ会話に、クスッとなり。
時空を超え、大切な人を信じ、想いを馳せる姿にウルっとなり。
いろんな感情が、行き来する。
いろんなものが、つまってる。
最後まで、想像力掻き立てられて、
物語は -
購入済み
この作家さんの書く世界、ホント好きです。
その世界に流れる空気や、夏の日差しの暑さまで伝わってくるようです。
文章に温かさとか優しさが含まれていて、自然と笑顔になっちゃいます。
座敷わらしを通じて、家族再生の様子が描かれているのですが、その再生される様がとても自然でさりげなくて、いつの間にか『ああ、分かるな、こういうの』っていう気持ちにさせられちゃう。
梓美の友人関係での恐怖や、史子の他人を許せない心理も、とても共感できました。
一度読んで終わりではなく、二度三度と繰り返し読みたいと自然に思わせてくれる作品でした。
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Posted by ブクログ
とにかく泣けました。ラストはタオル抱えて泣きながら読んだ。久しぶりに顔が腫れるくらい泣いた本です。
もちろん笑いもあるし、青春小説なんだろうけれど…気持ちは最早お婆ちゃん。もう私の家の近所に住んでたら、抱っこしてかいぐりしてたな。煮物とかとどけながら、様子見に行ってたな…ってくらい、可愛くて、健気で、
愛おしい主人公でした。
博物館での呼びかけも、あらすじと冒頭で想像していたけれど、後半での呼びかけは深い意味をふくんでいて、切なくてまらなくなる。
サチちゃんがいて本当に良かったねぇ。深い部分で通じ合える二人だから、いつまでも幸せにね。
…って思ったのも、やっぱりお婆ちゃんだぁね。 -
Posted by ブクログ
現実には難しそうな出来事が連続して起こるけれど
こんなことがあるなら世の中も…生きにくくはあるけど捨てたもんじゃないよね
童謡の「森のくまさん」が現実に起きたら…という感じ、少しほっこりした
最後の答え合わせは蛇足というか
結局真相は分からないけど今があるからいいよね
不可思議で理解不能な力にニンゲンは生かされてるものね、と締めてもよかったのではと個人的には思う
真人くんを助けようとした二人と結果的に置き去りにした二人、明暗が分かれたのが皮肉というか
世の中そう上手くは行かないなぁという気がして、残念だけど仕方ないのかな、とも思ったり
全編通じて真人くんの可愛さに救われた思いでした