荻原浩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
若年性アルツハイマーになった壮年男性のお話
映画を先に視聴済み
以下、公式のあらすじ
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広告代理店営業部長の佐伯は、齢五十にして若年性アルツハイマーと診断された。仕事では重要な案件を抱え、一人娘は結婚を間近に控えていた 。銀婚式をすませた妻との穏やかな思い出さえも、病は残酷に奪い去っていく。けれども彼を取り巻くいくつもの深い愛は、失われゆく記憶を、はるか明日に甦らせるだろう! 山本周 五郎賞受賞の感動長編、待望の文庫化。
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一人称視点で描かれているので、もし自分がアルツハイマーになったらどんな見え方をするの -
Posted by ブクログ
広告宣伝会社を辞めて食品会社に転職した主人公。しかし会議で問題を起こし、お客様相談室に飛ばされる。そこは問題社員の巣窟で、社内の製造管理もいい加減…様々な苦情を処理する中で、だんだん主人公が成長していく姿は、かなり勇気づけられたなあ。
実は僕も50代半ばで心臓疾患が見つかり、役職を剥奪され、異動した先は『お客様相談室』という部署だった。一般的な苦情はコールセンターが対応するのだが、そこからエスカレーションする難渋苦情を対応する部署だったので、時には胃が痛くなるような思いをした。
お金の絡む苦情がほとんどだから、支払いをどうにか免除or延期してもらおうと理不尽な申し出も多く、顔の見えない相手か -
Posted by ブクログ
ネタバレそれぞれの話の毛色が独特なホラー短編集。
一つ一つの話が本当に面白かった!
他の短編集に入ってたら、「この話が一番良かった!」となるような話ばかり入っている短編集でした!
「お母さまのロシアのスープ」…中国奥地に住む子供たちが、最後にシャム双生児だったのには、驚いた。
「コール」…超常現象研究会のメンバーだった美雪•雄二•岳。学生時代の部室でのシーンや、美雪をめぐりポーカーをする場面が、青春を感じた。
語り手が死んでる岳であり、結婚していたのも岳だというドンデン返しでした!
「押入れのちよ」…引っ越した格安物件には、自称14歳明治生まれの少女が?チヨがビーフジャーキー食べたりカルピス飲んだりし