東雅夫のレビュー一覧

  • ときめく妖怪図鑑

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    ネタバレ

    時代ごとの妖怪の変遷、妖怪型録、妖怪旅名所、妖怪学など、ファンには物足りないだろうが、大人向けの内容で、一般的知識としては十分に面白かった。鬼や天狗、河童のカテゴリーにいくつもの妖怪がいて、イラストの可愛さもあって、眺めているだけでも楽しい。
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    2016年08月28日
  • 怪獣文藝の逆襲

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    9人の著者による怪獣ものアンソロジー第2弾。ほとんどのお話は「怪獣 vs 人間」的でわかりやすかったのですが、有栖川有栖「怪獣の夢」だけは抽象的で理解に苦しみました。

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    2015年07月31日
  • 怪獣文藝の逆襲

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    「はじめに」にあるような『「生命」「生命体」としての怪獣と、(中略)同じ生物である人間との、死力を尽くした闘いを描き出すことに主眼が置かれている』というほどに、『今度は戦争だ』のようなバトルものは少なくて、『MM9』をイメージしてるとやや肩透かし(大倉崇裕「怪獣チェイサー」くらいか)。概ね怪獣幻想的ではあったが、それでも怪獣の圧倒的な存在感がページから伝わってきて、引き込まれながら読めた。

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    2015年07月05日
  • 怪獣文藝の逆襲

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    怪獣大好きなおじさんたちが自分の怪獣をふがふが生み出す。和む。
    「大江戸恐龍伝」読まなきゃなのだった。「荒神」も怪獣小説とな!?読むぅ。

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    2015年05月29日
  • 怪談実話コンテスト傑作選 お不動さん

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    ホテルの備品の話が、一番こたえたかな。
    額縁のウラに御札。というのが、旅館やホテルの怪談あるあるだけど、備品というのがね。
    こっそり見えないところに御札をはって、怪異がなければ知らぬが仏。そんな対処では追いつかない怪異なので、簡易ではあるけれど常備にしておくという。
    怪異が起こるのが当たり前、となっている状況が怖いです。

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    2015年04月06日
  • おばけずき 鏡花怪異小品集

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    鏡花の幽霊奇譚の短編を、新しい仮名遣いで読むことができ、大変読みやすい。講談、または落語のようにテンポのよい文章は、ときにユーモアもあり、描写された場面が目に浮かぶようだ。

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    2016年03月18日
  • おばけずき

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    鏡花の幽霊奇譚の短編を、新しい仮名遣いで読むことができ、大変読みやすい。講談、または落語のようにテンポのよい文章は、ときにユーモアもあり、描写された場面が目に浮かぶようだ。

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    2016年03月18日
  • おばけずき

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    随筆は初めて読んだかも。
    当時の様子や暮らしぶりなど良いな、と思うのですが、…どうも自分、泉鏡花の文章は、旧漢字旧かなづかいでないと、読むスピードが速くて、文章の情緒をしっかり理解できないと気付きました。
    女の輪。
    そんなの見たら、怖いな。
    木菟俗見。
    「貝の穴に河童の居る事」でしょうか、ところで舞台はどこなのですか。房州に、鏡花きてたんだぁ、と思うともえる。
    千倉の沖の幽霊船というものは有名なのか。

    ところで、鏡花の描く房州は、(他の作家がどう描いているのかよく知りませんが…あ猫の国か>千倉)砂と風の吹きすさぶ薄ら寒い印象でなんか良い。京都や近江八幡や金沢みたいな優雅さは求めるべくはないで

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    2019年12月31日
  • おばけずき 鏡花怪異小品集

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    随筆は初めて読んだかも。
    当時の様子や暮らしぶりなど良いな、と思うのですが、…どうも自分、泉鏡花の文章は、旧漢字旧かなづかいでないと、読むスピードが速くて、文章の情緒をしっかり理解できないと気付きました。
    女の輪。
    そんなの見たら、怖いな。
    木菟俗見。
    「貝の穴に河童の居る事」でしょうか、ところで舞台はどこなのですか。房州に、鏡花きてたんだぁ、と思うともえる。
    千倉の沖の幽霊船というものは有名なのか。

    ところで、鏡花の描く房州は、(他の作家がどう描いているのかよく知りませんが…あ猫の国か>千倉)砂と風の吹きすさぶ薄ら寒い印象でなんか良い。京都や近江八幡や金沢みたいな優雅さは求めるべくはないで

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    2014年12月11日
  • 可愛い黒い幽霊

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    ネタバレ

    1 幽霊の章(うろこ雲/女 ほか)
    2 幻視の章(黄いろのトマト/畑のへり ほか)
    3 鬼言の章(一〇六七 鬼言 四/三八三 鬼言(幻聴) ほか)
    4 物怪の章(月夜のでんしんばしら/ざしき童子のはなし ほか)
    5 魔処の章(地主/五二〇 地蔵堂の五本の巨杉が ほか)

    足穂と並んで、何度読んでも新しく味わえる作家。
    このセレクトには意義がある。アンソロジストの面目躍如。
    「女」「夜」など偏愛の対象になりそうで、そういう作品にまとめて出会えて、こんなに嬉しいことはない。

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    2014年09月15日
  • ぼくらは怪談巡礼団

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     いいね、加門さんいつもいきいきしている。
     怪談、オカルト関連で生き生きしている事ってちょっとないよね。大体は恐怖が前面に押しでてしまっているのだから、でも加門さんが絡むとそういう雰囲気が飛んでしまうんだよね。でも、どうかな、ずぶの素人が無防備で同じ体験ってやめた方が良いのかな。

     スカイツリー近辺が四谷怪談の該当地だとは初めて知った。四谷じゃなかったんだ。

     でも行きたいね。どうせならもう少し詳細地図なども載せてくれればよかったのに。

     ところで、浅草寺の子院妙音院でマスコミは何をやらかしたのでしょうね。

     
     

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    2014年08月28日
  • 日本の伝説

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    各地方に伝わる庶民的な昔話を収集し
    内容ごとに整理して検証したもの。
    杖をついて湧き水お出す大師様の話は
    史実と関係なく全国的に広がっているという。
    その他目次を見ると
    咳止めのおババ様・片目の魚・機織り・お箸から大木
    地境・たもと石・石の背くらべ・神戦・伝説と児童と並ぶ

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    2014年08月17日
  • なぜ怪談は百年ごとに流行るのか

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    百物語大ブームから百年。ちょうど今が怪談の年。
    日本怪談文藝年表が素晴らしい。素晴らしすぎて、コピーして手帳に忍ばせたいくらい。サイン貰ったのでお部屋に飾っている。

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    2014年05月20日
  • 遠野物語と怪談の時代

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    東先生の怪談愛が、鏡花愛が溢れた一冊。
    怪談界隈に出入りしていると、おお!あの時のお話!とか、このことだったの!と思うことばかり。
    怪談としてのバイブル。

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    2014年05月20日
  • 怪談文芸ハンドブック 愉しく読む、書く、蒐める

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    ホラーと怪談の位置づけ、および洋の東西・今昔を跨いでの怪談小説史。

    ホラーと怪談の位置づけなどを述べた一部は後半の怪談史に比べると分量がやや少なめだが、以前から気になっていたホラーと怪談の違い等に触れておりなるほどと思う。
    後半の怪談小説史については幅広く、適宜引用を交えながら興味の湧くように構成されている。結末については読んでのお楽しみ式の紹介が心憎い。こんな作品があるよという紹介に重心を置いているためか紹介作品数が多いように思えたが、こちらがあまり作品を知らぬゆえか。手引書に良いかもしれない。

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    2013年03月11日
  • なぜ怪談は百年ごとに流行るのか

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    見事にこのブームにのってしまってる私!読むべき本や指針が濃い一冊で、読みたい作家さんを沢山知ることが出来た指南書。手元に置いておきたい。円朝怪談もほんと本気で聞かなきゃ!

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    2013年01月12日
  • なぜ怪談は百年ごとに流行るのか

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    ネタバレ

    第一章の「向島の怪談祭」の、鏡花先生が過剰な演出を嫌ってシンプルにしたら、参加人数多すぎて怖くなくなっちゃった...という話に噴いたw 
    ちょっ、鏡花先生なんか可愛いんですけど(笑) 

    それにしてもお江戸の昔からいろんな人(作家さん)が怪談書いてるのね〜江戸期の、なんか読んでみようかな。
    稲生物怪録あたり。

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    2011年08月25日
  • 江戸東京怪談文学散歩

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    宮部さんとの対談も収録されており、大変面白かった。
    紹介のあった本を読もうと思いました。
    また寝られなくなるかしら…。ヒィ。

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    2010年10月16日
  • 私の居る場所 小池真理子怪奇譚傑作選

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    小池真理子怪奇譚傑作選 第2弾

    小品ですが粒揃い
    個人的覚書です

    「仄暗い廊下の果てに」
    時折見る同じ廊下の夢

    「優しい既視感」
    日本家屋の光の妖しさ

    「襖の向こう側」
    古く大きな日本家屋の襖の向こう側

    「幸福の家」
    幸福だったその時に留まる哀しい魂

    「坂の上の家」
    その家はドールハウスの中に

    「私の居る場所」
    私しか居ない場所

    「千年烈日」
    小池真理子の造語と思われる
    千年の厳しい日々を示唆?
    ストーリーとしては、不倫でありながら純愛
    花の使い方とあわせ、夏目漱石『夢十夜』を思わせる

    「妖かし」
    無自覚に為出す怨念

    「灰色の猫」
    過去と繋ぐ公衆電話
    ただ、ここまで公衆電話

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    2025年09月17日
  • ふしぎな話 小池真理子怪奇譚傑作選

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    怪奇譚傑作選として甘美恐怖と戦慄の世界の
    エッセイと小説集

    「霊の話」
    小池さんの心霊経験談と母親からの体験談エッセイ。怪異の闇への起点。
    「死者と生者をつなぐ糸」
    お住まいの別荘地での出来事。生霊系エッセイ。
    「現世と異界」
    霊感の強いお母様の体験談エッセイ。
    生と死のあわいに存在する意識。
    「恋慕」
    父の弟である叔父は、美しい母に恋をしていた。叔父の死を悼む母と少女。
    死してもなお、慕われるのは母。
    「花車」
    学生運動のただ中の大学生活。
    妊娠も結婚も、案外深くは考えられていなかったのかもしれない。誤って命を落とした女性が、死後に見せる幸福な姿。
    「慕情」
    「恋慕」の続編。
    叔父との二度

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    2025年09月16日