東雅夫のレビュー一覧

  • 文豪怪奇コレクション 恐怖と哀愁の内田百閒

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    不穏で不安で悪夢のような短編が幾つもおさめられている。文章が端正でとても好き。天気の表現だけで不穏さを醸し出せるところが凄いと思う。とおぼえ、サラサーテの盤、昇天、枇杷の葉が特に好きだった。

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    2024年04月20日
  • なぜ怪談は百年ごとに流行るのか

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    200年前の江戸文化文政期、100年前の明治大正期、そして現在(執筆時の平成期)での怪談ブームについて作品を挙げながら語られる。
    そのため怪談ブックガイドともなり、読みたい本が無限に増える。特に近代文学に於ける怪談が興味深かった。

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    2024年01月19日
  • ドラコニアの夢 アニメカバー版

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    タイトルの「ドラコニア」って澁澤「龍」彦のことかよ!
    ちょっとかっこいいタイトルだけにツッコミたくなった。たくさん本を読んでいて解説をまとめて載せているようだった。これから読む予定の『黒死館殺人事件』のネタバレをするな!真犯人をいうな!
    「デカダンス再生の「毒」」の章。
    文章がよく読み取れなくて、『パプリカ』の精神汚染された人の支離滅裂な喋り方みたいだと思った。
    メルヴィルから「換骨奪胎」したらしい「避雷針屋」は面白かった。澁澤龍彦さんの作品は読んだことがないからまずはお話から読みたいな、と思った。

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    2023年12月16日
  • ヤマケイ文庫 文豪山怪奇譚 山の怪談名作選

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    日本において山の怪談は多い。同時に山に関する習俗や宗教的風習も数知れず。
    山は異界であると同時に、恵みをもたらす畏敬の対象でもあった名残りなのかなと思う。

    柳田國男の「山人外伝資料」が個人的に一番面白かった。
    山人が古代民族の末裔…かどうかは判断がつかないが、そういった生活を営む人々が実際にいたかもしれない、と思うと面白い。
    人々の経験と伝聞と誇張と想像がない混ぜになったところが都市伝説的で、想像がふくらむ。

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    2023年10月18日
  • ときめく妖怪図鑑

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    自然の豊かさや日本人の心が妖怪を生み出したんだろうなと思う。

    旅行するときに、その土地での伝説などに注目しようと思った。歴史を学んだらより一層楽しめそう。

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    2023年10月14日
  • おばけずき

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    『言葉に艶(つや)がある』
    これに尽きます。

    短編やエッセイなど、小品を集めたアンソロジーですがどれもが美しく幻想的。"湿っぽい不気味さ"が味わえるのが日本ならではの怪談の特徴なのでしょう。今では滅多に使わない語句も多いのですが、きちんとルビが振ってあるので入門編としてもお薦めです。
    人間の抱える深い闇。それが古語を交えた流れるように鮮やかな文体で語られると、色も匂いも、そして肌触りまで伝わってくるように感じられ、中毒性が高いこと請け合いです。

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    2023年09月25日
  • おばけずき 鏡花怪異小品集

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    『言葉に艶(つや)がある』
    これに尽きます。

    短編やエッセイなど、小品を集めたアンソロジーですがどれもが美しく幻想的。"湿っぽい不気味さ"が味わえるのが日本ならではの怪談の特徴なのでしょう。今では滅多に使わない語句も多いのですが、きちんとルビが振ってあるので入門編としてもお薦めです。
    人間の抱える深い闇。それが古語を交えた流れるように鮮やかな文体で語られると、色も匂いも、そして肌触りまで伝わってくるように感じられ、中毒性が高いこと請け合いです。

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    2023年09月25日
  • 龍潭譚/白鬼女物語

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     本年2023年は泉鏡花の生誕150年とのこと。ちくま文庫の種村季弘編『泉鏡花集成』が品切れになって久しく、『高野聖』等の代表作を除いては、文庫本で手軽に読むことが難しくなっていたが、近年、アンソロジスト東雅夫氏により鏡花の必ずしも有名でない作品まで読むことができるようになり、嬉しい限り。
     本書は、生誕150年に合わせて、鏡花作品を特色づける<幻想と怪奇>の物語を、膨大な小品群の中から新たに拾い蒐めることを編纂の眼目としたとのことで、初めて読む作品が多く、大変ありがたい。

     解説でも引用されているが、鏡花の魅力を伝えるには三島由紀夫の評が何よりであろう。「日本語のもっとも奔放な、もっとも高

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    2023年09月13日
  • 稲生物怪録

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    『イノモケ』は、小学生の時、学校の図書室で小学生向けにリライトされたものを読んで以来、30年振りである(とは言え、本格的に通しで読んだのは今回が初めて)。改めて読んで、稲生家の怪異は怖いよりも気持ち悪い系の方が多い印象である。しかし、ベトベト、グチャクチャのお化けに付きまとわれても、「仕方がないから寝た」とか書いている平太郎は、やはり只者ではない。

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    2023年09月06日
  • 怪と幽 vol.013 2023年5月

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    織守きょうやさんの「そこにはいない」が特に好きでした。
    両思いなので末永く暮らして欲しいなと思いました。

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    2023年07月13日
  • ドラコニアの夢 アニメカバー版

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    秘密結社とか毒草とか屍体愛好とか、日常生活に全く役に立たなそうな膨大な異端知識に溺れそうになる。
    詰め込まれた知識の量が凄まじくて、短いエッセイを少し読んだだけでもお腹いっぱい。
    避雷針の小噺もおもしろい。

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    2023年04月07日
  • 文豪怪奇コレクション 耽美と憧憬の泉鏡花 〈小説篇〉

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    文庫化されていない作品を本の形で読めるのはよかったが、注釈がないスタイルはよくないのではないかと思いました。鏡花好きな人だとしても、全部の単語がわかっているわけでもないだろうし、鏡花はじめあの時代の本・文化は初めて手に取りますといった人にはだいぶ分かりづらい本になっている。

    作品の内容自体は、鳥肌が立つような怖い話から、ゾワゾワ不気味な話までより取り見取りで、美しさより怖さが勝る鏡花集として新鮮でした。

    収録作品は、
    ・高桟敷
    ・浅茅生
    ・幻往来
    ・紫障子
    ・尼ヶ紅
    ・菊あわせ
    ・霰ふる
    ・甲乙
    ・黒壁
    ・遺稿
    ・幼い頃の記憶

    タイトルからして美しいものも多いですね。特に好きだったのは、

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    2023年02月12日
  • ふしぎな話 小池真理子怪奇譚傑作選

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    短編小説かな
    っと思いきや、話が繋がっているのもあり
    面白いが、

    短編小説もあり、『んっ?』っと思ってしまった物もあり斜め読みをした部分があり、
    星⭐︎を減らしています。

    個人の感想です。

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    2023年02月04日
  • 稲生物怪録

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    30日に渡り怪異体験をする平太郎が豪胆すぎて、驚かせにきた妖怪達の張り合いのなさに、惻隠の情まで湧かせてしまう。カラーの絵巻か見所。

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    2022年08月09日
  • お住の霊

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    今年生誕150周年を迎える綺堂のアンソロジー。
    今回、初復刻となる「五人の話」は、あの話やこの話の原形だったんだな~、と。この話のこのネタをベースにアレンジを加えてのちの作品としてブラッシュアップされたんだなって気配が感じられて興味深い作品群でしたね。
    上記に加えて、戯曲、随筆、年譜と内容充実。
    綺堂の随筆は芸談系のネタだとあまり綺堂本人の姿が見えてこないものが多い印象なのですが、本書収録の怪談がらみの話になると、綺堂自身が見えてこれまた楽しく堪能。
    詳細な年譜も良かった。しょっちゅう風邪と中耳炎で体調を崩しつつも、ずっと芝居を書き続けてたんだなぁと感嘆。

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    2022年07月19日
  • 稲生物怪録

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    江戸時代中期、三次藩の武士・稲生平太郎の屋敷で1ヶ月続いた怪異現象を元に描かれた「稲生物怪録絵巻」、平太郎本人が書き残したと伝わる「三次実録物語」、柏正甫の「稲生物怪録」を1冊にまとめたもの。多くの作品に取り上げられた有名な妖怪絵巻が文庫で簡単に読めるとは良い世の中になりました。同じ作品でありながら、記録、絵巻、小説と形態の違いによる差分を楽しめます。ユーモラスな物の怪がたくさん登場する絵巻も記録や小説を読んで背景を知ってると、より楽しめます。

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    2022年06月20日
  • 文豪怪奇コレクション 恐怖と哀愁の内田百閒

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    一番最初の「とおぼえ」を読んだときに、ぞくぞくと肌がひりつくような世界観に一気に引き込まれた。
    特に好きだったのは「映像」。狂気が滲む不気味なラストは、いっそ美しいのかもしれない。

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    2022年06月09日
  • 稲生物怪録

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    江戸時代中期、広島・三次藩の武士・稲生平太郎の屋敷を一か月にわたって襲った怪異現象を記録した「稲生物怪録」。

    なんだろうね。平太郎本人が豪胆すぎて夏休みの絵日記のような趣で書かれています。書かれてしまっています、かな。普通の精神で乗り越えられる現象ではない怪異の数々。対処はしてみるけど、どうにもならないし、とり立てて被害もなさそうだから、寝てしまえ、という精神にあるのが信じられない。
    豪胆というか、実は頭のネジがぶっ飛んでいたんではなかろうか、と邪推してしまいます。

    どの怪異なら自分でも耐えられるか、と考えても見ましたが、うぅむ。どれも無理という結論です。一番怖気が走ったのは、十日目の怪異

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    2022年06月03日
  • ふしぎな話 小池真理子怪奇譚傑作選

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    美しいホラーを始めて味わった。
    ひたすら恐怖を感じる作品も良いが、たまにはこういったものに手を出したみるのも悪くないと感じた。

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    2022年04月25日
  • 私の居る場所 小池真理子怪奇譚傑作選

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    読んでる途中からそうじゃないかなそうじゃないかなと思わされ、やっぱりそうなのにやっぱり背筋がザワっとする『幸福の家』『坂の上の家』『囚われて』が◎。

    『カーディガン』ははっきりしないからこその不安定な怖さもあると思うけれど、私としてははっきりしてほしかった。

    ねばねばした感じは苦手と思う作品もありながら、結局は全部読んでしまった。

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    2022年04月14日