【感想・ネタバレ】怪談文芸ハンドブック 愉しく読む、書く、蒐めるのレビュー

あらすじ

「怪談の定義」「ホラーとの違いは?」「創作怪談と実話怪談の違いは?」「長篇怪談の書き方教えて」「怪談名作ブックガイドを知りたい」「怪談の歴史を知りたい」・・・。『幽』編集長・東雅夫に寄せられたさまざまな疑問に、お答えする一冊。なぜ今、宮部みゆきや京極夏彦は「怪談」を書くのか?「怪談」ブームの仕掛け人である東雅夫が、文学的に、歴史的に、怪談の魅力を紹介していきます。

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Posted by ブクログ

ホラーと怪談の位置づけ、および洋の東西・今昔を跨いでの怪談小説史。

ホラーと怪談の位置づけなどを述べた一部は後半の怪談史に比べると分量がやや少なめだが、以前から気になっていたホラーと怪談の違い等に触れておりなるほどと思う。
後半の怪談小説史については幅広く、適宜引用を交えながら興味の湧くように構成されている。結末については読んでのお楽しみ式の紹介が心憎い。こんな作品があるよという紹介に重心を置いているためか紹介作品数が多いように思えたが、こちらがあまり作品を知らぬゆえか。手引書に良いかもしれない。

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2013年03月11日

Posted by ブクログ

読みやすいかというと、あまり読みやすくはない。
怪談文芸のハンドブックというタイトルに惹かれて手にとったのだが、『ハンドブック?』と、すこしだけ首を傾げてしまった。
著者の意図はなんとなくわかる。
怪談文芸をもり立てたい。そういうことだと思う。
シンプルだけど、すこしばかり迂遠さを感じてしまう。
談という文芸の定義から始まって、その特色をQ&Aで展開する。読み手に向けてというよりは、創作者に向けてのQ&Aなので、創作者としてのhow toなんかも入っている。
それを踏まえて、怪談の歴史にかこつけて様々なホラー・怪談の良作を紹介していく展開なんだけれども……うん。紹介されているお話はどれもこれも面白そうなんだけれども、整理整頓されていないもんで……すごくわかりにくい。巻末でまとめてあれば、そちらを参考に出来るんだけど、それもないから目が滑ってしまう。
『あーコレ知ってるー』っていうのが沢山あれば、未読のモノを読もうって意識出来ると思うけれど、そこまでは知らないから『いっぱいあるんだなー』で終わってしまう。それが残念といえば残念だった。

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2024年09月30日

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