柴田裕之のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
誰もが知っているようでいて、突き詰めて考えるとわかっていないような、「死」をテーマに、イェール大学で長年行われているという哲学の講義をまとめた本です。宗教的な考えは一切排除して客観的に善か悪か、外堀を少しずつ埋めていくように一歩一歩これでもかとあらゆる可能性について検討して、結論へと向かっていく様は、途中なかなか進まないので読むのに苦労した箇所もありましたが、さすがの内容でした。この著作(講義)は大きく二部からなっていながら、日本語版では前半部分をザバッと削ってしまい後半の論理的なところだけを収録するという荒ごとをやってのけています(収録されなかった経緯については最初にページが割かれて説明があ
-
Posted by ブクログ
本書は、4つの超人的な「視覚」の能力、すなわち、①色覚、②両眼視、③動体視力、④物体認識、の正体を突き止めようとする試みである。
第1章では、なぜ人間は色覚を進化させたのかが論じられる。従来は、人間が食べ物を探しているときに葉の背景から果実を区別するため、あるいは食べられる若葉が見えるように進化してきたとの仮説が唱えられていた。それに対し著者は、肌の色の変化を見るために進化したのだと主張する。
第2章は、なぜ人間の両眼は前向きについているのか?が検討される。従来は立体視、奥行きを捉える能力に利点があると考えられてきた。著者は、障害物にさえぎられながらも、その向こうの知覚対象をみること -
Posted by ブクログ
非常に内容が濃いこともあり、理解しきれない、読みきれない、読み飛ばしてうことがあった。
そのような中で印象に残った話題を記す。
・ITとバイオテクノロジー
両者が今後世界を大きく変えうることは他の本等で知ってはいた。本書ではこのフレーズが多く用いられていたこと、無用化の時代が来る可能性があると言及していたことが印象的だった。改めて、ITに関する知識を身につける必要性があると感じた。
・移民
移民に対し、賛成派と反対派に分かれて議論が起きていることはめよく目にしており、どちらの意見も正しいように思えるため、着地点はどこになるのかという疑問を私は持っていた。
本書では、受け入れる地元住民が移 -
-
-
-
-
Posted by ブクログ
サピエンスの歴史をベースに未来の可能性を示唆。脳科学や生物学の動向を語りながら、それはアリゴリズムに過ぎないことを説く。とはいえ、それを結論としているわけではなく、意識研究が進めば違う未来も見えてくる可能性は残す。
様々な快楽も所詮脳の電気反応に過ぎず、だとすればさらなる刺激を求め続けるだけという、人間の退屈さのベースとなるものも垣間見えて納得。
歴史は漸進的に進むように思っていたが、データー教は確かに急速に進んでいて、自分の身の回りだってこの10年20年で大きく変わってきた。長い歴史の中の人一人の人生での変化はたいそうなものでなくともあと何十年かの未来から振り返ればたいそうなものになっている -
Posted by ブクログ
ネタバレ難しかったけど、おもしろかった。
世界史でこんな人いたな〜こんなことあったな〜とうろ覚えの中読んだ。
個人的に印象的だったのは、10章で書かれている内容で
・中国は2000年にわたって中央集権体制で過ごしたのに対し、ヨーロッパは政治的な分裂を長きにわたって過ごしている
・中世までは地理上の連結の影響により、中国の方が経済的、技術的に進歩する
・産業革命時代では技術を活用するには、競争や文化の流動性が役に立つため、ヨーロッパの方が経済的、技術的に進歩する
・つまり人類史の巨大な歯車が加速し、技術の進歩が速まってたときには、地理上の連結性が低い方が成長に適しており、逆転劇が起こる
ということ