柴田裕之のレビュー一覧
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近代における独裁政治についてのわかりやすいレポートという感じで、表題にある印象とは大分乖離しているように感じた。
独裁者が置かれている状態を細やかに解説し、いずれ最終的には破綻してしまうこと、なぜ独裁政治というものが絶えないのかについても詳細に説明している。
地政学の知識があれば、もっと実感して理解出来るのだろうが、あいにくそのあたりの知識は薄くて、結果として隔靴掻痒な感が強かった。
著者の主張としては独裁政治というのは、爆弾を抱えて、地雷の上で綱渡りをしているようなものだから、平和とはほど遠い。破綻が約束されているというのに、独裁者が破滅したり、亡命して国からいなくなっても、独裁政治 -
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ネタバレ上巻は世界史寄りの話だったが、下巻の、特に後半は、現代やこれからの未来に対しての問題提起。
フランケンシュタインを例に、当然ながら人間は決して自らの上位互換の存在を認めないこと、もし現れたらどうなるか、という考え方が平和ボケした自分には印象的だった。
子供の養育にまつわる労働を例に取ろう。カーネマンの研究から、喜びを感じるときと単調な苦役だと感じるときを数え上げてみると、子育ては相当に不快な仕事であることが判明した。労働の大半は、おむつを替えたり、食器を洗ったり、癇癪を宥めたりすることが占めており、そのようなことを好んでやる人などいない。だが大多数の親は、子供こそ自分の幸福の一番の源泉である -
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ネタバレはじめに
本書を読み終えたとき、私はまず「偶然」を単なる例外ではなく、世界の基本構造として捉え直すことになるだろう。努力や意思決定を否定する本ではない。むしろ、私たちが自分の人生を「自分で完全に選んでいる」と思い込みやすいことへの、静かだが強い異議申し立てとして読んだはずだ。
認知の偏り
特に印象に残るのは、人間の脳が世界を正確に写し取るのではなく、少ないエネルギーで素早く判断するために、差分や異常を拾うようにできているという視点だ。これは認知の歪みであると同時に、生存のための合理性でもある。私たちは世界を「正しく理解する」より先に、「すぐ動けるように理解する」ようにできているの -
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新聞の書評を読み興味が湧き、積読リストに入れていた本です。
まず、世界にはこれほど多くの独裁国家が存在するのかと驚きました。
本書は、独裁者がどのように権力を握り、人々を支配していくのかをたくさんの事例と共にに示されていて、その残虐性に気が重くなりました。
独裁者になると、やるかやられるかの世界だから、必然的にそうならざるを得ない。さらに、人を信用できなくなり、精神を患うことも多く、読めば読むほど独裁者のデメリットが多くて驚きました。
また、独裁者の話とはちょっと違うけど印象深かったのは、監視用ソフトウェアがイスラエルで開発され、外交戦略として各国に販売されているという事実でした。販売の可 -
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ネタバレ「なぜあんなヤツが偉くなるのか」
組織に属する多くの人が一度は抱くこの素朴な疑問にブライアン・クラークスは実証的な検証をしている。権力と腐敗の関係を心理学、進化生物学、人類学といった多角的な視点から分析した労作。ありとあらゆる分析はさすがと言えるし、あまりに書きすぎて冗長に思われることもあるだろう。
2007年に読んだ 山極 寿一 の書いた 『暴力はどこからきたか 人間性の起源を探る 』でも 面白い事が書かれてあった。あれは人間もサルだよね、じゃあサルの世界で暴力の起源をみてみようというような書かれ方でチンパンジーとボノボを相対的に取り扱った事で見えてくるものがあった。
さて、
本書の -
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読者ターゲットが広すぎて前提の部分の話がメインになっていた。
「死」に対しての捉え方に、様々な手法を紹介しているものの、もっと著者自身の主張の部分を知りたかったように思う。少し大衆用になりすぎていたかな。
まだ自分が若いからか、幸運からか幾つかの論点に関しては興味のない論点もあり、また年を取ってから読むと面白いと思う。
サブタイトルにある「どう生きるべきか」の部分は思ったより語られておらず最後のほうに載ってある。
ちょっとだけ面白かったのは、死を扱っている作者が全ては消えゆくものと断定せず、後世に何かを残すことに生の価値を見出していたことが意外だった。
そこはペシミズムに捕らわれず、生きる目標 -
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独裁者が様々な脅威に晒され、安全に退くことも極めて困難であるからこそ、「降りることのできないランニングマシン」のように体制が維持されていく。また、もし独裁者が失脚したとしても、政権交代に当たっては内戦のリスク、再び別の独裁者が生まれるリスクがあり、民主的な政権に代わる可能性は低い。
これまでの事例を基に独裁体制を論理的に分析されていて興味深かったが、独裁体制というシステムでは、指導者がエリート層と軍をアメとムチでいかにコントロールするかが極めて重要であり、国民に関心を向ける動機が生じにくい。読む程に民主制を維持することがいかに大事かを痛感した。
この本の後半では、タイトルの通り独裁者の倒し方が -
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かなり難しかった。。
「完全翻訳版」は、「日本縮約版」よりも、第2〜7講が追加になっていて、追加された方がおもしろいかも。。と、こちらを読んでみたが、実際は第8講以降(特に、11.12.13が面白かった)を読むのがよかったなーと思うので、「日本縮約版」でよかったかな。。。
とにかく、ややこしい。。。
そりゃ、「哲学」の分類だから、おいそれと簡単にわかるわけはなく。
でも、「なぜ、死を恐れるのか」は、腑に落ちた気がする。
『人生は、何もしないには長過ぎるが、何かするには短過ぎる。』
ああ、たしかに。
ただ、その「何か」ってなんだろうなー。。って気にもなる。
著者のように学問を教えるとか、本を -
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世界中全てに分布する、僕たちホモ・サピエンスの全史。
一言で言うと面白い。
取るに足らない、特別でもない、そんなご先祖さまがいかにして生物の頂点とも言える今に至ったかの話。
もう関心しきりだった、自分が知らなすぎた部分が多いだけかもしれないが...知恵がまわるし、数多いし、残虐だし、人類は地球の特異点。それらの理由についても語ってあり納得。これは著者の論考?
前半部分はスルスル読めたけど、後半は睡眠導入剤みたいになった。取りこぼしがないように、著者が色んな例を用いて、細かく説明してくれたからだと思う。
よく言えば読者を置いていかない本かな。
下巻も読む。そのうち。 -
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情報は武器ではなく、人々を繋ぐネットワークの構築手段です。しかし、秩序維持や権力を優先すると、官僚制や宗教組織のように「誤りを認めない不謬性」が生まれ、現実との乖離が始まります。以前は情報を単なるツールと捉えていましたが、印刷機が魔女狩りを広めた歴史や、AIが分断を招く現状を知り、技術をどう制御するかの重要性を痛感しました。
大切なのは、人間もAIも完璧ではないと認め、誤りを正し続ける「自己修正メカニズム」を機能させることです。組織のKPIや目先の秩序に固執しすぎると、本来の目的を見失いかねません。常に現場の声に耳を傾け、自発的な違和感を拾い上げる。既存のルールを疑い、柔軟に軌道修正を図る姿勢