柴田裕之のレビュー一覧

  • NEXUS 情報の人類史 下 AI革命

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    上巻の土台があって、下巻ではAIや民主主義の未来に向かって心がけること(双方向のチェック体制など)が述べられている。AIを使ったアルゴリズムが知らない間に相当深いところまで入ってきて自身を操作している現実を知るとぞっとした。日々の出来事のポイント制も怖い。著者が懸念するようにいくつかの酷い事例の後にAIがまともに機能する世の中が来るのかな。

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    2025年08月04日
  • NEXUS 情報の人類史 上 人間のネットワーク

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    これからのネットワークとAIについて論じるため紀元前の情報伝達から聖書などありとあらゆる事柄を詳細に解説している。

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    2025年08月04日
  • サピエンス全史 上 文明の構造と人類の幸福

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    認知革命、農業革命、人類の統一。
    ところどころ首を傾げたくなる部分もあるが、「サピエンス」としての人類の歴史をうまく概説している。

    「たとえばキリスト教徒が、通りの先にあるモスクに通うイスラム教徒のことを理解したいと心から願っていたら、……イスラム教文化のジレンマ、つまり規則と規則がぶつかり合い、標準どうしが衝突している部分を調べるべきだ。」(205頁)

    「インドと地中海沿岸を行き来する貿易商人は、金の価値の違いに気づく。彼らは利益を得るために、インドで金を安く買い、地中海沿岸で高く売る。その結果、インドでは金の需要と価値が急速に高まる。一方、地中海沿岸には金が大量に流入するので、その価値

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    2025年07月27日
  • NEXUS 情報の人類史 上 人間のネットワーク

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    情報は科学的な正しさではなくわかりやすさ広まりやすさによって世界を動かすのに使われる。大人数で会話をするテクノロジー基盤がなかったから民主主義は進まず全体独裁主義国家が中心だった。
    みたいな話は面白かったけど7割くらいロシアとかの個別の歴史の話な気はして、それはそれでためになるのだがこの本に求めていたことではなかったので結構飛ばしながら読みました。下巻はITの文脈もたくさん登場しそうなので期待。

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    2025年07月24日
  • サピエンス全史 上 文明の構造と人類の幸福

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    前半部分は直感的にわかりやすかった。近代に近づくにつれ、難解になっていった印象。下巻はどのような論を展開するか気になるので読む

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    2025年07月22日
  • NEXUS 情報の人類史 下 AI革命

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    人間とは異なる情報ネットワーク。

    ・コンピューターは本質的に、自ら決定を下すこと、自ら新しい考えを生み出すことをやってのける可能性を持った機械。

    ・ユーザーエンゲージメントを追い求めるにあたって、憤慨や憎悪を煽るコンテンツを拡散させるという決定を下す

    ・意識と知能の違い

    ・アラインメント問題(部分最適)

    ・アルゴリズムの学習のためのデータベース、目標の偏見、不可知性

    ・民主主義の原則:善意、分散化、相互性、変化と休止

    ・独裁国家、全体主義体制のほうがAIに支配されやすい

    ・シリコンのカーテン

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    2025年08月13日
  • 静寂の技法―最良の人生を導く「静けさ」の力

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    結論から言うと、「ホワイトタイム」がすでに習慣になっている人にとっては、より深く実践を深めるための一冊。内容としては、ホワイトタイムの“強化版”のような印象を受けた。
    個人的には、すでにホワイトタイムを日常に取り入れていることもあって、今の自分にとって特別刺さる内容ではなかったけれど、本としての質は高く、「何もしない時間」「空白の時間」の大切さを改めて感じさせてくれる。
    静けさの価値を思い出したいとき、自分を見つめ直す時間を意識的に取りたいときに、手に取りたい本。

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    2025年07月12日
  • サピエンス全史 上 文明の構造と人類の幸福

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    ひとつの国の文化は、元々他の国から渡ってきたものもしくは植民地化され迫害されていた時代にできたものと考えると、他国との繋がりが見えてきて、一気に面白くなった。

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    2025年07月03日
  • サピエンス全史 上 文明の構造と人類の幸福

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    ホモサピエンス時代からの人類の社会性についての本

    【内容メモ】
    ・近年の環境破壊から過去の自然との共生といわれることがあるが、過去の人類も焼畑や狩りで同様の行為をしている
    ・過去の帝国などで信仰されていた神話・文化と現代の文化は本質的には変わらない
    ・社会の文化は虚構(=神話)であり、貨幣文化は信頼をもとに成り立っている。
    ・種族の成功を考えるなら、小麦は繁殖に成功していて、人類はコントロールされている。人類が絶対的成功者という考えは少し違う。

    【所感】
    ・社会文化に自然なものなどはなく、同性愛が不自然なのは、現代社会の文化(=神話)が異性愛を基本としているから、文化的に不自然だと主張して

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    2025年06月20日
  • サーチ・インサイド・ユアセルフ ― 仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法

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    もう少しエビデンスを入れた解説があれば、ここで紹介されている多種多様な瞑想にも前向きに取り組めると思った。著者のポエムを挿入するくらいならもうちょっとボリュームをすっきりさせても良かったのでは。

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    2025年06月09日
  • 「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義 完全翻訳版

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    Audibleにて
    人類にとっての永遠の問題『死』について。
    きっと考え方、捉え方の問題。
    誰しもが同じ感覚では無いが、要するに死んだら何も無いということ。どう生きていくかで『死』の受け入れ方が変わってくる。
    正直、「なるほど〜」とはならない。途中から屁理屈に思えてきちゃったから、そのまま最後まで突き走って、終わりにしました。

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    2025年06月08日
  • なぜ悪人が上に立つのか―人間社会の不都合な権力構造

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    平等だった人類
     幼児は不正を嫌う?
     戦争あるいは農業により階級社会が生まれた?

    昔ながらのやり方「経路依存性」 QWERTYのアプローチ を打破する
    1.腐敗しやすい人は権力に引き付けられる 多くの応募者から探し腐敗した人を除く
    2.ランダムに権力を獲得すると謙虚に 競争で獲得すると傲慢に
    3.人事異動 ピーターの法則 人は自分が無能であるレべルまで昇進する→停滞→腐敗
    4.失敗も成功も プロセスを検証する 人は成果を良く見せようとする
    5.権力を持つ人に責任を思い出させる  
    6.親身になるべき イノベーションが心理的距離を拡大 →距離を縮める
    7.監視(神判)による善良
    8.支配する

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    2025年05月19日
  • ゴースト・ワーク

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    AIが人の仕事を奪っていくのではないかという話はかなり以前からされていたが、どんなにAIが発達しても、ラストマイルは人が補完しなければならないということを知って驚いた。しかし、それは現時点では喜ぶべきことではなく、進行形でゴーストワークという形で断片的な作業を格安の賃金で引き受けてくれている人達の労働によって成り立っているのだということも知らなかった。そしてそれは将来、おそらく他人ごとではない話になる。解決案はいくつか示されているが、まだ現実的なものとは言えない。今は事実を認識し、他人ごとではないこととして自分も考え続ける必要がある。

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    2025年05月02日
  • サピエンス全史 下 文明の構造と人類の幸福

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    下巻よ現代に近づいているので内容が難しくなり読むのに時間がかかります。

    宗教や科学革命、戦争のパートは興味深く読めました。

    幸せについてや道徳観念の話しは刺さらなかったです。

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    2025年04月24日
  • なぜ悪人が上に立つのか―人間社会の不都合な権力構造

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    ネタバレ

    解決策もいろいろ提示されているけれど、

    まずサイコパスの方々にどう対処するか、それを真剣に組み込んだ人事制度だったり、選任制度がいるに違いない。いくつかのレッスン・対策は、サイコパスには効きそうもなかったりするので。

    でも、大きな権力が集中する政治家トップや起業家・企業のトップなど、人事制度には無縁の人たちこそ難しい。

    だから任期があったり、市場で淘汰されたりするのが大事だともいえるけど、

    それが機能しているとは言えない。

    誰が鳴りたいと思うか、そのポストにつきたいと思うか、という点でも、

    すでになっている人から影響を受けるだろうから、

    なかなか変わらないという状況もあるのかもし

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    2025年03月30日
  • 統合失調症の一族 遺伝か、環境か

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    ネタバレ

    こりゃすげえというのが一番な感想
    ジンとミミの反応に対して思うけど、やっぱりプライド高い人って問題に関わろうとしないんだよな、お前らで解決しろ感

    「今日でさえ、ソラジンやその他の抗精神病薬がこのような効果を持つ理由は、誰にもはっきりわからない。医師たちは何十年にもわたって、統合失調症の生物学的特性を明確に理解しないまま、この疾患に薬物治療を行なってきた。」
    マジ?!?!

    なぜ兄たちが自分の妹に性的虐待をするのかそのメカニズムがわからない

    ガールフレンドを銃殺したところでもうええ!!ってなったけどまだ1/3だ…

    老い先短い母親が、自分の納得行ってない人生に全部理由つけて私のせいじゃないっ

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    2025年04月05日
  • ケンブリッジ大学・人気哲学者の「不死」の講義

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    人間は死を恐れる。それは誰も生きているうちに体験できない未知のことだから。

    不死には4つある。
    ・生き残りのシナリオ
    →秦の始皇帝 ミイラ
    ・蘇りのシナリオ
    →イエス・キリスト フランケンシュタイン
    ・霊魂のシナリオ
    →ダライ・ラマ 生まれ変わり
    ・レガシー(遺産)シナリオ
    →名声 遺伝子

    「私にとって唯一の成功、唯一の偉業は、不滅になることだ」ジェームズ・ディーン

    限りがある(死)から人生には価値がある。不死になれば「霊魂の長く、陰鬱なティータイム」

    「死は人生における出来事ではない。私たちは生きて死を経験することは無い。」ヴィトゲンシュタイン

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    2025年03月26日
  • 静寂の技法―最良の人生を導く「静けさ」の力

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    騒音も苦手だし、不規則で驚かさるような音、静かな場所での雑音、誰かが不満を表現するような音も嫌いだ。好きな人はいないと思う。私はそうした音に対して耳栓をして過ごすようにしている。それだけじゃなくて、内なる雑音にも時々耐えられない。自然の音は好きで、静かに浸っていたいと思うが、意に反して外からも中からも、途切れる事なくノイズに晒されて。

    静寂の技法という位だから、そうしたノイズから解放される。そんな期待を込めて読む。期待が心の残響となる矛盾を抱えながら、静寂を求める。

    過去についてくどくど考えたり、未来についてあれこれ心配したりするような、頭の中のネガティブな独り言。頭の中の声は、きわめて早

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    2025年02月23日
  • TIME SMART(タイム・スマート)―お金と時間の科学

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    ネタバレ

    より効率的に時間を使えるようにするにはどうしたらいいのか、その疑問を解くために購入。

    節約のために遠いスーパーに買いに行ったり、どの商品にするか調べこんだり、節約のために時間を費やす人はたくさんいると思う。
    かくいう私も家電や備品を買う時には結構時間を使ってしまうことが多々ある。
    「最安値のものを見つけるために使う時間の量は、最終的に節約できるお金のがくよりも価値が高いことが多い」
    まさに、その通りだと思った。
    今後は時間を決めて、商品の選別に時間をかけすぎないようにしよう。

    「プロタイムを生活に組み込む。重要だけれど緊急でないタスクのために確保しておく時間を作る」
    これもぜひ、取り入れた

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    2025年02月18日
  • オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史3 帝国の緩やかな黄昏

    sun

    購入済み

    エンタメ性の高い読み

    3巻目、ストーンの強い反体制・反帝国主義のスタンスが顕著に表れている。ウォーターゲート事件、レーガン時代、湾岸戦争、9/11テロ事件後の戦争など、アメリカの政治・経済・軍事政策を厳しく批判しているが、その見解はかなり偏っていると考えた方がいいかもしれない。ストーンが歴史をドラマチックな語り口で綴るのでエンタメ性の高い読み物となっている。

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    2025年02月15日