柴田裕之のレビュー一覧
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ネタバレはじめに
本書を読み終えたとき、私はまず「偶然」を単なる例外ではなく、世界の基本構造として捉え直すことになるだろう。努力や意思決定を否定する本ではない。むしろ、私たちが自分の人生を「自分で完全に選んでいる」と思い込みやすいことへの、静かだが強い異議申し立てとして読んだはずだ。
認知の偏り
特に印象に残るのは、人間の脳が世界を正確に写し取るのではなく、少ないエネルギーで素早く判断するために、差分や異常を拾うようにできているという視点だ。これは認知の歪みであると同時に、生存のための合理性でもある。私たちは世界を「正しく理解する」より先に、「すぐ動けるように理解する」ようにできているの -
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新聞の書評を読み興味が湧き、積読リストに入れていた本です。
まず、世界にはこれほど多くの独裁国家が存在するのかと驚きました。
本書は、独裁者がどのように権力を握り、人々を支配していくのかをたくさんの事例と共にに示されていて、その残虐性に気が重くなりました。
独裁者になると、やるかやられるかの世界だから、必然的にそうならざるを得ない。さらに、人を信用できなくなり、精神を患うことも多く、読めば読むほど独裁者のデメリットが多くて驚きました。
また、独裁者の話とはちょっと違うけど印象深かったのは、監視用ソフトウェアがイスラエルで開発され、外交戦略として各国に販売されているという事実でした。販売の可 -
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ネタバレ「なぜあんなヤツが偉くなるのか」
組織に属する多くの人が一度は抱くこの素朴な疑問にブライアン・クラークスは実証的な検証をしている。権力と腐敗の関係を心理学、進化生物学、人類学といった多角的な視点から分析した労作。ありとあらゆる分析はさすがと言えるし、あまりに書きすぎて冗長に思われることもあるだろう。
2007年に読んだ 山極 寿一 の書いた 『暴力はどこからきたか 人間性の起源を探る 』でも 面白い事が書かれてあった。あれは人間もサルだよね、じゃあサルの世界で暴力の起源をみてみようというような書かれ方でチンパンジーとボノボを相対的に取り扱った事で見えてくるものがあった。
さて、
本書の -
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読者ターゲットが広すぎて前提の部分の話がメインになっていた。
「死」に対しての捉え方に、様々な手法を紹介しているものの、もっと著者自身の主張の部分を知りたかったように思う。少し大衆用になりすぎていたかな。
まだ自分が若いからか、幸運からか幾つかの論点に関しては興味のない論点もあり、また年を取ってから読むと面白いと思う。
サブタイトルにある「どう生きるべきか」の部分は思ったより語られておらず最後のほうに載ってある。
ちょっとだけ面白かったのは、死を扱っている作者が全ては消えゆくものと断定せず、後世に何かを残すことに生の価値を見出していたことが意外だった。
そこはペシミズムに捕らわれず、生きる目標 -
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独裁者が様々な脅威に晒され、安全に退くことも極めて困難であるからこそ、「降りることのできないランニングマシン」のように体制が維持されていく。また、もし独裁者が失脚したとしても、政権交代に当たっては内戦のリスク、再び別の独裁者が生まれるリスクがあり、民主的な政権に代わる可能性は低い。
これまでの事例を基に独裁体制を論理的に分析されていて興味深かったが、独裁体制というシステムでは、指導者がエリート層と軍をアメとムチでいかにコントロールするかが極めて重要であり、国民に関心を向ける動機が生じにくい。読む程に民主制を維持することがいかに大事かを痛感した。
この本の後半では、タイトルの通り独裁者の倒し方が -
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かなり難しかった。。
「完全翻訳版」は、「日本縮約版」よりも、第2〜7講が追加になっていて、追加された方がおもしろいかも。。と、こちらを読んでみたが、実際は第8講以降(特に、11.12.13が面白かった)を読むのがよかったなーと思うので、「日本縮約版」でよかったかな。。。
とにかく、ややこしい。。。
そりゃ、「哲学」の分類だから、おいそれと簡単にわかるわけはなく。
でも、「なぜ、死を恐れるのか」は、腑に落ちた気がする。
『人生は、何もしないには長過ぎるが、何かするには短過ぎる。』
ああ、たしかに。
ただ、その「何か」ってなんだろうなー。。って気にもなる。
著者のように学問を教えるとか、本を -
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世界中全てに分布する、僕たちホモ・サピエンスの全史。
一言で言うと面白い。
取るに足らない、特別でもない、そんなご先祖さまがいかにして生物の頂点とも言える今に至ったかの話。
もう関心しきりだった、自分が知らなすぎた部分が多いだけかもしれないが...知恵がまわるし、数多いし、残虐だし、人類は地球の特異点。それらの理由についても語ってあり納得。これは著者の論考?
前半部分はスルスル読めたけど、後半は睡眠導入剤みたいになった。取りこぼしがないように、著者が色んな例を用いて、細かく説明してくれたからだと思う。
よく言えば読者を置いていかない本かな。
下巻も読む。そのうち。 -
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情報は武器ではなく、人々を繋ぐネットワークの構築手段です。しかし、秩序維持や権力を優先すると、官僚制や宗教組織のように「誤りを認めない不謬性」が生まれ、現実との乖離が始まります。以前は情報を単なるツールと捉えていましたが、印刷機が魔女狩りを広めた歴史や、AIが分断を招く現状を知り、技術をどう制御するかの重要性を痛感しました。
大切なのは、人間もAIも完璧ではないと認め、誤りを正し続ける「自己修正メカニズム」を機能させることです。組織のKPIや目先の秩序に固執しすぎると、本来の目的を見失いかねません。常に現場の声に耳を傾け、自発的な違和感を拾い上げる。既存のルールを疑い、柔軟に軌道修正を図る姿勢 -
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上巻では、「人類がいかにして地球の覇者になったか」をテーマにサピエンスの歴史に迫っている。
下巻では、「ヨーロッパ人(白人・アリーア人)がいかにして世界を征服するに至ったか」をテーマにしている。
前提として、歴史というのは決定論では説明できないし、混沌としているから予想できるものではない。
歴史はいわゆる二次カオスである。一次カオスは、たとえば天気である。天気は無数の要因に左右はされるものの、その構造は複雑ではなく予想することは可能。
それに対して二次のカオスとは、複雑であり過ぎるため予想することは決してできない(バタフライ効果ともいう)。歴史に加え株式市場も二次カオスである。
それでは、 -
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「時間がない」と感じながら、気づけばSNSや細かいタスクに追われて一日が終わっている——そんな日々に心当たりがある人に、ぜひ手に取ってほしい一冊です。
『TIME SMART』は、「お金」ではなく「時間」に注目し、私たちの幸福の正体を科学的にひも解きます。本書が突きつけるのはシンプルな事実です。お金は取り戻せるが、時間は取り戻せない。そして、時間に追われる「タイム・プア」の状態は、健康や幸福に深刻な影響を与えるということです。ドキッとさせられます。
特に印象に残ったのは、「お金で時間を買う」という発想です。家事の外注や時短サービスを使うことにためらいを感じがちですが、本書はそれを“人生の質 -
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生物的、制度的、心理的などの側面からなぜ権力を持つ人が腐敗しやすいのかを明らかにしていく。
「神の目」が腐敗を防ぐ。しかし「神の目」を設定するのは権力者であり、それを設定させることができるのだろうか?トランプさんは悪人だと私は思う。けど彼を制する「神の目」を誰がどうやってせっていするのだろうか?
一般社会への監視の目は強くなる一方で、上位層にいる人たちへの監視は果たしてどうなんだろうか。
会社を考えた時もそうだ。
隣近視との付き合いの大切さや宗教が役立つ意味などまで考えが広がっていく。
隣近所や村が共同体として生きていた時代の日本は、相互監視が成立していたと思うが、それが腐敗の抑制に役に立っ -
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人間の行動を決めるもの、存在を決めるもの、意思を決めるもの、状況を決めるもの、いろんなことは「偶然」に支配されている。
偶然とは、人が自分でコントロールできないもの、という意味で使っているようだ。
複雑系におけるほぼカオスの縁。人は実は常にそこにいる。
自分でコントロール出来ないものは、歴史でもあり空間でもあり、あらゆる関わりであり得る。
人が世の中を理解する様々な手段は所詮、モデル、経験であり、シンプルなものは常に誤っており、複雑なものは役に立たないのが現実だ。
本書ではさまざまな「偶然」の具体例を挙げている。
かなり面白く読める。
最後の方よく繋がりがわからなくなって来 -