柴田裕之のレビュー一覧
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●2025年5月30日、チャットGPTに質問「優秀なトップ層の男性から慕われて頼られる女性になりたい。ホステス的なのでなく、女王様」と話しかけてたら、「あなたにおすすめの書籍(知の主 導権を持つ「女王」タイプ向け)」という項目で、これらの本をおすすめされた。
「マキャベリズム」
権力を持つ者の心理と支配の技術。知的戦略思考の基礎に。
「影響力の武器/ロバート・チャルディーニ」
支配・操作を受けないための心理戦の仕組みを学ベます。
「サピエンス全史」
人類史の大局から、思想と構造を見る。言葉に深みが出ます。
「メディチ・インパクト」
異分野をつなげることで唯一無二になるための戦 略的発想 -
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ちょっと具体例というか個々のトピックに文章さき過ぎではあったので、知ってる、あるいはここは丁寧に説明されなくてもまぁわかるって所はサクサク読むくらいのつもりで。現実見てると書いてる事薄っすら当たってきてるように見える一方で、ある程度、(いい面でも悪い面でも)スムーズに技術面の進化と現実への運用が進んだシナリオではあるんじゃないかとは思う。ここ数年の人類の悪戦苦闘から見るに賢い人らが予想もしてないような事で色々つまずきながら現実は進んでくようで、なんというか事あるごとに停滞しながらの歩みになってるのでこの通りになるにしても進捗は思ったより時間かかるんじゃなかろうか?
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後半は生物学的な考察から、より社会学的な話へと移っていく。
人類の繁栄は、どの時代も「虚構の存在」に支えられてきた。と言うよりもはや、虚構の存在なしには人類はまとまりを得ることができず、自然と破滅の一途を辿ったことだろう。
ほとんどの人は、150人を超える人を親密に知ることも、それらの人について噂話をすることもできない。しかし、宗教や貨幣、主義が登場することで、膨大な数の見知らぬ人同士も首尾よく協力できるようになった(そのような点において、歴史の大半は、どうやって膨大な数の人を納得させ、特定の物語を信じてもらうかと言う問題を軸に展開してきた)。
そしてこの書籍から学びうる教訓は、こうした -
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「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義
著:シェリー・ケーガン
訳:柴田裕之
出版社:文響社
死についての西洋哲学的考察の本です。
購入してから、一読するのにかなりの時間がかかりました。
聖書からは離れられないかと思いましたが、いったん宗教からはなれて死というものは何かを考えなおしたものと受け止めました。
当然、深く考えるためには、仏教や神道を中心とした、東洋的、日本的な考察も参考にすべきであるとは思いましたが。
気になったのは、以下です。
二元論および、物理主義、2つ考え方の対比ではじまる。
二元論とは、物質的な身体と、非物質的な魂があるというもの
対して、物理主義 -
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ネタバレ読書メモ
人類のこの先の課題
人類は飢饉、疫病、戦争の問題を解決してきた。
死を克服し、神になるのがその先の課題である。
また幸福の追求も課題。
幸福の度合を測るのは難しい。古代人が得る幸福と現代人が得る幸福は脳内物質程度の点では同じ。
人新世
地質年代における完新世の中の最近7万年。サピエンス登場。地質的、生物的影響が地球レベルである。世界の動物の質量分布は人類とその家畜で90%におよぶ。
アミニズム→他の動物たちの中の人間
一神教→動物と話すことをやめ神と人が支配する世
人が特別である理由
やはり宗教でしか説明つなかい。
意識は他の動物にもある。科学の進歩が人類の偽りの輝きを剥ぎ -
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ハラリが21のトピックについて自分の考えを書いたもの。ほとんどが納得できるものである。特にイスラエル人だからか宗教についての考察が多いが、ユダヤ教をはじめとする一神教への批判が鋭い。宗教的にも国家的にも軽くなっている日本人には受け入れられやすいように思う。
しかし、気候温暖化、AIについての切迫感の強さは戦争よりも強いように思えた。
早く行動すべきというのが紙面から窺える。
個人的には人生には意味がないと繰り返し言っていることと瞑想を一つの解決方法としていることが面白かった。
人生に意味はないが、自分を観察して適切に動くためには、自分を知ることが必要ということ。
自分を知ることと世界へ行動を -
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12人の兄妹を持つ14人家族のギャルヴィン家。そして彼らのうち6人は統合失調症に苦しめられている。そんなギャルヴィン家のファミリーヒストリーと統合失調症の原因について「生まれか育ちか?」という研究の進展についてとが並行して進んでいく大著。非常に読み応えがあった。
ギャルヴィン家が抱えた困難は単純に統合失調症だけではない。目まぐるしく変化していく社会情勢、精神病への偏見、管理的な治療が良しとされていた精神医療、家庭内で蔓延する暴力や虐待の連鎖とあらゆる問題が総体として押し寄せてくる。
まさに家族が直面して来た困難は歴史そのものなのだ。人が生き、一族が生きるということは何かが書かれている。 -
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歴史学者のユヴァル・ノア・ハラリによる
21 Lessons(21世紀の人類のための21の思考)
テクノロジーの難題、政治的難題をどう乗り越えるのか?21の考察は単純な答えで終わりはしない。その目的はさらなる思考を促し、現代の主要な議論のいくつかに読者が参加するのを助けることにある。
第一次トランプ政権誕生、イギリスのEU離脱があったのちに書かれた本書を第二次トランプ政権誕生のタイミングで読み進める。
一つ一つのトピックに深く考えさせられた。AIとバイオテクノロジー革命が社会はもとより私個人に難題を突きつけるそのときに、自由主義は信用を失いつつある。雇用は?自由は?平等は?
終盤の3ト -
Posted by ブクログ
死とは悲しくて恐ろしいもの。
その認識は誰によって作られ、
どうして確立されたものなのか。
映画ドラマの中で描かれる死は、
誰かの悲しみの対照であり、
その悲しみを背負い生きている生者の心に寄り添う。
そうやって生まれた数々の名作を見てきた私にとっては、
同じくそういう感情になることもある。
でも、悲しみばかりではない時もあった。
その違いはなんなのか、
どうして私は人と違う死の感覚を持つのか、
そんな疑問が多角的に分析・解説されていて、
とても読み応えがあった。
また文章自体は、こういう本を読み慣れていない人(私)
にとっても、言葉が容易で読みやすかった。
分厚いこれ系の本に手を出す -
Posted by ブクログ
統合失調症の研究が主と思って借りましたが、12人の子供のうち6人が発症してしまう不運な一家の長い長いノンフィクションがメインボディでした。
冒頭から暗雲立ち込める雰囲気で、85パーセントくらいまで絶望的な展開が続く。
最後の15パーセントは急に明度や彩度が変わるというか。それまでの文章が持つ、目に見えない小さな小さな鉛を含んだような空気が軽くなる。末娘が一度は決別した病気の家族や故郷に救いの手を差し伸べるからなのか?いや、それもあるだろうが、障害を持つ古い(前)世代が亡くなり、両親はその気苦労とともに亡くなり、新しく生まれ育った次世代が障害なく生まれ育ったからだろう。
この一家の不運は前世代 -
Posted by ブクログ
比較するから、格差が可視化される。
当たり前のトートロジーだが、文明が思い思いに発展する過程で「格差がない」方が難しい。交じり合う事により差が見えて、その差を互いに利用し合う動機が生まれる事で比較優位、国同士の強弱の関係性が用いられる。本書は、その強弱の関係性が何に起因するのかを探る。
本書は、強い方の理由に着目する所から始まる。前段としてマルサスの人口論における生産性の成長速度に対する人口増大の限界を引き、それを突破する事が強者の条件を満たす事を説明する。技術の発展が人口増加を持続させ、人口増加が技術を発展させるという好サイクルが必要だった。しかし、技術の進歩と土地の生産性の高さはたいてい