柴田裕之のレビュー一覧

  • サピエンス全史 下 文明の構造と人類の幸福

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    ハーロウのサルによる発達の研究
    児童虐待における子どもの発達への影響を説明する際使われるが
    う〜ん誰しも冷たい鉄よりタオルケットに触れている方が心地よい。それが(タオルケット)母親の愛情につながるのか

    サピエンスの幸福論について
    パレスチナとイスラエルが和平しても
    喜べない人がいると比喩していて
    それかなぁ〜と思っていたら著者がイスラエル人
    世界的ベストセラーの裏には・・・
    なんちゃって

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    2025年06月05日
  • TIME SMART(タイム・スマート)―お金と時間の科学

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    私達の生活がますます多忙を極める中、人生に残された時間の重要性を説く一冊。日々の時間の使い方とその幸福度合いを記録して改善していくプロセスはとても合理的だし、僅かな節約のために多くの時間を浪費している事実に気付ければ、時間節約の良い動機づけになりそう。

    お金という指標は分かりやすくて便利だ。
    簡単に数値化できるし、貯蓄したり貸し借りしたり、他人の収入と比較することも容易だ。

    一方の時間は、とても移ろいやすい。
    今という一瞬はすぐに流れて貯蓄できないし、直接目に見えないので重要視されにくいのは体感的によく分かる。

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    2025年06月04日
  • サピエンス全史 下 文明の構造と人類の幸福

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    ●2025年5月30日、チャットGPTに質問「優秀なトップ層の男性から慕われて頼られる女性になりたい。ホステス的なのでなく、女王様」と話しかけてたら、「あなたにおすすめの書籍(知の主 導権を持つ「女王」タイプ向け)」という項目で、これらの本をおすすめされた。

    「マキャベリズム」
    権力を持つ者の心理と支配の技術。知的戦略思考の基礎に。

    「影響力の武器/ロバート・チャルディーニ」
    支配・操作を受けないための心理戦の仕組みを学ベます。

    「サピエンス全史」
    人類史の大局から、思想と構造を見る。言葉に深みが出ます。

    「メディチ・インパクト」
    異分野をつなげることで唯一無二になるための戦 略的発想

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    2025年05月30日
  • サピエンス全史 下 文明の構造と人類の幸福

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    読むの大変だったけど、興味を惹かれる内容が多かった。一読では覚えきれないので、時を置いてまた読みたい。

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    2025年05月30日
  • ホモ・デウス 下 テクノロジーとサピエンスの未来

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    ちょっと具体例というか個々のトピックに文章さき過ぎではあったので、知ってる、あるいはここは丁寧に説明されなくてもまぁわかるって所はサクサク読むくらいのつもりで。現実見てると書いてる事薄っすら当たってきてるように見える一方で、ある程度、(いい面でも悪い面でも)スムーズに技術面の進化と現実への運用が進んだシナリオではあるんじゃないかとは思う。ここ数年の人類の悪戦苦闘から見るに賢い人らが予想もしてないような事で色々つまずきながら現実は進んでくようで、なんというか事あるごとに停滞しながらの歩みになってるのでこの通りになるにしても進捗は思ったより時間かかるんじゃなかろうか?

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    2025年05月29日
  • 格差の起源 なぜ人類は繁栄し、不平等が生まれたのか

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    そもそもの経済成長がどのように行われてきたかの話が始まり、そこから歴史を現代から過去にさかのぼりながら格差がなぜ起きたかを解明しようと話が進む。
    様々な要因があるのではないかと疑問を投げかけつつ、その要因を深彫りしていって、最終的に多様性というところに着地している。そしてアフリカからの距離と多様性の相関について話しており、その点に面白さを感じた。
    完全に納得してはいないものの、私の思いつかない色々な観点での洞察があり、非常に感心した。

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    2025年05月18日
  • サピエンス全史 上 文明の構造と人類の幸福

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    後半は生物学的な考察から、より社会学的な話へと移っていく。

    人類の繁栄は、どの時代も「虚構の存在」に支えられてきた。と言うよりもはや、虚構の存在なしには人類はまとまりを得ることができず、自然と破滅の一途を辿ったことだろう。

    ほとんどの人は、150人を超える人を親密に知ることも、それらの人について噂話をすることもできない。しかし、宗教や貨幣、主義が登場することで、膨大な数の見知らぬ人同士も首尾よく協力できるようになった(そのような点において、歴史の大半は、どうやって膨大な数の人を納得させ、特定の物語を信じてもらうかと言う問題を軸に展開してきた)。

    そしてこの書籍から学びうる教訓は、こうした

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    2025年05月18日
  • ホモ・デウス 下 テクノロジーとサピエンスの未来

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    超簡単に本の内容を説明すると、自然科学と社会科学の幅広い分野から人類の歩みとその未来を語るって感じなのですが兎に角、内容が難しい。結論、未来は予測出来ない!こんな感じで如何でしょうか。

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    2025年05月18日
  • 「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義

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    「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義
    著:シェリー・ケーガン
    訳:柴田裕之
    出版社:文響社

    死についての西洋哲学的考察の本です。

    購入してから、一読するのにかなりの時間がかかりました。

    聖書からは離れられないかと思いましたが、いったん宗教からはなれて死というものは何かを考えなおしたものと受け止めました。

    当然、深く考えるためには、仏教や神道を中心とした、東洋的、日本的な考察も参考にすべきであるとは思いましたが。

    気になったのは、以下です。

    二元論および、物理主義、2つ考え方の対比ではじまる。

    二元論とは、物質的な身体と、非物質的な魂があるというもの
    対して、物理主義

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    2025年05月17日
  • ホモ・デウス 上 テクノロジーとサピエンスの未来

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    ネタバレ

    読書メモ

    人類のこの先の課題
    人類は飢饉、疫病、戦争の問題を解決してきた。
    死を克服し、神になるのがその先の課題である。 
    また幸福の追求も課題。
    幸福の度合を測るのは難しい。古代人が得る幸福と現代人が得る幸福は脳内物質程度の点では同じ。

    人新世
    地質年代における完新世の中の最近7万年。サピエンス登場。地質的、生物的影響が地球レベルである。世界の動物の質量分布は人類とその家畜で90%におよぶ。

    アミニズム→他の動物たちの中の人間
    一神教→動物と話すことをやめ神と人が支配する世

    人が特別である理由
    やはり宗教でしか説明つなかい。
    意識は他の動物にもある。科学の進歩が人類の偽りの輝きを剥ぎ

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    2025年04月29日
  • 21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考

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    Audibleにて聴了
    ポスト・トルゥースの時代、社会情勢の変化に戸惑うことや無力感を感じることも多いなか、誰が何を見て、どのような意図で振る舞っているのかを理解する助けとなる書。
    一章のテクノロジーについての話はなかなか入り込むことに苦労したが、三章以降は非常に興味深かった。
    時間が経ったら、今度は読むことで理解を深めたい。

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    2025年03月09日
  • 21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考

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    ハラリが21のトピックについて自分の考えを書いたもの。ほとんどが納得できるものである。特にイスラエル人だからか宗教についての考察が多いが、ユダヤ教をはじめとする一神教への批判が鋭い。宗教的にも国家的にも軽くなっている日本人には受け入れられやすいように思う。
    しかし、気候温暖化、AIについての切迫感の強さは戦争よりも強いように思えた。
    早く行動すべきというのが紙面から窺える。

    個人的には人生には意味がないと繰り返し言っていることと瞑想を一つの解決方法としていることが面白かった。
    人生に意味はないが、自分を観察して適切に動くためには、自分を知ることが必要ということ。
    自分を知ることと世界へ行動を

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    2025年03月03日
  • 統合失調症の一族 遺伝か、環境か

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    12人の兄妹を持つ14人家族のギャルヴィン家。そして彼らのうち6人は統合失調症に苦しめられている。そんなギャルヴィン家のファミリーヒストリーと統合失調症の原因について「生まれか育ちか?」という研究の進展についてとが並行して進んでいく大著。非常に読み応えがあった。

    ギャルヴィン家が抱えた困難は単純に統合失調症だけではない。目まぐるしく変化していく社会情勢、精神病への偏見、管理的な治療が良しとされていた精神医療、家庭内で蔓延する暴力や虐待の連鎖とあらゆる問題が総体として押し寄せてくる。

    まさに家族が直面して来た困難は歴史そのものなのだ。人が生き、一族が生きるということは何かが書かれている。

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    2025年02月21日
  • 21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考

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    歴史学者のユヴァル・ノア・ハラリによる
    21 Lessons(21世紀の人類のための21の思考)

    テクノロジーの難題、政治的難題をどう乗り越えるのか?21の考察は単純な答えで終わりはしない。その目的はさらなる思考を促し、現代の主要な議論のいくつかに読者が参加するのを助けることにある。

    第一次トランプ政権誕生、イギリスのEU離脱があったのちに書かれた本書を第二次トランプ政権誕生のタイミングで読み進める。

    一つ一つのトピックに深く考えさせられた。AIとバイオテクノロジー革命が社会はもとより私個人に難題を突きつけるそのときに、自由主義は信用を失いつつある。雇用は?自由は?平等は?

    終盤の3ト

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    2025年02月11日
  • 「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義

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    この本を通して、感情的に反応してしまう「死」に対して、論理的に向き合うことができます。

    自殺に関する記述は特に読んでよかった。
    自殺を考えるような状況では、損得を合理的に判断することは可能なのか。
    著者と同じく、自殺が理に適う時は非常に少ないと思います。

    読んだ人にとっては、本当につらい時の、最後の一歩を阻む障壁になってくれるはず。

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    2025年02月13日
  • 21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考

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    難しく、一度では理解出来ない部分もあったが、認識を改めたり、自分の中でより強く確信できたものもあった。
    瞑想は自己流で毎日してるけど、ちゃんと師事してヴィパッサナー瞑想やってみたいな。

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    2025年02月11日
  • 「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義

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    死とは悲しくて恐ろしいもの。
    その認識は誰によって作られ、
    どうして確立されたものなのか。

    映画ドラマの中で描かれる死は、
    誰かの悲しみの対照であり、
    その悲しみを背負い生きている生者の心に寄り添う。

    そうやって生まれた数々の名作を見てきた私にとっては、
    同じくそういう感情になることもある。
    でも、悲しみばかりではない時もあった。

    その違いはなんなのか、
    どうして私は人と違う死の感覚を持つのか、
    そんな疑問が多角的に分析・解説されていて、
    とても読み応えがあった。

    また文章自体は、こういう本を読み慣れていない人(私)
    にとっても、言葉が容易で読みやすかった。
    分厚いこれ系の本に手を出す

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    2025年02月03日
  • 統合失調症の一族 遺伝か、環境か

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    映画「どうすればよかったか?」鑑賞をきっかけに再読。統合失調症研究の歴史とギャルヴィン家の歴史をたどりながら、ギャルヴィン家が研究の進歩にどのように多大に貢献したのかがわかった。文章も小説に近い読みやすさだった。

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    2025年01月12日
  • 統合失調症の一族 遺伝か、環境か

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    統合失調症の研究が主と思って借りましたが、12人の子供のうち6人が発症してしまう不運な一家の長い長いノンフィクションがメインボディでした。

    冒頭から暗雲立ち込める雰囲気で、85パーセントくらいまで絶望的な展開が続く。
    最後の15パーセントは急に明度や彩度が変わるというか。それまでの文章が持つ、目に見えない小さな小さな鉛を含んだような空気が軽くなる。末娘が一度は決別した病気の家族や故郷に救いの手を差し伸べるからなのか?いや、それもあるだろうが、障害を持つ古い(前)世代が亡くなり、両親はその気苦労とともに亡くなり、新しく生まれ育った次世代が障害なく生まれ育ったからだろう。
    この一家の不運は前世代

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    2025年01月06日
  • 格差の起源 なぜ人類は繁栄し、不平等が生まれたのか

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    比較するから、格差が可視化される。
    当たり前のトートロジーだが、文明が思い思いに発展する過程で「格差がない」方が難しい。交じり合う事により差が見えて、その差を互いに利用し合う動機が生まれる事で比較優位、国同士の強弱の関係性が用いられる。本書は、その強弱の関係性が何に起因するのかを探る。

    本書は、強い方の理由に着目する所から始まる。前段としてマルサスの人口論における生産性の成長速度に対する人口増大の限界を引き、それを突破する事が強者の条件を満たす事を説明する。技術の発展が人口増加を持続させ、人口増加が技術を発展させるという好サイクルが必要だった。しかし、技術の進歩と土地の生産性の高さはたいてい

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    2024年12月31日