柴田裕之のレビュー一覧

  • ホモ・デウス 上 テクノロジーとサピエンスの未来

    Posted by ブクログ

    『ホモ・デウス(上)』は、『サピエンス全史』に続いて、人類のこれからを考える壮大なテーマの本です。かつては「飢餓・疫病・戦争」といった脅威に苦しんできた人類が、それらをある程度克服した今、次に目指すのは「不死」「幸福」「神のような力=ホモ・デウス」だと語られます。

    印象的だったのは、歴史を通じて人類が「神を信じる存在」から「データを信じる存在」へと変わってきたという視点です。AIやバイオテクノロジーが進歩するなかで、人間が本当に自由意志を持っているのか疑わしくなるという指摘にはゾッとしました。

    文章は専門的ながらも例えがうまく、読みやすくて引き込まれます。内容は哲学、宗教、科学、歴史と幅広

    0
    2025年09月05日
  • サピエンス全史 上 文明の構造と人類の幸福

    Posted by ブクログ

    ホモサピエンスが勢力を強めた背景と経緯を明瞭に語っていて、非常に関心を持たされた。信仰の力がいかに人類にとっての鍵であったか。虚構の力の凄まじさ

    0
    2025年09月04日
  • サピエンス全史 上 文明の構造と人類の幸福

    Posted by ブクログ

    人類の繁栄や残忍さについて様々な観点から楽しめた。
    長いが読み応えがあり面白い。
    特に家畜の部分は心が痛い。

    0
    2025年09月02日
  • サピエンス全史 上 文明の構造と人類の幸福

    Posted by ブクログ

    難しい内容の本だと思い遠ざけていたが、ふと目が合って読むことになってしまった。
    人間の長い歴史を実に面白く飽きさせずに書かれている。
    人間が二足歩行になり他の動物とは子育ても生活スタイルも一線を画し、農耕により争いが始まり、対立や帝国ができる。
    面白いのは世界はずっと統一に向かう流れだということ。
    現在の社会から俯瞰して見てみると、宗教問題や奴隷、権力、政治、あらゆるものが形やそれぞれの想いがあるものの、統一に向かっているというのは間違いないのかもしれない。
    これから世界はどこに向かう?と後半が楽しみになる前半だった。

    0
    2025年09月02日
  • NEXUS 情報の人類史 下 AI革命

    Posted by ブクログ

    まさに現代の必読書ではないか。
    後半はAIによる今後の世界などについて、過去の歴史を参照しながら、詳述していくのであるが、本当に興味深く、多くの視点、気付きを与えられた。
    以前見たアニメ「サイコパス」のシビュラシステムが統制するような社会がくるのか、それに向けて我々はどうしていくのか。
    本書に示唆されている内容を、我が国の国会議員は何人かでも意識しているのだろうか?
    目の前の関税やお米や支持率だけに捉われているようでは、データ植民地化が一層進むという暗い未来しか見えない。

    0
    2025年08月29日
  • NEXUS 情報の人類史 下 AI革命

    Posted by ブクログ

    上下巻まとめてのレビュー。
    AIは病気や貧困、環境悪化、人間のあらゆる弱点の克服といった直面している差し迫った難題に対処することを可能にするテクノロジーなのか、それとも人類に深刻な壊滅的でさえある害をもたらすのか。
    害の方は二つのシナリオがある。AIの持つ力のせいで既存の人間の対立が激化し、人類が分裂して内紛を起こすこと。もう一つはAIが人類を全体主義的に統治すること。
    それ故に私達は、AIが自ら決定を下したり新しい考えを生み出したり出来る史上初のテクノロジーであるという事実を肝に銘じるべきと著者は警告する。AIはツールではなく、行為主体である。
    上巻は今まで人間が情報をどの様に収集し利用して

    0
    2025年08月26日
  • サピエンス全史 上 文明の構造と人類の幸福

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    非常に面白かった。
    人類史の書籍を初めて読んだが、これまでにない切り口で、人間とはなにか、どこへ向かうのかを考えさせられる内容だった。
    狩猟から農耕へのシフトが、これほどまでにインパクトを与えたというのは印象的だった。
    人間のもつ特性について、これまでの長いスパンでの進化という視点で考えると納得感のあるものも多々あり、その点も興味深かった。
    下巻は特に人間とは何か、ヒトを人間たらしめるものは何かといった点に思いを馳せる内容であった。後世にDNAを残すというのが生物としての成功の定義なのかもしれないが、それは幸せであることとはまた異なる。我々はこの先どこに行き着くのか、というのがとても興味深い。

    0
    2025年08月21日
  • サピエンス全史 下 文明の構造と人類の幸福

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    非常に面白かった。
    人類史の書籍を初めて読んだが、これまでにない切り口で、人間とはなにか、どこへ向かうのかを考えさせられる内容だった。
    狩猟から農耕へのシフトが、これほどまでにインパクトを与えたというのは印象的だった。
    人間のもつ特性について、これまでの長いスパンでの進化という視点で考えると納得感のあるものも多々あり、その点も興味深かった。

    0
    2025年08月21日
  • NEXUS 情報の人類史 上 人間のネットワーク

    Posted by ブクログ

    面白いけど、真面目に読んで、
    考え出すと怖いデス。

    とっても知識の豊富な方なので、
    何かを説明する前に、○○がキーワードなので、まず、こちらの○○の説明をします的に、どんどん、話が、横にそれていって、いや、それが大事だから、説明してるんだけど。でも、その例が、私には、面白かった。歴史に詳しい人なら、くどく感じるかもしれないですね。

    今、chatGPTにハマって遊んでいるのですが、その先のあるもの、そこに隠れているもの、なんだか、怖くなってきました。
    私たちは、このさき、未来、生成AIに操られていくかも?

    0
    2025年08月25日
  • サピエンス全史 下 文明の構造と人類の幸福

    Posted by ブクログ

    名著読み終えた!
    学びも多かったが、達成感が強い。
    上下を読みながら、気になる分野の歴史に関する本を買ったり、都度調べてみたりした。
    難しかったですが、ずっと気になっていたから読めてよかったです。

    0
    2025年08月17日
  • NEXUS 情報の人類史 上 人間のネットワーク

    Posted by ブクログ

    情報や技術の進化について考えさせられました。そしてそれを使う側の人間。
    人はとても愚かな行為を繰り返し、その礎の上を生きているのだけど…上巻は使う側の人間のことを問うているように感じました。

    情報の伝え方や解釈による残酷さも感じました。

    下巻では、その上に立つかもしれないエイリアンインテリジェンスと対比していくのかと思う。

    0
    2025年08月16日
  • NEXUS 情報の人類史 下 AI革命

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    下巻はAI中心であった。それは上巻のローマやキリスト教やスターリンの歴史と対応していた。中国14億がAIのデータベースとなることでAIが発展していったら日本もその傘下になるのかもしれないと思われる。現に中国はAI政策を主導している。大学生にも下巻は読みがいがあるであろう。

    0
    2025年08月16日
  • サピエンス全史 下 文明の構造と人類の幸福

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    歴史を踏まえながら、現在の経済について書かれている本

    現在の資本主義経済は明日の生活の安全があるからこそ成り立つことがわかった。
    また、将来の安全が確保されているから他人を信用できる余裕を持つことができることがわかった。

    経済を支えてるのはホモサピエンスが得た見てないものを信用する力が根本にあると感じた。

    最後の「私たちは何を望んでいるのか」は自分が何をしたいのか考える良い言葉だと感じた。

    0
    2025年08月11日
  • 大惨事(カタストロフィ)の人類史

    Posted by ブクログ

    歴史的な大惨事(カタストロフィ)は予測不能である。これが本書の要点だろう。ほとんどの惨事は正規分布しておらず、ランダムもしくは冪乗分布している。
    もちろん、ある程度予測できる出来事(灰色のサイ)もある。また、予想を超えた惨事(ブラックスワン)がある。そして、手のつけられない大惨事(ドラゴンキング)・・。これらを予測することは不可能だ。そしてこれらの災害は、「天災」とも「人災」とも区別がつかず、重層的に絡み合っていることが多い。所謂複雑系であり、完全に防ぐことはもとよりできない。
    人類の歴史は、まさにカタストロフィの歴史であったわけだが、我々の未来はどのような展望を描くのか。当然の帰結として、予

    0
    2025年08月04日
  • NEXUS 情報の人類史 下 AI革命

    Posted by ブクログ

    あまりにもおもしろく、そしてあまりにもおそろしい——。
    本書は「情報」についての人類史を、上下巻にわたって深く考察している。
    上巻では主にこれまでの歴史を、下巻ではこれからのAIについての考察が述べられている。
    読み進めるうちに、手塚治虫の『火の鳥 未来編』が強く脳裏をよぎった。
    AIがこれから加速度的に進歩していくことで、人類が制御できないおそろしい未来を想像せずにはいられなかった。
    現在、国家の分断や陰謀論など、情報の氾濫により、私たちはAIのアルゴリズムによって何が正しく、何が間違っているのかの判断すら難しくなってきている。
    この状況がさらに進むことで、個人のあらゆるデータを掌握

    0
    2025年08月01日
  • NEXUS 情報の人類史 上 人間のネットワーク

    Posted by ブクログ

    あまりにもおもしろく、そしてあまりにもおそろしい——。
    本書は「情報」についての人類史を、上下巻にわたって深く考察している。
    上巻では主にこれまでの歴史を、下巻ではこれからのAIについての考察が述べられている。
    読み進めるうちに、手塚治虫の『火の鳥 未来編』が強く脳裏をよぎった。
    AIがこれから加速度的に進歩していくことで、人類が制御できないおそろしい未来を想像せずにはいられなかった。
    現在、国家の分断や陰謀論など、情報の氾濫により、私たちはAIのアルゴリズムによって何が正しく、何が間違っているのかの判断すら難しくなってきている。
    この状況がさらに進むことで、個人のあらゆるデータを掌握

    0
    2025年08月01日
  • NEXUS 情報の人類史 下 AI革命

    Posted by ブクログ

    アラインメント問題
    ペーパークリップ
    AIによる量刑と説明責任
    ブラックボックス
    統計的世界観を人間は認識できるのか?

    0
    2025年07月31日
  • NEXUS 情報の人類史 上 人間のネットワーク

    Posted by ブクログ

    知性と意識を分けるというのがポイントなんでしょうね。そして,著者は意識については語らない。
    AI=Alien Intelligence

    0
    2025年07月31日
  • サピエンス全史 下 文明の構造と人類の幸福

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    下巻は宗教、資本主義、科学革命、そして未来の話。
    拡大するパイという資本主義のマジック。資本主義の出現まではパイの大きさは変わらず、誰かが富んだ分、誰かが貧しくなる。キリスト教の教えとしても、金持ちが神の国に入ることは難しいとしていて、余った富は慈善事業に回すような文化だった。信用とは今日と明日のパイの大きさの差。パイが拡大することで信用が生まれ、経済が回りだす。貨幣や資本主義経済というサピエンスが造り出したシステムのすごさを感じる。
    そしてコロンブスの話も印象的。歴史の教科書ではコロンブスがスペイン女王の援助を得て西回り航路を開拓したと記載されているが、その時代のことを考えると、援助を得るの

    0
    2025年07月27日
  • サーチ・インサイド・ユアセルフ ― 仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法

    Posted by ブクログ

    よかった。
    タイトルにあるように、仕事と人生をより良くするために、瞑想(とそれに類するもの)を活用することを勧める話。
    仕事で成果を出すために必要なことも、プライベートで友人、家族、恋人などと良い関係を作っていくために必要なことも、根本は同じで、練習することで後天的に身につけられるものであるというのが、なんだか不思議な感覚。多分この本に書かれた練習や瞑想を続けた人だけが身をもって体感できるものなのだろうと思う。
    自分と関わる人たちが、より幸せになれるように、少しずつこの本に書かれたことを実践してみようと思った。

    0
    2025年07月26日