柴田裕之のレビュー一覧

  • NEXUS 情報の人類史 下 AI革命

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    上巻でナラティブの威力を思い知らされたが、
    下巻はそこにAIわる。
    AIのアルゴリズムの危うさ。
    この辺りは昨今叫ばれているところで、
    もしかしてこの本が起点になっているのか?
    と思わせるほど。
    「人間のものとは異質の知能」(エイリアン・インテリジェンス)という表現で。
    それと、、、上巻の感想で書きそこなった無謬。
    教会、聖書は間違えない、という前提が、力を持っていた。
    一方AIは可謬、間違える。実によく間違える。
    しかし人々がそれをどう扱うか、どう利用するか、、
    そこに民主主義と全体主義という二つの体制がかかわると、どんな世の中になるか。
    トランプ大統領のふるまいを見ていると暗澹とした気分に

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    2025年09月24日
  • 21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考

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    「現代の社会が抱える問題を学ぼう!」などと、肩肘張って読むことは、おすすめしない。この本は、著者のエッセイ的な文体で、21個のトピックに関して、ときに問いを投げ、ときに歴史の事実を紹介し、ときに著者の想いは垣間見える。そういった本である。本全体に散りばめられているエッセンスを、自ら結んでいくことで、より楽しめる本になっているだろう。

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    2025年09月23日
  • NEXUS 情報の人類史 上 人間のネットワーク

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    格調高い文章で、それでいてわかりやすく、実に読み応えのある本。
    前半は情報が人類の歴史にもたらした功罪を、歴史と共に追いかけている。
    物語、おそらく英語では「ナラティブ」を人類がもったことで、さらにそれを
    書き残し、さらには印刷、さらにはラジオで広めることができるようになったことで
    その発信者は強大な力を持つようになる。聖書、教会がいい例だ。
    それが時には人類の発展に寄与し、時にはナチス、魔女狩り、スターリンの恐怖政治
    のように罪のない人を貶めることに利用される。
    情報の力はかくも恐ろしい、、というのが「上」。
    こういう歴史を見れば、今のアメリカで、ロシアウクライナで、日本で起こっている
    出来

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    2025年09月20日
  • NEXUS 情報の人類史 上 人間のネットワーク

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    いつもながらとても話が長いが、最高に面白いし勉強になる。
    情報とは何か?情報の本質、情報の歴史、情報テクノロジー、そして、行動主体となりうるAIの登場。
    手に負えない力を手にした人間はAIに支配されてしまうのかどうか。
    サピエンスの時代からAIが登場するまでの情報の流れが具体的に細かく、書かれています。

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    2025年09月18日
  • NEXUS 情報の人類史 下 AI革命

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    歴史学者ならではの視点で情報とは何か、人類にとって情報がもつ役割などについて論じた一冊。

    以下、上下巻を読んだ上での自分なりの解釈。

    情報とは、宗教や国家、貨幣など、人類自らが作り出した虚構や物語(共同主観的現実)を繋ぎとめるためのものであり、情報のネットワークの構築により人類は発展してきた。

    過去の人類史における革命的な出来事である文字の発見、印刷技術などは、虚構や物語を生み出し強化するのに大きく寄与した。

    AIの大きな問題は、今までは人類が自らが生み出し、強化し、ある程度操作することができた物語を、人類の想像がつかない所で生み出せることにある。

    AIはすでに日常に溶け込んでおり、

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    2025年09月17日
  • 21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考

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    会社の読書会のテーマ本として取り上げた本。著書の他の本と異なり、テーマが多岐に渡り、一つ一つの章が基本的には独立して語られるエッセイのような形。なのである程度手に取りやすい。

    ただし、他の本と同様、内容は彼の膨大な知識やそこから導き出される深い知恵に溢れており、学ぶことは非常に大きい。何よりも、さまざまなテーマを人類の歴史と

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    2025年09月13日
  • サピエンス全史 下 文明の構造と人類の幸福

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    •科学革命はこれまで、知識の革命ではなかった。何よりも、無知の革命だった。科学革命の発端は、人類は自らにとって最も重要な疑問の数々の答えを「知らない」という、重大な発見だった。↔︎イスラムやキリスト、仏教といった近代以前の知識の伝統は、この世界について知るのが重要である事柄は偉大な神によってすでに全部知られていると主張した。

    •資本主義は、資本と富を区別する。ただ手元に置かれる富とは違って、資本は生産に再投資されるものだ。

    •従来、独身者の間を取り持つのは家族だったが、今日では、市場が私たちの恋愛面での嗜好をしたて結婚を促す。アパレルやジム、美容師や美容整形の銀行口は、市場の示す理想的な美

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    2025年09月07日
  • ホモ・デウス 下 テクノロジーとサピエンスの未来

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    『ホモ・デウス(下)』では、上巻で描かれた「人類が神に近づく未来」の具体的な姿がさらに鮮明に語られます。AIやアルゴリズムが人間を超える存在になるとき、私たちが信じてきた「自由意志」や「個人の尊厳」はどうなるのか――本書はその問いを真正面から突きつけてきます。

    特に印象的だったのは、「人間よりもデータが自分を理解する時代が来る」という指摘。好きな映画や恋人さえ、アルゴリズムのほうが自分自身より正確に選び出す未来を想像すると、便利さと同時に強い恐怖を覚えました。

    また、宗教や思想を「物語」として捉え直す視点も興味深く、人類は常に物語を信じることで社会を作ってきたのだと改めて気づかされました。

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    2025年09月05日
  • ホモ・デウス 上 テクノロジーとサピエンスの未来

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    『ホモ・デウス(上)』は、『サピエンス全史』に続いて、人類のこれからを考える壮大なテーマの本です。かつては「飢餓・疫病・戦争」といった脅威に苦しんできた人類が、それらをある程度克服した今、次に目指すのは「不死」「幸福」「神のような力=ホモ・デウス」だと語られます。

    印象的だったのは、歴史を通じて人類が「神を信じる存在」から「データを信じる存在」へと変わってきたという視点です。AIやバイオテクノロジーが進歩するなかで、人間が本当に自由意志を持っているのか疑わしくなるという指摘にはゾッとしました。

    文章は専門的ながらも例えがうまく、読みやすくて引き込まれます。内容は哲学、宗教、科学、歴史と幅広

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    2025年09月05日
  • サピエンス全史 上 文明の構造と人類の幸福

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    ホモサピエンスが勢力を強めた背景と経緯を明瞭に語っていて、非常に関心を持たされた。信仰の力がいかに人類にとっての鍵であったか。虚構の力の凄まじさ

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    2025年09月04日
  • サピエンス全史 上 文明の構造と人類の幸福

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    人類の繁栄や残忍さについて様々な観点から楽しめた。
    長いが読み応えがあり面白い。
    特に家畜の部分は心が痛い。

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    2025年09月02日
  • サピエンス全史 上 文明の構造と人類の幸福

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    難しい内容の本だと思い遠ざけていたが、ふと目が合って読むことになってしまった。
    人間の長い歴史を実に面白く飽きさせずに書かれている。
    人間が二足歩行になり他の動物とは子育ても生活スタイルも一線を画し、農耕により争いが始まり、対立や帝国ができる。
    面白いのは世界はずっと統一に向かう流れだということ。
    現在の社会から俯瞰して見てみると、宗教問題や奴隷、権力、政治、あらゆるものが形やそれぞれの想いがあるものの、統一に向かっているというのは間違いないのかもしれない。
    これから世界はどこに向かう?と後半が楽しみになる前半だった。

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    2025年09月02日
  • NEXUS 情報の人類史 下 AI革命

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    まさに現代の必読書ではないか。
    後半はAIによる今後の世界などについて、過去の歴史を参照しながら、詳述していくのであるが、本当に興味深く、多くの視点、気付きを与えられた。
    以前見たアニメ「サイコパス」のシビュラシステムが統制するような社会がくるのか、それに向けて我々はどうしていくのか。
    本書に示唆されている内容を、我が国の国会議員は何人かでも意識しているのだろうか?
    目の前の関税やお米や支持率だけに捉われているようでは、データ植民地化が一層進むという暗い未来しか見えない。

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    2025年08月29日
  • NEXUS 情報の人類史 下 AI革命

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    上下巻まとめてのレビュー。
    AIは病気や貧困、環境悪化、人間のあらゆる弱点の克服といった直面している差し迫った難題に対処することを可能にするテクノロジーなのか、それとも人類に深刻な壊滅的でさえある害をもたらすのか。
    害の方は二つのシナリオがある。AIの持つ力のせいで既存の人間の対立が激化し、人類が分裂して内紛を起こすこと。もう一つはAIが人類を全体主義的に統治すること。
    それ故に私達は、AIが自ら決定を下したり新しい考えを生み出したり出来る史上初のテクノロジーであるという事実を肝に銘じるべきと著者は警告する。AIはツールではなく、行為主体である。
    上巻は今まで人間が情報をどの様に収集し利用して

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    2025年08月26日
  • サピエンス全史 上 文明の構造と人類の幸福

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    ネタバレ

    非常に面白かった。
    人類史の書籍を初めて読んだが、これまでにない切り口で、人間とはなにか、どこへ向かうのかを考えさせられる内容だった。
    狩猟から農耕へのシフトが、これほどまでにインパクトを与えたというのは印象的だった。
    人間のもつ特性について、これまでの長いスパンでの進化という視点で考えると納得感のあるものも多々あり、その点も興味深かった。
    下巻は特に人間とは何か、ヒトを人間たらしめるものは何かといった点に思いを馳せる内容であった。後世にDNAを残すというのが生物としての成功の定義なのかもしれないが、それは幸せであることとはまた異なる。我々はこの先どこに行き着くのか、というのがとても興味深い。

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    2025年08月21日
  • サピエンス全史 下 文明の構造と人類の幸福

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    ネタバレ

    非常に面白かった。
    人類史の書籍を初めて読んだが、これまでにない切り口で、人間とはなにか、どこへ向かうのかを考えさせられる内容だった。
    狩猟から農耕へのシフトが、これほどまでにインパクトを与えたというのは印象的だった。
    人間のもつ特性について、これまでの長いスパンでの進化という視点で考えると納得感のあるものも多々あり、その点も興味深かった。

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    2025年08月21日
  • NEXUS 情報の人類史 下 AI革命

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    禁酒の影響もあって
    夕食後の時間がヒマヒマになったので
    読書してたら
    上下巻、読み終えました。
    といっても、
    オーディブルで耳読ですけれども。

    情報が多ければ多いほど
    正しい選択ができると思っているけれど
    それは違うっていうようなことが
    印象に残った。

    あとは、歴史の学者さんだから
    いろんな例をだしてくれて
    そうだったのかと
    思うことがたくさんあった。

    エピソードがいろんなところで脱線して
    結局、何の話だっけと思ったりするので
    普段から、世界史や歴史や
    世界情勢に詳しい方には
    くどく感じるのかもしれないですね。

    静かに聞いた時間もあるけど
    ながら聞きして
    聞き逃したとこもあるから
    また

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    2025年12月15日
  • NEXUS 情報の人類史 上 人間のネットワーク

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    面白いけど、真面目に読んで、
    考え出すと怖いデス。

    とっても知識の豊富な方なので、
    何かを説明する前に、○○がキーワードなので、まず、こちらの○○の説明をします的に、どんどん、話が、横にそれていって、いや、それが大事だから、説明してるんだけど。でも、その例が、私には、面白かった。歴史に詳しい人なら、くどく感じるかもしれないですね。

    今、chatGPTにハマって遊んでいるのですが、その先のあるもの、そこに隠れているもの、なんだか、怖くなってきました。
    私たちは、このさき、未来、生成AIに操られていくかも?

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    2025年08月25日
  • サピエンス全史 下 文明の構造と人類の幸福

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    名著読み終えた!
    学びも多かったが、達成感が強い。
    上下を読みながら、気になる分野の歴史に関する本を買ったり、都度調べてみたりした。
    難しかったですが、ずっと気になっていたから読めてよかったです。

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    2025年08月17日
  • NEXUS 情報の人類史 上 人間のネットワーク

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    情報や技術の進化について考えさせられました。そしてそれを使う側の人間。
    人はとても愚かな行為を繰り返し、その礎の上を生きているのだけど…上巻は使う側の人間のことを問うているように感じました。

    情報の伝え方や解釈による残酷さも感じました。

    下巻では、その上に立つかもしれないエイリアンインテリジェンスと対比していくのかと思う。

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    2025年08月16日