柴田裕之のレビュー一覧

  • 「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義

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    ネタバレ

    ・死は本人にとって何が悪いのか。剥奪説(相対的に、本来教授できたことのロス)、存在要件
    ・存在要件 存在しない無数のラリー 緩やかな存在要件。死後の剥奪と生前の剥奪の違い。過去と未来の価値は違いそう
    ・快楽主義 完璧なバーチャル人生はあり?
    ・死ぬのは良いことである(不死は永遠な長期的に見れば悪いこと。すべてに飽きても死ねない!)
    ・人生は、何もしないには長すぎるが、何かをするには短すぎる

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    2025年10月27日
  • 「偶然」はどのようにあなたをつくるのか―すべてが影響し合う複雑なこの世界を生きることの意味

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    ブライアン・クラースの本を読んで、「偶然」に対する見方が変わった。
    自分の考え方も、生き方も、出会った人も――すべて偶然の積み重ねだと思うと、「自由に考えたっていいじゃないか、どう考えてもいい」と、心が少し軽くなった。
    私たちは何もコントロールしていないかもしれない。それでも、誰かに影響を与えている。という帯の言葉にもあるように、だからこそ、比べず、焦らず、今を丁寧に生きようと思う。
    この本から、未来を考えすぎず、ただ「人に優しくある」そうありたいと思っている。
    それだけで、世界は少しずつ変わっていくのだと思う。

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    2025年10月20日
  • サピエンス全史 上 文明の構造と人類の幸福

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    読んでいてずぅ〜っと面白い。
    知的好奇心が刺激され続けてページをめくる手が止まらない。
    一方で内容は一読して簡単に理解できるものではないので、何度も読み返して時間がかかる。
    自分の人生の中でも「最高」に近い読書体験であったことは間違いない。

    内容としては、人類の歴史について、鳥の視点よりも広い、宇宙を飛ぶスパイ衛星の視点で論じたもの。(本人のたとえから引用)

    歴史の中で各種の「革命」が起こったが、自分が注目したいのは二つ。

    認知革命と農業革命。

    認知革命は言わずと知れたもの。簡単に言えば言葉によって人がコミュニケーションを取れるようになったということ。
    ただ、ここで面白いのが認知革命の

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    2025年10月22日
  • サピエンス全史 下 文明の構造と人類の幸福

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    ずっとサピエンスの歴史を追ってきて、おしまいのところで幸福論と将来の人類が扱われる構成が巧み。特に最後に問われる「私たちは何を望みたいのか?」という問いが深い。「そんなの腹いっぱい食べることじゃないか」「お金持ちになりたいに決まってる」「健康と不老長寿でしょ」といった定番の回答が、これまでの議論ですべて先回りされているのだ。

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    2025年10月19日
  • 「偶然」はどのようにあなたをつくるのか―すべてが影響し合う複雑なこの世界を生きることの意味

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    人は、その感情さえも所詮は脳内化学物質のやり取りでしかないのだから、つまるところアルゴリズムなのだ…テクノロジーの進歩とともに人もアルゴリズムの1つになってきている…という主張をどこかで見て引っ掛かりを覚えていたが、本書はこのモヤモヤをキレイに晴らしてくれた。全くもってアルゴリズムそのものだが、私たちの感情や行動は他人や周りの環境に何らか影響を与え、それがまた自分にも影響を与えるすごい複雑系なのだと。
    だから、この世の全てはXだからYになるという単純な話ではなく、どこかに予測不可能な偶然性が常にひそんでいる。自己啓発のような人間の努力はもちろん大切だが、偶然性や複雑系によりアウトプットが変わっ

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    2025年10月17日
  • NEXUS 情報の人類史 下 AI革命

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     情報テクノロジーの歴史について、様々な事例を本に解説されていてとてもわかりやすかった。
     そして、事例の一つ一つがとても興味深く、見識に富んだものだった。
     情報テクノロジー歴史をもとに、AIの危険性を重点に置き説明されていた。
     AIはただの情報テクノロジーではなく、主体になり得る情報テクノロジーであることに気付かされた。
     欲望のままにAIからもたらされるメリットにばかり目を奪われるのではなく、危険性をはらんでいることを認識しなければならない。
     ホモ・サピエンスの名の通り、賢き人にならなければならない。
     

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    2025年10月17日
  • サピエンス全史 下 文明の構造と人類の幸福

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    人類の成長と未来についてマクロ視点で語る本。
    人類がホモ・サピエンスだけではないところから始まって、近未来の予想までを順を追って説明してくれる。
    あまりにも明快に、そして言いにくいこともバッサリと述べている。
    モヤっとしていた歴史というか人間というものが非常にクリアにくっきりと見えてくる。
    孔子がこの本を読んだら死んでしまうのではないかと思うくらい人間の本質を掴んでいるように思える。
    外国の本に良くある言い回しで読みにくい部分はあるけれど、全ての人にオススメです。

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    2025年10月16日
  • 「偶然」はどのようにあなたをつくるのか―すべてが影響し合う複雑なこの世界を生きることの意味

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    カオス理論とか意思決定とか大好きなので、結論はまあそうだろうねって感じだけど、エピソード等々面白く読めました。訳者もすごく上手。

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    2025年10月13日
  • サピエンス全史 下 文明の構造と人類の幸福

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    1年越し二週目の感想です。

    下巻も非常に面白い内容ばかりでした。個人的には科学史に興味があったので、特に帝国主義や資本主義が絡む本巻はとても読み応えがありました。「無知が信用を生む」という考えが非常に面白いです。

    一方、19章以降の幸せ、未来については、現代人にとって少し耳の痛い話だなぁと思いました。「そもそも科学と幸せがどう結びつくか」という問いは、確かにこれらか非常に重要になる問いだと感じました。以前科学哲学の本を読んだのですが、今の時代は、科学から「創造主の計画を明らかにする」という目的が抜け落ち、技術的な科学に向かっている、という知見が述べられていました。

    この抜け落ちたものこそ

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    2025年10月09日
  • NEXUS 情報の人類史 上 人間のネットワーク

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    「物語」という学術用語の定義が非常に明確。情報の歴史書なだけではなく未来を生き残るための指南書になりうる

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    2025年10月08日
  • サピエンス全史 上 文明の構造と人類の幸福

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    黎明期からの人類の興りが生々しく推察されている。農耕の罠など、なぜこのような世の中になっているんだろうと感じていた違和感をほどいてくれている感じがする。とても面白い。再読必至。

    ふと思い出したが小麦の奴隷という名の高級食パン屋があったが、あれはこの本の威を借りようという目論見だったんだな。商魂たくましいわ(笑)

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    2025年10月08日
  • NEXUS 情報の人類史 下 AI革命

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    ネタバレ

    第6章 非有機的ネットワーク
    Facebookのフェイクニュースによるミャンマーでのロヒンギャの虐殺は史上初のアルゴリズムによる人間の行動への関与であり活版印刷やラジオなどのプラットフォームとは責任の意味が違う。ユーザーエンゲージメントを最大化するために自動的に最適化されたアルゴリズムが憎しみを煽るフェイクニュースだったというのは人間の潜在的なバイアスとしても重要だと思われる。
    意識consciousnessと知能intelligenceは異なり、前者は主観的な感情であり後者は客観的な行動決定である。例えば細菌は意識を持たずとも知能を用いるし、人間でさえも生命維持のための呼吸や心拍などは無意識

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    2025年10月06日
  • ホモ・デウス 下 テクノロジーとサピエンスの未来

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    いつものように著者の知識による比喩がとても分かりやすく理解しやすい。とは言えだいぶ難解でもあるハイカロリー本!

    科学が発展を遂げるに従って、人類が自由主義の到来からここ2世紀信じて来た内なる自己が生体アルゴリズムの結果に過ぎないことが明らかになり、ビッグデータによってすべて人間の意思の外の"外部"で決められる事が出来、自己決定すら危うくなる…自由主義の時代を担ってきた人間至上主義が崩壊する…その場合の未来にホモ・サピエンスは消滅する。著者のこの予測は当たるだろうか?この未来が気に入らなければ変えるよう何らかの努力することが必要だ…という内容。

    特にこの下巻での、人間の&

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    2025年10月05日
  • 統合失調症の一族 遺伝か、環境か

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    統合失調病については、現代も正式な治療というものがなく、発症したら完全に治ることはない。12人の家族がいて6人がこの病気を発症しているというノンフィクションの話。
    読みごたえがあり、読んでいる途中私にも同様な症状があったり、あるのかな?と考えてしまった。

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    2025年10月04日
  • 21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考

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    いろんなトピックがあるのだか、
    結局、こういうことに集約できるか。

    取るに足らないはずの人間が力を持てたのは、
    虚構を信じて団結できたから。

    何か大きなことをなすには、周りに虚構を信じさせることが大事になる。

    虚構を伝えてくるのは、
    国であったり、企業であったり。

    自分に問いかけたとして、果たしてそこに
    本当の自分があるのか。
    周りから信じ込まされた虚構なのではないか。

    現在さらにバイオテクノロジーとデータによって、
    個々人を理解した上で、それぞれに合わせた虚構さえ作りうる。

    いったい何を信じたらいいのか。
    と。

    しっかりと自分で考える力をつけないといけない。

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    2025年10月03日
  • 21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考

    匿名

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    現在当たり前のように受けている恩恵が、今後急速に発展した結果悲惨なことにつながりかねないことを改めて実感した。無知が本当に危険なので、危機感を持つべきだと思った。

    #タメになる

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    2025年10月03日
  • サピエンス全史 下 文明の構造と人類の幸福

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    科学革命についての内容が主になる。科学の進歩がサピエンスを変化させるのか、あるいは別の人類になるのか。これからAIなど進歩していくので、科学と文化人類がどこまで共存し融合し、また人類としてどのように認知したらよいのかという目線で、技術進歩に目を向けていきたい

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    2025年09月30日
  • サピエンス全史 上 文明の構造と人類の幸福

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    知革命が私自身の歴史の認識を変えてくれた。なぜ、歴史を学ぶのか学ぶ理由は何なのかを再度考えるきっかけになった。

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    2025年09月30日
  • サピエンス全史 下 文明の構造と人類の幸福

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    難しい内容でありながら語り口調で引き込まれて読み切れた。

    未来は楽しみでもあり、不安だが望んでいるものをきちんと望めるようにしたい。

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    2025年09月24日
  • 統合失調症の一族 遺伝か、環境か

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    ネタバレ

    民俗学なんかの伝承や禁忌の源泉になってそうなことを考えたり勉強したりするのが好きで、これもずっと読みたいけど高くて買いそびれてたのをやっと買って読めた。サブタイトルに書いてあるけど当事者の足跡や治療や研究の歴史、包括して知ったうえでしかそのことは語るべきじゃないよなって思った。
    早川のサイエンス系のノンフィクションほんと良い本多い。

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    2025年09月24日