柴田裕之のレビュー一覧
-
-
購入済み
分量はかなりありますが
読むのに時間はかかったものの、最後まで読みたいと思わせる本。
Googleのエンジニアによるマインドフルネス(瞑想)の書籍であるため、ともすればスピリチュアルになりがちだと思われる当該分野の様々な方法論を、実に客観的、かつ、可能な限り丁寧に記載しているため、実践してみよう、実生活に応用してみようと思わせる。
その分、ボリュームはかなりなものですが、節ごとに休み休み読んでも十分頭に入ってくる内容だとも思いました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ人は生物としての機械なので、死ねば何もなくなる」という(少なくとも私もそうだと納得している)前提で、死に対する恐怖を論理的に突き詰めるイエール大学のシェリー・ケーガン教授の哲学講義。(西洋)哲学は、物事を論理で徹底的に突き詰めて(正面を向いて納得できるまで)考えぬく学問。この本は、客観的に「死」について論じているのではなく、シェリー氏がこれが論理的だと信じていることを読者に説得する形式。
ふだん私たちは、「死」について、正面から考えることを避けている。しかし、一度怖がらずに死について正面から考えることは、限りある人生の私たちにとって、悪いことではない。
人が怖がるのは、後に悪いことが待っている -
-
Posted by ブクログ
死について徹底的に考えた本。でも難しい話ではなく、わかりやすく親しみの持てる語り口なのでスラスラ読んでいく。翻訳者のセンスでもあるな。
人間は人格という機能を有する機械に過ぎず、死ねばその機能を失うので死は終わり。だが永遠の生を考えてみると死は救いでもある。状況によっては自殺も許容されるべき。この本を読んで著者の考えに染まっただけの可能性はなきにしもあらずだけど、自分の死の捉え方も同じ。ただ、それをこれだけ深く掘り下げているのは凄いな、その道のプロとはいえ。
二元論と物理主義、魂の存在、デカルトやプラトンやノジックやヒュームなどの哲学など、結論に至るまでの検討が面白い。 -
-
Posted by ブクログ
一言で感想を言うと、もっと若いときに読むべきだった。
本書では、瞑想などのトレーニングの科学的な効果、Googleの社内研修での実践について紹介している。
それらのトレーニングを通して、EQ(情動的知能)を高めることで人生に好影響を得ることが出来るとする。
瞑想というからにはお寺のお坊さんのように座禅を組み、何時間もじっとしているのを想像していた。
しかし、本書で紹介されているのは誰でもすぐに真似できるトレーニングで、すぐに試してみることが出来る。
仕事の隙間時間にする事も出来るので、頭を切り替えたい時などにも重宝しそうだ。
瞑想により、集中力を上げセルフモチベーションを高める事が出来、さらに -
-
-
Posted by ブクログ
こりゃあすごい本を読んじゃったな。ヒトの視覚認識に関する教科書が書き変わるような定石破りの仮説が目白押し。目のウロコは4枚落ち。開き両王手の飛車角取りだ。
著者は冒頭でこんな事を言う。ヒトの視覚は四つの超人的な能力を持っている。テレパシー、透視、未来予見、霊読(スピリットリーディング)の能力だ。人々は我々が持ち合わせるこれらの能力に気づいていない。と。胡散臭いなー。これを読んだ誰もが感じるだろう。だがこれは、著者の大袈裟にとぼけてみせる独特のユーモアだ。それどころか、まんざら大袈裟でもない。著者も最後に自ら言っている。「私は知識や考えを(そして、 -
Posted by ブクログ
モノを1ユニット生み出すのに必要な限界費用が、テクノジーとインターネットの普及で限りなくゼロになり、利益が出なくなっている。これは資本主義の究極の形であるが、その性質ゆえに、自壊していくという矛盾を秘めている。
IoTシステムの要は、コミュニケーションインターネットと輸送インターネットを、緊密に連携した稼働プラットフォームにまとめること。
IoTが、出現しつつある協働型コモンズに命を吹き込んでいる。→シェア文化に始まる「協働主義」が生まれ、新たな経済パラダイムを築きつつある。GDPによる景気動向の評価という、社会の考え方が根本から変わりつつあり、その代替品として「生活の質」という新指標を考 -
Posted by ブクログ
視覚に関するなぜ?を説明する本です。とても面白く、新しい発見に満ちています。
「どういう」仕組みか?に対する説明ではなく、「なぜ」そのような仕組みなのか?に対する説明がなされている点に、本書の特徴があります。
そしてその説明が軒並み突飛で、今まで学校で学んだことを覆すようなものなのです。
「なぜ人間の目は色が見えるのか?」に対しては、
「同族の感情を読むため」
「なぜ人間の目は前向きについているのか?」に対しては、
「障害物の向こうを透視するため」
「なぜ人間の目は錯視するのか?」に対しては、
「未来を見通すため」
「なぜ人間の目は文字を読めるのか?」に対しては、
「目が認識しやすい -
-
-
-
Posted by ブクログ
ヒトの視覚について、発達した色覚、前方につく両眼、錯覚、表記の読み取りに着目し、従来の説を丸々ひっくり返す論で進化の駆動力を考察した本。
通説「色覚は果実を発見するのに優位」
→違う、「相手からの情報受信の高度化を目的に、肌の色をよく見るた目に発達した」
⇒なぜなら、ヒトの目は、肌色近辺のスペクトル感知に異常発達している
と言ったような、大展開を4つのトピックで行っていく。
論だけ抜き出すと「そんな突拍子もない…」と言いたくなるが、集めるデータとそのパラメーター整理が鮮やかで、強い説得力を持つのに感服せざるを得ない。
筆者の物事を巨視的に捉える力を根底とした発想力、論を強化するための構成力 -
Posted by ブクログ
最近、五感についての話をよく読む。
そういう意味では、呼ばれた本だったかも。
訳を通して読むので、やや回りくどい部分もあるのだけど、豊富に図表が載せられており、照合しながら読んでいくのが面白くなってくる。
「はじめに」では、視覚の持つ超人的な力「テレパシー」「透視」「未来予見」「霊読」の四つの能力を取り上げていくと述べられる。
ここで、えっ、コレってそういう系の本なの?と臆せず進めて欲しい。
第一章では、テレパシーとして人が色を知覚する能力について取り上げる。
人にとって、ベースとなる色、つまり肌色は意外にも意識されていない。
だからこそ、そこに色味が伴うことには敏感で、それがどのよう