柴田裕之のレビュー一覧

  • 繁栄 明日を切り拓くための人類10万年史

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    巷には誤った認識が多数あることが分かった。
    グリーンピースといった環境テロリスト達がいかにいい加減でデタラメな人々・組織なのかがよく分かる。
    将来・未来に悲観することはない,楽観して大丈夫,だと思わせる内容である。

    「進化は万能である」と違って訳文も普通だし,書いてあることも至極まっとうである。リドレー氏は変な人ではなかった。訳者が悪いのかもしれない。先に「進化は万能である」を読んでしまったのが失敗かもしれない。

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    2017年01月18日
  • 地球を「売り物」にする人たち

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    ネタバレ

    温室効果ガスは毎月20億トン(毎秒800トン)
    2100年までに気温は5.2℃上昇する予定。
    これが本当なのか?どうかも疑問になるようにいろんなことが言われているが.....本当なんでしょう。
    この事象を踏まえて、こんなにもビジネスが進んでいるのだから。

    気候変動関連ファンド、北極海航路の領有権、地下資源、人工雪製造、淡水化プラネット、火災やハリケーンなどの保険、営利民間消防組織、水供給ビジネスや水利権取引、農地獲得、難民流入防止や拘束、護岸壁や防潮堤、浮遊式の建物や都市建設、バイオテクノロジー、気候工学の応用....。

    …内容…
    1.融解
    北極海では石油、新しい航路、レアメタル。
    グリー

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    2016年12月26日
  • マシュマロ・テスト 成功する子、しない子

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    4歳か5歳の保育園児がひとりで机の前に座っている。研究者は園児の目の前に大好物のマシュマロを置いて部屋を出ていく。園児はマシュマロを食べたくなったら、いつでもベルを鳴らして研究者を呼び、マシュマロを1個食べて構わない。でも、研究者が部屋に戻ってくるまで我慢して待つことができたら、マシュマロを2個もらえる。こんな状況に置かれた子どもはどのような行動をとるだろう。目の前の報酬を取る事を選ぶか、それを先延ばしにしてより多くの報酬を得ることを選ぶかというのが「マシュマロ・テスト」だ。このテストに参加した園児のその後数十年の追跡調査を行ったところ、驚くことに、園児の時に欲求の先延ばしに成功したか、失敗し

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    2016年07月15日
  • 地球を「売り物」にする人たち

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    「地球の気温が上昇している(=地球温暖化)のは、人間の野放図な欲望と豪奢な生活を支えるために、ありとあらゆる資源を浪費しているからだ」という声が世界各地で高まっているというのに、欲深な人間というのは、なんと罪深いのだろう。さんざん資源を浪費してきた階層が「地球温暖化」を新たなビジネスモデルにするというのは、もはやブラックジョークとしかいいようがない。「多国籍企業」という名の強欲な連中の次のターゲットは、分厚い氷のために資源開発が遅れていたアイスランド。住民は欲深な多国籍企業の掌中で踊らされ、自分たちがもっている資源は、そっくりそのまま自分たちのものになると本気で思っている。そして海面上昇のため

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    2016年06月25日
  • 繁栄 明日を切り拓くための人類10万年史

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    まさに啓蒙書。蒙を啓くというか目からうろこがボロボロ落ちるというか。あまりの楽観論なので都合の良いところばかり鵜呑みにする危険性はあるが、悲観論に首元までどっぷり浸かった現代日本人にはこれくらいの本が適していると言えるだろう。文明バンザイ、成長バンザイ、都市・交易・イノベーションによる繁栄。現在が最も恵まれた時代であるという主旨は、後発書の「暴力の人類史」にトーンが近いが、「暴力」は膨大な数値データ・グラフで説得力を持たせるが、本書は語り口と参考文献で首肯。

    いかにして現生人類は今ここにあるか。
    年号はほとんど無いが、ある意味、これが「世界史」と言えると思う。

    繁栄に群がる寄生者・略奪者で

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    2016年03月20日
  • マシュマロ・テスト 成功する子、しない子

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    マシュマロテストで人生の先行きが分かってしまうとは。でも、比較的簡単な指導で忍耐力が付くということなので、救いがある。日本でもこの指導を広めるべき。子育て世代、教育関係者は必見、そうでない人も読む価値大いにあり!

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    2015年11月28日
  • 繁栄 明日を切り拓くための人類10万年史

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    本書によると、人類とその他の生物の違いは分業化からくるイノベーションにあり、そのおかげで例をみない繁栄ができたとある
    本書の細部がどこまで正確かは議論があるとは思うが、
    全体像としては極めて正しいと思う
    未来に対して楽観主義過ぎる様にも見えるが、
    イノベーションに制限を加えない前提においては、
    正しいのだと思う
    ところで、本書の視点で日本を見ると怖くなる
    世の中的に先端の研究開発していると見られている
    企業ですら分業が下手で突出した個性を活用できない
    (問題意識はあるのでまだましだが・・)
    教育、特に初等教育は更に悲惨で問題意識すらなく
    分業のアーキテクチャーを構想できる人材や
    分業化において

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    2015年01月04日
  • 経済は「競争」では繁栄しない

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    オキシトシンって出産のときからお目にかかり過ぎて身近な名前だったから読んでみたら思い当たるところが多くて。産後、前とくらべて考え方や感じ方が大きく変わってるなと思うことが増えたのでいろいろと腑に落ち。経済のお話は3割くらいで、人(と動物)の行動とホルモンの関係についてが殆ど。

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    2014年11月19日
  • 繁栄 明日を切り拓くための人類10万年史

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    合理的楽観主義。交換と専門化により集団的進化してきた人類は、今後も外的変化に適応して発展し続けるだろう。悲観的予測より楽観的予測がこれまでもこれからも正しいのは、知識の専門化とアイデアの交換で、発見や発明が枯渇することなく生み出され、益々、加速して行くから。

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    2013年12月29日
  • 繁栄 明日を切り拓くための人類10万年史

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    人類はなぜ他の動物に見られない繁栄を可能にしたか?”交換と専門化”というシンプルな仮説とともに、アダムスミス、ダーウィンの思想をベースに人類10万年の歴史を紐解く一大ドキュメンタリー作品。 生殖による生物学的進化と、交換による文化的進化の累積が繁栄を解く鍵となる。その発想はネアンデルタール人の絶滅にも言及する。現在は通信速度の発展に伴い、”交換”の加速がイノベーションの進化を促す。膨大な過去データの解析に裏打ちされた強固な信念を持つ筆者の未来予想図は合理的な楽観主義だと。なるほど~。

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    2013年09月21日
  • 独裁者の倒し方―暴君たちの実は危うい権力構造

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    独裁者とは、権力を握った者ではなく、権力から降りられなくなった者なのではないか。本書はその逆説を、豊富な事例の分析を通じて淡々と、しかし鮮やかに照らし出します。民主主義の危機が語られる今日、「なぜ独裁体制は生まれ、なぜ続くのか」を理解することは、民主主義を守るための不可欠な前提でもあります。

    【原題】
    HOW TYRANTS FALL -ANDHOW NATIONS SURVIVE
    【目次】
    序――黄金の銃のパラドックス
    恐怖におびえながら生きる独裁者
    「リビアのゴッドファーザー」の悲惨な最期
    独裁者はどのように失脚するのか?
    注目すべきは独裁者個人よりも政権の仕組み
    取材した人々と本書の構

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    2026年05月22日
  • サピエンス全史 上 文明の構造と人類の幸福

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    人類は約7万年前の「認知革命」で、架空の概念を共有できるようになった。

    “神話”や“物語”を信じられるから、大人数で協力できるようになった。

    サピエンスは狩猟採集時代のほうが、実は健康で自由だった可能性がある。

    「農業革命は人類史最大の詐欺」=種全体は増えたが、個人は楽になっていない。

    小麦や米を人間が育てたというより、人間が小麦に利用されたという視点。

    帝国・宗教・貨幣は、すべて“共通の虚構”によって成り立っている。

    お金は「最も普遍的な信頼システム」として機能している。

    ハンムラビ法典やアメリカ独立宣言なども、“客観的真実”ではなく共有された価値観。

    人類は多様な文化を持ち

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    2026年05月19日
  • サピエンス全史 上 文明の構造と人類の幸福

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    まずは上巻まで読んだ。世界史の知識はあまりないが、一応読めた。人類の中でも唯一、生き残っているホモサピエンスがどうやって発展したのか、いま世界でおきている戦争など色々な問題がなぜ起きるのか、歴史から何かわからないかと思って読んでいるがとても興味深い内容が多い。

    贅沢品は必需品となり新たな義務を生じさせると言うが、まさにその通りで、便利になるとさことが良いことなのかと疑問に感じるが、技術や社会の発展は不可逆的なものだと感じる。

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    2026年05月19日
  • 「偶然」はどのようにあなたをつくるのか―すべてが影響し合う複雑なこの世界を生きることの意味

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    さまざまな要素が複雑に絡み合う複雑系の中で今の世の中が作られているため、偶然と思っても実は何かしらの積み上げの結果であり、それが個々の人生に影響を及ぼす。自分で決めているように見えても周囲からの影響は必ずある。長編で読み通しも大変でしたが、原爆がなぜ京都ではなかったのかやプレゼントされたネクタイのおかげでwtc の事故を避けられた話など紹介される事例や引用が面白く、勉強になりました。最後のまとめ部分が自分には難解でしたので、ちょっと置いてから読み直します。

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    2026年05月17日
  • サピエンス全史 下 文明の構造と人類の幸福

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    ネタバレ

    「一動物」から「神になった動物」になるまでの過程が農業革命・法制度・科学と資本主義との結びつきなどから描かれる。我々は何を求めているのか?で結ばれる本作は、さまざまな領域で人の能力を凌駕するAIの台頭により、人類が物語を語り続ける時間は僅かしか残されていないと警鐘する。末尾の訳者あとがきに本作の特徴と全体像が端的にわかりやすくまとめられていて、サピエンス全史のまとめにふさわしい内容だった。

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    2026年05月15日
  • サピエンス全史 下 文明の構造と人類の幸福

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    上巻ほどの感動はなかったものの、世の中の事象について、点と点が繋がっていく感覚がとにかく気持ちいい本。特に、ホモ・サピエンスだからこそ貨幣の価値を「信じる」ことができたこと、その貨幣がホモ・サピエンスにもたらした力が凄まじいことが印象に残った。AIの登場は、農業革命や貨幣の登場に匹敵する出来事なんじゃないかと、新版の補足を読んで感じさせられた。

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    2026年05月10日
  • サピエンス全史 上 文明の構造と人類の幸福

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    僕たちの遠い遠い祖先、ホモ・サピエンス。その歴史の全貌を知れる本。

    個人的に面白かったのは農業革命のパートで、狩猟から農耕への移行は、進化的観点では成功だが、当時を生きた個人の幸福度という観点ではまったく成功じゃなかった、という話。

    長い歴史で見れば、農耕によって人類は数を増やし、複製・進化に成功した。でもそれには膨大な時間がかかった。その瞬間を生きる人々にとって農耕とは、栄養が偏り、天候リスクも高く、貧困をもたらすものだった。

    印象的な一節を引用。

    "私は栄養失調で死んでいくけれど、2000年後には、人々はたっぷり食料があって、空調の効いた大きな家で暮らすだろうから、私の苦

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    2026年05月10日
  • ホモ・デウス 上 テクノロジーとサピエンスの未来

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    前半はスラスラと読めたが、後半は時間がかかってしまった。本書というよりは自分に原因があったかも。
    全体に、歴史を紐解きながら近現代を定義し直していて、これは売れるわけだとなった。

    第1章
    ・人間は「飢餓、疫病、戦争」がずっと至上課題だったが、科学や経済の発展により克服しつつある。もちろん継続的な尽力が必要ではあるが、それによりよくなるということ自体がこれまででは考えられなかったこのであり、もはやこれらの課題は人災になりつつある。
    ・次に取り組むことになる方向は「不死、至福」また、その道中で手に入れる数々の「神性」になるだろう。道具の発展だけでなく、心と身体をアップグレードさせ、道具との一体化

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    2026年05月09日
  • なぜ悪人が上に立つのか―人間社会の不都合な権力構造

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    ネタバレ

    おもしろかった!
    でも読むのに2ヶ月くらいかかった!!
    おもしろいのに!!
    でもおもしろいから途中で読むのやめたくなくて根気強く読んだ。

    メモ
    心理的距離の4つの尺度
    ①社会的距離(人が、自分の行動によって影響を受けることになる相手にどれだけ自分を重ね合わせるか)(面識のない相手をクビにするより、娘の一番の友達の父親をクビにする方が難しい)
    ➁時間的距離(決定を下す瞬間から、その決定の結果がもたらされるまで、とれだけ時間差があるか?)
    ③空間的距離(物理的に遠く離れた所にいる人のほうが、自分と同じ部屋にいる人よりも気安く害することができる)
    ④経験的距離(ただ頭で考えるだけで済むときのほうが

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    2026年04月26日
  • NEXUS 情報の人類史 上 人間のネットワーク

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    情報に触れる機会が増えたのに、むしろ世界が分かりにくくなっている——そんな違和感を持つ人に、この本は強く響きます。

    『NEXUS 情報の人類史 上』でハラリは、情報は「正しさ」を伝えるものではなく、「人と人を結びつけるもの」だと捉え直します。特に印象的だったのは、人類の発展は正しい情報を得たからではなく、「同じ物語を信じて協力できた」結果だという点です。宗教や国家、通貨もまた、共有された“物語”によって成り立っていると考えると、現実の見え方が大きく変わります。

    さらに考えさせられたのは、「自分で選んでいる」という感覚すら、その物語の中で作られている可能性です。私たちは自由に判断しているつも

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    2026年04月18日