柴田裕之のレビュー一覧

  • 地球を「売り物」にする人たち

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    「地球の気温が上昇している(=地球温暖化)のは、人間の野放図な欲望と豪奢な生活を支えるために、ありとあらゆる資源を浪費しているからだ」という声が世界各地で高まっているというのに、欲深な人間というのは、なんと罪深いのだろう。さんざん資源を浪費してきた階層が「地球温暖化」を新たなビジネスモデルにするというのは、もはやブラックジョークとしかいいようがない。「多国籍企業」という名の強欲な連中の次のターゲットは、分厚い氷のために資源開発が遅れていたアイスランド。住民は欲深な多国籍企業の掌中で踊らされ、自分たちがもっている資源は、そっくりそのまま自分たちのものになると本気で思っている。そして海面上昇のため

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    2016年06月25日
  • 繁栄 明日を切り拓くための人類10万年史

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    まさに啓蒙書。蒙を啓くというか目からうろこがボロボロ落ちるというか。あまりの楽観論なので都合の良いところばかり鵜呑みにする危険性はあるが、悲観論に首元までどっぷり浸かった現代日本人にはこれくらいの本が適していると言えるだろう。文明バンザイ、成長バンザイ、都市・交易・イノベーションによる繁栄。現在が最も恵まれた時代であるという主旨は、後発書の「暴力の人類史」にトーンが近いが、「暴力」は膨大な数値データ・グラフで説得力を持たせるが、本書は語り口と参考文献で首肯。

    いかにして現生人類は今ここにあるか。
    年号はほとんど無いが、ある意味、これが「世界史」と言えると思う。

    繁栄に群がる寄生者・略奪者で

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    2016年03月20日
  • マシュマロ・テスト 成功する子、しない子

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    マシュマロテストで人生の先行きが分かってしまうとは。でも、比較的簡単な指導で忍耐力が付くということなので、救いがある。日本でもこの指導を広めるべき。子育て世代、教育関係者は必見、そうでない人も読む価値大いにあり!

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    2015年11月28日
  • 繁栄 明日を切り拓くための人類10万年史

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    本書によると、人類とその他の生物の違いは分業化からくるイノベーションにあり、そのおかげで例をみない繁栄ができたとある
    本書の細部がどこまで正確かは議論があるとは思うが、
    全体像としては極めて正しいと思う
    未来に対して楽観主義過ぎる様にも見えるが、
    イノベーションに制限を加えない前提においては、
    正しいのだと思う
    ところで、本書の視点で日本を見ると怖くなる
    世の中的に先端の研究開発していると見られている
    企業ですら分業が下手で突出した個性を活用できない
    (問題意識はあるのでまだましだが・・)
    教育、特に初等教育は更に悲惨で問題意識すらなく
    分業のアーキテクチャーを構想できる人材や
    分業化において

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    2015年01月04日
  • 経済は「競争」では繁栄しない

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    オキシトシンって出産のときからお目にかかり過ぎて身近な名前だったから読んでみたら思い当たるところが多くて。産後、前とくらべて考え方や感じ方が大きく変わってるなと思うことが増えたのでいろいろと腑に落ち。経済のお話は3割くらいで、人(と動物)の行動とホルモンの関係についてが殆ど。

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    2014年11月19日
  • 繁栄 明日を切り拓くための人類10万年史

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    合理的楽観主義。交換と専門化により集団的進化してきた人類は、今後も外的変化に適応して発展し続けるだろう。悲観的予測より楽観的予測がこれまでもこれからも正しいのは、知識の専門化とアイデアの交換で、発見や発明が枯渇することなく生み出され、益々、加速して行くから。

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    2013年12月29日
  • 繁栄 明日を切り拓くための人類10万年史

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    人類はなぜ他の動物に見られない繁栄を可能にしたか?”交換と専門化”というシンプルな仮説とともに、アダムスミス、ダーウィンの思想をベースに人類10万年の歴史を紐解く一大ドキュメンタリー作品。 生殖による生物学的進化と、交換による文化的進化の累積が繁栄を解く鍵となる。その発想はネアンデルタール人の絶滅にも言及する。現在は通信速度の発展に伴い、”交換”の加速がイノベーションの進化を促す。膨大な過去データの解析に裏打ちされた強固な信念を持つ筆者の未来予想図は合理的な楽観主義だと。なるほど~。

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    2013年09月21日
  • 統合失調症の一族 遺伝か、環境か

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    すごく面白かったです。病気に限らず、子供のことをよく見て、その子の苦手を助けてあげるのがいいのかな〜と、リンジーの教育について読んで思いました。統合失調症を含め、精神科は原因もはっきりしていなくて、本当に難しいんですね。でも結局は薬だけじゃなくて人として向き合うのも大事だよってことかな。今後もっと研究が進むことを願います。

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    2026年08月15日
  • 「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義 完全翻訳版

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    【概要】
    「死」を題材に哲学する本。
    初見ではわかりにくい概念・考え方も身近な例や思考実験を使って解説してくれるので、哲学に親しみがない読者にも優しい。

    本書の前半では「死とは何か」「『私が死ぬ』とはどういうことか」を考えるために、「『私』とは何か」と「『死』とは何か」について徹底的に検証を重ねていく。
    後半では、前半での結論を前提として「死は悪いのか」「悪いとして、どのような場合に悪いのか」「自殺は悪いのか」といった内容について考察を重ねていく。

    【感想】
    科学的な書籍ではなく、徹頭徹尾哲学的な本。
    上述のように、著者の思考の道筋が入念に文章にしたためられているため、哲学的な考え方の入門

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    2026年08月07日
  • NEXUS 情報の人類史 下 AI革命

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    ●学びと感想(上下巻)
    Nexus=繋がりは、情報は人々を結びつける物語であって、物語なのだから全てが真実とは限らない。有害なものがある。真実は不快、不穏、複雑で広まりにくく、広がりにくい。単純なもの、わかりやすいものであれば、真実でなくても広がりやすい。むしろ有害なものこそ人々を結びつけやすいかもしれない。

    AIの進化は凄まじい。個人レベルでも便利に使っている一方、怖さも同時に感じるため、頼りすぎたり、色んな意味で思考停止になって支配されたりしないよう、常に気をつけていないといけない。このような状態を世界に当てはめて考える。


    * 世界は、米国・中国などを中心とする異なるデジタル圏に分

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    2026年08月02日
  • ホモ・デウス 上 テクノロジーとサピエンスの未来

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    ネタバレ

    農耕革命が宗教を生み出し、科学革命が進歩、人間至上主義を生み出す。
    より多くの人が協力できる環境を作っていることが進歩を生み出している。
    人間至上主義は3種類で、自由主義、社会主義、進歩主義。

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    2026年08月01日
  • NEXUS 情報の人類史 下 AI革命

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    AIは便利な道具ではなく、自ら判断し、新しい情報を生み出す存在。

    だからこそ本書は「AIが人類の仕事を奪うか」ではなく、「AIによって政治制度そのものはどう変わるのか」という視点で語られている。

    民主主義にも全体主義にもAI時代ならではの弱点があるという指摘は非常に興味深かった。

    AI時代の本質を考えたい人にはぜひ読んでほしい一冊。

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    2026年07月29日
  • NEXUS 情報の人類史 上 人間のネットワーク

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    人類の歴史を「情報ネットワーク」という視点から読み解くことで、宗教、国家、政治制度などを新しい角度から考えさせられる一冊。

    特に興味深かったのは「虚構」という概念。人間は必ずしも真実だけで動くのではなく、理解しやすく感情に訴える物語によって行動する。

    また民主制と全体主義の違いを、情報の流れ方から分析する視点も印象的だった。

    情報速度が加速する現代において、意思決定の速さと自己修正能力をどう両立させるか。政治制度について考えるきっかけになる作品だった。

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    2026年07月18日
  • TIME SMART(タイム・スマート)―お金と時間の科学

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    訳された本は基本分かりにくいものが多いが、これは面白かった。
    特に前半はスラスラと読めて、長いからか後半は飽きてしまったけれど勉強になるところはいっぱいあった。
    この本を読んでいる途中にも実際お金より時間を大切にする場面が多くなった気がする。

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    2026年07月17日
  • サピエンス全史 上 文明の構造と人類の幸福

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    ネタバレ

    以下読書中のメモからAIに纏めってもらった内容。

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    『サピエンス全史 上』まとめ

    ホモ・サピエンスはなぜ生き残ったのか

    約7万年前まで、地球にはホモ・サピエンスだけではなく、ネアンデルタール人をはじめとする複数の人類種が存在していた。

    サピエンスが彼らと交雑したのか(交雑説)、あるいは完全に置き換えたのか(交代説)は現在も議論が続いている。

    しかし結果として生き残ったのはホモ・サピエンスだけだった。

    その最大の理由は身体能力ではなく、「認知革命」によって獲得した高度な言語能力だったと著者は考える。

    言語によって事実だけではなく、存在しないものまで語れ

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    2026年07月12日
  • サピエンス全史 上 文明の構造と人類の幸福

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    俯瞰した立場で人類を見る感覚になる。歴史的な出来事も人類の統一に向かうための出来事のひとつに過ぎないようだ。読みやすい翻訳と感じた。

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    2026年07月11日
  • NEXUS 情報の人類史 下 AI革命

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    AIに依存した社会の未来の予測というか、むしろ予報という感じの生々しさを感じられる内容になっている。
    石器時代からローマ時代、産業革命、戦争など、人類のこれまでの歴史のターニングポイントとなった節目の出来事をなぞりながら綴っているだけに、余計に現実味を帯びてくる。

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    2026年07月09日
  • なぜ悪人が上に立つのか―人間社会の不都合な権力構造

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    結論はありきたりだが、提起された問題が興味深く、論理展開もよく考えられていて楽しみながら読むことができた。こなれた翻訳も良い。
    途中読み進めて行くなかで、特定の顔が思い浮かんできて参った。奴らは生まれつき悪党なのか、それとも権力の魔物に心を操られたのだろうか?
    どっちにしても迷惑なことには変わらないが。

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    2026年07月08日
  • サピエンス全史 上 文明の構造と人類の幸福

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    ネタバレ

    人類と他との違いは、虚構を扱えるかどうかという考え方が面白かった。現代の人間社会において法人という、個人とは異なる存在は虚構を扱えるが故に成り立っているなど。
    進化の結果、産まれてすぐ立ち上がったり、生後まもなく自分で餌をとって食べる生き物もいる中で、人類はより未熟な状態で産まれ、大人達の庇護がなければ生きていけない状態であり、社会的な環境前提で成り立っている。
    烏滸がましくも、ホモ・サピエンス(賢い人間)という名称をつけられている、人間が滅ぼした可能性の高い絶滅種がある〜等、著者は皮肉屋なところがあり、そこが面白い。

    単純に数だけで見れば人類の次に多いのは家畜としての牛、豚、羊、鶏らしいが

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    2026年07月08日
  • 21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考

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    現代人が直面している21の重要な問いを、テクノロジー、政治、グローバル、真実、レジリエンス(適応力)の5つのテーマに分けて考察しています。
    重要なポイントを凝縮して要約します。
    本書を貫く3つの大テーマ
    本書の膨大な思考は、大きく分けると以下の3つの危機と課題に集約されます。

    1. テクノロジーの二重の脅威(AIとバイオテクノロジー)
    情報技術(AI)とバイオテクノロジー(生命工学)の融合により、人間の心や体が「ハッキング」される時代が到来します。
    「無用者階級」の出現: AIが人間の能力を上回り、単に搾取されるだけでなく、経済的・社会的に「まったく必要とされない人々」が大量に生まれる

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    2026年07月07日