柴田裕之のレビュー一覧
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「地球の気温が上昇している(=地球温暖化)のは、人間の野放図な欲望と豪奢な生活を支えるために、ありとあらゆる資源を浪費しているからだ」という声が世界各地で高まっているというのに、欲深な人間というのは、なんと罪深いのだろう。さんざん資源を浪費してきた階層が「地球温暖化」を新たなビジネスモデルにするというのは、もはやブラックジョークとしかいいようがない。「多国籍企業」という名の強欲な連中の次のターゲットは、分厚い氷のために資源開発が遅れていたアイスランド。住民は欲深な多国籍企業の掌中で踊らされ、自分たちがもっている資源は、そっくりそのまま自分たちのものになると本気で思っている。そして海面上昇のため
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まさに啓蒙書。蒙を啓くというか目からうろこがボロボロ落ちるというか。あまりの楽観論なので都合の良いところばかり鵜呑みにする危険性はあるが、悲観論に首元までどっぷり浸かった現代日本人にはこれくらいの本が適していると言えるだろう。文明バンザイ、成長バンザイ、都市・交易・イノベーションによる繁栄。現在が最も恵まれた時代であるという主旨は、後発書の「暴力の人類史」にトーンが近いが、「暴力」は膨大な数値データ・グラフで説得力を持たせるが、本書は語り口と参考文献で首肯。
いかにして現生人類は今ここにあるか。
年号はほとんど無いが、ある意味、これが「世界史」と言えると思う。
繁栄に群がる寄生者・略奪者で -
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本書によると、人類とその他の生物の違いは分業化からくるイノベーションにあり、そのおかげで例をみない繁栄ができたとある
本書の細部がどこまで正確かは議論があるとは思うが、
全体像としては極めて正しいと思う
未来に対して楽観主義過ぎる様にも見えるが、
イノベーションに制限を加えない前提においては、
正しいのだと思う
ところで、本書の視点で日本を見ると怖くなる
世の中的に先端の研究開発していると見られている
企業ですら分業が下手で突出した個性を活用できない
(問題意識はあるのでまだましだが・・)
教育、特に初等教育は更に悲惨で問題意識すらなく
分業のアーキテクチャーを構想できる人材や
分業化において -
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上巻では主に、下巻で書かれるであろう本題を理解するために必要な予備知識が書かれていました。新たに知ることや新たな視点が多く、読んでいる間ずっと脳が活き活きとして、集中を切らすことなく読み通せました。モヤモヤと自分なりに考えていたことが、読みながら整理されスッキリしていく感じがしました。
いくつか意味を知らない用語が出てきて、その都度Google検索をしながら読みました。また、「可謬」と「不可謬」という慣れない言葉が頻出し、その度に止まって意味を考える時間を少し要しましたが、読み進めるうちにだんだん慣れてきて瞬時に理解できるようになりました。脳が活性化しているうちに、そして上巻で得た知識や考 -
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情報は物事を結びつけるものである。
情報の複雑な見方では、情報は真実と秩序を作り出し、それぞれが力を持つが、真実だけが知恵を創造する。
人類の情報との関わり合いはこの真実と秩序のバランスをとることの歴史ともいえる。
不可謬の幻想を保った全体主義の悲惨な歴史を概観するが、かと言って民主主義を礼賛するのではなく、どちらもそれぞれの問題を潜在的にはらんでいることを説く。
下巻では人間のものとは異質の知能「エイリアンインテリジェンス」がもたらすものについて可能性を探る。
(本書での「官僚制」って言葉はもっといい日本語の訳があったんじゃないか?) -
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日本縮約版の方を読んだ。
最初はちょっと合わないかもと感じた。まずは死んだら終わりという定義から始まっているのだ。潔いというか、まったく死後の世界を俎上に載せない前提から始まる。真宗で往生とか考えている自分としては、そうだなそれが科学的な視点かもということで改めて自分が宗教的環境にいるということを思い知らされる。
この方は外国人で哲学者で、生きる意味について語られた時に、それはやっぱり名を成した人が言うことであって、名もなき一般人にはそんな生き方できねーよみたいなところもあり、そこはもやっとした。
結果としてはとてもいい読書経験だった。死ぬということは、自分にとっていいことかということを突き詰 -
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ネタバレうちも機能不全家庭で私が不調になって大変な思いしたので、傷が疼いた。ここまで酷くないけど。
長男がおかしくなってしまった理由はなんとなくわかるような…おかしくなって苦しんでるのは辛かった。親のせいだよこれは。
昔とはいえ大金持ちでもないのに12人も子供をもうけるのはもうその時点で酷い。この場合は違うみたいだけど、今だったら多産DVを疑う案件。
姉妹が公表したがった気持ちもわかる。
同じ境遇だった姉妹の家族への関わり方が違うけど、私は姉と同じ。自分の平穏を守るために親とは距離を置いている。接すると精神状態が崩れる。もう二度と人生を壊されたくない。 -
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映画「悪は存在しない」の主人公のセリフをずっと思い出していた。すべてはバランス次第だというセリフ。漫画「チ。」の理不尽も。真実/秩序、科学/宗教、革新/保守、すべてそれぞれに正義があるんだよな、それがどれだけ醜悪に見えても。
誰もが、何もかもを、AIに聞ける今日において、バランスをとってくれるものは一体なんなんだろう。
メモ
・情報ネットワークは、真実と秩序のバランスを取ろうとする綱渡り
・情報テクノロジーの速度と効率を増すだけでは世の中は必ずしもより良い場所にはならない
・社会を一つにまとめている高貴な嘘
・秩序は虚構を通していた方が維持しやすい
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【概要】
「死」を題材に哲学する本。
初見ではわかりにくい概念・考え方も身近な例や思考実験を使って解説してくれるので、哲学に親しみがない読者にも優しい。
本書の前半では「死とは何か」「『私が死ぬ』とはどういうことか」を考えるために、「『私』とは何か」と「『死』とは何か」について徹底的に検証を重ねていく。
後半では、前半での結論を前提として「死は悪いのか」「悪いとして、どのような場合に悪いのか」「自殺は悪いのか」といった内容について考察を重ねていく。
【感想】
科学的な書籍ではなく、徹頭徹尾哲学的な本。
上述のように、著者の思考の道筋が入念に文章にしたためられているため、哲学的な考え方の入門 -
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●学びと感想(上下巻)
Nexus=繋がりは、情報は人々を結びつける物語であって、物語なのだから全てが真実とは限らない。有害なものがある。真実は不快、不穏、複雑で広まりにくく、広がりにくい。単純なもの、わかりやすいものであれば、真実でなくても広がりやすい。むしろ有害なものこそ人々を結びつけやすいかもしれない。
AIの進化は凄まじい。個人レベルでも便利に使っている一方、怖さも同時に感じるため、頼りすぎたり、色んな意味で思考停止になって支配されたりしないよう、常に気をつけていないといけない。このような状態を世界に当てはめて考える。
* 世界は、米国・中国などを中心とする異なるデジタル圏に分 -