柴田裕之のレビュー一覧

  • 限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭

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    限界費用ゼロのコモンズ型経済が、教育、環境、エネルギー、格差の問題を解決しうる、という希望にあふれた1冊。実際には、今の資本主義社会の既得権益を受けている「抵抗勢力」に阻まれて実現は容易ではないと思うが、コロナで中央集権的な国家・企業の必要性が問われる今、著者の展望は意外と早く実現するかもとも思う。
     限界費用ゼロ社会により、モノの交換価値ではなく使用価値が重視され、物欲主義が克服されるとき、人の「幸福」の在り方も問われていくだろう・・・ということも考えさせられた。

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    2020年10月25日
  • 緊急提言 パンデミック 寄稿とインタビュー

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    短いけど濃い内容。
    3月4月のインタビューの内容だけど、この時点でこれだけのことを推察できているのはすごい。
    歴史から学ぶのは大事ということ。
    グローバル化する前の時代でもパンデミックは起きているし、国境に壁を作るよりも情報を共有したり国際的に協力し合ったりするのが重要。これは多くの国のトップや重役の人たちへ届いてほしいメッセージ。
    こういう時こそ民主主義であるべきというのは国とかの規模でなく、もっと小さな組織の場合にも言えると思う。

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    2020年10月17日
  • 緊急提言 パンデミック 寄稿とインタビュー

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    ネタバレ

    「ウイルスが歴史の行方を決めることはない。それを決めるのは人間である」「今日、人類が深刻な危機に直面しているのは、新型コロナウイルスのせいばかりではなく、人間どうしの信頼の欠如のせいでもある。感染症を打ち負かすためには、人々は科学の専門家を信頼し、国民は公的機関を信頼し、各刻は互いを信頼する必要がある」等々、人類が今おかれている状況と、一人一人が考え行動することがの意味を伝える。「21Lessons」とは異なり、ほとんどにおいて「こうすべき」だと述べる。
    しかし現実は、著者のいう「最悪の方向」へ向かっているようである。

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    2020年10月17日
  • 緊急提言 パンデミック 寄稿とインタビュー

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    ウイルスとの戦いで必要なのは情報。情報には信頼が必要。
    そのためには国際的な団結が必要。
    実際は科学に対する不信、国際的な協調の欠如。自国優先。
    大事なことは、この先、この体制がしばらく続くということ。緊急事態は、政府によって続けられ、支配するのに都合がよい。
    日本は自由をギリギリ保っているが

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    2020年11月08日
  • 生存する意識――植物状態の患者と対話する

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    植物状態の患者に意識があるのかどうか、あるとすればどうやってコミュニケーションできるのか?身体からのアウトプットが全くできなくなった状態の人とのコミュニケーションの手法を開発した脳科学者の感動的な著作。

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    2020年09月30日
  • サーチ・インサイド・ユアセルフ ― 仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法

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    SIYについてしっかり説明がなされていた。しかし抽象的な説明や無駄話が多く冗長だった。他方科学的根拠が示されていてある程度信頼できた。

    追記:科学的根拠について。例えばMFによる白質増加。被験者が少なすぎる。また瞑想で脳の白質が増えたのは事実だが、殆ど増えていない。白質は神経細胞ではなく、神経細胞同士を繋ぐ軸索である。故に瞑想が神経細胞を増やすわけではない。更に言えば、白質が増加したから身体にメリットがあるという根拠もない。
    神経科学系の根拠で自説を補強する著書は多いが、高次機能において神経挙動とその結果表れる情動等の関係が明確に証明されている事例は少ない。大体は論文の内容が誇張されていると

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    2020年09月12日
  • 限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭

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    ネタバレ

    5年たって、この本が言ってきた方向にきたものとそうでないものを分けたのが何かのそのそと考えながら読む。まだもじゃもじゃしていて書けない。考える良いきっかけになった。

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    2020年06月21日
  • 限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭

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    分散型、ネットワーク、ピアトゥピアの関係に基づいた社会の事例を数多く集めた内容です。なんだろう、そんな社会だと多様な人々と関われる機会がそれまでと比べて非常に増える。一瞬ごとの共感を大事にして暮らそう。

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    2020年05月30日
  • ヒトの目、驚異の進化 視覚革命が文明を生んだ

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    理論神経科学者のマーク・チャンギージーが、人の「目(視覚科学)」に関する独自考察を論じた一冊。感情を読むテレパシーの力、未来を透視し予見するする能力、人が文字をうまく処理できる理由だったり、人の視覚が持つ「力」が写真・図解を交えて大胆な仮説をもとに語られる。第2章の透視能力の部分、結構簡単に実践できる内容で、ゲームの画面を交えてシンプルに(透視の力の)説明がされていて、こういう仮説を読んでいると科学は本当に面白いと感じれる。

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    2020年03月27日
  • 限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭

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    長かったが、勉強になった。


    限界費用とは物やサービスを作る費用がゼロになること。

    これによって、資本主義からのパラダイムシフトが発生するかもしれない。

    経済は熱力学的の第一第二法則に支配されていることにエコノミストは気づいていない。

    ■第一部
    1400年代ヨーロッパを中心に水車、風車の登場で、封建社会の経済パラダイムシフトが発生。

    それと同時期に印刷機が発明され、コミュニケーション革命が起こった。

    今日の資本主義は18世紀後期の蒸気の動力が導入されてから。

    蒸気という強力な動力を得た資本家は、株式会社を組織(鉄道など)し、限界費用を押し下げていった。
    垂直統合型の企業の誕生。

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    2020年02月13日
  • 地球を「売り物」にする人たち

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    氷河の下からわんさか出てくる油田や鉱床。北極の氷が溶けて新たな航路が出現して物流の費用が安くなる。水が無くなることを見越して、水に投資する。雪が減ってしまったヨーロッパのスキー場に人工降雪機を売りまくる・・・。
    これまで、「自らの利益のために多少環境が破壊されるのもいとわない」という仕事をしている企業はたくさんあると思ってきたが、まさかここまで「環境が破壊されることで利益が上がる」企業が多いとは・・・これじゃいくら環境保護をうたってもダメだと感じた・・。
    ただ、希望もある。遺伝子操作した蚊を使ってマラリアを防ぐとか、ハリケーンをコントロールしたり、石炭から排泄される硫黄を成層圏に散布して太陽熱

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    2020年02月06日
  • マシュマロ・テスト 成功する子、しない子

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    目の前の欲求を抑えて、合理的な選択を出来るか=マシュマロテスト
    本能的に衝動で行動する=ホットなシステムと認知的で複雑、ゆっくり活性する=クールなシステム
    のバランスによってマシュマロを判断する
    クールなシステムを活性化させることで、合理的な選択ができるようになる

    ホットなシステムが強めの子でもクールを育てれば、そのバランスを必要な時に必要な形で働かせることができる
    ストレスによってクールなシステムは活動が鈍るケースが多く、脳は可塑性によって長くストレスにさらされるとクールなシステムの働きが失われてしまう例もある
    (長期的に合理的な判断が可能かについては、幼少期に身の回りの人を信頼できると感

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    2019年11月18日
  • マシュマロ・テスト 成功する子、しない子

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    自制心のききにくいときの対策のヒントにしたくて読んだ。自分の弱い刺激を知ったり、

    ♧気持ちが明るくなることを考えると、目の前の衝動や誘惑への反応が和らぐ

    ストレスが長引くと脳の萎縮を起こし、思考力が落ちる
    ♧予め、特定の事態が起きたときにとる反応を決めておくと、衝動的な反応を起こしにくくできる(人間が変われることへの可能性)
    ♧嫌悪条件付け:衝動が発生したときに生じる行動を、自分の嫌いなものに変える
    ♧嫌な思い出を反芻することは痛みの再発を誘うこともあるが、自分から距離を置くことは有効
    ♧拒絶感受性(RS)という見捨てられ不安
    ♧課題をすることで元気になると思えば、意志の疲弊が防げる

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    2019年10月24日
  • マシュマロ・テスト 成功する子、しない子

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    未就学児(4〜5歳くらい)の子供に今マシュマロを一つもらうか少しの間我慢してあとで2つもらうかというテスト(のちにマシュマロテストと言われる)を1960年代に実験した著者がその後半世紀に渡って追尾調査した結果、子供の頃に我慢出来た(自制した)子供は数十年後どのような人生を歩んでいるか?というとても引きのある有名な実験について。気になる結果がどうなったかというと自制することができた子供たちは、概ね社会的な成功を収めていることが分かった。やはり「自制する」という能力は「成功」に必要不可欠である。では社会的な「成功」は先天的に決まっているのか?それとも後天的に変える事は出来るのか?が気になってくる。

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    2019年04月30日
  • 生存する意識――植物状態の患者と対話する

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    原題:INTO THE GRAY ZONE A Neuroscientist Explores the Border Between Life and Death
    原題の通り、「グレイ・ゾーン」と呼ばれる生と死の境目の状態にいる患者の意識について挑んだ神経科学者の本である。著者は、植物状態と診断された患者の15〜20%に実は意識があることを発見した。反論に対抗するため、脳がただ刺激に応答して自動的に反応しているのではなく、確かに患者に意識があり意図的に刺激に応じていることを実験で示した。「テニスをしているところを想像してください」と「家の中を歩き回るのを想像してください」という問いかけで植物状

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    2019年04月22日
  • 生存する意識――植物状態の患者と対話する

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    植物状態と診断され、見かけからは全く反応がないように見えるひとに、意識がある場合があるという事実に、驚いた。これまでは、専門医師が診断しているので、植物状態イコールその時点で意思を持たず、かつ、将来も回復は困難なものと思い込んでいた。
    植物状態と診断されても、見た目には何の反応も示さなくとも、意思がある場合があることは、当事者やその家族にとってはものすごく重要な事実だ。医療やケアの仕方も変える必要がある。
    また、著者も言われている通りだと思うが、人間は一人では今の我々のような人間にはなれない。他者との関係が自分であり、他者もまた同じである。

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    2019年02月27日
  • 限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭

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    原著は2014年刊行ですが、2018年末現在、日々萌芽する限界費用ゼロなシェアリングサービスを予測しています。資本主義の膨張競争の果てに待つのは破滅ではなく、IoTで強化された協働型コモンズでの共生ならば、それは人類にとってとても望ましい事に思えます。
    人類が年間に使う470エクサジュールのエネルギーは太陽の88分の放射に等しい、とか明日から使える知識が山盛りです、が、全編文章がちょっとくどい気も。

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    2018年12月19日
  • 経済は「競争」では繁栄しない

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    信頼を示せば自分も信頼して貰える
    共感 寛大さ 向社会 善循環
    ソーシャルメディアで善循環
    科学的に古代の社会の正しさが証明された

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    2018年10月17日
  • 限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭

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    ネタバレ

    ネット等の台頭により、単位増加に伴う限界費用がゼロに近づき、あらゆるものの価値観が変わろうとしていることを幅広く深く紹介した本。3年前ではありながら名著。

    <メモ>
    ・スマートシティ文脈のIoT。構造的健全性を評価し、修理を判断。自動車や歩行者の最適化を図る。駐車スペースを知らせる。交通情報。保険料率の適正設定。照明の最適調整。ごみ収集ルート最適化。
    ・IoTは地球の生態系管理の向上のため。急速に自然環境に適用されつつある。
    ・セキュリテイシステムの高度化。
    ・第三次産業革命では、IoTにより、生物圏の複雑な構成の中へ人類が自らを再統合し、地球上の生態系を危うくすることなく、劇的に生産性をあ

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    2018年08月05日
  • 限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭

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    なんとなく気になっていた「限界費用ゼロ社会」、詳しく読んで納得。今後の社会の変化の基礎となる、前提条件を学んだ気がする。限界費用ゼロということは希少性を生み出すことができなくなるわけで、購入=所有では利益が出せなくなる。シェアリングエコノミーの勃興はこれがベースになっていると考えると腹落ちする。著者は、エネルギーさえコストゼロに近づくと予想していてその先端がドイツであると評価。日本は建設コスト・維持コスト・管理コストが高い原発にこだわっていて両者の差は広がるだろうと予言している。一方、西洋では当たり前の「共有地の悲劇」が起こらない数少ない地域が日本であるとして期待もしている。

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    2018年05月28日