柴田裕之のレビュー一覧
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講義調でやや冗長ながらも、死と徹底的に向き合う全750ページ超は、人生を再考する恰好の機会と視点を与えてくれる。
死といかに向き合うべきかは、すなわちどう生きるべきかと同義であり、ゆえに死とうまく向き合うことは、うまく人生を生きるために欠かせないことなんだと改めて。剥奪説の考察など、なるほどと膝を打つ論考も随所に。
"人生は、何もしないには長過ぎるが、何かをするには短すぎるーーあまり時間はない。人生は、二、三度のやり直しをするには十分に長いが、その機会はそれほど多くない。だから私たちは注意を払わなければならない。人生で何をするべきか、人生をどう満たすべきなのか、何を目指すべきなのか -
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端的に言うと、幸せになるためには【時間】>【お金】であると言うことを述べている本。
人間はどうしてもお金に価値があると考え、お金基準に物事を判断してしまう生き物であり、お金を払ってでも自分の時間を確保すべきだと主張している。生きて行くために最低限必要なお金さえ確保出来ているのなら、この考えは極めて正しいと思う。何億も持っているお金持ちが、もっと稼がないとと無理をして幸せになれない理由がよく分かった。なお気を付けないと行けないのは、この本にはどうやったらタイムリッチになれるか、具体的な方法までは書かれていない事。まあ人それぞれ状況が違うので仕方ないと思うが、具体的な方法を期待している人はご注意く -
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著者のユヴァル・ノア・ハラリは名著にしてベストセラー『サピエンス全史』、『ホモ・デウス』を書いたイスラエルの歴史学者である。本書は新型コロナによる感染症が世界に拡大し始めた2020年3月から4月に書かれた3「タイム」「FT」「ガーディアン」に寄せられた3つの寄稿記事とインタビューから成る。
この本を読んだのは、2020年秋のだったが、このレビューを書いているのはそれから約1年ほども経った21年9月である。
ハラリは、コロナについておそらくは何かを書く必然性があった。なぜなら、『ホモ・デウス』において人類の歴史において長きに渡って苦しんできた飢餓・疫病・戦争を克服したとして人類の未来について -
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いわゆる植物状態の患者の脳内はどうなっているのか?
学術書のようでありながら、まるで小説のように読みやすく、興味をひかれる場面も多く、感動もする。
植物状態にある人は、ドラマで見るようにあんなにきれいに眠ったままの姿なのか?少しは反射的に動いたりするのではないかな…というか実際に仕事で意識障害に陥った患者さんを何度も見かけるので、でもずっと看護したりしているわけでもなくチラッと見かける程度なので、きちんと知りたいな…という気持ちから手にとった書籍だったけど、多くのことを学べたし、考えさせられることも多く、繰り返して読みたいと感じた。
延命するかどうかという選択、そこに意識の有無が深く関わって -
Posted by ブクログ
最終的にはEQ(心の知能指数)を高める事が目的のプログラムだが、体と同じように1つを鍛え続けても体全体が強くなるわけではない。
その鍛える部位がある程度分類され章立てされ、それに応じたエクササイズが各章で2,3ずつ紹介されている。
個人としては冗長に感じる面もあったが、こういう場面で弱い面があるならこのエクササイズで鍛える、またその場面に出くわしたらこうする、などのエピソードがエクササイズの前後にあったりする。
エクササイズは、何秒まって、次は何を想像するなど、具体的。
また、かなりの数が紹介されているので瞑想のバリエーションを増やしたいとき、こういった場面でどうもうまくいかない、といった時 -
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