柴田裕之のレビュー一覧

  • 21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考

    Posted by ブクログ

    ハラリが21のトピックについて自分の考えを書いたもの。ほとんどが納得できるものである。特にイスラエル人だからか宗教についての考察が多いが、ユダヤ教をはじめとする一神教への批判が鋭い。宗教的にも国家的にも軽くなっている日本人には受け入れられやすいように思う。
    しかし、気候温暖化、AIについての切迫感の強さは戦争よりも強いように思えた。
    早く行動すべきというのが紙面から窺える。

    個人的には人生には意味がないと繰り返し言っていることと瞑想を一つの解決方法としていることが面白かった。
    人生に意味はないが、自分を観察して適切に動くためには、自分を知ることが必要ということ。
    自分を知ることと世界へ行動を

    0
    2025年03月03日
  • 統合失調症の一族 遺伝か、環境か

    Posted by ブクログ

    12人の兄妹を持つ14人家族のギャルヴィン家。そして彼らのうち6人は統合失調症に苦しめられている。そんなギャルヴィン家のファミリーヒストリーと統合失調症の原因について「生まれか育ちか?」という研究の進展についてとが並行して進んでいく大著。非常に読み応えがあった。

    ギャルヴィン家が抱えた困難は単純に統合失調症だけではない。目まぐるしく変化していく社会情勢、精神病への偏見、管理的な治療が良しとされていた精神医療、家庭内で蔓延する暴力や虐待の連鎖とあらゆる問題が総体として押し寄せてくる。

    まさに家族が直面して来た困難は歴史そのものなのだ。人が生き、一族が生きるということは何かが書かれている。

    0
    2025年02月21日
  • 21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考

    Posted by ブクログ

    歴史学者のユヴァル・ノア・ハラリによる
    21 Lessons(21世紀の人類のための21の思考)

    テクノロジーの難題、政治的難題をどう乗り越えるのか?21の考察は単純な答えで終わりはしない。その目的はさらなる思考を促し、現代の主要な議論のいくつかに読者が参加するのを助けることにある。

    第一次トランプ政権誕生、イギリスのEU離脱があったのちに書かれた本書を第二次トランプ政権誕生のタイミングで読み進める。

    一つ一つのトピックに深く考えさせられた。AIとバイオテクノロジー革命が社会はもとより私個人に難題を突きつけるそのときに、自由主義は信用を失いつつある。雇用は?自由は?平等は?

    終盤の3ト

    0
    2025年02月11日
  • 「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義

    Posted by ブクログ

    この本を通して、感情的に反応してしまう「死」に対して、論理的に向き合うことができます。

    自殺に関する記述は特に読んでよかった。
    自殺を考えるような状況では、損得を合理的に判断することは可能なのか。
    著者と同じく、自殺が理に適う時は非常に少ないと思います。

    読んだ人にとっては、本当につらい時の、最後の一歩を阻む障壁になってくれるはず。

    0
    2025年02月13日
  • 21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考

    Posted by ブクログ

    難しく、一度では理解出来ない部分もあったが、認識を改めたり、自分の中でより強く確信できたものもあった。
    瞑想は自己流で毎日してるけど、ちゃんと師事してヴィパッサナー瞑想やってみたいな。

    0
    2025年02月11日
  • 「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義

    Posted by ブクログ

    死とは悲しくて恐ろしいもの。
    その認識は誰によって作られ、
    どうして確立されたものなのか。

    映画ドラマの中で描かれる死は、
    誰かの悲しみの対照であり、
    その悲しみを背負い生きている生者の心に寄り添う。

    そうやって生まれた数々の名作を見てきた私にとっては、
    同じくそういう感情になることもある。
    でも、悲しみばかりではない時もあった。

    その違いはなんなのか、
    どうして私は人と違う死の感覚を持つのか、
    そんな疑問が多角的に分析・解説されていて、
    とても読み応えがあった。

    また文章自体は、こういう本を読み慣れていない人(私)
    にとっても、言葉が容易で読みやすかった。
    分厚いこれ系の本に手を出す

    0
    2025年02月03日
  • 統合失調症の一族 遺伝か、環境か

    Posted by ブクログ

    映画「どうすればよかったか?」鑑賞をきっかけに再読。統合失調症研究の歴史とギャルヴィン家の歴史をたどりながら、ギャルヴィン家が研究の進歩にどのように多大に貢献したのかがわかった。文章も小説に近い読みやすさだった。

    0
    2025年01月12日
  • 統合失調症の一族 遺伝か、環境か

    Posted by ブクログ

    統合失調症の研究が主と思って借りましたが、12人の子供のうち6人が発症してしまう不運な一家の長い長いノンフィクションがメインボディでした。

    冒頭から暗雲立ち込める雰囲気で、85パーセントくらいまで絶望的な展開が続く。
    最後の15パーセントは急に明度や彩度が変わるというか。それまでの文章が持つ、目に見えない小さな小さな鉛を含んだような空気が軽くなる。末娘が一度は決別した病気の家族や故郷に救いの手を差し伸べるからなのか?いや、それもあるだろうが、障害を持つ古い(前)世代が亡くなり、両親はその気苦労とともに亡くなり、新しく生まれ育った次世代が障害なく生まれ育ったからだろう。
    この一家の不運は前世代

    0
    2025年01月06日
  • 統合失調症の一族 遺伝か、環境か

    Posted by ブクログ

    子どもの半数が統合失調症になった家族のドキュメンタリー。遺伝と環境の絶望的な組み合わせで発症するそうなのだけど、子どもを12人も産んだ親のせいな気がする。統合失調症になると、ロールシャッハテストにストーリーを見出すのね。

    0
    2024年12月18日
  • 統合失調症の一族 遺伝か、環境か

    Posted by ブクログ

    これがホントにノンフィクションなのかというくらいに、想像を絶する一族の物語。
    精神疾患の気質に起因する大家族が故の近親姦、犯罪、貧窮など正視するのがキツイくらいの迫力。

    0
    2024年12月02日
  • なぜ悪人が上に立つのか―人間社会の不都合な権力構造

    Posted by ブクログ

    悪人が上に立つのではなく、善人や気の弱い人たちが遠慮しているだけのように思える。
    悪人はすなおに生きているだけてますね。

    0
    2024年11月20日
  • 「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義

    Posted by ブクログ

    「生」と「死」について道徳性や合理性などの観点からもアプローチして多角的な視点から哲学的に論じている。答えは自分で見つけないといけないか。
    「死とはどういうことか」と「自殺とは?自殺は本当にいけないことなのか?」というセクションが印象深く、「そういう考え方もあるのか」と考えさせられた。
    翻訳本なので言い回しが日本の図書と異なるので読みづらさはあるかも。。
    ボリュームがあるが何回も読んで理解を深めたい本です!

    0
    2024年11月18日
  • ホモ・デウス 下 テクノロジーとサピエンスの未来

    Posted by ブクログ

    ポストコロナで加速されたかな。
    データ至上主義に突入している昨今、競うようにシェアされる個人情報、個人の感想がスマホから溢れている。

    cookieを拒否したところで自ら発信しているのだから世話ない。
    承認欲求は甘いクッキー。個人を個人たらしめるはずの発信が継続することで個性は溶け、データの一部になってしまうとは皮肉だ。

    彼の主張は悲観的な予言ではなく、現実に根差した論理的な予測で納得感がある。

    じゃあもうブログ書かない、SNS見ない、と決めたところで、この潮流は変わらないしアルゴリズムの恩恵を受けられないのはもはや不便な世の中になりつつある。
    より良い体験をしたいし、良い物が欲しいじゃな

    0
    2024年11月19日
  • 「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義 完全翻訳版

    Posted by ブクログ

    難易度高いテーマを、感情的な面を抑えつつ論理的に死を説明したもので、死を考えなおすことで、どう生きるべきかをあらためて考えさせられる。700ページぐらいあるので時間があるときでないとなかなか手が出ませんが、翻訳文もわかりやすく、内容も論理的だったのであまり苦にはなずに読めました。

    0
    2024年11月10日
  • ヒトの目、驚異の進化 視覚革命が文明を生んだ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    筆致が強くて若干引き気味になる部分もあったけど、今までなかった視点がふんだんにあってそれぞれに個性的なデータが示されていて面白かった。

    人の色覚は人の体調や感情を肌の色から読み取れるよう進化した。平熱と微熱の一度の差を感じられるのと同様に、普段の肌の色を基準に僅かな差を読み取れる。黄/青(ヘモグロビン濃度高/低)・赤/緑(血中酸素飽和度高/低)が、人の色覚の四原色で、S/M/L錐状体はこれを感知できる設定の配置になっている。人の眼がこのような設定だから、人は今のように世界が見えている。決して正確な描写ではなく、自然淘汰でたまたま生き残った設定で脚色された世界を捉えている。
    また、眼は左右の二

    0
    2024年10月28日
  • レジリエンスの時代 再野生化する地球で、人類が生き抜くための大転換(集英社シリーズ・コモン)

    Posted by ブクログ

    効率化を追い求めすぎて変化に脆弱になっている。気候変動が猛威を振るう中で、それではうまくいかない。ローカルの環境やインフラ、生態系を維持しながら、協調していきていく必要があるという話。
    参考になる話も多いが、今のアメリカの話はちょっと特殊な気もした。あと後半繰返しが多い。でも一つの考え方を示してくれている。

    0
    2024年10月24日
  • 統合失調症の一族 遺伝か、環境か

    Posted by ブクログ

    恐るべきことは、本書は創作された部分は一つもないノンフィクション作品である! と言うことだ。
    月並みな感想ではあるが『親子兄弟姉妹とは? 家族とは?生きていくとは?…どういう事なんだろう?』と考えさせられた。
    将来に希望をもたせる、この一族の物語はまだまだ続くのである…と言うような終わり方をするのもまた『正に事実は小説よりも奇なり゙』であった。

    0
    2024年10月19日
  • ホモ・デウス 下 テクノロジーとサピエンスの未来

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    21世紀の人類はどこへ向かうのかを考察した本の下巻。

    著者が予測している世界では人の感情や思考による判断は膨大なデータのアルゴリズムに置き換えられて出番がなくなるとされている。

    アニメのサイコパスの世界観とかなり近い感じがした。

    ただし、著者は本当にこうなるのだろうか?と疑問を投げかけて本書を締め括っている。
    自分なりの予測を立てて、それを確かめるように過ごしてみるのも楽しそう。

    0
    2024年10月15日
  • ホモ・デウス 上 テクノロジーとサピエンスの未来

    Posted by ブクログ

    今までの人類史の間、ずっと苦しめられてきた3大死因である飢餓、感染症、戦争を全て克服した人類は、21世紀以降どこへ向かうのかを考察ている本。

    これから自分は何を学び、何を考え、何をしていこうかを俯瞰して考えるのにとても役に立ちました。

    SFの世界ががいよいよ現実味を帯びてくるかもしれないと感じさせられて、読み物としてもとても面白いですよ。

    0
    2024年10月15日
  • 格差の起源 なぜ人類は繁栄し、不平等が生まれたのか

    Posted by ブクログ

    ー 人類の旅は、魅惑的なエピソードに富んでいる。ディテールの大海原に漂い、波にもまれていると、水面下の強力な流れはつい見過ごしてしまう。本書の第1部では、これらの底流、つまり技術の進歩と人口の規模や構成との相互作用に焦点を当ててきた。こうした力が人類の発展―脳の進化、農業革命と産業革命という二つの重大な革命、人的資本への投資の増加と人口転換など、私たちを地球上でもっとも有力な種にした主な出来事にどんな貢献をしたかを把握せずに人類の歴史を理解するのは、事実上不可能だ。

    これらの底流はすべてを統合する概念の枠組みを提供し、人類の旅を理解する明確な軸を与えてくれる。それがなければ、人類の発展の歴史

    0
    2024年10月01日