柴田裕之のレビュー一覧

  • 統合失調症の一族 遺伝か、環境か

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    ネタバレ

    統合失調症の兄がいます。娘がいつか遺伝発症しないか頭の片隅に不安を抱えています。著書では男子の発症率が高いことを知りました。環境誘発をしないよう親なりに整えながら、発症しないよう見守ろうと思っています。

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    2024年08月25日
  • 「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義

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    この本を読むまでは自分の死について全く考えてしませんでした。
    死ぬ事に対して死は悪なのか、、、
    死なないまま生きるのが幸せなのか、、、
    不老不死で生きていくのが幸せなのか、、、
    様々な角度から死について考え
    学ぶことができました。

    死は必ず誰にでも平等に訪れます。
    その時には笑って人生に悔いの無いよう
    死を受け入れ最期を迎えたいです。

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    2024年08月19日
  • それはあくまで偶然です 運と迷信の統計学

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    統計学者である筆者が、カルマや宿命、運命、魔法等、偶然起きた出来事に特別な意味があると思いたい、過度な解釈を加えてしまう人間の性に対し、著書の題名通り、それはあくまで偶然ということを、サプライズな出会い、宝くじ、占星術、超感覚的知覚等様々な身近な例を挙げて、統計的な分析と、運の罠を取り上げることで明らかにしていく。人生の面白みや楽しみは半減してしまうが、ただの偶然である可能性と運の罠を理解した上で、起きた出来事や情報に対する正しい判断ができるようにする為にも、知っておくべき内容だと思う。

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    2024年08月08日
  • 統合失調症の一族 遺伝か、環境か

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    すごい労作。ドンとミミ夫妻の間に生まれた12人の子供達。15年に渡りほぼ連続して出産していることも衝撃だけど、兄達が弟妹達に性的暴行をしていた事実に言葉を失う。半数が統合失調症を発症し、それが遺伝なのか環境なのかと議論されているけど、どちらにしろ生育環境がいかに成長過程で精神の形成に影響を与えるか。こんなにいたらそりゃあ一人一人に目を配って教育なんて不可能。表紙のインパクトがすごい。

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    2024年07月17日
  • 統合失調症の一族 遺伝か、環境か

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    第二次大戦後のアメリカ、12人兄弟一家。12人のうち女の子は下の2人だけ。10人の男の子のうち6人が統合失調症だった。本当にこんな家族がいたのか!という驚き。表紙を飾る階段にずらりと並んだ家族写真は圧巻。
    1945年の長男誕生から2017年に母親が亡くなるまで、それぞれの兄弟に起こった事例と家族の対応を克明にリポート。家庭内暴力や性的暴力、その当時の精神科の治療方法などなど。
    何より驚くのは、この事実を公表したいと思ったのが、ある意味被害者的な立場にいた2人の妹達だったということ。両親が亡くなったあと、生存する関係者全ての同意を取り、執筆者まで探したという。単なる家族の記録にとどまらない。この

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    2024年06月16日
  • 静寂の技法―最良の人生を導く「静けさ」の力

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    外部騒音(物理的な音) 情報騒音(多すぎる情報) 内部騒音(自分の内なる声)

    環境のコントロールももちろん重要

    騒音にただ耳を傾 けると自分の中に静けさが訪れることがある。
    →あるがままを受け入れるとほぼ同じ

    フロー状態や一体感でも静寂は作れる。
    →静寂は没頭と同じ意味とも捉えることができる


    つまり、自分の中でプラスの波とマイナスの波のバランスがうまく取れている状態を作ればいい。
    今の世の中はモノや情報があるれすぎてプラスの波が大きすぎることがほとんどなので、
    静かにできるマイナスの状態を意識的に増やせばバランスが取れることがほとんど。
    →健康に良い食事と同じ考え方。


    何もない「

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    2024年06月05日
  • 限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭

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    IoTを中心としたインターネットの発展によって、財やサービスを1ユニット当たり生み出す費用がゼロになる。物質を追求する資本主義社会から、他者との親交を追求する協働型コモンズの社会が到来するという、2015年当時では先進的な主張が展開される。
    限界費用ゼロになるというのは、ケインズが「100年後に人間は労働から開放される」と主張したものの、人間の飽くなき物質的追求欲を見誤ったように極端だとは思うが、先進国のGDP的成長率が低減していく中で、「本当の幸せとは何か」を考える風潮や世代は増えている。テクノロジーの飛躍的進化を享受した後、人類は何のために何を目指すべきかを考えさせられる良著。事例は冗長に

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    2024年05月21日
  • ホモ・デウス 下 テクノロジーとサピエンスの未来

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    生物はアルゴリズムで、コンピューターがいずれ私より私自身をよく知るようになるので個人主義は崩壊する。きわめてあり得そうな筋書きだ。自分自身をうまくコントロールできなくて困っているひとはたくさんいる。

    上巻と読む期間が空いたため全体を捉えられていない。また読み返したい。

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    2024年05月02日
  • 統合失調症の一族 遺伝か、環境か

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    まさに事実は小説より奇なり。
    装丁写真の、あどけない少年たちのかわいいこと。
    精神疾患をもつ人と仕事で関わったこともあり、不謹慎かもしれないが、彼らのもつ独特の世界は興味深いと感じる。
    ミミが子どもの気持ちを受け止められないところは反面教師にしたいが、ミミ自身も虐待を受けていた。
    辛い描写が多いものの、リンジーが信頼できるセラピストに出会って、自分を取り戻していく姿には救いを感じた。

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    2024年04月23日
  • 静寂の技法―最良の人生を導く「静けさ」の力

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    空白を意味のない会話で埋めてくる人を鬱陶しいと思ったことはないだろうか。質問の答えを考えている間に、重ねて何か言ってくる人にちょっと黙ってほしいと思ったことは。私はある。
    質問の後に訪れる短い沈黙、会話の途中の少考で生じる静寂、本書ではそういう「間」が日本独特の文化として紹介されている。著者はその初感を”文化的な奇行”とまで書いているが、それは自身が育ってきた文化によって条件づけられた”空白を埋めたいという衝動”があるからだと言う。アメリカでは内向型の人はさぞ生きにくいであろう。

    私たちの日常は騒音に溢れている。スマホやSNSの発達で常にオンラインでいることが当たり前になって、少しでも目を離

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    2024年04月14日
  • ホモ・デウス 上 テクノロジーとサピエンスの未来

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    サピエンス全史と内容のかぶる部分も多い。だが本書の主張に即して最適化されており、既視感はありつつも別角度から眺めている感じだ。
    未来のことを考えるために過去のことについて入念に分析・考察している。そう、サピエンス全史は「解説」で、これは「分析」や「考察」と表現するのがふさわしい気がする。その分より抽象的で難しい気もするが、著者の他の作品と同様にとてもわかりやすく書かれている。
    下巻も楽しみ

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    2024年04月11日
  • 静寂の技法―最良の人生を導く「静けさ」の力

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    「合間」を上手く使う
    忙しい現代人に必要なのは「静寂」と言う時間と行動・場所、だと言う。33通りの「心の静寂」を説いた心理、実践的な指南書である。ストレスが多い世の中で如何に自分の「静寂」の時を作りより良い人生にするかだが、特に気になったのが、物事に集中した後には「合間」時間をしっかり取り自分を省みることが必要だと言うこと。よく言われる、人間の集中力は15分(15・45・90の法則)に沿うことがいいのかもしれない。その他、外に散歩に出かけ身体を動かし、自然を観て耳を澄ましてみることなどだ。

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    2024年03月06日
  • レジリエンスの時代 再野生化する地球で、人類が生き抜くための大転換(集英社シリーズ・コモン)

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     米国の経済社会理論家リフキン氏が著した話題な「レジリエンスの時代」。地球を人類に適応させる「進歩の時代」から人類が地球に適応し、自然界と共存する「レジリエンスの時代」への移行を提唱する。災害大国な日本では「脆弱性の克服」と捉えられることが多い。しかし、地球を人類に適応させるのでははく、人類を地球に適応させることがレジリエンスであると著者は説く。「自然を知り、経験すると、人はより幸福で健康になると言うことを、大半の証拠が疑いの余地をなく示している」ということには強く共感できる。

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    2024年02月29日
  • ホモ・デウス 上 テクノロジーとサピエンスの未来

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    この作者は物事の芯をとらえるのがうまいのだと思う。一見複雑な事柄が、一つのことに焦点をあてる事で単純明快に浮かび上がり、他の事柄と自然と繋がるように思える。
    下巻が楽しみ!

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    2023年12月22日
  • ホモ・デウス 下 テクノロジーとサピエンスの未来

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    著者の歴史(事実)を知ることは、未来を予測するために役立つのではなく。過去から離れるために有効という考え方が面白いと思った。
    知るほど視野が広がることは、自分の経験でも思い当たる節があるため腑に落ちた。

    人類という大きな推論のため、すぐに自分に活かせることは思い当たらなかったけど、著者の言う通り視野を広げることができた。

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    2023年12月20日
  • ホモ・デウス 上 テクノロジーとサピエンスの未来

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    疫病と飢饉と戦争に脅かされなくなった人類。
    このあとの未来でコロナが流行ったけど、抑え込んだもんねー。

    行き止まりの道々を潰しながら導かれる論説が大変わかりやすく興味深い。詳しくは下巻を読み終わってから。

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    2023年11月23日
  • 緊急提言 パンデミック 寄稿とインタビュー

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    サピエンス全史の著者として有名なユヴァル・ノア・ハラリさんが全世界を大混乱に陥れたコロナウィルス(COVID-19)について語ったインタビュー本です。当時は在宅ワークや時差出勤が始まり、働き方が柔軟になった一方、飲食業や観光・旅行業界が大打撃を受け色々と大変な時期でした。ただ、一番大変なのは社会に形成される”一方的な雰囲気”だった気がします。著者のユヴァル・ノア・ハラリも同じ様な事を語られていますし、多くの方も感じたんじゃないかな~。

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    2023年11月19日
  • ホモ・デウス 下 テクノロジーとサピエンスの未来

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    audibleで視聴した。
    そのためザックリの内容理解。
    気が向いたら、本のバージョンも読みたい(上巻など完全に忘れてしまった。笑)

    宗教至上主義から、人間(個人)至上主義にそして、データ(AI)至上主義に変化していくと書かれていた。確かに、生成AIの台頭を含めハラリさんが予想する未来に近づいている気がする。

    火の鳥未来編の様に人工知能から神託を受ける様な世界になる未来線、もしかしたら生きてる内にあるのかなとも思ってしまう。

    また、AIやテクノロジー、生命科学を味方につけたものとつけないものの格差はどんどん広がっていくのでないかとの考察も

    また、ところどころ皮肉が効いたジョークが入って

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    2023年11月01日
  • それはあくまで偶然です 運と迷信の統計学

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    いや、率直に面白かったです。

    統計学の話と聞くと、数式とか数字が出てきてめっちゃ小難しい話と思われがちですが、この本では、そのような事よりも、実際の生活での出来事を統計学の考え方を下に説明するので、“小難しくてわからない”という事はありません。

    でもね、宝くじの期待値が、競馬よりも低いことはわかったうえで、夢を買っているんですよとは主張したいwww

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    2023年10月29日
  • ヒトの目、驚異の進化 視覚革命が文明を生んだ

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    ヒトの色覚はヒトの肌の色の変化をしっかりと見分けることを基準に定まった。であるから、それ以外の色の見え方は偶然の産物。りんごが赤く見えるのも、その色覚の進化の結果であるらしい(場合によれば黄や緑に見えるようになったかもしれない)。肌の色は血流量や酸素飽和度の変化により変わる。それが健康保持や生命保持に関わる人類生存のキーになるものであるので、色覚もそれが最優先され、それに連係して、他の物の色の見え方も決まっていった。肌の色の変化は人間が意識的に変えられる物ではなく(例えば怒りの感情が高まると血流量が増え、顔が赤くなるが、これは自分の意思ではコントロール出来ない。よく、感情が顔に現れるのは平然と

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    2023年10月28日