柴田裕之のレビュー一覧
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独裁者の権力構造に関して分析された本
タイトルは「独裁者の倒し方」だけれども、この件に関しては最終章のみ
大部分は、独裁者の権力構造や独裁体制の維持に必要な条件などについて語られている
まぁ、それらの前提条件があってこその最終章なので、間違いではないけれども、タイトルを狙いすぎな印象はある
独裁者がその地位に居続けるにはどうやればいいかという視点で語られるため
ある意味で、一時期流行った完全マニュアル本のように「独裁者完全マニュアル」のようである
ただ、独裁者の成り方は一部で、なってしまった後の方が多い
独裁者が失脚するとどうなるのか?
2790人の国家支配者のその後を追った調査では、 -
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上巻では、大規模な人間社会をまとめ、管理するテクノロジーとして、神話と官僚制のことが取り上げられた。
下巻は、AIの登場によりそれがどのように変容するかが論じられる。
歴史上の強力な独裁者も、その管理には抜け穴はできた。
管理するコスト、技術にも限界があったからだ。
ところが、コンピュータは24時間365日稼働することができ、こうした限界を突破できる。
また、AI間で人間には理解できない形の新たな「神話」を形成してしまう可能性もある。
そういえば、先週AIだけがメンバーになれるSNS「Moltbook」が話題になった。
そこには独自言語や独自宗教を作ろうとする動きがあるという。
もはやこの本 -
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読み応え抜群。普段はほとんどノンフィクションは読まないが、フィクションのようなノンフィクションだった。統合失調症と家族を題材にしながら、家族の中のトラウマがかなりあって、追体験をしているかのようで読んでて少し辛かった。12人の子ども全員に強烈なトラウマがあって、12人の子どもの母親にもトラウマがあって、時代背景もあるのだと思うが、全てが良くない方向に向かっていき、完全に機能不全の家族だった。12番目の末娘が成長して、みんなを助けるに至った心境が計り知れない。家族の問題について、ここまで詳しく語り出版したことは、とても勇気のいることだったと思う。
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「情報の人類史」。
「情報技術の人類史」ではない。
本書での「情報」とは何か。
人々が「真実」を表していると思うそれを共有することで、人々を結び付けるもの、とまとめらるだろうか。
この結びつきが、タイトルでもある「ネクサス」。
この意味での「情報」を扱うテクノロジーの一つが「物語」。
これは何となくイメージしやすい。
神話がある社会を結束させることを思えば。
負の事例も含め、大小規模のいろんな例が思い浮かぶ。
面白いのは、この技術の中に、真実の探求という方向性と、社会秩序の維持(のために真実追究に制限をかける)のせめぎあいが生まれてくるということ。
しかし、共同体を維持するには、現実的な -
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Posted by ブクログ
ネタバレ本作を読むにあたって前2作を改めて読み直したので、彼の作品を通しで5冊読んだことになる。
ホモ・サピエンスが覇権を握った理由の一つに虚構を信じる認知革命の影響があると言われるが、故にフェイクと真実を切り分けるのも苦手だったりする。
本作は、これまでの歴史を踏まえながら我々の思い込みを暴き、今をどう生きるか?を考えさせる一冊だ。
相対的にキリスト教文化圏にシンパシーを感じる反面、そのキリスト教の歴史を知る人はこの国には少ない。イスラム教やユダヤ教も同様に、変な思い込みが陰謀論を生み、フェイクニュースに騙される。
科学が暴いた真実によれば、人間の意識や心なんて崇高なものはなく、単なる電気アルゴリズ -
Posted by ブクログ
人間が農業を始めたり家畜を育てて、暮らしが豊かになった結果、どうなったのかを、わかりやすく説明してあります。
農業革命の結果、富が蓄積されて人口が増え定住することになり戦が増えたというのはわかりやすかった。
また家畜を飼って食事や栄養面で困らなくなったものの家畜由来の伝染病が流行するなど、別の困難に苦しめられた。
豊かさや便利になるのは良いことだけど、想像もつかないような困難に苦しめられることになった。
今の世の中もAI革命が起きている最中だからAIという便利な物を手に入れたサピエンスは今後どんな困難に立ち向かうのだろうかと考えるきっかけになった。どんな想像もつかないことが起こるのかをみていき -