柴田裕之のレビュー一覧
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やっと読むことが出来た。面白いと思えた。学生時代話題に上ってて、読んだ後輩から熱心に勧められたりもした。数年前にハードカバーで買ったものの、その後に文庫本が出てこれからあと一冊、下手をするとあと三冊買うには、ちと荷が重いと思ったので、文庫本に買い換えもしたこの一冊。
農業革命によって狩猟採集民としての作業をすることが無くなって、いざ戻そうとしたら忘れて出来なくなってって流れで、余暇が出来たって確か『暇と退屈の倫理学』にも出てきて論の核になってた部分だと思うから、『サピエンス全史』の影響なのか元からそういう論があるのか、そこまでは知識不足だが、色々読んで来て色んな繋がりが見られたから今読んで良 -
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第19章 文明は人間を幸福にしたのか 第20章 超ホモ・サピエンスの時代へ がとても面白かった。
上下巻通して読み、人間の時代による出来事(革命)の縦軸からなる説明を噛み砕いていたマクロ視点が、19章20章で人間そのものの未来に焦点をあてる横軸のミクロ視点まで経ていて、本書全体が人間について、人間とはなにかと根底から考えようとする試みの連続で感嘆と、頭を抱えるような作者の警鐘の音を余韻として聴く心地だ。
わたしたちはなにになりたいのか、わたしたちはなにをのぞむのか。
未知の海を泳ぐ不完全な頼りないいっそうの船であるわたしたちは、作者のその言葉を羅針盤のようにして大切に持ちこたえつつある限り -
Posted by ブクログ
ネタバレこの人は冷笑しながら世界を歴史を見つめているのだろうか笑
ちょいちょいおもしろくって。
虚構の上にねぇ。うんうん。
とか思って読んでたらロマン主義で刺さる。え、どうしよう反対かと思ってたのに笑
ホモサピエンスの歴史を”認知革命““農業革命”“科学革命”の観点から独自の視点で紐解く。上巻は認知革命と農業革命。
うる覚えだった認知革命以前のホモサピエンスとその他人類の整理がまず新しく、もはや新情報。え?そうだったっけ?とか、長年ぼんやり考えていたことを裏打ちする様な記述に心躍る。
未だ多くの謎に包まれた狩猟採集民族の進化(?)や農耕民族への移り変わりを痕跡を元に説得力のある説で展開。
想像上の秩 -
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わたしたちの祖先、ホモ・サピエンスは果たしてわたしたちが信頼するに値する人物像だったのか。
血生臭い人類史に、当たり前とされる現代の常識的な足もとが容易く揺れる。
しかし、それがとても面白い。
認知革命により虚構(神話)を信じることで見知らぬ他人と協力し大がかりになにかを成し遂げることもできるようになったホモ・サピエンス。
宗教も貨幣も国も法律も、わたしたちはふたつの現実を生きている。
皆が信じているから(わたしも信じているというような事柄で)ようやっと成立している物事の多さに気づかされ、気づくことで改めて考えを揺さぶられる本書。
社会の見方が変わる本だと思う。
哲学的な人類史という感覚。
下 -
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Posted by ブクログ
本書で特に印象に残ったのは、人類が飢餓や疫病、戦争といったかつての脅威を克服しつつあり、科学と技術によって世界の主導権を握る存在になったという視点だ。かつては運命や神の意思と考えられていたことも、現代では人間の知識やシステムによって対処できる問題へと変わりつつある。
また、本書は「人間は本当に自由意志で行動しているのか」という問いを投げかける。私たちは自分の意思で選択していると思っているが、その判断は遺伝子や生物学的な仕組み、さらにはアルゴリズムによって大きく左右されているのかもしれない。
特に興味深かったのは、若い男性が危険を顧みず挑戦的な行動をとる理由を進化論的に説明していた部分だ。狩 -
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上下巻を読み通して、頭の中がいろんな方向に持っていかれました。評価を付けるような本では有りませんが「こういった考えを持っている人もいるんだー」のレベルで読み切れたのでokかなぁと。
自分の中で納得していた常識に疑問を抱いたり、偶然だと思っていたものが、長い年月をかけて必然のように積み上がってきたことに妙に納得したり。
地球上に生命体が誕生し、ホモ・サピエンスへと進化する過程から始まり、どう生きるのか、どう暮らしていくのかを、その日その日で考えていたものが、月単位、年単位へと変わっていき、知恵を持ち、個人から家族、集団、村、国へと広がっていく。暮らしが豊かになり、発展して、宗教が生まれ、統治者が -
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独裁者とは、権力を握った者ではなく、権力から降りられなくなった者なのではないか。本書はその逆説を、豊富な事例の分析を通じて淡々と、しかし鮮やかに照らし出します。民主主義の危機が語られる今日、「なぜ独裁体制は生まれ、なぜ続くのか」を理解することは、民主主義を守るための不可欠な前提でもあります。
【原題】
HOW TYRANTS FALL -ANDHOW NATIONS SURVIVE
【目次】
序――黄金の銃のパラドックス
恐怖におびえながら生きる独裁者
「リビアのゴッドファーザー」の悲惨な最期
独裁者はどのように失脚するのか?
注目すべきは独裁者個人よりも政権の仕組み
取材した人々と本書の構 -
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人類は約7万年前の「認知革命」で、架空の概念を共有できるようになった。
“神話”や“物語”を信じられるから、大人数で協力できるようになった。
サピエンスは狩猟採集時代のほうが、実は健康で自由だった可能性がある。
「農業革命は人類史最大の詐欺」=種全体は増えたが、個人は楽になっていない。
小麦や米を人間が育てたというより、人間が小麦に利用されたという視点。
帝国・宗教・貨幣は、すべて“共通の虚構”によって成り立っている。
お金は「最も普遍的な信頼システム」として機能している。
ハンムラビ法典やアメリカ独立宣言なども、“客観的真実”ではなく共有された価値観。
人類は多様な文化を持ち -
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Posted by ブクログ
僕たちの遠い遠い祖先、ホモ・サピエンス。その歴史の全貌を知れる本。
個人的に面白かったのは農業革命のパートで、狩猟から農耕への移行は、進化的観点では成功だが、当時を生きた個人の幸福度という観点ではまったく成功じゃなかった、という話。
長い歴史で見れば、農耕によって人類は数を増やし、複製・進化に成功した。でもそれには膨大な時間がかかった。その瞬間を生きる人々にとって農耕とは、栄養が偏り、天候リスクも高く、貧困をもたらすものだった。
印象的な一節を引用。
"私は栄養失調で死んでいくけれど、2000年後には、人々はたっぷり食料があって、空調の効いた大きな家で暮らすだろうから、私の苦 -
Posted by ブクログ
前半はスラスラと読めたが、後半は時間がかかってしまった。本書というよりは自分に原因があったかも。
全体に、歴史を紐解きながら近現代を定義し直していて、これは売れるわけだとなった。
第1章
・人間は「飢餓、疫病、戦争」がずっと至上課題だったが、科学や経済の発展により克服しつつある。もちろん継続的な尽力が必要ではあるが、それによりよくなるということ自体がこれまででは考えられなかったこのであり、もはやこれらの課題は人災になりつつある。
・次に取り組むことになる方向は「不死、至福」また、その道中で手に入れる数々の「神性」になるだろう。道具の発展だけでなく、心と身体をアップグレードさせ、道具との一体化 -
Posted by ブクログ
ネタバレおもしろかった!
でも読むのに2ヶ月くらいかかった!!
おもしろいのに!!
でもおもしろいから途中で読むのやめたくなくて根気強く読んだ。
メモ
心理的距離の4つの尺度
①社会的距離(人が、自分の行動によって影響を受けることになる相手にどれだけ自分を重ね合わせるか)(面識のない相手をクビにするより、娘の一番の友達の父親をクビにする方が難しい)
➁時間的距離(決定を下す瞬間から、その決定の結果がもたらされるまで、とれだけ時間差があるか?)
③空間的距離(物理的に遠く離れた所にいる人のほうが、自分と同じ部屋にいる人よりも気安く害することができる)
④経験的距離(ただ頭で考えるだけで済むときのほうが