柴田裕之のレビュー一覧
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上巻は、情報という観点から、人類の歴史を俯瞰していて、新たな視点を得られた点もあり、興味深く読みました。
官僚制がどのような経緯で発生したのか、これまで深く考えたこともなかったので、何かと批判されることが多い官僚制ですが、きちんと社会に果たしている機能を知った上で、批判をすべきであると、自分を省みた次第です。
秦の始皇帝が目指したこと・実施したこと(漫画「キングダム」ではここまで描かれないだろうなと思いつつ)、旧ソ連の体制など、大まかな知識はあっても、知らないことも多く、諸々考えされられました。
下巻は、仕事でも活用を検討しているAIがテーマなので、どんな視点を得られるのか、とても読むの -
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AIは人間と同じ思考パターンをしない、ということをどれだけの人間が理解しているだろう? AIは、人間が共通意識として持っているルールの中に囚われない。人間の「常識」破りの計算が可能で、まさにエイリアン・インテリジェンスという言葉が相応しい別次元の存在。
ペーパークリップの話やFacebookのアルゴリズムがミャンマーで引き起こした問題は、AIを使う側の能力が試された出来事だと思った。人間が想像可能な範囲にとどまる曖昧な指示は、AIを通してまったく予想していなかった結果を招く危険性がある。もはやAIに指示する前に、その指示内容をAIにダブルチェックしてもらったほうがいいかもしれない。でもそのダ -
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●2026年4月4日、ピーターティールの「ゼロトゥワン」の序章を読みながら、ジェミニと色々話していたとき、ティールの思想には「明確な楽観主義があるよ」と教えてもらい、ではそれに関連する書籍はどれか?と質問して以下の回答を得た。この本は回答に含まれてた本のひとつ。
ジェミニ:
■ くろ様の「知的帝国」を支える聖典ガイド(改訂版)
ピーター・ティールの「明確な楽観主義」を血肉化し、半年後の診察室で中山先生を圧倒するための、くろ様専用・読書ポートフォリオです。
①『水源』 / アイン・ランド
・核心:「自分の理想以外、何も信じない」という孤高の創造者。
・くろ様への共鳴: 左足の制約 -
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『書く瞑想』を読んだなかで、マインドフルネスについて詳しく知りたいと思った時に出会った本。グーグル社員がEQを養う上で行っている研修プログラムということで、最初はたいそう難解で複雑なのではと思って読んでみると、マインドフルネスのわかりやすく、説得力のある説明に、今までとっつき難かった「瞑想」をできる限りのわかりやすく、イメージしやすく言語化されており、自分にとっては衝撃的な本であった。早速5分間の瞑想から実践してみたが、確かに奥が深く、注意を向けることの難しさを思い知った。本の後半部分は、リーダーシップやマネジメントでマインドフルネスが有効であることや思いやりの感じ方、伝え方の部分は、今の自分
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ネタバレ一言要約:AIは子供。躾けるのは大人の責任。以下、主なとこ。: アルゴリズムはキュレーションを自ら行う。アルゴリズムが自らフェイクニュースや陰謀論を創作。コンピュータは情報ネットワークの新しいメンバー。注意を引くことから親密さの捏造へ。全世界で監視カメラは10億台以上。多くの都市で100台/平方キロ以上。情報は真実を発見するためでなく秩序を生み出すために使われる。エンゲージメントによるアラインメント問題=神話の問題。コンピュータ間現実は神聖さのような共同主観的現実と似ている。赤ん坊のAIは人間の新生児と同じくアクセス可能なデータの中にパターンを見出して学習。トレーニングで習ったデータはアルゴリ
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時流を捉えた書籍で面白かったですね。独裁者から見る国家観というのはこういうものかと非常に納得感がありましたし、なぜ習近平が側近を粛清し軍を弱体化させるのか、なぜプーチンが国内の情報工作に躍起になるのか、本書籍を読むと独裁者の行動様式の背景がとても理解できます。
タイトルの通り、独裁者をいかに倒すかという章もありますが、特効薬もなく時間がかかる大変難しい問題だと認識しました。
直近ハメネイ師の殺害が報じられてますが、残念ながら外国勢力による政権交代はことごとく失敗してきた歴史があります。トップが変われどシステム自体が変わらなければ、新たな独裁者が空白を埋めるだけですし、内戦リスクもあり、民主化に -
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ネタバレ科学書……というより思想書かな。
最近読んだ「数理モデルはなぜ現実世界を語れないのか」あたりでも似たような内容が書かれており、最近の社会思想に対するカウンターなのかな、と。
究極的に言ってしまうと、ベルクソンが語るように必然と偶然は神の視点でしか分からなくなってしまう。この二つは「同じ条件、同じ時間で私たちは違う選択が出来る」か否かで別れてしまうからだ。(そしてそれは検証できることではない)
ただ、何かボタンを掛け違えることで、人の生死は変わってしまうことは十分ありうるし、それは(カオス的なため)私たちがコントロールできることではない。
出来ることがあるとすれば、この世界は不確実であり複雑で -
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なかなか難しい内容。上巻は高尚過ぎてお手上げだったが、下巻は自分の専門分野のコンピュータ関連の具体例多く、面白い内容が多かった。
AIをアーティフィシャルインテリジェンス(人工知能)ではなく、エイリアンインテリジェンス(人間のものとは異質の知能)と考えた方が良いほど、AIの判断による人類の破壊の危険性に言及されており、恐ろしかった。
特に具体的にコンピュータコミュニケーションがどの様な流れで人間の想定とは全く異なる事が起こるのか説明されており、可能性として普通にあり得る世界と分かったのが、とても恐ろしかった。
自分や子供が生きている間にどれだけ世界が変わるか、恐れても仕方が無いが、この本の想 -
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濃厚な内容。途中でメモしてないと全てを要約することは極めて困難。個人的な学びとしては、①「虚構」(架空の事物について語る能力を身につけたこと)により、人間は大規模な協力体制を築き、急速に変化する環境に対応できるようになり、これが「認知革命」であること、②「農業革命」は人類にとって肯定的なものとして捉えられてきたが、一般的な農耕民はむしろ狩猟採集民よりも苦労することとなった。だがこれによって爆発的な人口増加がもたらされたのも事実であること、③人類の文化はたえず変化しているが、人類にとって普遍的な秩序となりうるのが、「貨幣」「帝国」「宗教」の3つであることだった。
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アルゴリズムによって決断される物事は決して偏見や感情を含まない公平性が極めて高いものであると思う。ただ正しさは暴力にもなりうる。一個人の幸せという観点から考えると文句の言う余地がないということは私達自身を守る言い訳を失うことを意味する。例えば過去の階級制社会を見てみる。農民などの人々は今の時代よりも幸福度が高かったと言われている。階級制社会によって理不尽にもどれだけの努力を重ねたとしても自分たちは貴族になれないというのに。
そこで人々を守ったのは言い訳であると思う。「しょうがない」と思わせられること、そしていまいる自分を否定しないですむこと、それが彼らから焦燥感や不足感を取り除くことにつながっ -
Posted by ブクログ
◯ コンピューターはもし力を委ねられたら、現に惨事を招くだろう。なぜなら、コンピューターは可謬だからだ。(147p)
◯ 民主主義の存続にとって、ある程度の非効率性は利点であってバグではない。(161p)
◯ 私たちは話し合いができるかぎり、共有できる物語を見つけて互いに近しくなることができるだろう。(251p)
★上巻で魔女狩りやクラーク狩りの歴史を学んだのは、AIがそれを引き起こす可能性を理解するためだった。
★AIは偏見を持つし、間違う。目標達成のために有機体では考えられない手段を持ち得る。AIに権限を与えてはいけない。人類はグローバルに協力し、AIを規制する機関を設立しなくては -
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独裁者の権力構造に関して分析された本
タイトルは「独裁者の倒し方」だけれども、この件に関しては最終章のみ
大部分は、独裁者の権力構造や独裁体制の維持に必要な条件などについて語られている
まぁ、それらの前提条件があってこその最終章なので、間違いではないけれども、タイトルを狙いすぎな印象はある
独裁者がその地位に居続けるにはどうやればいいかという視点で語られるため
ある意味で、一時期流行った完全マニュアル本のように「独裁者完全マニュアル」のようである
ただ、独裁者の成り方は一部で、なってしまった後の方が多い
独裁者が失脚するとどうなるのか?
2790人の国家支配者のその後を追った調査では、