柴田裕之のレビュー一覧
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SIYについてしっかり説明がなされていた。しかし抽象的な説明や無駄話が多く冗長だった。他方科学的根拠が示されていてある程度信頼できた。
追記:科学的根拠について。例えばMFによる白質増加。被験者が少なすぎる。また瞑想で脳の白質が増えたのは事実だが、殆ど増えていない。白質は神経細胞ではなく、神経細胞同士を繋ぐ軸索である。故に瞑想が神経細胞を増やすわけではない。更に言えば、白質が増加したから身体にメリットがあるという根拠もない。
神経科学系の根拠で自説を補強する著書は多いが、高次機能において神経挙動とその結果表れる情動等の関係が明確に証明されている事例は少ない。大体は論文の内容が誇張されていると思った方が良いと考える。(私は専門家でもなんでもない、ただの戯言) -
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長かったが、勉強になった。
限界費用とは物やサービスを作る費用がゼロになること。
これによって、資本主義からのパラダイムシフトが発生するかもしれない。
経済は熱力学的の第一第二法則に支配されていることにエコノミストは気づいていない。
■第一部
1400年代ヨーロッパを中心に水車、風車の登場で、封建社会の経済パラダイムシフトが発生。
それと同時期に印刷機が発明され、コミュニケーション革命が起こった。
今日の資本主義は18世紀後期の蒸気の動力が導入されてから。
蒸気という強力な動力を得た資本家は、株式会社を組織(鉄道など)し、限界費用を押し下げていった。
垂直統合型の企業の誕生。
電話と電話の普及てさらに限界費用が下がった。
自動車のフォードも電気の恩恵にあずかっている。
現在、少数の企業が、莫大な経済力をほこっている。
自然の摂理を後ろ盾に経済パラダイムを正当化する傾向がある。むしろそれしかない?
IoTの登場で、垂直統合型の企業ではなく、分散水平型の経済を生み出す。つまり限界費用がほぼゼロの社会を育み、世界観をかえる萌芽期である。
■第二部 限界費用がほぼゼロの社会
IoTは生産性を大幅に高める可能性を秘めているが、プライバシーなどのセキュリティ面ではまだ課題がある。
再生可能エネルギー(太陽、風力、地熱、バイオマスなど)も限界費用ゼロになりつつある。その結果、化石燃料による発電所は採算がとれなくなってきており、駆逐され始めている。
遅くとも2040年よりも前に、再生可能エネルギーによる電力が全エネルギーの八割に達すると予測される。
化石燃料は限界費用ゼロには決して近づかないが、再生可能エネルギーは限界費用がほぼゼロになりつつある。
マイクロインフォファクチャリングとは、3Dプリンタのように、情報による製造のこと。
3Dプリンタは製造業の中央集中型の製造体制を根本的に崩壊させる。物作りを特別な企業のものではなく、個人で、考えられる物は何でも作れる世界が近づいているかもしれない。
ビット(情報)を使ってアトム(原子)を配列するというハッカーのアイデア。
アプロプリエートテクノロジーとは、地元で手に入る資源から作れて、協働型文化でシェアできる道具や機械を生み出すこと。
インドのガンディーは水平型の経済力という考え方を信奉していたが、一方で中央集中化されたものが成功しているのを横目に、ある矛盾に気づけなかった、あるいは気づいてはいたが、迷いがあったか?
資本主義体制を突き詰めて新しいテクノロジーが生まれることによって、ガンディーが思い描いていた水平分散型の経済パラダイムがおこりつつある。
教育においても、学習は個人的な経験、知識も専有するものと考えられていたが、協働の時代においては、学習はクラウドソーシングの過程ととらえられている。
サービスラーニングに参加することによって問題解決技能や認知的な複雑性の理解などの能力が向上した。
スタンフォード大学の教授が人工知能の講座をインターネットで開催したところ16万人の生徒がいた。
大学では年間5万ドルの学費を払っているのに無料で提供された。
moocのキッカケである。
世界で最高の教育が限界費用がほぼゼロになり、オンラインでほぼ無料で配信されるとき、それを単位として認められたとき、大学はどのように考えるか。
製造業もロボットの導入で限界費用がゼロに近づいている。
小売業の実店舗も今後は少なくなっていくだろう。
生産性が上がっても労働者は増えない
第8章まで読み進めているけど、社会主義、共産主義みたいに感じてきたんだけど、、、
(クリーンウェブでの着想、市内の避難所案内をルート案内できないものか?)
アメリカでは、全ての人に無料のWi-Fiをと連邦通信委員会が提言した。これは既存の通信事業者に大打撃を与えそう。
封建制度下のコモンズではなく、ネットワーク化されたコモンズが、IoT社会の統治モデルとなる。
■第三部 協働型コモンズの台頭
コモンズは規約がなければ、荒廃していく可能性が高い。
昨今、遺伝子の特許が出されてきたが、ある営利企業に遺伝子、あるいは生命を生むものに対して独占すべきではない。
これこそコモンズによる統治が必要だと説いた。
コンピュータの性能が上がったことによって、DNAの塩基を解析するコストが急落しており、限界費用がほぼゼロに向かっている。
数年前までは限られたエリート集団にしか許されなかった研究が今や誰でも可能になってきている。
ITと生命科学の一体化。生命情報をどのようにするか最も興味深い情報とビル・ゲイツは述べている。
この考えに近い人々はピアツーピアのコモンズ方式が適していると考えている。
しかし、ビル・ゲイツはソフトウエアをフリーで使用することに窃盗だとも言っている。これに対してGNUやLINUXなどが登場し、フリーソフトやオープンソースソフトウェアが登場した。
一方で、コモンズを囲い込み営利企業が独占する状況も続いていた。
これらのコモンズの再開放を求めてアラブの春を代表とするソーシャルメディアでつながり行動を起こしている。
今後、資本主義体制か協働型体制のどちらが発展していくかは社会インフラにかかっている。
現在のコミュニケーションネットワークはGoogleやFacebookに牛耳られそうになっている。
なぜならユーザーの情報が独占され、囲い込まれてしまうためである。
コミュニケーション媒体の商業的な囲い込みという問題は今後議論されていくだろう。
エネルギーコモンズについても、同様の問題を抱えている。しかしアメリカの1930年代の電力事業にヒントがある。
田園地帯に電力を供給しようと電線の敷設を農村の協同組合で実施し安価にアメリカ全土に拡げた。(結果的にそうなったというのはあるが)今でもこの協同組合による電力供給は続いており、原価で電力を提供している。
次にロジスティクスコモンズに関して、従来の垂直統合型の運送会社だと、社内の最適化は可能だが、グローバルな視点で見ると、積載率は6割というムダな状態であった。
これが倉庫を共有したり、複数のドライバーで積荷を届けるような分散水平型のやり方が出始めている。
■第四部 社会関係資本と共有型経済
カーシェアリングサービスの登場で、自動車が減り、二酸化炭素の排出量も減った。
シェアリングエコノミーは市場機会ではなく、経済パラダイムの変換点か?
ナップスターが登場し、p2pで音楽をシェアリングし音楽業界を一辺させた。
エアビーアンドビーのように個人宅をシェアしたり、庭を農地にシェアするコモンズも生まれてきた。更には、個人情報の最機密である疾病情報のシェアで、希少疾病の患者主導の研究などが始まった。
3Dプリンタで臓器も作成できるようになってきている。しかも限界費用がほぼゼロで。
広告業界においては、人々の受け身の態勢から自ら情報を取得することによって危機的状況になる可能性がある。
2008年のリーマンショックによって、貨幣に対する信用が低くなった。
各地で地域通貨と呼ばれる物が増えてきた、地元で資金を循環させるためのものだ。
分散水平型のインターネットの破壊力も金融の領域には及ばないというのは視野が狭い。
■第五部 潤沢さの経済
潤沢というのは主観がはいる定義である。
2050年には人口が今より35%増加し(25億人)2030年の時点で、今の水準の資源消費は地球2個分が必要。
幸福度はあらゆる研究で、横軸を貧困度に取るとベルカーブを描いて上下する。裕福になっても幸福度は落ちる。物質に所有されるという状態になる。
ミレニアル世代のほうがミラーニューロン(共感ニューロン)が発達している?
お金では幸せは買えない、ベーシックインカムは貧困層をなくすという意味でいい施策なのかも?
富裕層のエコロジカルフットプリントを減らしても、貧困層の出生率は下がらず、資源が不足する。
貧困層の子供はいわば労働の保険だ。
貧困層の出生率を下げるだめには、電気の安定供給が不可欠だというデータがある。
そうすると出生率2.1以内に収まり、世界の総人口は50億人にまで減少する。
これを実現するための不確定要素として、温室効果ガスによる温暖化である。
2100年には4.5℃以上上昇する可能性がある。
現在でもあらゆるところで異常気象が観測されている。
世界中で旱魃が発生しており、農作物の収穫量が減少している。このため、摂取カロリーも減少しており、栄誉不良の子供が増えると予想されている。
異常気象を乗り越えるためにも再生可能エネルギーに移行すべき。
潤沢さの経済への移行に向けた取り組みの障害になり得る不確定要素の2つ目は、サイバーテロだ。
サイバーテロにより、アメリカの大規模な変圧器が破壊されたら、復旧するまでに甚大な被害が発生するだろう。
日本の状況は化石燃料にいまだ頼っており、ドイツに比べて非常に遅れている。再生可能エネルギーの資源はドイツの9倍あるにも関わらず、生み出しているエネルギーは1/9である
日本は大きな岐路に立たされている。旧来の持続不可能な古いコミュニケーションテクノロジーに固執すれば二流の経済になり下がる。 -
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氷河の下からわんさか出てくる油田や鉱床。北極の氷が溶けて新たな航路が出現して物流の費用が安くなる。水が無くなることを見越して、水に投資する。雪が減ってしまったヨーロッパのスキー場に人工降雪機を売りまくる・・・。
これまで、「自らの利益のために多少環境が破壊されるのもいとわない」という仕事をしている企業はたくさんあると思ってきたが、まさかここまで「環境が破壊されることで利益が上がる」企業が多いとは・・・これじゃいくら環境保護をうたってもダメだと感じた・・。
ただ、希望もある。遺伝子操作した蚊を使ってマラリアを防ぐとか、ハリケーンをコントロールしたり、石炭から排泄される硫黄を成層圏に散布して太陽熱を反射し、温度を下げる。みたいな研究がされているようだ。 -
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目の前の欲求を抑えて、合理的な選択を出来るか=マシュマロテスト
本能的に衝動で行動する=ホットなシステムと認知的で複雑、ゆっくり活性する=クールなシステム
のバランスによってマシュマロを判断する
クールなシステムを活性化させることで、合理的な選択ができるようになる
ホットなシステムが強めの子でもクールを育てれば、そのバランスを必要な時に必要な形で働かせることができる
ストレスによってクールなシステムは活動が鈍るケースが多く、脳は可塑性によって長くストレスにさらされるとクールなシステムの働きが失われてしまう例もある
(長期的に合理的な判断が可能かについては、幼少期に身の回りの人を信頼できると感じられたか否かによって、決定する)
(仮にクールなシステムがうまく働かなくても、if thenと条件付けしながら学んでいくことで、ADHDの子供でも、かなり適応できるようになる)
(ホット、クールどちらに重点が置かれるか遺伝的に決まっている部分もあるが、環境と遺伝の要素は複合的に関連しあっているため、二項対立的に捉えるのは難しい)
クールなシステムで衝動や行動をコントロールする=実行機能。ごっこあそびなど論理とは違う形で他者を想像する場面でも発揮される。
自分ならできる!=自己効力感。
自分の知能や周りの世界は鍛えたり発達させたりできる=拡張的知能観。
楽観的な世界観を持つことは、自己効力感や拡張的知能観と密接に関連している。
→成功への楽観的な見通しを育むことで挫折や誘惑に対処する意欲や能力が高まる
時間的、心理的、空間的距離感が大きい場合、抽象的なクールシステムが判断するが、これが近づくとホットな具体的で鮮明な思考になる。
将来を考える時、それをクールに抽象的に考えるだけでなく、具体的に起こりうる筋書きを今まさに展開しているかのように「加熱」することで、より精度の高い判断ができる
心の痛みはアスピリンで一定程度回復する。
拒絶感受性が高い(相手からの拒絶を極端に怖がる傾向がある)人は自己成就的に人間関係に失敗しやすい。
対人関係での拒絶を経験すると、炎症性の化学物質を放出し回復しようとする。進化の過程では短期的に身体的な損傷の治癒につながる利点があった。ただ、これが長期に渡ると病気の源になる。
拒絶感受性が高くても、自制スキルの高い人は相手からの拒絶を「冷却」できるため人間関係の破綻は少ない。
自尊心は過剰な自己評価の結果でもあるが、これが心理的な防衛システムに成っている面も在る。
正確に自己を認識する現実主義者は自尊心が低く、鬱になりやすかったり、心身の健康状態が悪い傾向がある。
人の行動は多くの場合、if,thenのパターンがある。特定の誘因により人格の表出パターンは予想できる。決して多種多様な状況でも人格が首尾一貫しているわけでなく、その人特有の誘因に基づくif,thenパターン表出と捉えたほうが、正確。
実行機能は訓練によって高められる。マインドフルネスはその一つ
セサミストリートでは実行機能を高めるプログラムを取り入れてきた
コントロールした衝動があればそれをif thenに落とし込みそのパターンを自動化していくことが重要。自分がホットになりやすいパターンを記録し、そこに新たなif thenを組み込んだパターンを作れば自己のコントロールは簡単になる。
子供には自制スキルが完全に埋め込まれているわけではない。まずは幼少期のストレスレベルを低くしておくこと。
子供の気をそらせることを親がやってやることで、子供も自分をコントロールし気をそらせることを学ぶ。親はこの導き手になる。 -
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自制心のききにくいときの対策のヒントにしたくて読んだ。自分の弱い刺激を知ったり、
♧気持ちが明るくなることを考えると、目の前の衝動や誘惑への反応が和らぐ
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ストレスが長引くと脳の萎縮を起こし、思考力が落ちる
♧予め、特定の事態が起きたときにとる反応を決めておくと、衝動的な反応を起こしにくくできる(人間が変われることへの可能性)
♧嫌悪条件付け:衝動が発生したときに生じる行動を、自分の嫌いなものに変える
♧嫌な思い出を反芻することは痛みの再発を誘うこともあるが、自分から距離を置くことは有効
♧拒絶感受性(RS)という見捨てられ不安
♧課題をすることで元気になると思えば、意志の疲弊が防げる
♧「今」を冷却し、「あとで」を加熱する
♧ホットスポットを見つけるために日記をつける
♧将来自分は変われる、と思うほど、ひとは変われる -
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未就学児(4〜5歳くらい)の子供に今マシュマロを一つもらうか少しの間我慢してあとで2つもらうかというテスト(のちにマシュマロテストと言われる)を1960年代に実験した著者がその後半世紀に渡って追尾調査した結果、子供の頃に我慢出来た(自制した)子供は数十年後どのような人生を歩んでいるか?というとても引きのある有名な実験について。気になる結果がどうなったかというと自制することができた子供たちは、概ね社会的な成功を収めていることが分かった。やはり「自制する」という能力は「成功」に必要不可欠である。では社会的な「成功」は先天的に決まっているのか?それとも後天的に変える事は出来るのか?が気になってくる。しかし著者ははっきりと明言しない。その答えは単純ではない。よくある生まれか?育ちか?によって決まるほど人生は単純ではないからだ。それは長方形の縦と横の辺のようにどちらもお互いがお互いに複雑な影響を与えあっている。要はその複雑な組み合わせである。しかし多くの人がこの答えでは納得しない。はっきりと才能が足りないのか?努力が足りないのか?教えてくれと言う。しかしその単純な二項対立こそが間違っていると指摘する。これが一番大事な視点だ。成功を決定するのが「才能」ならば努力しないが「努力」ならば自分にもできるかも知れないと条件付きでやる人(=自分)本当にその気があるとは言えるのか?その前にまず「あなたはその気がありますか?」という視点こそが大切なのだ。ここのところは本当の意味での理解はすごく難しいし説明も難しいがおそらく正しいと思う。そのほかホットシステムやクールシステム、イフ〜ゼン(もし〜したらその時どうする?)など行動経済学や脳生理学、心理学にも共通するような内容でとても興味深く読んだ。
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原題:INTO THE GRAY ZONE A Neuroscientist Explores the Border Between Life and Death
原題の通り、「グレイ・ゾーン」と呼ばれる生と死の境目の状態にいる患者の意識について挑んだ神経科学者の本である。著者は、植物状態と診断された患者の15〜20%に実は意識があることを発見した。反論に対抗するため、脳がただ刺激に応答して自動的に反応しているのではなく、確かに患者に意識があり意図的に刺激に応じていることを実験で示した。「テニスをしているところを想像してください」と「家の中を歩き回るのを想像してください」という問いかけで植物状態の患者と会話することに成功する。これから先、植物状態の患者と難なく会話することができるようになるのかもしれない。
植物状態の患者と会話できるようになることで、患者本人が死を望んだ場合どうするべきかという「死ぬ権利」の問題について考えさせられた。患者本人が望んでいるからといって、それが正常な思考判断で行われていると言えるだろうか。苦しく辛い状況におかれた患者が楽になりたい一心で死を考えている場合、その望みを叶えることが一番するべきことなのか、わたしははっきりとそうだとは言えない。植物状態でも意識を保ったまま長く生き延びられるかもしれないことがわかった今、肉体を失った人間はどう生きるかということを考えなくてはいけないのかもしれない。 -
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植物状態と診断され、見かけからは全く反応がないように見えるひとに、意識がある場合があるという事実に、驚いた。これまでは、専門医師が診断しているので、植物状態イコールその時点で意思を持たず、かつ、将来も回復は困難なものと思い込んでいた。
植物状態と診断されても、見た目には何の反応も示さなくとも、意思がある場合があることは、当事者やその家族にとってはものすごく重要な事実だ。医療やケアの仕方も変える必要がある。
また、著者も言われている通りだと思うが、人間は一人では今の我々のような人間にはなれない。他者との関係が自分であり、他者もまた同じである。 -
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ネタバレネット等の台頭により、単位増加に伴う限界費用がゼロに近づき、あらゆるものの価値観が変わろうとしていることを幅広く深く紹介した本。3年前ではありながら名著。
<メモ>
・スマートシティ文脈のIoT。構造的健全性を評価し、修理を判断。自動車や歩行者の最適化を図る。駐車スペースを知らせる。交通情報。保険料率の適正設定。照明の最適調整。ごみ収集ルート最適化。
・IoTは地球の生態系管理の向上のため。急速に自然環境に適用されつつある。
・セキュリテイシステムの高度化。
・第三次産業革命では、IoTにより、生物圏の複雑な構成の中へ人類が自らを再統合し、地球上の生態系を危うくすることなく、劇的に生産性をあげるのを助ける。
・インフラには三つの要素が必要。それぞれが残りの二つと相互作用し、システム全体を稼働させる。コミュニケーション媒体、動力源、輸送の仕組み。コミュニケーションがなければ、経済活動を管理できない。エネルギーがなければ情報を生み出すことも、輸送手段に働力提供もできない。輸送とロジスティックスがないとバリューチェーンに沿って経済活動を進めることはできない。
・コモンズは市場も政府も提供しない様々な財とサービスをもたらしてくれる。コモンズは資本主義市場と代議政体のどちらよりも長い歴史を持つ、世界で最も古い制度化された自主管理活動の場。
・利益率の激減に直面している巨大な資本主義企業は限界費用がゼロに向かう激しい勢いに対して、そう長くは持ちこたえられないだろう。協働型コモンズ、経済が台頭する。 -
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なんとなく気になっていた「限界費用ゼロ社会」、詳しく読んで納得。今後の社会の変化の基礎となる、前提条件を学んだ気がする。限界費用ゼロということは希少性を生み出すことができなくなるわけで、購入=所有では利益が出せなくなる。シェアリングエコノミーの勃興はこれがベースになっていると考えると腹落ちする。著者は、エネルギーさえコストゼロに近づくと予想していてその先端がドイツであると評価。日本は建設コスト・維持コスト・管理コストが高い原発にこだわっていて両者の差は広がるだろうと予言している。一方、西洋では当たり前の「共有地の悲劇」が起こらない数少ない地域が日本であるとして期待もしている。
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まず読み切った自分褒めたい 笑
人類は交換と専門化によって発見や発明を繰り返して進化してきた。今、世界的な社会問題としてある貧困や人口爆発、地球温暖化だって、乗り越えられるはず。
このことを大量のデータや過去の前例を踏まえて理論的に説明した「合理的楽観主義」の本。
読み終わって思ったのは、社会全体が変わっていくことを恐れてはいけないということ。状況は変わっていくのに自分たちが変わらなければ当然自分たちが苦しくなっていく。その変化に対応する、むしろ、その変化を自分で引き起こすくらいの気持ちと力が求められてる気がした。
少なくとも、今の自分の周りの人たちは安定を求める人が多い。きっとその価値観から1歩も出れない人は繁栄していく社会の変化に追いつけないのだろうし、自分自身、貪欲に進化しなければならないと感じた。
人類の繁栄は個人の安定を保証はしないのだから。
きっと医療の世界も繁栄のために変わっていく。その中で個人として生き抜くためにはただ漫然と仕事をしていくのではダメなのだろう。
具体的な話をすれば、AIと比較した自分の利点となる技術を身につけるとかね