柴田裕之のレビュー一覧

  • NEXUS 情報の人類史 下 AI革命

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     現在進行形のAI革命をこのまま放置したら民主社会を崩壊させる、と言われても実感として感じられなかった。
     示されたシナリオに反論できないのに、そんなこと本当に起こるはずがないと、どうしても思ってしまう。

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    2025年10月29日
  • 「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義 完全翻訳版

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    長かった。数行に収まる結論を証明するために、物凄いページを費やしてその根拠が書かれています(それくらい難しい議題という事ですが)。正に講義を受けているような感じです。読んでみる価値はありますが、たっぷりと時間をかけて読んだ割には、、、うーん、というのが感想です。

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    2025年10月27日
  • NEXUS 情報の人類史 上 人間のネットワーク

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    あらゆる物は間違える可能性があるという可謬性の立場を取り、自己修正メカニズムを仕組みに取り入れた科学技術と、全体主義のイデオロギーや宗教の聖書のように、間違いはないという立場、誤りは訂正する事がない不可謬性システムとの違い、メリット、デメリットについて説明がベースとなっている。
    基本的には、前者を推進すべきであるが、社会秩序や効率化という観点からは全てを可謬性システムに委ねるのは、そこからでてくる課題の多さ、難易度が上がっているのも、各国の政治からもその一端が見える気がした。日本の政治もそうでしょうか。

    欧米の歴史やベース知識が少ない事もあり、本を読み進め、理解するのに時間が掛かりましたが、

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    2025年10月14日
  • NEXUS 情報の人類史 上 人間のネットワーク

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    情報の歴史的役割:人・物事を結びつける、社会的なNEXUS(絆・中心的)
     →情報は現実を表示していない時もある
      →正否よりも、どう上手く人々を結びつけるか、
       どのようなネットワークを新たに作り出すかが重要であることが多い。

    人間の情報ネットワークの誤りへの対処
     ・聖典
       →人の誤りを防ぐために聖典として書物で情報から人の介在を排除
        →解釈の違い ex.安息日に労働してはならない
                →紙を引きちぎるのは労働だと判断を下された
                →正統派のユダヤ教徒は安息日用にトイレットペーパーを
                 予め引きちぎっ

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    2025年10月11日
  • 統合失調症の一族 遺伝か、環境か

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    12人兄妹のうち6人が統合失調症を発症したギャルヴィン家。要因は遺伝なのか環境なのか。
    家族の人生を紐解いていくノンフィクション。
    こんな家族が実在した事に戦慄を覚えた。

    長男の異変から家族の歯車が狂い始める。
    兄弟喧嘩は血まみれ、窓ガラスは破壊され、家具は持ち出される。言動がおかしくなり、被害妄想により暴力沙汰を起こし、精神病院の入院を繰り返す兄達。一人また一人と異常な行動に走っていく。読んでいても誰が誰だかわからなくなるほど、混乱極まりない。
    発症した息子達は元より発症していない健常な兄妹達にも不安と恐怖が広がる
    家族が一緒に居る事が狂気に繋がっていくようだ。

    ギャルヴィン家の症例は精

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    2025年10月10日
  • 「偶然」はどのようにあなたをつくるのか―すべてが影響し合う複雑なこの世界を生きることの意味

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    第1章 はじめに
    第2章 何を変えてもすべてが変わる
    第3章 万事が理由があって起こるわけではない
    第4章 私たちの脳はなぜ現実を歪めるのか?
    第5章 制御も予測も不可能な人間の大群
    第6章 ヘラクレイトスの不確実性の世界
    第7章 物語を語る動物
    第8章 地球の籤引き
    第9章 誰もがチョウのように
    第10章 私たちの人生を支配する時計と暦
    第11章 計量化と馬鹿げた方程式
    第12章 自由意志は世界を変えられるのか?
    第13章 私たちのすることのいっさいが大切な理由

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    2025年10月09日
  • ゴースト・ワーク

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    拡張されたサービスの背後で行われるヒューマンコンビュテーション、コンピュータの処理を補う機械的な仕事。収入は少なく、いつでも解雇され、法に守られない、見えない労働者。アルゴリズムにより無慈悲に切り捨てられる末端ではなく、人間的な協働

    AIができるようになったらゴーストワークが減るのではなく、また新たなゴーストワークが生まれる。人間の労働そのものがゴーストワーク化していくように思いました。

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    2025年10月06日
  • NEXUS 情報の人類史 下 AI革命

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    ちょっと自分には難解だった。
    あと二回くらい読めば理解できるかも知れない。
    本書でも紹介されてた言葉に、「私は知らない」というのは叡智へと繋がる道を進む上で不可欠な一歩だ、とあったのでこれで良いと思う。

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    2025年10月01日
  • NEXUS 情報の人類史 上 人間のネットワーク

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    上巻は本題に入る前の歴史を述べていく。

    情報は必ずしも現実を表さない
    フェイクはリアルよりわかりやすくできるため、リアルより広まりやすい

    などなど、聖書、魔女狩り、スターリンやヒトラーの全体主義などを例に語られる。

    印刷術、ラジオ、テレビなどから進んでいく。そして、コンピュータ、AIがいかに今までの技術と異なるかが、下巻に続いていく。

    印象的なのは 不可謬であることの 課題、怖さなどを聖書や全体主義に見ていて、冷戦でアメリカや民主主義陣営が良かったことに可謬、つまり訂正可能性、課題を自己訂正しつづけられたからとしていること。

    訂正可能性の哲学にもつながる面白い見方だった。

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    2025年09月27日
  • ホモ・デウス 上 テクノロジーとサピエンスの未来

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     現生人類(ホモ・サピエンス:賢い人)は、もはや疾病や寿命まで技術的な問題として解決策を手に入れようとしている。高度な技術は高価であるため、その技術は富裕層しか入手できず、旧来の寿命を全うする層と寿命を改善する層に分離、対立が生まれるだろうと。

     寿命をコントロールする神のような振舞いをする、アップデートした人類をホモ・デウス:神の人と称したのが、本書のタイトルの由来だ。

     では、人類とその他動物とは何が違うのか。人類は物語を信じることができる唯一の存在だ。貨幣を基にした経済構造や宗教はその最たるものだろう。いずれの考察も身近な例を取り、流れるような語り口で説明してくれるので、読みやすさの

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    2025年09月21日
  • NEXUS 情報の人類史 上 人間のネットワーク

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    著者の本はこれまでも読んできたが、新たな視点を与えられることが多く、今作も期待しつつ読み始め。
    今作は「民主主義と情報テクノロジー」がテーマと理解。民主主義の成立・発展には情報テクノロジーが欠かせないが、これが逆に民主主義を阻むことにもなり得、情報テクノロジーが凄まじい勢いで進化している今や、このバランスを取るのが非常に難しく、大きな危険を孕んでいる、というのが概要かな。
    海外のみならず、日本でも危険な傾向を肌身で感じている昨今、非常にタイムリーな内容だった。下巻も期待。

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    2025年09月18日
  • NEXUS 情報の人類史 上 人間のネットワーク

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    人類史に興味を持ち始めたので、読んでみたいと思い、Audibleで聴読。
    情報に焦点は当たっているが、歴史的な政治背景や宗教的な考え方、民族など幅広い観点からの話に圧倒された。その情報量だけで頭いっぱいという感じ。結局、何か答えは得られたかで言うと、まだ無い。AIによってもたらされる人類への影響は下巻で説明という感じで終わってしまったので、下巻のほうが気になる。AIによって人類が滅ぼされる可能性は10%くらいというのが印象に残った。

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    2025年09月12日
  • NEXUS 情報の人類史 下 AI革命

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    新たなツールを手に入れた人間がそれをどう使いこなすか…恐ろしい事例ばかりで愕然としました。過去に学ぶことはできないのか?結局声の大きい人が勝つのか?
    過ちを自己修正するメカニズムをひとつひとつ潰し始めている権力者を目の当たりにしてかの国の人はどう思っているのだろう?

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    2025年09月10日
  • 「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義 完全翻訳版

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    他の方の感想にあるように私も難しいと感じてしまったので読みたい内容のところだけかいつまんで読みました。
    私は死というものに関して恐れていると言うよりは死んだ時どうなるのか気になるという好奇心の方が強い気がします。しかしながら人はいつか死ぬため、そこがゴールと捉え、日々の生活をどのように過ごすかを考えるべきだと思いこの本を読みました。その点で言うと私が知りたかった情報や治験も得られたので良かったです。
    もう少し年齢が上がり死というものに関してもう一度考えるきっかけをこの本で得れるとまた違った学びがあると思います。今は大事に本棚に入れておきます。いつか再び手に取る日まで。

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    2025年09月10日
  • 「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義 完全翻訳版

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    ページが多い上に難しかったので、半分ほどしか理解できていないと思う。特に第7講が難しかった。読んでみるのも良いと思うが、根気と時間が必要かもしれない。

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    2025年09月05日
  • TIME SMART(タイム・スマート)―お金と時間の科学

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    私も、ついつい時間よりもお金を重視してしまう人間です。出来るだけ安いものを見つけようとするし、少しの距離ならバスや電車に乗るよりも歩いて行きます。(これは健康のためでもある) 本書は時間を重視する方が幸福度が高まるということを色んなデータを示して教えてくれます。ただ、日本語訳の文体が読みづらく、内容理解の妨げになった点が残念でした。

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    2025年08月29日
  • NEXUS 情報の人類史 上 人間のネットワーク

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    考える力で言えば世界有数のハラリ氏の本なので自分なりに丁寧に読み進めたけど案の定割と難解だった。
    それにしてもスターリン時代の旧ソ連は酷いな。あそこまで酷いとは思わなかった。

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    2025年08月24日
  • NEXUS 情報の人類史 上 人間のネットワーク

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     したがって、私たちが力を濫用するのは、各自の心理のせいではない。なにしろ人間は、傲慢さや強欲や残虐さだけでなく、愛や思いやり、謙虚さ、喜びもまた持ちうるのだから。最悪の部類の人間は、たしかに強欲と残虐性に支配され、力の濫用へと導かれる。だが、人間社会はなぜ、よりによって最悪の者たちに権力を託したりするのか? たとえば、一九三三年のドイツ人のほとんどは、 精神病質者ではなかった。それなのに、なぜ彼らはヒトラーに票を投じたのか?
     自分の手に余る力を呼び出す傾向は、個人の心理ではなく、私たちの種に特有の、大勢で協力する方法に由来する。人類は大規模な協力のネットワークを構築することで途方もない力を

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    2025年08月16日
  • 21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考

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    我々は、多くの物語で構成された虚構の中で生きていて、虚構をさらに脅かすようなテクノロジーの出現に、崩れいく未来に直面していることを、気づかせてくれた。また、実感としても感じるようになった。

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    2025年08月10日
  • サピエンス全史 下 文明の構造と人類の幸福

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    科学革命、資本主義、幸福論、未来予測。
    人類の歴史だけでなく、将来の予測も試みている。

    「なぜ私たちは歴史を研究するのか?……歴史を研究するのは、未来を知るためではなく、視野を拡げ、現在の私たちの状況は自然なものでも必然的なものでもなく、したがって私たちの前には、想像しているよりもずっと多くの可能性があることを理解するためなのだ。」(48頁)

    「幸福はむしろ、客観的条件と主観的な期待との相関関係によって決まる。」(222頁)
    「人間の期待が決定的に重要であることは、幸福の歴史を理解するうえで広範な意味合いを持つ。……私たち現代人は、鎮静剤や鎮痛剤を必要に応じて自由に使えるものの、苦痛の軽減

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    2025年08月09日