柴田裕之のレビュー一覧
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まず読み切った自分褒めたい 笑
人類は交換と専門化によって発見や発明を繰り返して進化してきた。今、世界的な社会問題としてある貧困や人口爆発、地球温暖化だって、乗り越えられるはず。
このことを大量のデータや過去の前例を踏まえて理論的に説明した「合理的楽観主義」の本。
読み終わって思ったのは、社会全体が変わっていくことを恐れてはいけないということ。状況は変わっていくのに自分たちが変わらなければ当然自分たちが苦しくなっていく。その変化に対応する、むしろ、その変化を自分で引き起こすくらいの気持ちと力が求められてる気がした。
少なくとも、今の自分の周りの人たちは安定を求める人が多い。きっとその価値観から1歩も出れない人は繁栄していく社会の変化に追いつけないのだろうし、自分自身、貪欲に進化しなければならないと感じた。
人類の繁栄は個人の安定を保証はしないのだから。
きっと医療の世界も繁栄のために変わっていく。その中で個人として生き抜くためにはただ漫然と仕事をしていくのではダメなのだろう。
具体的な話をすれば、AIと比較した自分の利点となる技術を身につけるとかね -
Posted by ブクログ
ネタバレシェアリングエコノミーの話をこえた未来予測に非常に感銘を受けた。
これまでの第1次、2次産業革命の社会の変容と合わせての現在起こりつつある第3次産業(社会)革命ととらえるアプローチが斬新かつ面白かった。
これらの革命は決して、産業にとどらず社会自体をかえていく、第3次革命がたどり着くところが、1次革命以前のコモンズ(共有地)と言う。ただし、規模はインターネットを基盤とする世界規模の。
そこには、資本主義の次に来る、協働社会。語られている事象をとらえれば、確かにこのまま資本主義が続くというより協働社会の実現を感じずにはいられない。
その原動力は、物欲より共感を重視するミレニアル世代。
ミレニアル世代は、周りに手に届くところにすでにモノやサービスがあふれそれを所有することに価値を見いだせないというのも納得でした。(決して、欲望がないのではなく、欲望の価値観が違う。)
最後の特別章「岐路にたつ日本」も非常に的を得た提言でした。ドイツに比べやはり危機感の足りない日本。日本がたぶん世界でもっとも技術的には、限界費用ゼロ社会の実現がしやすく、かつ必要性があるにかかわらず、相変わらずの垂直統合的資本主義に縛られている、この本が発行されたのが1年前なので、少しは進展しているように感じますが、たぶんさらなる加速が必要ですね。それが日本の将来の姿であればいいと説に願います。それが来年1年でさらに顕著になればいいですね。そして自分がこの時代の変化にどう適用していけるかを考えていかなければならないと感じます。 -
Posted by ブクログ
【子供の為にできる事5つ】
*どう育って欲しいか手本を子供の人生で重要な人物が手本を自ら示す事。大きな影響を与える。
→ストレス、欲求不満、情動への対処法。自分が成し遂げた事を評価するときの基準。他人の気持ちに対する共感、感受性。態度、目標、価値観。躾の戦略、規律の欠如など全て
*子供との約束を守る事
→欲求充足の先延ばしを厭わないようにする為
*幼いうちから「自分には選択肢があってそれぞれの選択肢には結果が伴うのだ」と学ぶ手助けをする事が大事。
ご褒美を上手く利用すれば適切な選択肢を促せる。
*「良い選択→良い結果、悪い選択→悪い結果」を幼いうちに認識するのを手伝う事。
*楽しいけれど難しく、次第に難易度が上がる課題に一緒に取り組む事。
→子供が必要と感じ、望んでいる手助けをしながらも、子供に自力で取り組ませ、決して課題を引き受けたり代わりにやったりしてはならない。幼いうちに成功体験を積めば、子供は成功や力量に関して楽観的で現実に基づいた見通しを持つようになったり、自分にとって最後には自ずと満足出来るようになる活動を自力で探す心構えを持ったりしやすくなる。
3章
大脳辺縁系➡︎扁桃体
幼い頃に自制を可能にする戦略を学んで練習する方が、長い人生を通じて確立されて根付いたHOTで、自滅的で自動的な反応のパターンを変えるよりも、ずっと優しい。
また、HOTシステムは人生の最初の数年に渡って支配的なので、幼い未就学児が自制心を発揮するのはとりわけ難しい。
前頭前皮質
脳の中で1番進化した領域
coolシステムはゆっくり発達し、就学前の年月と小学校の最初の数年間に徐々に活発になり、完全に成熟するのは20代前半になってから。
5章
「if thenプラン」もし〜したらいいその時は…する。➡︎魅力的でHOTな刺激「もし何かがどうしても欲しくなったら、腹が立ったら、退屈したら、バーに入ったら」➡︎「見ない、仕事をする、飲まないなど」誘惑に抵抗する望ましい反応と結びつける。この実行プランを練習すればHOTシステムに望ましい反応を、引き起こさせるようにできる
時間を経るうちに寝る前に歯を磨くのと同じに新しい連想や望ましい習癖が形成される。
➡︎ADHDの子供に成功例多い。
8章
実行機能ーコントロールの為のスキル
第一に自分が選んだ目的とそれに付随する条件「もし今1つ食べたら、後で2つ貰えない」を記憶し絶えず頭に浮かべておく事。
第二に目的に向かってどれだけ前進しているかを確認し、目的志向の思考と誘惑を和らげるテクニックとの間で注意と認知作用のスイッチを柔軟に入れ替えて、必要な修正を行う事。
第三に目的を達成するのを妨げる様な衝動的な反応(誘惑の元がどれ程魅力的かを考える、手を伸ばして触れようとする)を抑え込む事。
就学前に実行機能を十分発達させた子供はHOTな本能的誘惑が引き起こすストレスや葛藤に対処しやすい。その逆は様々な学習上の問題や、情動的問題に直面する危険が高まる。
自己効力感ーコントロールしているという認識 -
Posted by ブクログ
分業は、交換という性向のおかげで達成された。
交換→分業→専門化→革新→時間の節約→生活の多様化→豊かになる。
資産市場は、投機、群集心理、不合理な楽観主義、独占や超過利潤、などで相場が上下する。
合理的な楽観主義。危機を脱却できる。
国内で格差が拡大しても、世界で見れば格差は縮小している。統計のパラドックス。
健康面、教育面では確実である。
ソローの自給自足は、現代では成り立たない。
労働の分割ではなく労働の掛け合わせ
物々交換の開始
交換は発明された=犬は交換しない。
男女による分業。
捕食者が獲物を獲り尽す前に、捕食者が激減する。
人類は、他の代替のお捕食物を開拓することで、人口を増やした。
ネアンデルタール人は交換しない=イノベーションがない。
リカードの比較優位の原則。
人口増加が収穫逓減の原因にはならない。イノベーションの原因になって生産性が増大する。
政治的決定は多数決による押し付け。商業は少数派のニーズを満たす。
大企業は報道、政府、顧客に戦々恐々としている。
生産性を向上させたのはコンピュータではなく、物流の進歩による。 -
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サブタイトルにある「愛と共感の神経経済学」に惹かれ購入。社会や個人が幸福で繁栄の道をたどるのか、広い意味で貧しいままなのかを決めるのは、資源の有無や技術力、軍事力ではなく、互恵関係や信頼性だという。個人的経験に照らして考えても、不幸や出来事に見舞われている状況を見ると、それが映画であっても涙するし、一緒に成功を祝える仲間たちとは一生付き合いたいと思える。昨今求められるリーダー像もこう言った考え方に立脚しているものが多いのは、みな、薄々感じていたり求めていたりするからなのだろう。信頼性を構築するのに手っ取り早く実践できるのは、嬉しい時も悲しい時もハグ。フリーハグってなんじゃと思っていたけど、こういうことか。
ところで表紙はクリムトの「接吻」。本書のエッセンスを象徴しているんだろうけど、この男女は実は崖っぷちに立っている。これも象徴なのか。 -
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自分をいかにコントロールできるか。「ありのままで」自分の本能に身をゆだねてしまうとどうなるか。今回の本は、マシュマロを使って「自制心」とその後の人生」について書かれた本だ。
その場で自分のほしいものを手に入れてその場の快楽(この実験では1個のマシュマロ)を手にするか、それとも先延ばしして後に得られるもっといい快楽(ここでは2倍のマシュマロ)を手に入れるか。我慢できた園児たちの人生を追ってみると、「肥満指数が低く、自尊心が強く、目標を効果的に追及し、欲求不満やストレスにうまく対処できた」というように、いい方向の人生を歩んでいる。
意志の力に関して、生まれ持ったものなので、どうにもならないというのは間違っていると指摘している。むしろ、自制心は、成長過程で磨いていくことが出来るとして
いる。
成功の原動力は、「できると思う」ことと述べている。身もふたもないと思ったが、何をやってもどうせダメたと常に自分に言い聞かせている人生を送っていると自己暗示になり、下り坂街道まっしぐらの人生になってしまう。
人間の脳は本能に赴くままの古い脳と新しい脳があり、どうしても古い脳に左右されてしまい、楽な方向に流れてしまう。そうならないように、手帳にやるべきことを書いてこまめに見返して軌道修正するのが良いということを言う人がいるわけだな。 -
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ネタバレマシュマロテストというテストから人間の能力に関して、現時点で分かっていることと、そこから何が生活に適用できるかを示した本です。幼児に席につかせ、何も置かれていない机の上に好きなお菓子を1個与え、また遠くに2個のお菓子を置いておき、検査者が「今から、私は少しいなくなるけど、今すぐにお菓子を食べたいなら、レバーを押してね。そうすれば、すぐに来るから。でももし、私が戻ってくるまで、待っていたら、机の向こうにおいて2個の方を上げるよ。待っててね。」と伝えて席をはずす。そのとき幼児はどおように行動するか?我慢できるのか?を見るのがマシュマロテストで、この検査で成功した幼児は、その後成人になった時に、いい大学に入れ、社会で成功し、ダイエットに成功し、薬物に手を出さず、といった非常に成功した人になるそうで、その予見力が他のいかなる検査よりも高いことが分かっており、そのメカニズムや、その能力が遺伝的に決まっているのか、またはその能力が鍛えられるのかを示した本です。子供の教育だけでなく、成人でも自身を変えたいときに参考になるかもしれません。メッセージの要約は19章にまとまっています。内容は多くの研究に支えられており、信頼できそうです。
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小さな子どもの時から、
人は自制する事ができる子と出来ない子がいて、
その結果、人生にどのように影響があるかを書いた本。
考えされられた。
我慢することは、大人でも難しいことである。
それを幼少のころに身につけていれば、成功する確率はあがるだろう。
本書はその事を半世紀の調査で実証したといえる。
内容(「BOOK」データベースより)
『マシュマロをすぐ1個もらう?それとも我慢して、あとで2個もらう?』これは、行動科学で最も有名なテストのひとつマシュマロ・テストである。このテストの考案者である本書の著者ウォルター・ミシェルは、マシュマロを食べるのをがまんできた子・できなかった子のその後を半世紀にわたって追跡調査し、自制心と「成功」との関連を調べた。人生で成功する子は、初めから決まっているのか?それとも、そうではないのか?長年の追跡調査でわかってきた、人間の振る舞いの不思議を、マシュマロ・テストの生みの親自身が綴る待望の一冊。 -
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ネタバレ「今マシュマロを一つもらうか、しばらく待って二つもらうか」
我々の意思決定には辺縁系を中心としたホットなシステムと前頭前野を中心とした認知的なクールなシステムがある(という二律背反構造をモデル化したものはセイラー以来、多数あるが、やはり代表的なのはカーネマンか)。
未就学児童に対するマシュマロ・テストで、クールなシステムを働かせて待つことができる能力とその後の人生の成功との間には強い相関がある
ただし、この能力は持って生まれたものではあるが、その後のトレーニングによって強めることもできるし、場合によっては(自制心があるはずのクリントンがモニカ・ルインスキーとの事件を起こしたように)ホットなシステムに屈する場面もある。
と、いうことで、マシュマロ・テストの呪縛はあまり強いものではない(教育などによって乗り越えられる)、という内容になっており、メッセージとしては少し弱いが巻末文献などもしっかりしており読み応えはある。
・ホットシステムの介入を減少させるために脱感作の手法を用いる
・40年後にこの時の被験者を集め、go/no-go課題でのfMRIをやったところ、待てる子は前頭葉が活動しており、待てない子ではventral striatumが活動していた
・意志の力というのは有限のものなのか。学生を被験者に、チョコチップクッキーを食べたいのを我慢させた場合、その直後に数学の問題(解けないように設定されている)に取り組むと早く諦めることが分かった。動機付けや環境調整が必要
・前頭皮質により、ホットな反応を冷却することができる