宮城谷昌光のレビュー一覧

  • 孟嘗君(3)

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    田文を孫臏に託し周に旅立つ白圭。
    そして田文はついに実父・田嬰と対面。師・孫臏に導かれその才覚を伸ばしていく。個性豊かな食客たちが若き田文の人柄と知性に惹かれ彼の元に集い活躍する様子は、養父・白圭と重なる爽快さがある。
    三巻で一番の見所は孫臏の兵法が冴え渡る「馬陵の戦い」。
    大局を俯瞰する視野の広さ、因縁のライバル・龐涓の心理まで読みきった戦術。
    ラストの決着シーンはシビれるほどの鮮やかさ。

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    2017年09月17日
  • 孟嘗君(2)

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    学問に目覚め「白圭」と名を変え、商人になった風洪。魏に身を置き富国強兵を推進し法整備に着手する公孫鞅。そしてスリリングな孫ビンの救出劇。その裏で暗躍するホウ涓、謎の豪商・恢蛍。
    白圭の快い魅力が乱世の傑物たちの才覚を引き出している印象がある。物語のスケールがどんどん大きくなってきて、今後どんな人物が登場するのか楽しみ。
    そして白圭・田文の親子にどんな展開が待っているのか。このまま3巻に突入。

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    2017年09月10日
  • 孟嘗君(1)

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    初めて読む宮城谷氏の小説。
    春秋戦国時代、古代中国についてまったく知識のない自分でもまったく問題なし。純粋にエンタメ小説として面白い。
    不思議な縁で赤子の田文・孟嘗君を救出し養父となる風洪。この男が本当に魅力的。その懐の深さ、器の大きさは多くの人を惹き付け影響を与えていく。どこか坂本龍馬に通じる雰囲気がある。
    各国の情勢や時代背景も分かりやすく解説されているのも有り難い。

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    2017年09月10日
  • 三国志 第一巻

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    後漢の曹操の祖父の話。
    政治は能吏を重視する方法と徳を重視する方法がある。前漢では能吏を重視したが、能吏は悪政について何も言わなかった。そこで後漢は徳を重視することになった。
    政権争いで政権が変わっても、何が変わるわけではない。誰がなっても同じなのではないか。

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    2017年08月15日
  • 太公望(上)

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    太公望ってかなり昔の人物であるため、残っている情報は少ないと思うんだけど、その残された事実を上手く活用して、よくもまぁ、ここまで豊潤な物語をくみ上げているなぁ、という印象。この方の書いている物語は読んでいると無類に面白いんだよね。良い意味での勢いがあるというか。ただ、今作は登場人物が多すぎる傾向があり、しかも漢字一文字(かつ読み方も独特)と来ているので、なかなか登場人物が頭に入ってこないんだよなぁ。まぁ、中巻・下巻も楽しみながら読み進めたい。

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    2017年08月04日
  • 三国志 第六巻

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    張飛のあざなが「翼徳」ではなく「益徳」になっているなど、『正史』準拠で面白い。無論、本巻で描かれる「赤壁の戦い」も正史に準じている。

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    2017年08月02日
  • 太公望(下)

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    3000年以上前の話ではあるが、日本の武士にも通じるお話。芮(ゼイ)と虞(グ)の邦の境界をめぐるエピソードが心に残る。今の世の中にあってほしい解決方法だと思う。

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    2017年07月15日
  • 沈黙の王

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    面白い

    楽しくハラハラしながら読み終えました。

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    2017年07月14日
  • 小説 伊尹伝 天空の舟 上

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    宮城谷氏の本を三国志読本から入るという、かなり異質なアプローチからこの本にはいる。たとえば、古代中国では信仰や呪術がすべての基本にあったことなどは、読んでいて妙に合点がいったところだった。下巻がたのしみ。

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    2017年06月25日
  • 花の歳月

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    感動

    美しい話に感動しました。

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    2017年06月16日
  • 三国志 第五巻

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    ネタバレ

    私の知識が及ぶ範囲で2点の誤謬があった。
    今更述べるまでもなく宮城谷昌光のファンだからこの『三国志』を読んでいるのだが、この誤謬は残念に思う。
    ━━━らしくない━━━
    のだ。

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    2017年05月26日
  • 重耳(上)

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    重耳のお祖父ちゃんである称が、晋を一人前の国として認めてもらえるように頑張る話。
    称という人は野心家で、すごくよく考えて、よく働く。

    重耳は、聖人君子な兄の申生や、おとなしい優等生な弟の夷吾とは毛色が違って、特に目立ってすごいという訳ではないのだが、素直で、大器という感がある。
    器量という点では、劉邦に少し似ていると思った。

    称の孫3人を育てた先生もまたそれぞれ特徴があって、育てる人の影響ってあるんだなぁと思います。
    特に申生の先生の狐突は頭が良くて厳格で、かっこいいですね。

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    2017年03月17日
  • 介子推

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    縁の下の力持ち、介推。いつ報われるのかと思っていたが、最後に山に隠れてしまうとは…。それでいいんでしょうか。普通に賞を求める、つまり、黙ってないでコミュニケーションをとることが大事なんじゃないかと思うけどなあ。
    話自体は、とても面白かった。

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    2017年03月11日
  • 三国志 第七巻

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    このころの周瑜は辛くて見てられないみたいなところがある。
    間を持たせたり感動的な演出をしたりすることなくサクサクころしていく宮城谷三国志だけど、たまにしみじみとしてしまう記述があるのが救いかな。

    劉備はもう失うことができないから、ひとつひとつの失策が大きく響いてくる。
    長坂で大逃亡を繰り広げてた頃が楽しさ(?)のピークだったかも。

    孫権贔屓で読んでても合肥の遼来来は痛快。
    曹操の孫権に対する高評価はなんだか面映ゆい。
    じゅんいくエピソードは有名だからいいよね?と言わんばかりのあっさりさ加減だったね……

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    2017年02月05日
  • 三国志 第十二巻

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    壮大な物語

    壮大な物語を見事に書き上げた小説です。
    所々いつの時代か、時代がどうつながっているのか分かりにくかった。。

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    2017年02月02日
  • 孟嘗君(1)

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     非常に読みやすい、司馬遼太郎によれば秦王朝、中国統一以前の中国史が、思想的豊かさがあって面白いと何かにかいてあったことを思い出す。次巻もたのしみ

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    2016年11月15日
  • 三国志外伝

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    ネタバレ

    三国志の脇役の人たちの物語だが、結構渋い人たちにスポットが当たっていてすんなりと読めた。外伝なのですんなりすらっと読める。

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    2016年10月27日
  • 華栄の丘

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    ネタバレ

    史実に基づいた小説…なの?
    きちんと文献に当たり、資料を読み込むことで書かれたこの作品は、もちろんノンフィクションとは言えないのだろうけれど、まるで見てきたように描写される古代王国はもはやフィクションですらない。

    難しい言葉、知らない風俗が次々と現れるのに、不思議と読みにくくない。
    決してドラマチックな文章ではないのに、全く退屈しない。

    曽祖父の専横がたたって、祖父、父と不遇をかこってきた華家。
    知る人ぞ知る知恵と礼儀(信義)の人・華元を訪ねてきたのは宋の王の弟。
    不義の王を弑して、自分が王になろうと思うのだが…。

    自ら手を汚す者は決して善ではない。徳を積みながらチャンスを待て。
    そして

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    2016年10月18日
  • 華栄の丘

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    古代中国 宋の名宰相 華元のお話。
    徳を通じて国を治める、そのやり方は現代にも通じる。
    政治家は必読だと思う。

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    2016年10月09日
  • 楽毅(一)

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    楽毅という中山の将の話。キングダム以前なので、キングダムを読んでいると話が結構つながったりと面白い。

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    2016年05月01日