宮城谷昌光のレビュー一覧

  • 楽毅(二)

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    ネタバレ

    趙の度重なる軍事侵攻により、中山国の首都・霊寿は陥落。暗愚であった中山王は没し、英明な太子が立ったものの、その太子も間もなく戦死。そのような状況の中、楽毅がゲリラ戦と外交戦を趙に対して仕掛ける第2巻。どんどん盛り上がっていて、続きが気になる。

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    2018年01月10日
  • 楽毅(一)

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    ネタバレ

    中国の戦国時代の名将・楽毅の生涯を描く長編小説。第1巻は井陘の塞、防衛戦まで。
    聖王の時代の故事なども興味深く、本筋も脇道も楽しい小説。

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    2018年01月09日
  • 草原の風(上)

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    やはり宮城谷さんの本はおもしろい。

    後漢王朝の祖・光武帝(劉秀)の物語。
    困窮のため、子供の頃、一人だけ叔父の家に預けられたコンプレックスもありながら、土や光、天候に親しみ、農業の天才とまで言われて、清澄さを失わない劉秀はとても魅力的な主人公。
    多くの人に愛され、のちには期待されるようになるけど、本人はそんな周りの評価に戸惑い、いろいろな人との出会いを自分の糧にしていくまでが、上巻。
    次巻からはいよいよ現皇帝を倒す反乱を起こすが、なるべく劉秀はこのままで進んでほしい。
    中下巻も楽しみ♪

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    2017年12月01日
  • 楽毅(一)

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    高校時代だろうか「孫子の兵法」を読んだ事がある。殆ど内容は覚えていないのだが、なんとなく想像していた「寡兵をもって大軍を征する」的な戦術論ではなく、至極あたり前といえる「味方が敵より少なければ戦うな」とか「相手が攻めて来ようと思はないほどの強兵を養うのが上将軍」といった記述が多かった。
    ところが将軍・楽毅は常に敵より少ない兵力で、強敵を打ち破る戦いをしており、ある意味で義経を見るような気がする。最後の斉都侵略はいわゆる「中入り」戦術の最たるもので、寡兵をもって敵の本拠を一気に急襲し、これを落としてしまう(もちろんその前に戦略=外交戦を十分やっているのだが)。
    しかし、この外交戦はわかりにく

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    2017年11月16日
  • 孟嘗君(1)

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    面白かった。宮城谷作品の中では活劇的傾向の強い、どちらかというと司馬遼太郎を思い起こさせるような作品でした。
    個人的には前半の風洪を主人公とした物語が好みです。主人公や脇役達が生き生きと活躍します。特に美人達が良いですね。妹で活発な明るさを持った風麗・その友人で後に風洪の妻となるひっそりした感じの翡媛。特に豪商・鄭両の娘で風洪に恋するが後に孫ピンの妻になるビン林。最初は清潔感と頭のよさだけで色気が無いが、次第に美しく変身して行く姿が素敵です。(IMEの手書き文字を使ってもピンやビンの文字が検索できません)
    後半、孟嘗君が主人公として中心になると、次々に孟嘗君を助ける食客たちや、複雑な春秋時

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    2017年11月16日
  • 介子推

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    介子推は清廉・無私・誠実の人として中国では有名だそうだが、その割りにその功績は知られていない。著者は介子推に山霊に授けられた棒術の名手とし、通常の無私の働きに加え、暗殺者・閹礎との暗闘を通してその功績を語る。
    前回読んだ「花の歳月」に対し、主人公が棒術の名手であり、かつ重耳の覇道を助けた人物という事で活力を感じる話に仕立てられている。
    特に前半は不死の泉・それを守る虎・山霊の化身である老人などが現れ伝奇的要素を持っており、面白い。しかし、重耳に対する無私の奉公についてはもう少し(オーバーにでも)書き込んでも良かったのではないか。特に暗殺者・閹礎は魅力的なのでもっと登場回数を増やしてほしかっ

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    2017年11月16日
  • 劉邦(下)

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    久しぶりに宮城谷さんの小説を読みました。いつ読んでも、何を読んでも面白い!

    後書きで宮城谷さんが書いていたこと、項羽には親近感があったけど劉邦は鋤になれなかった、というのはまさに私もそれで、どちらかというと項羽の方が好きでした。
    今もそれは変わらないのですが、この小説を読んだら劉邦への見方も少し変わりました。劉邦が天下を取れて、項羽が取れなかったというのはやはり項羽に足りないものがあった、ということなのだろうと改めて考えました。

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    2017年11月12日
  • 玉人

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    女性を中心にした6つの短編です。
    何時もの重厚さは影を潜め、やや軽い仕上がりです。
    ミステリータッチあり、ややエロティシズムありと宮城谷さんの作品としては珍しい部位に入ると思います。
    やや尻切れトンボ的な作品が多く、なんだか充分に書き込めてない印象を受けました。

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    2017年11月08日
  • 太公望(上)

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    少年ジャンプで連載していた封神演義の知識しか持ち合わせておりませんが読んで見たいなぁと思い手に取りました。

    仙人や宝貝とか特殊能力バトルが始まると思いきや意外と現実路線!
    波乱万丈の前半と恵まれた出逢いにより積み上げられる能力とコネクション!
    中巻が楽しみです!!

    最初長いかなぁと思いましたが上巻が終わってみると、同じボリュームがあと二冊!!とワクワクします!



    中国の殷末期!紂王が即位の前に人狩りと称し遊牧民族の羌族を襲う!
    一族の殆どが囚われ族長等主だった者は殺されるが、主人公の太公望は運良くその難を逃れ、羌族の少年少女五人を引き連れ北の果てにある街を目指す・・・

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    2017年11月01日
  • 春秋の色

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    春秋時代や戦国時代に、少しだけ興味がある。
    どうやって知るか、となると、研究書にしても、何を読んでいいかわからないし、読みこなせるとも思えない。
    そこで、何か小説で、と宮城谷さんの本のお世話になる。

    本書は、古代中国の文化や文献を素材にした随筆なのだけれど、同時に夏王朝の頃を描いた出世作、「天空の舟」などを書いた頃の話や、故郷蒲郡についてのエッセイもあった。

    宮城谷さんは、英文学をやってきた人だったことも、本書で初めて知った。
    また、立原正秋ら、大学の恩師たちとの関わりと修業時代のことも何度も出てきた。
    正直、この世代の作家が、大学の文学誌(早稲田文学)で世に出ていくというコースがあるのか

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    2017年10月31日
  • 管仲(下)

    購入済み

    春秋時代面白い

    長生きの人だ 鮑叔の事をもっと書いてほしかった

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    2017年10月25日
  • 孟嘗君(5)

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    全巻読破。最後までしっかり楽しめた。
    師・孫臏の「天下万民のための宰相たれ」という遺言で魏・斉・秦の宰相をつとめる孟嘗君・田文。
    白圭から受け継いだ「仁愛」の精神で施政を行い、孫臏から学んだ知略と食客たちの助力により困難を切り抜けていく。
    激しい戦乱の時代ながら物語全体を通して実に爽快でスケールが大きく登場人物たちが生き生きと描かれている。
    特に前半は白圭の人間性、後半は田文の成長していく姿にすっかり引き込まれてしまった。覇道・栄達を目指す時代の中で全く異なるスケールの大きさと魅力を持った親子だ。
    今まで中国ものの歴史小説は北方謙三ばかり読んできたが、これからは宮城谷昌光も選択肢に入れるように

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    2017年09月23日
  • 孟嘗君(4)

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    斉の外交を担う田嬰の手腕が存分に発揮される巻。権力の中枢を狙う鄒忌との暗闘、周辺国との息詰まる腹の探り合い。
    同盟・主従・静観・進軍。一歩間違えれば瞬く間に呑み込まれる乱世の過酷な勢力争いが繰り広げられる。
    その頃、息子・田文は旅の空。周で大商人となった白圭の私財を投じた治水事業に参加。その過程で自ら国家観、仁愛の意味を確立させていく。
    そして運命の女性・洛芭との切ないロマンスも。
    田嬰・田文親子がどうもギクシャクしてるのがなんとももどかしい。(お互いに認め合ってはいるのだが)
    田文のフットワークの軽さと人柄は白圭の影響が大きいが、観察力の高さと時折見せる鋭さは田嬰の血だろう。
    で、このままラ

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    2017年09月19日
  • 孟嘗君(3)

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    田文を孫臏に託し周に旅立つ白圭。
    そして田文はついに実父・田嬰と対面。師・孫臏に導かれその才覚を伸ばしていく。個性豊かな食客たちが若き田文の人柄と知性に惹かれ彼の元に集い活躍する様子は、養父・白圭と重なる爽快さがある。
    三巻で一番の見所は孫臏の兵法が冴え渡る「馬陵の戦い」。
    大局を俯瞰する視野の広さ、因縁のライバル・龐涓の心理まで読みきった戦術。
    ラストの決着シーンはシビれるほどの鮮やかさ。

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    2017年09月17日
  • 孟嘗君(2)

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    学問に目覚め「白圭」と名を変え、商人になった風洪。魏に身を置き富国強兵を推進し法整備に着手する公孫鞅。そしてスリリングな孫ビンの救出劇。その裏で暗躍するホウ涓、謎の豪商・恢蛍。
    白圭の快い魅力が乱世の傑物たちの才覚を引き出している印象がある。物語のスケールがどんどん大きくなってきて、今後どんな人物が登場するのか楽しみ。
    そして白圭・田文の親子にどんな展開が待っているのか。このまま3巻に突入。

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    2017年09月10日
  • 孟嘗君(1)

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    初めて読む宮城谷氏の小説。
    春秋戦国時代、古代中国についてまったく知識のない自分でもまったく問題なし。純粋にエンタメ小説として面白い。
    不思議な縁で赤子の田文・孟嘗君を救出し養父となる風洪。この男が本当に魅力的。その懐の深さ、器の大きさは多くの人を惹き付け影響を与えていく。どこか坂本龍馬に通じる雰囲気がある。
    各国の情勢や時代背景も分かりやすく解説されているのも有り難い。

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    2017年09月10日
  • 三国志 第一巻

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    後漢の曹操の祖父の話。
    政治は能吏を重視する方法と徳を重視する方法がある。前漢では能吏を重視したが、能吏は悪政について何も言わなかった。そこで後漢は徳を重視することになった。
    政権争いで政権が変わっても、何が変わるわけではない。誰がなっても同じなのではないか。

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    2017年08月15日
  • 太公望(上)

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    太公望ってかなり昔の人物であるため、残っている情報は少ないと思うんだけど、その残された事実を上手く活用して、よくもまぁ、ここまで豊潤な物語をくみ上げているなぁ、という印象。この方の書いている物語は読んでいると無類に面白いんだよね。良い意味での勢いがあるというか。ただ、今作は登場人物が多すぎる傾向があり、しかも漢字一文字(かつ読み方も独特)と来ているので、なかなか登場人物が頭に入ってこないんだよなぁ。まぁ、中巻・下巻も楽しみながら読み進めたい。

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    2017年08月04日
  • 三国志 第六巻

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    張飛のあざなが「翼徳」ではなく「益徳」になっているなど、『正史』準拠で面白い。無論、本巻で描かれる「赤壁の戦い」も正史に準じている。

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    2017年08月02日
  • 太公望(下)

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    3000年以上前の話ではあるが、日本の武士にも通じるお話。芮(ゼイ)と虞(グ)の邦の境界をめぐるエピソードが心に残る。今の世の中にあってほしい解決方法だと思う。

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    2017年07月15日