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黄土高原の小国曲沃(きょくよく)の君主は、器宇壮大で、野心的な称(しょう)であった。周王室が弱体化し、東方に斉が、南方に楚が力を伸ばし、天下の経営が変化する中で、したたかな称は本国翼(よく)を滅ぼして、晋を統一したが……。広漠たる大地にくり広げられる激しい戦闘、消長する幾多の国々。躍動感溢れる長編歴史小説全3巻。
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Posted by ブクログ
「砂と星の国 晋」
ロマンチストな表現にどれだけ明るくて素敵な国なのだろうとの想像を裏切り、
その誕生から成長まで血にまみれている、なかなかハードな国。
重耳というタイトルなのに重耳の祖父、称の国力増強から物語が始まるところに宮城谷さんらしさを感じる。
食前酒、前菜、パン・・・とメインを待っている内におなか一杯になってしまうことが多いのだが、
これはちっとも満足させない。寧ろ食べれば食べるほどメインが待ち遠しくなる魅力を秘めている。
どうやって重耳は覇者となりえたのか。
その素地は一体どこでできあがったのか。
その疑問に答えを与えてくれているかのようだ。
初読では、称からどうして重耳のような茫洋とした孫が生まれたのか
とても不思議だった。
しかし読めば読むほど、心に秘めた苛烈な部分や、ちょっとした時の臣下への接し方に共通するところを感じ、
宮城谷さんの手腕に改めて敬服。
・・・でもこの巻だとやっぱり重耳の出番は少ないなぁ
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