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Posted by ブクログ
晋国波乱の中巻です。
称はついに念願を果たし、優秀な人材に囲まれて順風に見えた晋ですが、歴史はいつもそう簡単には治りません。
結局、いかに優れた指導者が成したことで、多くの人が求めたことであっても、変化の時には波紋が生じるようです。商でも周でも、統一した後に内輪で苦労してる感がありました。
晋も例外ではなく、大混乱に陥ります。称の跡を継いだ詭諸は、国の版図を拡げるものの、大国の君の器ではなかったのでしょう。お気に入りの美女に溺れ、また老いて判断が捻じ曲がったようになってしまいます。
非常に見苦しく、元々性状に異質なところがあったようですが、ストレスで精神を病んだようにも見えますね。人の上に立つには、やっぱり能力は大事ですが、器も一層大事ですね。なるほど版図を大きくするといった成績は良くなるかもしれませんが、その部下や国民、他国の人々も辛苦を味わうことになります。
どこかの部署の上長を連想してしまい、本当に勘弁してくれと思いますw
君主が狂い、国が乱れると、いかに優秀でも臣下はバラバラになって、悪臣が蔓延ります。良臣は不遇となるか、君主と一緒にねじ曲がるか、彼らの迷い、悲しみが募る中巻です。優秀すぎる士為さんが悲嘆の中で引退する姿はとても残念でなりません。
一方、重耳さん。
混乱の中、君主の子であるのに辺境に追いやられ、兄である太子は殺されて、さらに暗殺されそうになり、ついに国外に亡命することに。ただ、彼や仲間たちの見せ場はこれからです。大変な状況で下巻に突入。
Posted by ブクログ
中巻では、称が周の宮廷工作を整え翼を滅ぼして晋を盤石にし、子の詭諸に引き継ぐが驪戎攻めで捉えた驪姫にゾッコンとなり、驪姫が翼の公子である優施に半ば操られながら自らの子である奚斉をたいしたにしようと画策して、申生、重耳、夷吾の三兄弟との内ゲバが始まる。
申生は、孝を体現したような性格で亡命を勧められても断固拒否し、父の意図であればということで最終的には自決する。重耳は良臣を固めつつも、母の実家である白狄に亡命、夷吾は、秦の衛星国である粱に亡命し再起を図る。
孝の申生、徳の重耳、才の夷吾と三人三様の生き様が際立って面白い。また、周の宮廷政治や、周の卿士である鄭や虢の役割、唇亡歯寒を地で行って詭諸に滅ぼされた虞なども描かれていて興味深い。
Posted by ブクログ
紀元前6世紀、中国春秋時代の五覇の一人で、晋の文公と呼ばれた重耳という人物の話。晋の君主の家系の二男に生まれたが、秀才でもなく人気もなく特徴のない人物であったため兄弟の中でも目立たなかった。しかし、晩年は、誠実で実直な性格により国内外の色々な人たちから一目置かれるようになる。身内の争いごとにより国外に脱出し19年間諸国を転々とする亡命生活を経て、晋に戻り君主となる。重耳の話というよりは、重耳に仕えたすばらしい臣の面々の話ではないだろうか。幼少期の教育係の郭偃をはじめ、丕鄭、孤突、孤偃、孤毛、先軫、介子推などなど見事な人物が揃っておりこれら臣に支えられてなければ重耳は君主にはなれなかっただろう。臣の忠誠心に感動した。
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