宮城谷昌光のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ史実に基づいた小説…なの?
きちんと文献に当たり、資料を読み込むことで書かれたこの作品は、もちろんノンフィクションとは言えないのだろうけれど、まるで見てきたように描写される古代王国はもはやフィクションですらない。
難しい言葉、知らない風俗が次々と現れるのに、不思議と読みにくくない。
決してドラマチックな文章ではないのに、全く退屈しない。
曽祖父の専横がたたって、祖父、父と不遇をかこってきた華家。
知る人ぞ知る知恵と礼儀(信義)の人・華元を訪ねてきたのは宋の王の弟。
不義の王を弑して、自分が王になろうと思うのだが…。
自ら手を汚す者は決して善ではない。徳を積みながらチャンスを待て。
そして -
Posted by ブクログ
派手な面々が退場する。
呂布は董卓暗殺の鮮やかさがあるから、どんどん精彩を欠いていく姿を見るのが苦しい。そんな呂布に従った陳宮はただひたすら曹操を嫌っていたという解釈が好き。
決断力に欠ける袁紹、この人も後年残念になるパターン。対比して、そじゅの潔いこと。
孫策は一瞬のきらめき。振り向かず前だけむいて突き進んだ結果、暗殺という形で生を終えてしまった。えっていうか小覇王の活躍あれだけ??フォローしてくれる誰かがいてくれたらなあ……
宛城そして官渡。
荀彧、荀攸、郭嘉、程昱ら能臣の活躍もめざましく、人材バンク曹魏の様相。徐晃とか張コウとかかくとかも集まってきた。
宛城に鄒氏なんて出てこない、けれ -
Posted by ブクログ
孫堅死す、早すぎる退場。
孫策のターンになったけれど、まだ若くなかなか思うようにはいかない。それでも生まれ持った誠実さで人々を魅了していく。イケメンは強い。
董卓も退場。専横を尽くした彼の末路はまさかの灯台であった。
属将としては鬼神の如き力を発揮する呂布も、彼自身は王朝の権威の賛美者。王允に使われ、そして陳宮を得て、彼の行く先は。
曹操のスーパー復讐タイム。失ったものは大きいが、苦難を乗り越え曹操は益々大きくなる。
荀彧や程昱、夏候惇といった人々の個性が段々見えてきて楽しい。
劉備の徐州入り。この劉備はただひたすらに朴訥。
かく(変換できない)の生き方も光って見える。
献帝の受難は続く